蒼の道化師は笑う。   作:田中滅

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今宵の幕はコラボ回に御座います。御相手はミトっていいよねさんの作品《ソードアート・オンライン~焔の剣聖~》に御座います

この作品を知らぬ方がいらっしゃる?おやまあ、其れはいけない。シリアスとカッコよさを掛け合わせた我が作品とは異なる世界観は必見!一度読み出すと止まらくなる事、間違い無しです。はてさて、今宵のコラボは我が家のギャグテイスト全開で御送りするifの話……皆様の御眼鏡に敵いますかは見てのお楽しみに御座います。其れでは、この辺りで幕引きと致しましょう


コラボ 彩りの道化とifの世界線(焔の剣聖)
第一幕 無銭飲食?いいえ、ゴチになりますっ!


「宝くじが当たった……」

 

この日、少年は少ない小遣いを貯めて買った宝くじが当選していた事に気付く。全身を黒一色という味気ない色合いでコーディネートした彼の名は桐ヶ谷和人、仲間からは愛称の「カズ」の名で親しまれている

 

(しかも……100万円!!!マジかっ!俺の強運マジパネェ!母さん、俺を産んでくれてありがとう!!)

 

天高い所にいる産みの母に感謝の意を示す和人。その手には一枚の宝くじが握られているが換金はしていない為に、未だに彼は無一文である

 

「………ほう、良いものをお持ちだな。カズくん」

 

「………ぎゃぁぁぁぁ!!何でいるんだっ!迷子っ!!」

 

「誰が迷子だ」

 

突如、聞こえた背後からの声に、和人は飛び退いた。其処には青い羽織を着た胡散臭さが目立つ少年、彼の親友である天哉が佇んでいた

 

「なぁ、カズよ。腹減ったからファミレス行かね?」

 

「ファミレス?まあ、構わないぞ。パスタ食えるし」

 

天哉の提案に従うように近くのファミレスに入り、好物のパスタを前に舌鼓を打ちながら、目の前の親友に視線を向ける

 

「しかし……よく食べるな」

 

「まあな。ちょいと喧嘩してきてよ」

 

「またかよ……そろそろ真面目に生きろよな。カイに怒られても知らないぞ」

 

「堅いことは言いなさんな……なぁ?カイ」

 

「だな。このマヨネーズ野菜スティックに比べたら、些細なことだ」

 

「…………何でいるんだよっ!?」

 

自然な流れで会話に加わっていたのは、チームメンバーであり年長者でもある神里伊緒。彼は野菜スティックに好物のマヨネーズを付け、天哉の問いに肯定していた

 

「何時ものゲーセンに行こうとしたら、ファミレスに入っていくテンとカズが見えたから、一緒に入ったんだ。気付かなかったのか?」

 

「きっと目先のパスタに目が眩んだじゃねぇかな。ほら、あの人。パスタ馬鹿だから」

 

「なるほど、パスタ馬鹿なら仕方ないな」

 

「黙れ、迷子ピーナッツにゲーマヨラー」

 

「「やんのか?ぼっちパスタ。このヤロー」」

 

パスタ馬鹿呼ばわりされ、彼等の好物を交えた悪口を吐く和人に天哉と伊緒が眼の色を変えたように喧嘩越しの態度を取る

 

「落ち着けよ、お前ら」

 

「そうですよ。フランスでは静かに食事をするのを知らないんですか」

 

「このファミレス品揃え良くない、焼き鳥が無い」

 

(あれ?なんか……知らない間に増えてるっ……!!!)

 

喧嘩に発展しようとした和人、天哉、伊緒のやりとりを止めたのは純平を筆頭にした残りのメンバー。女性メンバーの深澄は不在だが、この場にチームメンバーが集合している事に和人は気付き、心中で突っ込みを放つ

 

「純平、菊丸、彩葉!何をやってんだっ!お前らはっ!」

 

「無銭飲食に決まってんだろうが」

 

「タダ飯とも言いますね」

 

「開き直るなっ!バナナゴリラにカレーメガネっ!」

 

「「やんのか、ぼっち」」

 

堂々と無銭飲食と言い切る純平、菊丸を相手にやはり彼等の好物を交えた悪口を吐く和人に対し、眼の色を変えた二人が喧嘩越しの態度を取る

 

「この鶏胸肉の地中海風ムニエルセットをごはん大盛りで」

 

「あっ、俺は春巻きセットにピーナッツバターね」

 

「俺はカツ丼とマヨネーズを」

 

矢継ぎ早に料理を頼み捲る面々、知らぬ間に料理で埋め尽くされるテーブルを前に和人の怒りが頂点に達する

 

「勝手に頼むなっ!!!そもそも金は誰が払うんだっ!」

 

「「ゴチになりますっ!」」

 

「ご馳走様するとは言ってねぇっ!!!」

 

有名番組を彷彿させる名台詞と共に自分に頭を下げる面々に対し、和人は叫びを挙げる

 

「話が違うじゃないか。テン」

 

「全くだぜ、お前がトークアプリでカズのおごりって言うから来たのによぉ」

 

「リーダー。嘘はいけない」

 

「ミトさんに言いつけますよ」

 

「おいコラ、カズ。おめぇは仲間にご馳走するくらいの意気はねぇんか」

 

「何を開き直ってるんだ、迷子野朗。仕方ない……スグに事情を話して、金を工面してもらうか……」

 

「じゃあ、俺も琴音に頼むか。あいつのへそくりたんまりあるし」

 

「お前らは妹に迷惑を掛け過ぎだ。俺を見習え」

 

「カイさん?アナタの妹さんは幼稚園児だと、記憶していますが」

 

「カイさんもおバカ」

 

徐々に天哉達の空気に呑まれ始めてきた伊緒に、菊丸と彩葉から突っ込みが飛ぶ

 

「ナハハハ!どいつもこいつもだらしねぇな!」

 

「純平。バナナやるから、黙っててくれ」

 

「マジでっ!カイは良いヤツだなっ!」

 

((単純だな、このゴリラは))

 

バナナを手渡された瞬間に、伊緒の味方に回る純平を前に天哉達は彼に餌付けされるゴリラの面影を見た

 

「動くな」

 

刹那、運ばれてきた料理に舌鼓を打つ天哉の顳顬に銃口が突き付けられた。しかしながら、その口は止まらずに全員が動作を継続している

 

「「……もぐもぐ」」

 

「食うのをやめろォォォ!コレが見えねーのか!!ガキ共ォォォ!」

 

銃を気にせずに黙々と食べ続ける天哉達に対し、銃の持ち主が叫ぶと他の客は対象的に怯えを隠せず、逃げ惑う

 

「俺が乗っ取たからにはお前らは人質だっ!」

 

「………目立ちたがり屋さん?」

 

「「強盗だろっ!どう見てもっ!バカリーダー!!!」」

 

天哉の素っ頓狂発言に伊緒達の物理的な突っ込みが飛んだのは言うまでもない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃の深澄ちゃん&直葉ちゃん&琴音ちゃん

 

「テンも、カイ達も遅いなぁ……。何してるんだろ…」

 

何時ものゲームセンターの休憩室にあるテレビを見ながら、手にしている携帯ゲームを弄る

 

「わわっ、コトちゃん。ごーとーだって」

 

「わぁー、テンちゃんが巻き込まれてそうだね」

 

「うーん……大丈夫かなぁ…?テン達……」

 

まだ来ぬ友達と兄達を心配していた




ファミレスで人質に取られたテン達とカイ!一体どうなる!あれ?これって、強盗の方が危なくね?

NEXTヒント チャージ料は大切なんよ

もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…

  • ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
  • キリトとアスナが司会の正規の雰囲気
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