蒼の道化師は笑う。   作:田中滅

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今回は桐ヶ谷家訪問からのエギルの店訪問!やはりギャグになってますぜ⭐︎


第十三の太刀 お宅訪問?座敷童子ならぬ座敷馬鹿は呼ばれずとも現れ出で〜〜る!

「「いらっしゃ〜い」」

 

『わぁ!ここがキリトとリーファのお家かー』

 

今日、木綿季は明日奈と共に桐ヶ谷家に御宅訪問していた。この家に玄関から入ってくる訪問者がいるという事実に驚いた方もいらっしゃる筈だ。何故なら、既に桐ヶ谷家はバカたちの溜まり場という名の無法地帯と成り果てているからに他ならない

 

「どうぞ、むさくるしい所ですが上がってください」

 

『あれ?ヴェルデがどうしているの?』

 

差も当然のように姿を見せた菊丸、慣れ故に和人と直葉は気にも止めず、明日奈も呆れから出るため息を吐いているが、初見の木綿季は困惑した声を出す

 

「気にしないでくれ。こいつは座敷童子みたいなもんだ、幸運という名の不幸を運んでくるんだ」

 

「カズさん。さては僕の事が嫌いですね?そうでしょう?」

 

「最初は軽くお茶でもどうだ?こっちがリビングだ」

 

菊丸を座敷童子であると紹介し、明日奈と木綿季を連れた和人は彼女たちをリビングに案内する。無視された菊丸は直葉に慰められ、ナンを口に押し込められている

 

「突撃!アイドル御飯!今日は埼玉県の桐ヶ谷家におじゃましています♪」

 

「公開収録が知り合いの家とはツイてるよなぁ〜」

 

「良い日に当たったわね。グッジョブよ、彩葉」

 

「運は良い方だから」

 

「すまん。リビングは見なかったことにしてくれ」

 

扉を開いた先にいた見覚えのあるアイドル娘、その彼女を見守る親友たちと弟分。和人は黙って扉を閉め、今の状況を忘れて欲しいと願い出る

 

「おう、カズ。邪魔してんぞ」

 

「おかえり」

 

「あら、明日奈に木綿季も来たの?今日は賑やかね」

 

「いやそんな平然と挨拶されても返しに困るんだけど……深澄」

 

「バカね、挨拶はきちんとするのが社会の常識よ」

 

「常識を語るよりも前に不法侵入という名の非常識を詫びろ」

 

「和人?細かいことを気にすると早死にするわよ」

 

「細かくねぇわっ!!」

 

意味が分からないと言わんばかりの表情で首を傾げる深澄に明日奈、和人の突っ込みが飛ぶ。当の本人は天哉達と談笑している

 

「それでだ、そこのバカアイドル基バカドルは何をしてんだ」

 

特に騒ぎの中心である圭子に苛立ちがあるらしく、くわっ、と両目を見開き、彼女に突っ込みの矛先を変える

 

「だから、突撃!アイドル御飯!の収録ですよ。今日は一回目なんで、和人さんの家に来ました。どうです!嬉しいでしょう!」

 

「許可を出した覚えはないんだが?というか、そういうのはアポ無しで行くもんだろ?なんで知り合いの家に来てんだ?バカか?バカなのか?お前は」

 

「えっ……知らない人の家に上がり込むとか、非常識なことはしませんよ。ちょっと引きます」

 

一般常識で諭していた和人に対し、真顔で企画そのものを否定する圭子。それを見守っていた天哉たちも目を見開く

 

「ドン引き」

 

「カズがそんなにも人でなしだとは知らなんだ」

 

「人に非常識と言う前に自分の非常識を正しなさいよ」

 

「おめぇらも十分に非常識なんだよ」

 

自らの行いを棚に上げ、和人を非常識呼ばわりする三人。忘れてはならない非常識なのは不法侵入している彼等の方である

 

『キリトの家はどうなってるの?どーして、道化師さんたちが……』

 

「ユウキ?気にしないで、この人たちは不法侵入が趣味なのよ」

 

「明日奈ったら、親友に酷いことを言うのね。ちょっと前までの優しいアナタは何処に行ったの?」

 

「優しくするだけじゃ、深澄たちのバカは治らないでしょ?不治の病だから」

 

「テン。親友に冷たくされたわ、アナタが何時も彩葉たちにボコボコにされてる時ってこんな気持ちなのね」

 

「深澄も分かってくれたか。流石は俺の嫁さん」

 

「桐ヶ谷!こっちにパンツ姿の変なヤツと二次元サイコー!とか叫ぶ変なヤツが来なかったか!?」

 

困惑する木綿季を宥めながら、さらりと毒を吐く明日奈。親友からの冷たい態度に天哉の気持ちを理解した深澄は彼と熱い抱擁を交わす。其処へ当たり前の様に姿を見せたのは、阿来、彼は何時も通りに半裸である

 

「そんな変なヤツ等がいるワケないだろ。というか前者に関してはお前だ、鈴代ちゃん」

 

「何を言う、これは騎士の正装だ」

 

「何処にも騎士要素ねぇわっ!!」

 

出会った頃の彼には会えない、光の速さで地中深くに落下しているのは誰が見ても理解できる

 

「家庭訪問に来たのだが日を改めるべきか?桐ヶ谷」

 

「高良先生。家庭訪問は明後日だ」

 

「なにっ!?蒼井!貴様ァァ!私を図ったなっ!?」

 

玄関から入るという常識は皆無らしく、庭先から現れた高良が家庭訪問に来たと口にすれば、日取りを間違えている和人が答える。驚いた彼はリビングで茶を啜っていた天哉に吠える

 

「俺は自分の家庭訪問の日取りを教えただけだろ、間違えたアンタが悪い」

 

「ぐぬぬっ!仕方あるまい!ならば、ここで家庭訪問だ!親御さんを呼ぶがよい!」

 

「オヤジは仕事だから妹でも良い?」

 

「うむ、身内であるのは確かだからな。特別に許可しよう」

 

「わぁ、テンちゃんの家庭訪問?すみません……むさくるしいところで」

 

「おいコラ、そこの迷子ども。人の家で家庭訪問してんじゃねぇよ」

 

「「何か問題が?」」

 

「あるわっ!!ここは俺の家だっ!!」

 

真顔で問う天哉と琴音に和人が突っ込んでいると、誰かが肩に手を置く

 

「和人。頼まれていた雨戸の修理と屋根の修理は完了だ」

 

「悪いな、茉人。助かるよ」

 

「和人〜ごめん!アンタのバイクを修理しようとしたら、逆に破壊しちゃったわ!」

 

「おぃぃぃぃぃ!何してくれてんだァァァァ!?あのバイク高かったんだぞっ!?」

 

「だから、謝ってんじゃないのよ。全く……これだから、ぼっちは」

 

修理を完遂した茉人とは裏腹に修理と名ばかりの破壊工作を行なった里香は悪びれもせずに開き直っていた

 

「なぁ、里香さんや?俺のバイクは?なんか見当たらないんだけど」

 

「アンタのバイク?それなら確か純平がなんかしてるのを見たわよ?」

 

「純平が?」

 

残骸と成り果てた和人のバイクに危機感を感じた天哉。自分のバイクは何処に?問えば、純平が何かをしていたという情報を得た為にガレージに向かう

 

「えっと棒を突き刺して…先端にバナナを……」

 

「おめぇは人の愛車に何をしてんだコラァ!!」

 

「なんだっ!?いきなり!てめぇ!俺がせっかく、改造してやってんのに!舐めてんのかっ!」

 

「其れはお前だっ!!このゴリラ!!!」

 

「あぎゃぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょいと入り用でな。と言う訳で、すまんが雇ってくれんか?エギル」

 

「駄目だ」

 

「……何故だ?」

 

例によって、エギルの店にやって来た天哉たちだったが食い気味で却下され、首を傾げる

 

「仮想世界ならまだしも現実で死人を出したくない。お前等を雇えば、ウチは潰れちまう」

 

「おいおい、長い付き合いだろ?少しは友達の為に粋を見せることは出来ねぇんか」

 

「全くだ。ぼったくり商人」

 

「営業妨害も甚だしいな。天満さん、こいつ等を逮捕してくれるか?」

 

忘却の彼方に自分達の行った所業を棚上げし、エギルを貶す天哉と和人。その行いに顳顬をヒクつかせたエギルはカウンターで飲んでいた天満に声を掛ける

 

「生憎とバカ息子にかける手錠がなくてな……」

 

「とか言って忘れたんだろ?玄関にあったぞ」

 

「警察手帳はキッチンにあったよ」

 

「あり?そうなの?おかしいな……なら、懐にあるこれはなんだ?写真?」

 

「おかしいのはテメェだ、バカ親父。それをどう見たら手帳に見えるんだ」

 

琴音に警察手帳を忘れていたと言われ、コートの内ポケットから二枚の写真を取り出す

 

「………なにこれ」

 

「一応、聞くがよ。なんだ?これは」

 

「これはな、誕生日に大量のパエリアを食べたが中に入っていた貝が実はムール貝じゃなく、あさりだと知った瞬間に絶望感に打ちひしがれたお前と其れを見ながら、あさりの砂が抜け切ってなくて口の中がじゃりじゃりすると訴えている涙目の琴音だ。懐か---ぐもっ!?」

 

「警察辞めちまえ、アンタ」

 

「パパだけ今日はおかゆだよ」

 

「いただきますね、この写真」

 

「深澄さん?何を当たり前のように受け取ってんの?」

 

恒例と化したやり取りが行われる横で、深澄は写真を懐に仕舞い込む

 

「和人。其方が明日奈さん?」

 

「ああ……というか、なんで母さんがいるんだ?」

 

不意に名を呼ばれ、振り返った和人が見たのは、ワイングラス片手に手を挙げる母の姿。意外な人物の登場に彼は疑問符を浮かべる

 

「今し方、天満と十二次会をしていたのよ」

 

「親父が聞いたら泣くぞ」

 

「大丈夫よ。あの人は二十次会までやったほどの酒豪よ」

 

「うちの親はどうなってんだ!?」

 

親の知らない一面に驚愕する和人。その隣で明日奈はまさかの人物との会合に冷や汗が止まらない

 

「は、はじめまして!お、お義母さん!あの私、キリトじゃない……和人くんとお付き合いさせていただいてます!結城明日奈です!」

 

『ユイです!こんばんは!おばあちゃん!』

 

「噂に聞いてるわ。なんでも閃光と呼ばれてるらしいわね……ん?なんか今、おばあちゃんとか言わなかった?」

 

噂に聞いていた息子の恋人からの挨拶に反応を返していた翠。然し、彼女は耳にした聞き捨てならない一言に表情を顰めた

 

「あっ……母さん、この《通信用プローブ》の中にいるのが娘のユイだ」

 

「な、なるほど……アナタのことも噂に聞いてるわ。私のLPを僅かな一言で削り切るとは………流石は我が孫ね!仲良くなれそうだわ!」

 

『わぁ!おばあちゃんは話せますね!』

 

「お母さんのライフが削られていく……」

 

「言ってやるな……スグ」

 

姿は見えずとも、其処に存在する孫の存在に精神を削られながらも彼女を気に入った翠はサムズアップしてみせる

 

「なんだ?その痛風ドロップってのは」

 

「パパ。違うよ、《通信用プローブ》だよ」

 

「ああ、それだ。そんで?それなに?」

 

聞きなれない機械の名に首を傾げる天満の言い間違いに、琴音が助け舟を出すと彼は其れが何であるかを問う

 

「天満はバカだから知らないのも無理ないわよ」

 

「おうコラ、翠。エリートの俺をバカ呼ばわりか?」

 

「エリートは、八次会とか訳のわからん飲み会をしねぇんだよ」

 

「お前も大人になりゃあわかる…ラテン系は飲み会に命を賭けるってことがな」

 

「すいませーん!店長さん!其処のダサいコートを着た初老の頭からスピリタスぶちまけてくださーい!」

 

エリート以前に酒に頭を支配された父に奢りという名の悪魔の所業を行おうとする天哉の顔には不敵な笑みが浮かんでいた

 

「テンくんのお父さんって変な人だね」

 

「愛すべきバカとも言えるわよ?」

 

『アスナの周りは賑やかだなぁ……』




遂に開かれた最強決定戦!天下一を決める大会!栄光を手にするのは誰だ!!

NEXTヒント 天下最強

ソウテンたちの愉快さに笑ってもらえたら、お気に入り登録お願いしまーす。コラボとかも気軽にメッセージ飛ばしてくれたら、反応しまーす(コラボする方は事前にキャラ崩壊の承諾を願います♪シリアスな雰囲気とか書けるタイプじゃないんで♪)

もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…

  • ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
  • キリトとアスナが司会の正規の雰囲気
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