「おやまあ、白くなったりとか燃え尽きたりとか色々な事象を見たりしてきたけど……石化とは珍しい部類だねぇ」
「ネームドエネミーの特殊効果でしょうか?」
「いいえ、ユイさま。この様な効果を持つネームドエネミーは確認されておりません」
新たに垣間見る事象に呑気に首を傾げるロト、疑問符を浮かべながらも冷静に状況分析をするユイ、それに応えるようにエストレージャが結論を述べる
「つまりは罠だな」
「罠だねぇ」
「罠一択」
「罠ね」
「罠よ」
「罠だぜ」
「罠だね」
理解はしている、それでも矢継ぎ早に放たれる仲間たちからの罠発言にクラインは罰が悪そうに頭を掻く
「お、おう……罠だよな……罠かな?」
「彼女はNPCです。女王ウルズさんと同じく、言語エンジンモジュールに接続しています」
「でもねぇ、ちょいと差異があるんだよねー。この人はHPゲージが
「つまりは重要なNPCのということになります」
「重要………美人………つまりコイツは!護衛クエスト!!ん〜〜〜マイフェアレディ〜〜!!このクラインがお助けしますよ〜〜!!」
(((あ〜………このヒゲの悪いクセが………)))
重要なNPCと聞いた瞬間に何かを思いついたクラインの姿に長い付き合いのソウテンたちは何かを察した様に呆れた眼差しを向ける
「罠だよ」
「罠です」
「罠ですね」
「罠だと思うなぁ……」
「罠だと思う」
「罠なのかっ!?」
「………お願い………誰か……」
まごう事なき罠、其れを理解していてもクラインには引けない理由があった。道化師たちが如何なる時も彩りを忘れないのであれば、彼は武士道を貫く侍、故に彼は足を止める
「罠か罠じゃないかなんざ、理由にならねぇ………目の前でレディが困っているなら………俺は………武士道を貫く!!アルンが崩壊する?知ったことかァ!!俺は侍にして漢!!レディの涙を見たからには助けずにはいられねぇ!!」
「「「あ……アイツこそが真のサムライ!!ラストサムライだ!!」」」
「タダの女に見境のないバカでしょうが!!!」
きらりと歯を光らせ、熱弁するクラインの生き様に衝撃を受けるバカトリオの頭上にミトの容赦ない一撃が放たれる
「………ありがとう、妖精の剣士様」
「立てるかい?怪我ァねぇか?俺はクライン……貴女の武士です」
「騎士の役目を取るなっ!ヒゲむしるぞっ!」
「落ち着きたまえ、ディアベルよ。ヒゲはむしるよりも燃やす方が効果的だ」
「燃やすのも得策ではないがな」
女性を救い出し、名を名乗るクライン。そのやり方が気に食わないディアベルが吠えるのを咎めるコーバッツにアマツが冷静な突っ込みを放つ
「なぁ、ミトさんや。あいつはメイリンさん一筋じゃなかった?」
「ダメよ?テン。きっと、またメイリンさんを怒らせる様なことをしたのよ。ほら、前にも他の人に現を抜かしたクラインをメイリンさんが二時間くらい説教してたじゃない」
「我がギルドのお抱え料理人を泣かせるとはお灸を据える必要がありそうですね」
「メイリンさんを泣かせるの良くない」
「全くだ。奴の最後はメイリンさんに背後から刺されるで決まりだ」
「職人さん!?物騒なことを言わないでくれますかっ!?」
「怒られることの何が悪いんだ?俺はキッドに割と怒られるぞ」
「それは貴殿が服を着ないからだろう?ディアベルよ、あとグリス」
「おん?なんだ?オッさん。話が長えからちょいと筋トレしてたぜ」
「はう……素敵なシックスパック!ごちそうさまです!グリスさん!」
「なんか鼻血出しとる!!」
今はここにいないメイリンの事を話題にしながらも、混沌な雰囲気に今日も今日とて彼等は賑やかに騒いでいた
「それで?おめぇさんは何者だ?単なるNPCではねぇみたいだけど…」
「………私は、このまま城から逃げ出す訳には行かないのです。
ソウテンからの問いに対し、女性は答えを返しながらも近くに居たクラインの体に纏わりつく様に触りながら、同行を申し出る
「……………テン?テンさん?あのー………」
「構わんよ。後で浮気に関してはメイリンさんにじっくりと絞られちまえ」
「だな。やっちまったからには仕方ない、最後までこの
「おっしゃ!パーティーリーダーからのお許しが出たぜ!姉さん!袖擦り合うも一蓮托生!一緒にスリュムのヤローをブッチめようぜ!」
「ありがとうございます!剣士様!」
「乳ですか!?やっぱり乳なんですかっ!!」
豊満な胸を押し付け、クラインに抱き付く女性。その姿にシリカが巨乳反対と書かれたプラカードを掲げ、荒ぶる
「
「余は満足♪」
「情け非常の最大特価♪」
「あら、ロトが妙なことわざを……」
「全くだ、ユイに妙なことわざを聞かせるなよ」
「エスちゃんに至ってはことわざですらないんだけど……」
「仕方ないよ、フィリアの《プライベート・ピクシー》だもん」
「よぉ〜し、表に出なさい?ムキムキエルフ」
「ふふっ……上等よ!迷子スプリガン!!」
「んだとゴラァ!!」
《プライベート・ピクシー》たちの妙なことわざに難色を示すミトとキリト。そして、相棒のことわざかも疑わしい言葉に苦笑していたフィリアは自分に突っ込みを放ったリーファと兄たちにも匹敵する低レベルの喧嘩を繰り広げていた
「名前は……《フレイヤ》?MP量が半端じゃないな……」
「フレイヤ?おろ?なんか聞いたことあるなぁ、その名前……なんだっけ?フィー」
「あーなんだっけ?小さい頃にママに読んでもらった何かの物語にそんな名前があった様な…………」
「お義母さんはそんな高尚な物語を読み聞かせてくれてたの?勤勉な人だったのね」
「勤勉ではないかな?フィーを余裕で超える天然ボケでポンコツな人だったし」
「テンちゃん。殴られたいの?ていうか、殴っていい?いや、殴るね」
「ぐもっ!?」
フレイヤの名に何かを感じたソウテンがミトからの問いに答えていると、その言い方に嫌味を感じたフィリアが鉄拳を放つ
「さてと………じゃあ、行きましょうか?次の階層がラストバトルよ。序盤は攻撃パターンを掴めるまで防御主体にしようと思うから、また盾役を任せるわね?ゴリラブラザーズ」
「「ゴリラじゃねぇ!!」」
「「「「「えっ」」」」」
「真顔で驚いてんじゃねぇっ!!」
真顔で驚愕するソウテンたちにグリスとコーバッツの突っ込みが飛ぶ。そして、道化師一味は最下層へと階段を降りていくのであった
遂にたどり着いた最深部、其処に待ち受けるは霜の巨人王!四本槍を束ねし者が今、道化師たちの前に立ちはだかる!!
NEXTヒント ヒゲむしるぞ
ソウテンたちの愉快さに笑ってもらえたら、お気に入り登録お願いしまーす。コラボとかも気軽にメッセージ飛ばしてくれたら、反応しまーす(コラボする方は事前にキャラ崩壊の承諾を願います♪シリアスな雰囲気とか書けるタイプじゃないんで♪)
もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…
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ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
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キリトとアスナが司会の正規の雰囲気