蒼の道化師は笑う。   作:田中滅

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タイトルはふざけてますが今回は真面目な話!実を言うと昨日のユナの命日に投稿したかったんですが……原因不明の体調不良で死に掛けているのと仕事の疲れで、そんなテンションにはなれませんでした……今も継続中なんすけどね……一応、生きてます!


第六曲 触れてはならないと言われると触れたくなるのは何故に?

「勘助!もっとスピードを出せ!手遅れになる前に!」

 

「アホかっ!?法定速度を無視したら、免停になんだろうが!この前、チャリで信号無視したら点数引かれてヤベェんだよ!!」

 

「おめぇさんが免停になろうが知ったこっちゃねぇ」

 

「よし、降りろ。迷子」

 

《オーディナル・スケール》のイベントが行われる渋谷区に向かう足に抜擢された勘助は運転するマイクロバスの助手席で無理難題を口にする宿敵に御決まりの文句を放つ

 

「生クリームに塗れちまえ。尻野朗」

 

「はっはっはっはっ、言うじゃねぇかよ。迷子ピーナッツ」

 

「喧嘩しないで前を見なさい。殴るわよ」

 

「ツキ?しっかりと運転しないと蹴り飛ばすわよ」

 

「「………あい」」

 

吏可楽流(リベラル)》だけで動くには限界がある。故に古い付き合いの鎖天衣(サティス)に協力を要請したのが運の尽き、勘助を頼りに溜まり場を訪れた先には詩乃も居合わせたのだ。事情が事情なだけに彼女を巻き込みたくはなかったが、冷静な判断能力を持つ彼女の実力は必要だと深澄が太鼓判を推した為に詩乃も参加することとなった

 

「とーさん!恵比寿ガーデンプレイスにアスナとリズベット、ねーさんが………待って!ロケ中のシリカも近くにいるみたい!」

 

「パパ!フィーちゃんは計画の対象外ですがママとリズさん、シリカさんは狙われています!急がないと!」

 

「急げって言っても!どうすれば…」

 

「…………勘助。免停になるかもしれねぇが………構わねぇか?」

 

「………仕方ねぇな……舌噛むなよっ!!テメェ等!!アクセル全開だ!!」

 

刹那、ブレーキを踏むことを止めた赤い狼はアクセル全開のフルスピードで目的地まで愛車を走らせる。免停がなんぼのもんじゃい!と言わんばかりに、走り抜ける車内は右に左に揺れ動き、乗っている天哉たちは目が回りそうになりながらも必死に喰らいつく

 

「とーちゃく!!ふふんっ………我ながら、素晴らしいドラテクだ」

 

「「殺す気かっ!!アホオオカミ!!」」

 

「おぐっ!?何しやがる!バカトリオ!!」

 

到着したのも束の間、元凶である勘助の顔面にバカトリオが飛び蹴りを放ち、殴り合いの喧嘩が始まる。先を急ぐ状況での阿保なやり取りに深澄は身を翻す

 

「バカな四人組基バカルテットは放っておくわよ。私たちはイベントスペースに急ぐわよ!」

 

「そうですね」

 

「うん。圭子が心配」

 

「私たちも行くわよ」

 

「だな」

 

「総長はそのうちに来んだろ」

 

「仕方ない。時は金なりと言うからな」

 

バカルテットを放置し、深澄たちはイベントスペースに急ぐ。道中でロトが話した情報によれば、既にバトル開始から七分の時間が経過し、ボス討伐には至ってないとのことだが深澄は冷や汗を掻いていた。それが何を意味するかは分からないが、彼女の中に生まれたのは、《あの世界(・・・・)》で起きたかつての葛藤という名の背負うと決めた業。間に合わかった場合のことを考え、走る足に力が加わり、足取りが次第に重みを増す

 

「深澄。気を楽にしろ、ここは《あの世界(・・・・)》じゃねぇ。それにだ……俺たちが居るだろ」

 

「テン……Gracias、善は急げよ!」

 

「おい!アレ!見ろ!デケェドラゴンがいやがる!!なんだありゃ!」

 

「あれは!第91層のボスに予定されていた《ドルゼル・ザ・カオスドレイク》というモンスターです!!」

 

「91層!?ちょっと待て!あそこにいるのシリカじゃないのかっ!?」

 

耳を疑うような情報にキリトは驚きを見せながら、件のモンスターに追われる見覚えのある少女を見つける

 

「なにっ!?まさか逃げ遅れたのかっ!!」

 

「リーダー!俺が行く!みんなはアスナさんたちを!!」

 

逸早くに反応を見せたのはヒイロ、恋人の危機に彼は持ち前の身軽さを活かした素早い動きでシリカの元に向かう

 

「きゃぁぁぁぁぁぁ!!なんであたしばっかり!可愛さには自信あるけど!モンスターにモテても嬉しくな〜〜い!!きゃっ……す、すいま----え?」

 

逃げ惑っていたシリカは逃げた先で誰かにぶつかり、謝ろうとするがそれよりも早くに返ってきたのは突き飛ばすというまさかの暴力行為、体制を崩した彼女はモンスターの前に投げ出される

 

「シリカちゃん!!」

 

「アスナさん!?」

 

投げ出された彼女を庇い、駆け出すアスナ。その体を抉るように《ドルゼル・ザ・カオスドレイク》の爪が一閃。ヒイロの表情が歪む

 

「お前………許さないぞ。俺たちの仲間に!!」

 

「ヒイロ。やめろ」

 

喧嘩越しで今にも飛び掛からんとする弟分の首根っこを掴み、制した道化師は仮面越しに男基エイジを睨み付ける

 

「仲間………家族ごっこで馴れ合うだけの集団……精々、贄になってもらうぞ。《蒼の道化師》」

 

「…………言いたいことはそんだけか?なら……テメェに教えといてやるよ」

 

仮面から覗く青い瞳が鋭さを増し、コートが夜風に靡き、担いだ槍をエイジに向けた道化師は口を開く

 

「良いか?俺は、迷子野朗と言われようが、ピーナッツバターバカと言われようが、飛び蹴りされようが大抵の事は笑って許してやる。その方が楽だからな……でもな………

 

 

 

 

仲間(家族)を傷付けるのだけは絶対に許さねぇっ!

 

その言葉は、ソウテンがエイジを明確に敵であると定めた事を意味する決まり文句。キリトたちも大切な仲間を傷つけられた怒りから、今にも戦闘に入らんとする体制を取っている。ミトに至っては親友を傷つけられた怒りで猫のように唸っている

 

「ざぁんね〜ん!時間切れ〜!」

 

ユナの声が響き、時間切れとなった瞬間にモンスターは姿を消していく。シリカは涙目でアスナを見上げる

 

「アスナさん……あたしのせいで……ごめんなさい………」

 

「ううん…大丈夫よ、シリカちゃん」

 

「…………フィー」

 

「なに?テンちゃん」

 

アスナの動きに僅かな違和感を感じたソウテンはフィリアに呼び掛ける。兄からの呼び掛けに反応した彼女は彼を見上げる

 

「オジキに連絡だ。アスナも記憶が薄れてる可能性がある」

 

「記憶が薄れてる…………どういうことですか!リーダーさん!」

 

「シリカを頼む。ミト」

 

「リーダーさん!」

 

「分かったわ。シリカ、今はテンを信じて」

 

フィリアにそう告げると天哉は追求するシリカをミトに任せ、恵比寿ガーデンプレイスから去っていく。彼特有の悪い癖、仲間を巻き込みたくないが故に行う単独行動に納得のいかないシリカは追いかけようとするがミトに止められる

 

「仲間を傷つけられて黙ってられるような甘ちゃんじゃねぇんだよ………誰に喧嘩を売ったかを教えてやろうじゃねぇか……野朗ども……あのヤローを引き摺り出すぞ…分かったな?」

 

「「了解。リーダー」」

 

その姿は正に獣、関東全域に名を轟かせたカラーギャングの頂点が其処にはいた。私利私欲の為に関係ないモノを巻き込んだエイジは知らなかった、自分が決して触れてはならないモノ………〝逆鱗(・・)〟に触れてしまったことを知らなかったのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………どうした?お前が此処に来るなんざ、随分と珍しいじゃねぇか」

 

寂れた、一軒のショットバー。カウンター席に腰掛け、グラスを傾けていた天満は店内に姿を見せた黒服の男性たちを見ながら、彼等を引き連れた眼鏡が似合う男性、菊岡に呼び掛けた

 

先輩(・・)。相変わらずですね……アナタを見つけるなら、此処に来るのが鉄則………あの頃と変わりませんね」

 

「はんっ……あのクソガキが今では総務省の偉いさんたぁ、感慨深いもんがあるねぇ。昔は、俺の後ろを付いて回る腰巾着みてぇなヤローだったってのによ」

 

「何時の話をしてるんですか……まぁ、今日は久しぶりに先輩の力を貸してもらいたいんです。かつて、警察庁警備局警備企画課を率いた《ウラ》の理事官ゼロ(・・)のコードネームを与えられたエリート警察官…蒼井天満警部」

 

悪態にも似た昔話を吐き捨てる天満。其れに呆れながらも菊岡は真剣な雰囲気で彼を見据え、かつてのエリートとしての彼が所属していた頃の肩書を呼ぶ。刹那、天満の顔に、彼の息子と同じ不敵な笑みが浮かんだ

 

「聞いてやろうじゃねぇか。総務省総合通信基盤局高度通信網振興課第二別室官僚……いや、こう呼んだ方がいいか?陸上自衛隊の菊岡誠二郎二等陸佐くん」

 

「やはり……先輩を頼って正解でしたよ……聞いてもらいましょうか…」

 




消えゆく記憶、それはアスナにとって苦悩の始まり……あるべきものがない……親友の危機に死喰いと呼ばれたゲーマー美少女が動く

NEXTヒント 死神の怒り

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もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…

  • ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
  • キリトとアスナが司会の正規の雰囲気
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