蒼の道化師は笑う。   作:田中滅

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感動をなんだと思ってんだァァァァァァとかいうヤボはなしですよ?だって、ギャグ作品だからね☆


第九の太刀 一期一会はいちごを見つけたら食べなさいという意味じゃないんだからねっ!

「なぁ、気のせいか?気のせいだよな?あの機械をいじりながら、和気藹々と会話してるヤツは誰だ?見覚えのあるぼっちなんは気のせい?其れとも衝撃の光景?俺は新しい眼の病気になったん?」

 

「気のせいよ、きっと。だって私の知る限りは未だかつて見たことがないわ、他人の空似ならぬぼっちのドッペルゲンガーよ」

 

《絶剣》率いる《スリーピング・ナイツ》が伝説を創り上げてから三日後。教室の一角で見知らぬ少年たちと談笑する見覚えのある黒髪の少年に天哉と深澄は見間違いか?と思いながら、彼が記憶の中にある親友と同一人物であるかを疑っていた

 

「おいコラ、誰がぼっちだ。俺は正真正銘の桐ヶ谷和人だ」

 

「「「またまたぁ〜、あの和人さんに友だちがいるわけないじゃないですかぁ〜」」」

 

「んだとゴラァ!!」

 

ありえない、今までならば絶対になかったと断言出来る、あの孤独を、ぼっちを、リアルソロプレイヤーの二つ名を欲しいままにしていた筈の和人と談笑していたのは、共通の趣味を持った《友だち》だったのである

 

「か、和人に友だち……?まさか今流行りのレンタル彼女ならぬレンタル友だちかっ!?そんなになるまで追い詰められてたのか……すまん、気付いてやれなくて……元気出せよ?」

 

「何を慰めてんだ?お前は。コイツ等は正真正銘の友だちだよ」

 

「友だち……互いに心を許し合い、対等に交わる人のことを指す言葉……おかしいわね、和人に友だちが出来るなんて……日本の法律は何時の間に新しくなったの?私、聞いてないわよ」

 

「おいコラ、そこの鍋女。俺が今までは国家権力に友だち作りを禁止されてたみたいな言い方はやめろ」

 

「もしもし、スグちゃん?カズさんに友だちが出来たらしく今夜はお赤飯をお願いできますか?」

 

『お兄ちゃんに友だち………?きっくん、嘘はダメだよ』

 

「直葉さん!?流石に真っ向からの否定はお兄ちゃんも悲しいんですけどっ!?」

 

「コトちゃんよ、一大事だ。カズにイマジナリーじゃない友だちが出来たらしいんよ」

 

『テンちゃん?エイプリルフールは四月一日だよ?それに、カズに友だちが出来るなんてことは銀河系の摂理に反するよ。流石に心が海よりも広い琴音さんもお箸を持つ手が止まったよ』

 

「うむ、そうだろうな。俺もピーナッツバターサンドを齧る口が止まっちまったくらいに驚いたからな」

 

「お前等は今直ぐに富士の樹海に旅立ってこい。きっと、二度と会えないが俺は幸せになれるから問題ない」

 

「『死後に口から香ばしい匂いがする薬をあげようね』」

 

「推理漫画で御馴染みの薬なんか飲むかっ!!」

 

矢継ぎ早のようにボケを繰り出す仲間たちを相手に和人は突っ込み疲れ、肩で息をするように荒い息を口から吐く

すると、肩を叩かれ、背後を振り向くと茉人と阿来が暖かい眼差しを向けていた

 

「キリの字。友だちは一生の宝だ、手を離すんじゃないぞ」

 

「茉人の言う通りだぞ?桐ヶ谷。友だちってのは、時には埋めてやりたいくらいにムカつく時もあるが良き理解者でもあるんだ」

 

「茉人の良い話に感動を覚えたけど、鈴代ちゃんの理解に苦しむ謎概念が横槍を入れたせいで一気に感動が消え失せた」

 

名言を台無しにする迷言を放つ阿来、彼の学生生活は波乱というよりも異形に満ちた妖怪横丁並みの無法地帯のようだ

 

「…………」

 

「明日奈さんはどうしたの?リーダー」

 

「うむ……きっと、朝ごはんにピーナッツバターが出なかったから、落ち込んでるんだな」

 

何時もならば、冴え渡る筈のツッコミ担当の明日奈。然し、彼女は騒ぎを気に留めようともせずに教室の片隅で落ち込んでおり、其れを見た彩葉の問いに天哉が血迷った迷子発言を繰り出すも、ここには其れを許さない者たちが二名も存在した

 

「お前みたいなピーナッツに頭を支配された奴と明日奈を同じにすんな」

 

「そうよ。私の親友をテンみたいな迷子ピーナッツヴィランと同じにしないでくれる?」

 

「ねぇ、何故にちょいとボケをかましただけで悪口の嵐なの?俺ってリーダーだよね?敬う心とかないの?」

 

「「「……………良い天気だなぁ」」」

 

「おぃぃぃぃぃぃ!!露骨に目を逸らしたよなっ!?明らかに!」

 

和人、深澄からの悪口を交えた発言に今更ではあるがリーダーである自分を敬う心を問うが返ってきたのは答えではない明らかな話題転換という名の無視であることは言わずもがなだ

 

「……………ユウキ……」

 

「………はぁ、仕方ねぇな……ほいよ」

 

呟くように放たれた名を聞き、軽くため息を吐いた天哉は制服の内ポケットから一枚の紙切れを取り出し、明日奈に手渡した

 

「……なにこれ……」

 

「調べるのに苦労したんよ?しかし……オジキの方の知り合いを頼る線で見つかるとは思わなかった。《メディキュボイド(・・・・・・・・)》の臨床試験をしてる唯一の場所、其処に彼女はいる………可能性だけどな」

 

「テンくん………Gracias。流石はリーダーだね」

 

手渡された紙切れに書かれた「横浜港北総合病院」の名前と《メディキュボイド》という聞き慣れない単語、明日奈は其れを見ると天哉に礼を述べ、件の場所に向かった

 

「テンのオジキってあれだろ?琴音の里親」

 

「神経外科医師の竹宮(たけみや)久道(くどう)………オフクロの弟で頭のネジを閉め忘れたアホンダラだ」

 

「テンはお義父さんや琴音以外にも変わった身内がいるのね。私、将来的に馴染めるかが不安だわ」

 

「お前も十分に変だろ」

 

「ゴリラは黙ってて」

 

「誰がゴリラだ。表に出ろや」

 

「嫌よ、寒いじゃない」

 

義父、義妹、更なる変人の魔境に足を踏み入れる事を今から躊躇う深澄に純平が突っ込めば、流れるように当たり前の一言を放つ

 

「テン。前々から思ってたけど、お前は何を目指してるんだ?」

 

「あり?言ってなかった?俺は………警察官になる(・・・・・・)

 

「「「……………はい?」」」

 

和人からの問い掛けに対し、意外そうにも目を丸くした天哉が放った衝撃の一言に深澄たちは耳を疑った

 

「だから、警察官。またの名をポリスメン、わかりやすく言うとおまわりさんだ。理解したか?皆の衆」

 

「リーダーが警察官………そうか、今日が大予言にあった人類滅亡の日か」

 

「彩葉くんや、お兄さんとオハナシしようか?」

 

「やだ」

 

真剣な雰囲気から一変、天哉は弟分がぼそりと呟いたのを聞き逃さず、じりじりと詰め寄り、最終的には有名なネコとネズミのコンビにも匹敵する追いかけっこを始める

 

「明日奈は会えたかしら………《絶剣》さんに」

 

「会えたさ………俺が嘘を吐いたことあるか?深澄」

 

「割とあるわ」

 

「信用のなさに泣けてくる………今日この頃だ……まぁ、なるようになるさ」

 

不敵に笑う彼の顔には何時もの仮面はないが不思議と安心感を抱かせる、彼の周りに集まる人々はその不思議な雰囲気を求め、集まり、笑い、騒ぐ。其れが蒼井天哉、《蒼の道化師》の異名を持つ少年の本質であることは明白だ

 

「ふふっ……そうね」

 

空を見上げ、ピーナッツバターサンドに齧り付く天哉に寄り添い、深澄は妖艶な笑みで笑い掛け、同じように空を見上げていた




《絶剣》との出会い、其れは彼女にぶつかる勇気をくれた恩人。だからこそ、叶えたいと願う、彼女の願いを……

NEXTヒント 学校へ行こう!!

ソウテンたちの愉快さに笑ってもらえたら、お気に入り登録お願いしまーす。コラボとかも気軽にメッセージ飛ばしてくれたら、反応しまーす(コラボする方は事前にキャラ崩壊の承諾を願います♪シリアスな雰囲気とか書けるタイプじゃないんで♪)

もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…

  • ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
  • キリトとアスナが司会の正規の雰囲気
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