「ふぅむ……やっぱ、此処は殺伐としてんなぁ。《ALO》や《SAO》とは訳が違うぜ……こりゃあ」
これまでに自分が生きてきた世界とは、趣きが異なる世界に改めて視野を向ける道化師。その隣には何時ものように死神が並び立ち、妖艶な笑みを浮かべている
「バカね、当たり前じゃない。この世界は銃が
「そういうもんか」
「そういうもんよ」
「待たせた。依頼人との話し合い中に邪魔が入ってな、全く………あのバカどもはどこで嗅ぎつけたんだ……」
「知ってる」
「そうか、知ってたか…………………ん?ちょっと待て、なんで知ってるんだ?」
「だって教えたん俺だからな」
「お前の仕業かぁ!!!」
「ぐもっ!?」
遅れて合流したキリトは、自分の遅刻の原因を作った元凶がソウテンだと判明した瞬間に右ストレートを放つ。最早、恒例である御約束の叫び声をあげ、吹っ飛んでいく
「人の好意を無碍にするなっ!ぼっち!コラァ!!!」
「いらんわっ!そんな気づかい!!!あと、ぼっちじゃない!!!」
「なんだ、喧嘩か?原因はよく分からんが女性の体で一番の魅力があるのは……尻だ!」
「「どっから湧きやがった!!!尻野郎っ!!」」
突如、現れたかと思えば、安定の尻談義に入ろうとするツキシロまでもが混じり、殴り合いの喧嘩に発展。ミトは、近くで呆れた様子のシノンに駆け寄る
「シノン。現実は常に稀有なモノなのよ」
「ミト………ホントに、何歳なのよ……アナタは…」
「そうねぇ……81歳かな?」
「ふぅ〜ん………えぇっ!?」
年齢を問われ、笑うミトは悪戯っ子のように子ども染みた笑顔を見せ、喧嘩していた三人に拳骨を見舞う。暫くして、《総督府》に近付くと見覚えのある影が三つほど、視界に入る
「総長!其れにシノンちゃんたちも!」
「ん?遅いと思ったら、今日もちびっ子どもと一緒かよ?総長」
「大丈夫かい?シノン。ツキシロに変なこと、されてない?お尻とか触られてない?」
その三人、キッドとリッパー、シュピーゲルは自分たちの関係者であるツキシロとシノンに駆け寄る
「大丈夫よ。ありがとう、シュピーゲル」
「おいコラ、シュピーゲル。人をセクハラ魔神みたいに言うんじゃない。俺はただ、世界中にシノンの尻の魅力を伝え----…………」
「地下の酒場に行きましょうか。チョコミントを奢るわ」
「チョコミントって言うとアレか?歯みが---ぐもっ!?」
安定の変態であるツキシロに銃剣を突き刺し、自分の好物を例えてはならない別物に例えようとするソウテンの頭にヘカートを振り下ろす。尚、銃剣を刺さないのは見た目が幼い少年の姿をしている彼へのシノン也の配慮である
『みんな〜〜っ!お待たせっ〜〜!!!いよいよっ!バレット・オブ・バレッツ本戦のはじまりはじまり〜〜っ!お相手は勿論!今日も元気にぴょんぴょん!飛び跳ねるミニマムガール!レンちゃんと〜〜!』
『世界を自由に彩ってやるぜっ☆でお馴染みの美少女彩りアイドルのシリカで、お送りしま〜す!』
『L・O・V・E!シリカ!がんばれ、がんばれ!シリカ!!』
『L・O・V・E!レン!可愛い可愛い!!レ〜〜〜ン!!』
今日も今日とて、始まったシリカとレンこと《ロリットズ》の解説タイム。本戦参加者、観戦者などが見守る中、彼女たちの声が響き渡る
『其れじゃあ、お待ちかねの本戦の説明をするよ〜!本戦はバトルロイヤル形式!敵も味方も関係なしっ!裏切り、騙し合いの何でもありな正に無法地帯!』
『さらにさらに!ステージは直径10kmの円形で山あり森あり砂漠ありなどの複合ステージ!』
『そして、参加者の皆様にはこの《サテライト・スキャン端末》を配布しちゃいます!これを使えば、気になるあの子の情報も丸裸に………とか考えてる人っ!あくまでもこれはバトルロイヤルを勝ち抜く為のアイテムだからね?そういう理由で使用しないようにっ!』
『そして、今回に限っての新ルール!フィールド内で金色の球を見つけるとキミにラッキーな事が起きるっ!頑張って、掴もうぜっ!ゴールデンボール!』
『何そのルールっ!?』
『うん、あたしが勝手に考えた』
『ルール改変すんなっ!!!』
『ぐもっ!?』
真顔でルール改変を言い放つシリカの頭上に、レンの愛銃であるピーちゃんが振り下ろされる
『じゃあ、今日も!』
『せ〜のっ!』
『『がんバレット☆』
御決まりの合言葉と共に撃ち抜くポーズを決めるロリットズ。一方でソウテンはミトとキリトを連れ、シノン達とは離れた場所にいた
「なんだよ、テン。会わせたい奴らって…」
「今回の大会に参加するつよ〜い味方に決まってんだろ」
「強い味方?」
ソウテンに案内され、訪れたのは《控え室》と書かれた部屋。見慣れない部屋だが、御決まりの笑みを浮かべる彼は、扉を開く
「リーダー……遅い」
「落ち着いてください。キリトさんとミトさんが合流したという事は遂に作戦を本格化させるという事なんですから」
「んなことより!本戦には強いヤツが出てくるんだよな?そろそろ、手加減にも飽きてきたぜ」
「手加減をしていたつもりか?俺の眼には明らかにお前が無双しているようにしか、見えなかったが?」
「うむ!無理もないだろう!彼は当たって砕けろがモットーだからな!」
「俺の騎士道は揺らがない……気持ち的にナイトやらせてもらってます!」
「負けましたけどね」
「「なんか見覚えのあるバカたちがいるーーーーーーっ!!!」」
其処に居たのは、ディアベルとシリカを除いた他の面々。つまり、仮想世界を自らの色に彩る事に長けた最強ギルド《
「何でいるんだっ!?」
「まさかアスナもっ!?」
「いんや、アスナはフィー達と留守番だ。キリトが伝えたコンバート以外の情報は知らん」
「なら、なんでいるんだよっ!?」
「無論、リーダーが受けた依頼を遂行する為ですよ。アバターに関しては少々の差異があるやもしれませんが御了承願いますよ、キリトさん」
眼鏡を上げ、微笑するのは白衣を着用した学者風の青年。他ならぬキリトの弟分であるヴェルデだ
「というか、ちょいちょいリーダーと話したりしてたのに気付かないとか……キリトさんは、アホなの?」
「いつもと違う長身なヒイロも素敵だよっ!」
「ありがとう」
無表情で、シリカの褒め言葉を素直に受け取る赤い革ジャン姿の長身アバター。誰あろうヒイロ、ソウテンと並ぶと普段の反対の絵面になるのは言うまでもない
「細かいことはどうでもいいんだよっ!やるからには全力だ!」
「よく言った!其れでこそ、グリスだ!」
「じゃあ、俺は《スタッフ》としてシリカをサポートしよう!なーに!アイドルのマネージャーくらいなら簡単に出来る!」
「いらないです」
「………ん?」
「超いらないです」
(に、二回言われた………!)
未だ見ぬ敵に胸を奮わせるグリス、彼を称賛するコーバッツ。そして、サポーターになると宣言するディアベルであったが食い気味にシリカが却下する
「其れで……テンの字。俺たちを引っ張り出したからには、其れ相応の相手だと覚悟していいんだな?」
「そんなに気負わんでいいよ、職人。何せ、何時も通りにやりゃあいいんだからな。目標は三人、発見次第速やかに対応してくれ」
集結した仲間たちに、不敵な笑みを浮かべる道化師。彼等の決意と士気を高める次の言葉、慣れ親しんだ決め台詞、其れが放たれるのを全員が待つ
「派手に行くぜっ!野郎ども!」
『了解!リーダー!!』
遂に集う最強ギルド!果たして、彼等の目的とは……!
NEXTヒント 迷子の道化師
もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…
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ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
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キリトとアスナが司会の正規の雰囲気