「だいたい!道が分からないから階層ぶち抜くとか迷子にも程があるだろ!バカか?バカなのか?お前は!こんの傍迷惑迷子!」
「迷子じゃない」
「迷子だろうが!どう見ても!こんの空っぽ迷子!!」
「迷子って言うヤツが迷子だ」
「「やっぱり迷子じゃねぇか!!こんの
「迷子じゃねぇ!!
「「上等だゴラァ!!」」
迷子扱いに非常に敏感なソウテンは自分を迷子と呼ぶ
「ふざけ過ぎだ……このバカどもっ!!!」
「天誅っ!!!」
「「「「ぐもっ!?」」」」
そして、御約束の展開とも呼べる馬鹿騒ぎに包丁と鎌が降り掛かる。集まってからの矢継ぎ早に展開される流れ作業にも似た行動に慣れきったアスナ、リズベット、リーファの三人は呆れ、未だに慣れないシノンとレンは引き気味の表情を見せる
「取り敢えずは気合い注入完了ってことで………派手に行くぜっ!野郎ども!」
「「了解!リーダー!!」」
ソウテンの号令と共に一斉にキリト達が全速力で駆け出す。物理耐性の少ない黒牛にはグリス、コーバッツの筋力特化型を
「テン!あんの変なヤツをもっかいやれるかっ!?俺も隠し球を使う!」
「変とか言うな!一撃必殺の最強我技だ!まぁ、ちょいと時間は掛かるがな………クライン!」
「なんだ!テン!」
「十秒だけでいい!ミト達とソイツの相手を任せていいか?!」
「十秒……しゃーねぇ!やれるだけはやってみるが、なる早で頼む!」
「Gracias!流石は頼れる侍だな!メイリンさんがいたらポイント爆上がり間違い無しだ!」
「あたぼーよ!俺様は出来る男だからな!」
後退し、所有アイテムのリストをスクロールし、一つを選び出してオブジェクト化するキリト。その背には二つの剣が交差するように装備され、黒いコートが靡く
「スイッチ!」
キリトの声にミト達が頷き、間合いを作り出す。そのタイミングを逃さないように二対の剣を手に、黒牛の正面にキリトは飛び込む
振り下ろされる斧を弾き、間髪入れずに一撃を胴に見舞う
「グォォォォ!!」
憤怒の叫びを洩らしながら、黒牛は上段斬り下ろし攻撃を放とうとするが、剣を交差して斧を受け止め押し、黒牛の態勢が崩したのを、見逃さずに“二刀流”上位剣技《スターバースト・ストリーム》の十六連撃を放つ
「テン!今だ!
「
「了解!リーダー!」
グリスが構えたハンマーの上に、ソウテンが飛び乗ると、天井近くまで、投擲される
「永遠にadieu」
手にした槍と共に螺旋回転を始め、その回転は風を巻き込み、小さな暴風と化したソウテンは仮面越しの不敵な笑みと別れの言葉を贈り、黒牛を貫いた
「さて、次は私の番ね……貴方の
決め台詞を発すると同時に、彼女は妖艶に笑い、両手で握りしめた鎌を振り、四連撃の斬撃を放つ。彼女が得意としていた両手鎌上位ソードスキル《レヴェレーション》を元に編み出した
「………やあァァァ!!」
そしてラストアタックを担当したのは後方支援に回っていたアスナ。彼女の疾風の如き剣閃は正に《閃光》と呼ぶに相応しく、この場にいる誰よりも気高く、美しく、神々しさを感じさせる
「ふぅ……終わった、終わった」
「そうね、終わったわね。それで……?テン。あの一撃必殺級のソードスキルについては、
勝利を収め、肩を数回鳴らすソウテンに笑顔のミトが詰め寄る。但し、その笑顔には黒さが垣間見える
「え……えーっと、オリジナルソードスキル?」
「其れは分かるわよ。どういうスキルなのかを聞いてるのよ、私は」
笑顔から、ジト目に変わり、真剣な表情でソウテンに問う
「いやぁ……うん、あれだよ……何時もの《アルティメット・サイン》あるじゃん?アレに回転エネルギーを加えて、貫通力を向上させる感じかな?いやぁ……開発に苦労したんだぞ?案外……というか!ミトも人のことを言えんだろ!なんだ!あのボスの武器破壊した出鱈目な技は!」
「《デストルクシオン・ムエルテ》のこと?あれこそ私が研究の果てに生み出した武器破壊特化最強技よ。前にユージーン将軍の《魔剣グラム》を破壊出来なかったから研究に研究を重ねた末に開発した私の……いいえ、私だけのオリジナルソードスキルよ!」
「うわぁ……似たものカップルだ……というか武器の死ってなに?こわっ!ネーミングセンスが物騒だよ!」
「そっかな?息子にアスタロトからイメージした名前を取るとーさんよりはマシだよ?ねーさん」
「プロトタイプのロトじゃないの!?」
似た感性を持つ
「何故ですかね?以前にもこの様なやり取りを拝見した記憶があります」
「奇遇。俺も見た」
「おお!思い出した!私がギルドに入るきっかけになった第74層の時だ!」
「懐かしいな!あん時か!」
「キリ公のあの技もそん時のヤツか!相変わらず出鱈目なヤローたちだなぁ?オメェらは」
「うるせぇ、ヒゲむしるぞ」
「おいおい、テン。ヒゲはむしるんじゃなくて、燃やした方がいいぞ」
「いや燃やすのもダメだよ?お兄ちゃん」
「そーいや……この階層で何層くらいまであんの?正直、お腹いっぱいなんだけど」
「次の階層を突破すれば最深部に着く筈だ。いいか?迷子になるなよ?分かってるな?迷双子」
「「やんのか?ぼっち」」
次なる階層に続く階段を降りるソウテンたち。キリトが親友からの問いに答えながらも、約二名に迷子になるなと念を押すが彼等は喧嘩越しに睨みを効かせる
「おん?なんだ?檻があんぞ?」
「ふむ……些か不穏な気配がする……深入りはしない方が得策だろうな」
「そうだな、職人の言う通りだ。ここは何時もみたいにクリフト使うなで行こう」
第四階層最深部、細長い氷柱で造られた檻を見つけたグリス。その様子に冷静なアマツが触らぬ神に祟りなしと言わんばかりに次に進むことを提案し、ディアベルも何時も通りの作戦を提示する
「クリフト……そんな人、ギルドメンバーにいた?ツキ」
「あ?クリフト……誰だ?それ。レンは知ってるか?」
「シノンさんと総長さんが知らない人を私が知る訳ないじゃん。あっ、でもフカなら知ってるかも……聞いてみる?」
「ご安心ください、僕が説明しましょう。クリフトというのはあの有名なゲームで魔王を相手に回復魔法を掛けてしまううっかり屋さんです」
「つまりはリーダーみたいなアホ」
「誰がクリフトだ」
「なら、クリフトにガンガン行こうぜを軸にやって行きましょう。後はあたしのアイドルパワーで押し切ります」
「おいコラ、なんでクリフトにガンガン行くんだ。邪魔者扱いすんじゃねぇよ。というかアイドルパワーってなに?それがあるとどうなんの?」
知らない名前に首を傾げる三匹の獣、説明しながらも自分を弄ることを忘れない年少三人組にソウテンが突っ込みを放つ
「お願い……私を……ここから、出して………」
檻の中から呼び掛ける透き通る様な声、その声に気付いたクラインは振り返り、その姿を視界に焼き付ける
「………はうっ!!絵にも描けない美しさっ!!」
「「えぇ〜〜〜っ!!石化したっ!!!」」
その神々しさに特化したあまりの美しさに石化するクラインに全員が目を剥き、驚愕するのであった
罠だろうと、罠であろうと、その美しくさに偽りはなし!不肖!赤き侍クラインが漢を魅せる!!
NEXTヒント 武士道精神
ソウテンたちの愉快さに笑ってもらえたら、お気に入り登録お願いしまーす。コラボとかも気軽にメッセージ飛ばしてくれたら、反応しまーす(コラボする方は事前にキャラ崩壊の承諾を願います♪シリアスな雰囲気とか書けるタイプじゃないんで♪)
もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…
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ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
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キリトとアスナが司会の正規の雰囲気