蒼の道化師は笑う。   作:田中滅

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一話目!劇場版だろうと奴らはフルスロットル!今日もバカ騒ぎだ!新キャラはまだまだ先ですよ〜


第一曲 誰に言われようが気にしないけど、お前だけには言われたくない

「「「もぐもぐ………」」」

 

「どうしてなの?どうして……ファミレスには鍋がないのよ。これは由々しき事態だわ、国際問題に発展するのも時間の問題よ」

 

放課後、暇を持て余した天哉たちは学校近くにあるファミレスで各々の好物を頬張っていた。しかし、メニュー表を片手に自分の好物だけが存在しない事態に異論を唱える者が約一名、何を隠そう兎沢深澄その人である

 

「リーダー。ミトさんが荒ぶってる」

 

「落ち着きな、我が弟分。きっとカルシウム不足に違いない……そんな時はピーナッツバターサンドを食えば万事解決だ」

 

「それはリーダーだけだよ。ミトさんはリーダーみたいに単純なバカじゃない」

 

「最近の彩葉は辛辣さが天元突破してね?あの頃の兄貴分思いなおめぇさんは何処にいったん?カムバック!」

 

「優しくするだけが兄弟分じゃないからね」

 

「………………それはそうとだ」

 

辛辣さが増してきている彩葉の成長に寂しさを感じる天哉。その隣でパスタを食べていた和人は手を止め、隣のテーブルに座る深澄以外の女子四人に視線を動かす

 

「えいっ!」

 

「やっ!」

 

「あれ?なんか迷った?まさか……ゴールが移動したっ!?」

 

「はいはい、迷子娘はちょっと落ち着きなさいね。コースはこっちよ」

 

机の上で何かを動かす動作をしている明日奈の側には、伊達眼鏡と髪を下ろした状態の圭子、道に迷いながらも自分に非があるとは認めない琴音を咎めながらも軌道修正を図る里香がいた

 

「クリアです!これでチーズケーキが無料に!」

 

「ジャムパンもスイーツだから無料ね!」

 

「いや菓子パンはカウントされないんじゃないの?ピーナッツバターサンドならあり得るけど」

 

「琴音ちゃん。ピーナッツバターサンドも菓子パンなのよ?」

 

刹那、軽快な音楽が鳴り響くと同時にスイーツの無料クーポンを手に入れ、騒ぐ三人を前に一番の的外れな解答を導き出す琴音に明日奈からの突っ込みが飛ぶ

 

「というか………ゲームのしすぎじゃないか?」

 

まさかの一言に、空間が凍りついた。他ならない誰よりもゲームを楽しむ事を生き甲斐に、ゲームを誰よりも真剣にやり込む和人だけには言われたくない、言う資格のない一言。正にお前が言うな!と飛び蹴りを放たれてもおかしくない状況だ

 

「カズ。今すぐに鏡を見て来い、其処に世界で一番の頭のおかしいゲーマーが映るはずだ」

 

「待ちなさいよ。ゲーマー歴ならカズになんか負けないわよ?私」

 

「深澄さんや、今そこは大事じゃないんよ。俺が言いたいのはカズの言ってることが矛盾してるって意味だ」

 

「矛盾………確かに、それは一理あるわね。普段からゲームしか友達がいないカズなんかにゲームの時間をとやかく言う資格なんかないわ。恥を知りなさい」

 

「お前だけには言われたくない。おいコラ、お前の管轄だろ?なんとかしろよ」

 

「深澄は可愛いから問題ない」

 

「口にピーマンぶっ込むぞ」

 

扱いの差に苛立ちが限界を迎えた和人は恋人と仲良く戯れあう天哉を睨み付けるも、当の本人は気にも止めない

 

「でも便利だよ。テレビとナビ、天気予報が使えるから………あっ、ごめんね?リーダー。ナビが使えても迷子なリーダーの気持ちを考えなくて…」

 

「その気遣いが逆に痛いんだけど」

 

「まあ、迷子を極めたリーダーの話は食べ残し程度に置いておきましょう」

 

「おいコラ、誰が食べ残しだ。あと迷子を極めたつもりはない」

 

「「「またまたぁ〜」」」

 

「何故にハモってるん?」

 

この際、何時も通りに威厳の欠片が微塵もない天哉の扱いに関しての説明は割愛する。先程から、明日奈たちが何もない机の上で盛り上がっている理由についての説明をせねばなるまい

其れは彼等の耳元に付けられたディスプレイ型の見慣れない機械に理由があるのだ

 

「《オーグマー(・・・・・)》ね……確かに便利だけど、私は物足りないわ」

 

「同感だよ…」

 

「便利だからって頼りすぎるんも考えものだよなぁ…」

 

オーグマー(・・・・・)》、其れがこの機械の名である。次世代ウェアラブル・マルチデバイス、フルダイブ機能が存在しない為に《アミスフィア》からの退化も否めないが、最大の利点は別にある。この機械は覚醒状態(・・・・)で使用するのだ。故に、従来のフルダイブマシンにおける大事件(・・・)の再来はあり得ないとされている

 

「ですけど……あたしは許せない事があります……」

 

「なにが許せないの?圭子」

 

ユナ(・・)ですよ!!ユナ(・・)!VRアイドルのシリカ(あたし)よりも人気があるとかで…最近は出演オファーを横取りされて、仕事がないんですっ!!神崎エルザなら納得ですよ!だって有名ですからねっ!ですが!最近出てきた新人に仕事を横取りされるのは腑に落ちません!あたしはこー見えても芸歴二年のアイドル!そのあたしを追い抜くなんて……!」

 

「圭子が荒ぶってる」

 

「芸の道は厳しいと言いますからね。そっとしておいてあげましょう……そう言えば、純平さんと茉人さんが見当たりませんね?どうしたんでしょうか」

 

「純平は補習だ。茉人はなんだっけ?」

 

仕事を奪われたと騒ぐ圭子を前に彩葉が引き気味に呟いたのを聞き、菊丸は芸の道の厳しさが如何に険しいものかを教えた後、純平と茉人がいないことに今更ながらに気付いた。其れに答えた天哉も茉人の居場所だけは知らず、里香に問い掛ける

 

「確か……和人のバイクを修理する為にジャンクショップに行ってるわよ」

 

「ああ、お前が壊したからな」

 

「壊してないわよ、壊れたのよ。というかまだ根に持ってんの?みみっちいわねぇ」

 

「開き直ってんじゃねぇよ!」

 

全ての元凶であるにも関わらず、やれやれと肩を竦める里香。くわっと両眼を見開いた和人が突っ込みを放つ

 

「そーいや、小耳に挟んだ程度だけで信憑性は皆無なんだが………《オーディナル・スケール》にアインクラッドのボスが出るらしいぞ」

 

「な、なんですって!?ちょっと!ホントなのっ!?テン!」

 

唐突に放たれた情報に誰よりも早くに反応を見せた深澄は、天哉の体を揺すり、情報の信憑性を確かめる。此処で新たな説明をせねばなるまい、《オーディナル・スケール》というのは《オーグマー》でプレイ可能なゲーム、仮想と現実を融合したRPGである

 

「うん。まぁ今はロトに情報を集めさてる段階だけどな」

 

「とは言ってもねぇ〜出現確率が低いのを予想するんは正に数打ちの如くなんよ。それでも、やりたいんなら探すけど……どうする?」

 

天哉の発言に難色を示しながらも努力は怠らないと発言するロト。此処で更に説明をせねばなるまい、何故この場にロトが出現しているのだ?と思った方もいるだろう、実は《オーグマー》を使うことで《通信用プローブ》のように見聞きするだけではなく、実際にAIとしての姿で現実世界に出現が可能となったのだ

 

「ねぇ?テン。バイクを出してくれるとありがたいんだけどなぁ〜」

 

「……はいはい」

 

「テン。お前、二台あったよな?一台貸してくれないか?」

 

不敵に笑い、バイクを出して欲しいと強請る深澄を軽く受け流す天哉。すると、和人は彼が二代のバイクを所有していたことを思い出し、問い掛ける

 

「そいつは琴音に聞いてくれ。今はあいつに所有権あるから」

 

「むぅ……私のKOTONE号に乗りたいの?レンタル代は三時間で三万円だよ」

 

「ぼったくりレンタサイクルじゃねぇかっ!!」

 

友情価格皆無の無慈悲価格を提示する琴音に和人の悲痛にも似た本音を交えた突っ込みが炸裂する。この光景も何時も通りである

 

「あたしも行きたいです!」

 

「圭子はダメ。レッスンに行きな」

 

「むぅ〜」

 

「里香さんは行くんですか?」

 

「あたし?パスよ、パス。好き好んで誰が会いに行くもんですか」

 

「私は興味あるかな?和人くん、バイクを出すなら私も連れて行ってよ」

 

「二人乗りの場合は割増料金だよ」

 

「悪徳モニカ!!」

 

「モニカって言うなァァァァ!」

 

「やれやれ、喧嘩すんなよな。お二人さん」

 

「「フェルナンドは黙ってろ」」

 

「ミドルネームで呼ぶなァァァァ!!」

 

琴音と和人の喧嘩を止めようと割って入った天哉。間髪入れずに放たれた自らのミドルネームを聞いた瞬間に彼までも喧嘩に混じる、この流れも何時も通りだ

 

「はぁ……全く……」

 

「あら、ロト。夜は晴れるみたいよ」

 

「おやまあ、そいつは絶好のカチコミ日和ですなぁ?かーさん」




真相を確かめる為に検証に向かう天哉たち、其処には暇を持て余した純平と高良、阿来の姿が……補習は?

NEXTヒント 実地補習

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もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…

  • ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
  • キリトとアスナが司会の正規の雰囲気
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