蒼の道化師は笑う。   作:田中滅

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今回は第28層に行く話を勝手にギャグにしました♪もうなんでもやっちまえ!というかギャグを書く為ならば、シリアスさえもぶっ壊す!それがこの作品です♪


第十二の太刀 カチコミってのはテンションを上げとけば、ノリでなんとかなるもんだ

「前回のあらすじ、あたしたちはその場の勢いというかノリ、ぶっちゃけるとテンションに身を任せた末にダンジョンにカチコミを掛けたのであった。以上、現場から世界を自由に染め上げますっ♪でお馴染みの美少女彩りアイドルのシリカがお送りしましたっ☆」

 

「いやいや!しましたっ☆じゃない!何勝手に変なナレーションしてるの!?前回はダンジョンに行くよりも前で話は終わってるんだよっ!?」

 

開口一番に、前回の経緯を解説する一人のアイドル娘。然し、その内容は前回の終わりと今回の始まりを余りにも端折り過ぎていた為にトレードマークのウサ耳的な帽子を尖らせたレンが突っ込みを放つ

 

「台本が間に合わず、シリカさんにあらすじを乗っ取られるとは……なんたる不覚!」

 

何時も適当なあらすじを考える事が何よりの楽しみだったヴェルデは地面を叩き、今回ばかりは自らの筆の遅さを嘆く

 

「ふっふっふっ!良い?アイドルは可愛ければ、何をしても許されるんだよっ!」

 

「そんなわけねぇーーーーっ!!!」

 

「ヒイロくん。あの二人を今すぐに永眠させたいのはあたしだけかな……」

 

「慣れると気にならないよ」

 

止まらないシリカの暴走機関車顔負けのハジケ振りに更なる突っ込みを放つレン。一方でリーファは友人と幼馴染に突っ込むことを放棄し、遠い目でヒイロに語り掛けるが慣れ故に気にも止めない彼は呑気に焼き鳥を頬張っていた

 

「しかしながら、グーくんと一緒に階層ボスを倒すのは初めてだな!お姉ちゃん張り切っちゃうぞ!」

 

「おう!腹が鳴るぜ!頑張ろうな!アネキ!」

 

「はうっ!言葉を間違えていながらもそれに気付かない程に無邪気なグリスさん…なんて素敵なの……!」

 

初めての姉弟での共闘に胸を躍らせるサクヤ、そして姉に笑い掛けるグリス、その様子に悶えるフィリア。完成された構図が気に食わない者がこの場には存在した

 

「お兄ちゃんは許さん」

 

フィリアの兄であるソウテンは、彼女の交際を未だに認めておらず、即座に許さないと発言する

 

「全くだ。お姉ちゃんも許さんぞ」

 

其れに釣られ、グリスを溺愛するサクヤも交際に異議を申し立てた

 

「サクヤさんとは気が合いそうだな」

 

「うむ、私もそう思っていたんだ。今後ともよろしくな」

 

「ああ、フィーの為にも」

 

「グーくんの為にも」

 

「「ん……?前言撤回、やっぱり仲良くはなれない」」

 

最初こそは互いに下に妹又は弟を持つ者同士で固い握手を交わしたが、意見の相違から一瞬で友情は崩れ去り、火花を散らし合う

 

「アホなことしてないで戦えやっ!!このバカども!!」

 

「何を仕切ってんだ!尻野朗!!てめぇんとこは《彩りの道化(ウチ)》に吸収されてんたぞっ!」

 

「誰がそれを承諾したっ!?だいたいテメェは毎回毎回ふざけすぎなんだよっ!!ちょっとは真面目にやれやっ!!傍迷惑迷子がっ!」

 

売り言葉に買い言葉からの道化師と赤狼による口論が始まり、元が宿敵同士である二人は火花というか業火にも似た怒気を放ち合う

 

「女のケツばっかを追いかけてる変態に言われたくねぇわ!!お前さっき、どさくさに紛れてシノンねーさんの後ろ姿をスクショしてたの知ってんだからなっ!!」

 

「違いますぅ、あれはスクショじゃなくて観察してたんですぅ」

 

「どっちにしても変態じゃねぇかっ!!おろ?シノンねーさん、どしたん?」

 

「ごめんね?テン。少しだけ、そこのケダモノと話をさせてもらえないかしら?」

 

「………どうぞ」

 

変態であることを隠そうとしないツキシロ、その様子を見ていたシノンはソウテンに待ったを掛け、彼と話をさせて欲しいと申し出る。その時、ソウテンは見た。綺麗な笑顔の奥にある殺意に満ちた女神の瞳を、下手に異議を唱えれば、自分も道連れになることを悟り、ツキシロを彼女に差し出す

 

「なんだ?シノン」

 

「ふふっ♪」

 

「…………」

 

問い掛けも束の間、答えの代わりに放たれた火矢を額に受け、ツキシロは物言わぬ屍と成り果てる

 

「総長が死んだっ!!」

 

「息してねぇぞっ!しっかりしろ!総長!医者は何処だァァァァ!!」

 

「いやぁぁぁ!総長さーーーーん!?」

 

「クイックパイセンって確か医療関係者じゃなかったか?」

 

「美容整形専門だが構わないか?脈拍とか知らんから、適当に二重にするぞ?」

 

「おう、やっちゃってくれ」

 

「治す気あんのかゴラァァァ!!」

 

唐突な状態からのバカ騒ぎ、メンバーが変わっただけで明らかにその姿は道化師率いる一味と変わり映えしないカオスである事は言わずもがなだ

 

「「茶番だ」」

 

「んだとコラァ!!!」

 

「やんのかっ!?」

 

CHAOS(カオス)、やはりお前たちとは気が合わない」

 

「やかましいっ!!!」

 

「「ぎゃぁぁぁぁ!!!」」

 

自分たちを棚に上げ、ツキシロたちに対し、冷めた反応を見せるソウテンたち。その反応が気に障ったツキシロ達が喧嘩を仕掛けるも、間に入ったアマツの包丁が降り注ぐ

 

「では作戦は何時も通りにしましょう」

 

「何時も通り……クリフト使うなだね。分かった」

 

「クリフト……?ねぇ、誰なの?ボクは会ったことないよ?」

 

「私たちもですね。ギルドメンバーの方でしょうか?」

 

「クリフト……なんか知ってるような……何処で聞いたんだっけなぁ…テッチはわかる?」

 

「クリフトですか…確かになんだか聞き覚えがありますね」

 

「ワタクシは分かりましたよ。クリフトとはあの有名なゲームで魔王を相手に回復魔法を掛けてしまううっかり屋さんです」

 

「なるほど!つまりはユウキみたいなおバカちゃんか!」

 

「ボクはクリフトじゃないもん!ユウキだもん!」

 

「そうだよ、みんな。クリフトはユウキじゃなくてテンくんだよ」

 

「アスナはなに?俺が嫌いなの?ねぇ?ちょっと?ミトさんや、どないなってますのん?」

 

「クレームは受け付けてません」

 

「………ぐすん」

 

「とーさん。もしかして、泣いてるんか?」

 

「泣いてない………目からポソレが溢れただけだ」

 

「ポソレっ!?」

 

威厳は何処に泣きべそを掻くソウテンは唯一、心配してくれる愛息子(ロト)からの問いにメキシコで食べられているスープが目から溢れたと意味の分からない事を言い放つ

 

「そーいやよ、28層のボスってどんなのだ?」

 

「確かカニじゃなかった?すごく不味そうな」

 

「ムキムキのカニだったかと……」

 

「ピーナッツバターを掛けても食えなさそうだったな」

 

「えぇっ!?ピーナッツバターが合わないカニがいるのっ!?」

 

「そもそも、カニにピーナッツバターは掛けないのよ?テンくんとフィリアちゃんは理解してる?」

 

「そうよ、ジャムよ」

 

「いえ、カレーです」

 

「何を言う辣油だ」

 

「リズとヴェルデくん、キリトくんも違うから」

 

「全く……これだから、食を知らないバカたちは困るわね。カニは鍋にぶち込むって相場が決まってるのよ」

 

「「「鍋女は黙ってろ」」」

 

「んだとコラァァァ!!!」

 

「「ぎゃぁぁぁぁ!!!」」

 

話が纏まりかけた瞬間、背後から放たれた一言を聞き逃さなかったミトはバカたちを追い掛け、回廊を走り出す

 

「さてと遊びはこんくらいにしとくかね。派手に行くぜっ!!野郎どもっっ!!」

 

「「「了解!リーダー!!」」」

 

その言葉と共に戦いの火蓋が切られ、道化師(クラウン)は担いだ槍を手に、仲間たちと地を蹴り、駆け出す

 

「俺たちも負けてらんねぇ!!暴れるぜっ!!子分どもっ!!」

 

「「「アイアイ!総長!!」」」

 

「わわっ!ボクたちもいくよぉ〜!」

 

道化師(クラウン)たちに遅れを取るまいと駆け出す赤狼(ヴォルフ)率いる荒くれ者たち、その後を追う様にユウキたちも走り出す

 

「こうなったら、先にあのカニを倒したヤツが今回の報酬総取りだ!!」

 

「「「汚ねぇぞっ!!バカリーダー!!」」」

 

開かれたボス部屋に入った瞬間、流石に大勢で戦闘では報酬が受け取れないと考えたのか、何気に報酬総取りを提示するソウテンに全員からの突っ込みが飛ぶ

 

「先手必勝!!武器破壊してやるわっ!!」

 

「させるかっ!!その前に俺が串刺しにしてやるっ!!」

 

「そうはさせるかぁ!!MVPは俺だァァァァ!!!」

 

「オリコンチャート一位は渡しませんっ!!」

 

「シリカだけ違うんだけどっ!?」

 

「レンちゃん。突っ込むだけ無駄よ、あの子に関しては」

 

我先に駆け出すミト、ソウテン、キリトの三人を追随する様に駆け出すシリカの目的にレンの突っ込みが飛ぶも、リーファは諦めた眼差しをしながら、彼女の肩を叩く

 

「緊張感がないんだね、道化師さんたちは」

 

「バカなだけよ」

 

「全くだ。俺は今まさに敵を狙い撃ちながらも尻尾をふりふりと揺らすシノケツを見るので忙し----………」

 

「敵を前に何をアホなことをしてんの?アンタは」

 

「そうだぜ?総長。やっぱり太腿だぜ?一番は。見ろよ!この魅惑の絶対領域(バレットライン)を---………」

 

「シノン、シノン。実はよ、おれちゃん試したい技があるんだ?だからよ、ちょっとだけ付き合ってくれるか?先ずはその魅惑のへそを----………」

 

「シノン。ここはやはり、先ずはお前のワキを---………」

 

「良い?レンとフカはこんな変態にならないようにね」

 

「シノンパイセン。私もレンも一応は年上だぜ?」

 

「えへへ……やっぱり、小さいと年下に見られるんだぁ〜」

 

「おっと?レンちゃんが別世界に行っちまってるぜ」

 

矢継ぎ早に湧く変態四重奏を無効化しながら、幼女二人に言い聞かせるシノン。然し、フカ次郎が自分の方が年上である事を主張する隣でレンは自らの体型に舞い上がり、別世界に旅立っていた

 

Estamos listos.(準備は整った)。グリス!打ち上げろっ!」

 

「あいよっ!」

 

グリスが構えたハンマーの上に、ソウテンが飛び乗ると、天井近くまで、投擲される

 

「永遠にadieu」

 

手にした槍と共に螺旋回転を始め、その回転は風を巻き込み、小さな暴風と化したソウテンは仮面越しの不敵な笑みと別れの言葉を贈り、《リベルタッド・リュヴィア》がカニの甲羅を貫く

 

「出た、槍コプター」

 

「ああ、槍コプターだ」

 

「リーダーの十八番槍コプターですね」

 

「変な名前つけんなっ!!《リベルタッド・リュヴィア》だっ!!」

 

「「「呼びに難いから槍コプターで良いじゃん」」」

 

「良くねえわっ!!」

 

必殺技に槍コプターという安置な名前をつけられ、異議を唱えるソウテンはキリトたちを追い回し始める

 

「じゃあ、次の階層はアスナたちに任せたわ。私はこのバカたちを無力化しないとだから」

 

「えっ?ミトたちは来ないのっ!?」

 

「だってアレよ?」

 

まさかの親友からの言葉にアスナは驚きを見せるが、ミトは諦めた眼差しでキリトたちを追いかける迷子を指差す

 

「串刺しにしてやらァァァァァァ!!」

 

「「「やれるもんならやってみろや!」」」

 

「シノン。これは座ってくれって意味じゃない」

 

「踏めばよかった?」

 

「あらあら、ホントに元気が良いわね〜」

 

「ん〜呑気でも素敵だぁ〜!メイリンすわぁぁ〜ん!」

 

「グーくん!今日もナイスバルクだっ!」

 

「腹筋が素敵です!グリスさん!」

 

「筋肉イェイ、筋肉イェイ」

 

「マスターとサクヤさまは安定の変態さんですね」

 

「騎士道とはバームクーヘンとともにあり」

 

「だから脱ぐんじゃねぇよっ!!こんのバカレシっ!!」

 

「はっはっは、愉快だな!うむ!絶好のバナナ日和だ!」

 

「「「聞いとことねぇわっ!!そんな日和はっ!!」」」




明日奈に連れられ、桐ヶ谷家を訪れた木綿季の前に現れたのは、桐ヶ谷兄妹だけではなく当然の様に上がり込むバカたち!果たして、彼女はお宅訪問を無事に終える事ができるのかっ!

NEXTヒント 突撃!桐ヶ谷家の晩御飯!

ソウテンたちの愉快さに笑ってもらえたら、お気に入り登録お願いしまーす。コラボとかも気軽にメッセージ飛ばしてくれたら、反応しまーす(コラボする方は事前にキャラ崩壊の承諾を願います♪シリアスな雰囲気とか書けるタイプじゃないんで♪)

もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…

  • ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
  • キリトとアスナが司会の正規の雰囲気
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