「お前等に謝らなきゃならない……今回の騒ぎは殺戮ギルドと呼ばれた《
時は遡り、数時間前。控え室でソウテンの策略で仲間たちと会合を果たしたキリト。彼は状況を把握しきれていない彼等に味噌汁を差し出しながら、頭を下げていた
普段の彼ならば鉛玉片手に脅迫紛いの行動を取るにも関わらず、今回だけは真剣な眼差しと共に頭を下げた事に誰もが戦慄した
「き……キリトさんがあたしたちに頭を下げるなんて……!」
「水臭いじゃないか!キリト!俺たちは仲間で家族!その家族からの頼みを断る訳がないだろ!」
「うむ!よく言った!ディアベルよ!私は教師だ!生徒を守るのは当たり前というものだ!」
「気は進まんがお得意様の頼みを無碍にする訳にもいくまい……及ばずながら、俺も助力しよう」
「そうね。何時いかなる時も、受けた依頼を遂行するのが私たちの暗黙の了解だものね」
「サンキュー助かるわ」
「「「って!おめぇが飲むんかいっ!!」」」
ミトを筆頭に頼み事を聞き届けようとしている仲間たちを前に味噌汁片手に横柄な態度を見せるキリトに突っ込みが放たれる。然し、その態度を良しとしない者たちがいた
「おうコラ、頼み方ってもんがあるだろ?ああん?」
「原作の主人公だからって調子に乗るのは良くない」
「お食べなさい、そして更にお食べなさい」
「むごっ!?むごごっ!!!」
「おろ?味噌汁に具が…なっ!ちょいと待て!」
正に地獄絵図、天井から吊るされたキリトを取り囲むように三人の馬鹿が彼の口にピーマンを押し込んでいた。その時、騒ぎに参加していなかったソウテンは目の前にある味噌汁の中身に気付き、グリス、ヒイロ、ヴェルデに待ったを掛けた
「こいつは唯の味噌汁じゃねぇ!豆腐とタマネギの味噌汁だ!」
「なにっ!?マジでかっ!?キリト!おめぇ!そこまでの覚悟を!?」
「数ある命を生きる中で拝見する機会は一生に一度とも言われるあの味噌汁とは……!キリトさんの様な立派な方を兄貴分に持てたことをこのヴェルデ、大変嬉しく思います…」
豆腐とタマネギの味噌汁にわなわなと震えるソウテン、驚きの余りに雄叫びを挙げるグリス、キリトとの出会いに感謝の念を抱くヴェルデ。この味噌汁は余程のモノである事は火を見るよりもファイヤー!な事は言わずもがなである
「ねぇ?ヒイロ。テンたちは何を驚いてるの?たかが味噌汁よね?アレ」
「たかが味噌汁、されど味噌汁。古来からハジケリストは豆腐とタマネギの味噌汁を飲み合う事で互いに人生を契り、命を賭けて共に戦うと言われてるんだよ。その名を……〝契りの味噌汁〟!!!」
「そんな意味合いがあったの!?」
味噌汁の意味を知らないミトがヒイロに問えば、返ってきたのは驚愕の真実。其れにミトは驚愕する
「〝契りの味噌汁〟を出されたんじゃ仕方ねぇな……」
「流石に無碍には出来ねえぜ……契るか」
「ああ」
覚悟を示されては答えない訳にはいかないとソウテンとグリス、キリトが味噌汁を掲げる姿に他の者も見様見真似で味噌汁を掲げた
「ワンフォア味噌汁!味噌汁フォアオール!!一人は味噌汁の為に!味噌汁はみんなの為に!いざ!バレット・オブ・バレッツ本戦へ!!」
「「「「いざ契らん!!!ブホッ!!」」」」
高らかに掲げた味噌汁を手に契りを交わす《
「ワサビ入りだ☆」
「「「なにしやがんだ!ぼっちゴラァ!!」」」
「やんのかっ!?バカども!!」
「………まともじゃないのは理解してたわ」
「ホントにアホですよね」
その理由はキリトが混入したワサビである事を知り、ミトとシリカの顔に呆れを通り越した諦めの表情が浮かんでいたのは言うまでもない
「見つけたぜ……赤目のザザ!」
荒野に佇む《死銃》を前に黒の剣士はかつての名を呼ぶ
「俺の名を覚えていたか。あの日、俺は名乗る前に《蒼の道化師》に殺されかけた……忘れもしない……彼奴の狂気に満ちた笑みを…。そして!奴を野放しにしたお前たちも共犯……《死》を贈ろう……絶望的な《死》を!」
名を呼ばれた《死銃》は今でも記憶に浮かぶ道化師の狂気満ちた笑みを想起させ、自分が落魄れる理由となったキリトに剣を向ける
「…くっ!」
「キリトさん!」
「お前の相手は他にいるぞ…《賢者》。
キリトの助力に出ようとしたヴェルデ。然し、《死銃》は彼の存在に気付き、気配を消していた片割れの名を呼ぶ。そう、予想もしていなかったシュピーゲルの名を呼んだ
「邪魔しないでもらえるか?これは僕たちのゲームなんだよ」
「…………なるほど、貴方がもう一人の死銃でしたか。殺害された方々の大半が心不全な理由を調査していた時に浮上したのは三つのワード……一つ目はステルベン、二つ目はSAO、三つ目が共犯………以下のワードを纏めた末に導き出される解答はSAO帰還者である医療に精通した人物が誰かと組み、狂気満ちた事件を起こしているという結論だった。其れを踏まえ、その共犯が貴方である事は調査済みでしたよ……新川恭二!主犯は新川昌一!」
「へぇ?博識だなぁ……でも、兄さんの邪魔はさせないよ……お前には死んでもらうっ!!」
「……ぐっ!?」
推理を披露する事に夢中になり、近付く第三者の気配に気付けなかったヴェルデの頭上に鈍い衝撃が走った。其れが鉄パイプで自分を殴った衝撃である事に気付いた時には既に彼は地に伏せていた
「感謝するよ。
「はぁ……兄さんさぁ?準備を怠るなって言っておいたよね?」
「君も準備の一つだよ」
「さ、三人兄弟……」
「ぬかったねぇ?これで終わりだ」
(くそっ……動け!動け!動け!動け!くそっ!どうして…!)
伏兵である三人目。動けない体を必死に動かそうとするが指先一つ動かす事が出来ず、兄貴分の役に立てない自分に、ヴェルデは歯噛みする
「「「ちょっと待ったぁ!!」」」
刹那、その声は響き渡った。何もない荒野を彩るかの様に色彩豊かな声たちにキリト、死銃、ヴェルデ、シュピーゲル、リヒターは辺りを見回す
「レディ〜〜〜〜ス!ア〜〜〜ンド!ジェントルメ〜〜〜〜ン!!!今宵の演目は泣く子も笑うのキャッチフレーズでお馴染みの《
「待たせたね。ヴェルデ」
「すまんな。シリカを引き摺り出すのに時間が掛かってしまった」
「マイク娘は出場者ではないんだがな」
「まあ、全員が揃ってこその俺たちだからな」
「だからって!走ってる機関車に飛び乗らせるかっ!?死ぬかと思ったじゃねぇか!」
「人間、そのくらいで死なないわよ」
「ありがたいですが傷に響きます……」
「ちょいと遅れたか?
「いや、時間通りだ……
ソウテンとキリトの瞳が交差し、道化師の笑みと剣士の微笑が荒野に焼きつく。そう、《蒼の道化師》と《黒の剣士》は不敵に笑った
「「アバターチェンジ!!!」」
高らかに宣言された聞き慣れない謎の言葉。刹那、《
「な、なんだっ!其れにその姿は!?」
光に包まれ、次々にありえない姿となり、佇む十人の勇士。その姿はこの世界には削ぐわない程に異質、しかしながら、威風堂々足る佇まいは、不思議と活力を与える
「おやまあ、我々を御存知ない?良いでしょう……其れでは、御耳を拝借し、聞かせて御覧にいれましょう、我等が名を」
唐突な異変、あの世界にしか存在しない筈の姿に困惑する死銃たちに対し、道化師は不敵な笑みを浮かべる
「道化師の仮面、ソウテン!」
妖しく光る仮面、棚引く蒼き衣、肩に担がれた槍
「勇者の仮面、キリト!」
闇に映える黒き衣、両手に握られた二対の魂
「死喰いの仮面、ミト!」
「野猿の仮面、グリス!」
灰色の衣、身の丈はあるハンマー
「賢者の仮面、ヴェルデ!」
緑の衣、美しくも繊細な細剣
「獣使いの仮面、ヒイロ」
赤き衣、肩に乗る小鳥、腰のブーメラン
「アイドルの仮面、シリカ!」
片手にはマイク、肩には小竜
「職人の仮面、アマツ」
名は体を現す和装、利き手に握られた包丁
「騎士の仮面、ディアベル!」
紺の皮装備コート、右手に盾、左手に片手剣
「農家の仮面、コーバッツ!」
黄色の鎧コート、巨大な斧
「「彩られたら、彩り返すが流儀!我等っ!泣く子も笑う《
最強と呼ばれたギルドが、この世界には存在しない筈の彼等が、其々の特徴である仮面を持つ勇士が、其処には立っていた
「更にマシマシと行こうぜ!荒野を駆ける!《
赤き装甲、真っ赤な拳
「銃器のことならお任せ!《
テンガロハット、黒い機械翼
「暴れて飛び出てヒャッハー!鉄騎!リッパー!」
頭のゴーグル、巨大な鉄騎
「
ソフト帽、一丁のリボルバー
「都市伝説が身内揃いなことに驚いてるけど……私も助太刀するわよ。この冥界の女神であるシノンがね」
露出度の高い装備、担いだヘカートII
「獣を纏いて、突き進むは明日への覇道!その遠吠えは次元を超える!銃弾の雨を潜り抜け、手にした勝利は俺を満たす!俺たちを誰だと思っていやがる……俺たちは最強にして満足の覇者!その名を刻め!我等が名を《GGO》最強スコードロン《
正に異色、二つの色が重なり合い、生まれた最強の連合は荒野に姿を見せた。その身に受けるは湧き立つ歓声、鳴り止まぬ喝采。これが最強の布陣である事は火を見るよりも明らか…否、火を見るよりもファイヤー!である
「ゴーカイに行くぜっ!」
「「了解っ!」」
最強連合VS死銃三兄弟!勝利の女神は何方に微笑むのか!?
NEXTヒント despertar(目覚めよ)
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もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…
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ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
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キリトとアスナが司会の正規の雰囲気