蒼の道化師は笑う。   作:田中滅

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えっと……お待たせしまして申し訳ありませんでしたぁぁぁ!違うんです!サボってた訳じゃないんです!今日のSAOの映画地上波放送に合わせようとしただけなんです!!

ソウテン「そうか。そいで?ブルベリ学園にホグワーツはどうだった?」

めちゃくちゃ楽しかった!ゲームはあれくらいのオープンワールドが一番だ………あれ?なんなの?これは?頭の上に何故にニンニクとアボカドがあるん?ねぇ?ちょいと?テンさん?

ソウテン「お前が更新サボってたのは把握してる……オシオキだ☆」

あぎゃぁぁぁぁ!!助けてェェェェ!!

ミト「はじまるわよ♪」


第七曲 交差する運命が良きモノとは限らない。どーぞ

「あら、珍しいわね。アスナがこんな時間にインしてくるなんて」

 

現実世界で、仲間たちの為に道化師が動き出してから早くも数日が経過した。何かをしていないと、怒りを抑えられそうにないミトは《ALO》に足を運び、愛犬と寄り添うように眠る愛息子の寝息に耳を澄ませながらも、姿を見せた親友に笑い掛ける

 

「ミト………私の中から……SAOの記憶が消えていくの……あの日が…ミトが……私に一緒にやろうって……言ってくれた大切な思い出が……無くなっていくの……お願い…教えて…教えてよ!私はどうしたらいいかな……なんにもわからないの…」

 

忘れたくない、それでも現実は過酷に彼女を押し潰す。大切な人と親友、仲間たちと笑い合った日常、楽しかったり、辛かったり、如何なる時も、側に居た家族の存在。其れが消えていく、失いたくない、忘れたくない、彼等と過ごす何気ない一日は自分を作り上げてきた一部なのに。まるで、あの世界での想い出が最初から存在すらしなかったかの様に記憶の何処にも見当たらない。頰を伝い、涙がゆっくりと落ちる。肝心な時に自分は助けられてばかりだ、今も昔も役に立たない自分が情けない。その時だった、優しく彼女を暖かな温もりが包み込んだのは

 

「アスナ……大丈夫よ。例え、世界中の人たちの記憶から、あの世界の記憶が無くなったしても、私だけは覚えててあげる。私がアスナを守ってあげる。貴女が立ち止まって、進めない時は私が手を引いてあげる。世界中が敵に周っても、私は貴女と一緒にいる。それが私に出来る唯一の償いで、貴女にしてあげられる恩返し……それに、私と貴女には最強の仲間たち(家族)が居てくれる。だからね?心配しないで…記憶は必ず戻るわ」

 

優しく抱き寄せ、何時も通りの妖艶な笑みを浮かべる親友の温もりはアスナにとっては、何よりの慰めに他ならない。長い時間を誰よりも長く過ごした彼女だからこそ、アスナの思いを汲み取ったのだろう。優しく背を摩り、不安を取り除こうとしてくれる姿は誰が見ても、彼女が持つ優しさ故の行動だ

 

「Gracias……ミト…流石は私の親友だね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「知ってるか?彩葉。成仏してねぇ魂は三途の川で、船の船頭をやらなきゃいけねぇんだとよ。しかもシフト制らしいぞ」

 

「リーダー、年末年始に義○と娘のブ○ー○を見たんだ。面白いよね、あのドラマ」

 

東京都の六本木通り、春風が心地良く吹き抜けるお洒落な街には削ぐわない青い羽織の少年と青いバンテージに覆われた手で焼き鳥を頬張る小柄な少年がいた

 

「うむ、血の繋がりがないのに娘さんを立派に育て上げる姿に涙が止まらなかった。ミトとロトを見てるみたいだった」

 

「俺の家もシングルマザーだから、ゆかりんが共感してた」

 

学生の本分が勉強であるにも関わらず、昼時に彼等は街中にいる。元より、学業に意味を見出していない彼等からすれば、学校は何の意味も皆無等の突っ込みは野暮だ

 

「ゆかりんはお元気?」

 

「当たり前。今日も元気に焼き鳥を焼いてる」

 

「おやまあ、相変わらずの働く女性だ。流石はオフクロが可愛がってた後輩ちゃんだな」

 

「とーぜん、ゆかりんは母親の鏡」

 

母親を褒められ、誇らしそうに胸を張る彩葉。天哉は弟分の頭を優しく叩きながらも、目の前にあるマンションから、視線を外そうとしない

 

『こちら、和人。経過はどうだ?リーダー。どうぞ』

 

「競輪がなに?お前は何をやってんの?どうぞ」

 

手にしていたトランシーバーから、聞こえた和人の声に反応した天哉は、安定の聞き間違いと共に応答する

 

『聞き間違いもたいがいにしやがれ、腐れ迷子。どうぞ』

 

「んだとゴラァ!お前こそ、どうなってんだよ?ランク上げは順調なんか?このヤロー。どうぞ」

 

『順調だ……今は二桁…この先に待つエイジの背が見えてきた。それもこれも、ツッキーたちが協力してくれてるからだ。どうぞ』

 

「そうか……なら、安心だな。コンビニ班はどうだ?どうぞ」

 

『…………コンビニ班?』

 

ある理由から、マンション前から動けない天哉と彩葉。和人は《オーディナル・スケール》のランク上げに専念している為に、彼が如何なる手段での調査を行っているかは知らない。然し、耳を疑う発言に聞き返した

 

『こちら、コンビニ班。昼の十二時頃に純平さんが週刊漫画雑誌とお弁当を電子レンジに入れてしまい、タルタルソースが爆発しました。どうぞ』

 

『どうぞじゃねぇよっ!!なんだよっ!?コンビニ班って!!というかタルタルソースが爆発するかぁっ!!何がしてぇんだよっ!あのゴリラは!どうぞ』

 

「コンビニ班はマル秘が利用するコンビニに潜り込み、情報収集に当たる特殊捜査班だ。純平は趣旨を理解してない節があるから、無視してくれ。どうぞ」

 

『了解しました。不肖、緑川菊丸は任務を続行させていただきます。どうぞ』

 

「頼んだ。次はキャンパスライフ班か…うーむ、悩みのタネではあるが仕方ないな。どうぞ」

 

『ちょっと待て!またなんかおかしな単語が聞こえたぞっ!?なんだ!キャンパスライフ班って!どうぞ』

 

二度目の聞き捨てならない単語、彼は調べるつもりがあるのか?と言わざるをえない状況に和人は突っ込むが、天哉は気にすることもなく、キャンパスライフ班からの反応を待つ

 

『こちら、キャンパスライフ班のオネーサン。学食のタコライスが美味すぎて、仕事が手に付かないゾ。どうぞ』

 

「そいつは大事件だな、引き続き調査をよろしく。どうぞ」

 

『おぃぃぃぃぃ!なんか聞いたことあるネズミ女の声がしたぞっ!明らかに飯を食ってるだけだろっ!どうぞ』

 

『あっ、ディアベルがまた警備員に追いかけられてるナ。裸になるなって言っても聞かないんダ、どうしたらいいかの指示をもらえるカ?どうぞ』

 

「よし、ベルさんには囮になってもらう。おめぇさんはマル秘についての調査を続けてくれ。どうぞ」

 

『了解ダ。オネーサンに任せロ、フェルナンド。どうぞ』

 

「ミドルネームで呼ぶんじゃねぇよ!カリーナこのヤロー!どうぞ」

 

昔から知るが故のやり取りを交わしながら、トランシーバーの向こう側で笑っているであろう情報屋に反論を返す天哉。最早、突っ込む気も失せた和人はトランシーバーの電源を切っていた

 

「リーダー。見つけた、エイジだ」

 

「よーやくか………彩葉、あのヤローを逃すな」

 

「うん……圭子を突き飛ばしたのを忘れてない。あいつに頭突きをかましてやる」

 

「やってやんな、なにせ彩葉の頭突きは痛いからな」

 

あの世界、あの日、過ごした時間が紡いだ絆を取り戻す為に彼等は動き出す。ある者は剣を、ある者は言葉を、ある者は足を、其々の武器を用いり、彼等は動き出す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ふぅ……やるからには勝つわよ。フィリア」

 

「うぅ……テンちゃんに叱られる……」

 

夕刻、《オーディナル・スケール》のイベント場所にミトは足を運んでいた。半ば強引に連れてこられた足代わりのフィリアは兄からのお叱りを受ける事が決定した瞬間に、絶望感を抱いていた

 

「それでだ、ミトくん。私やアリシャを呼び出した理由を聞かせてくれるか?」

 

「うんうん、気になるネ」

 

「二人にはサポートをお願いしたいのよ。私とフィーが前衛、二人が後衛、そして……シノンは狙撃手よ」

 

「任せて。敗北を告げる弾丸の味を教えてあげるわ」

 

彼女もまた、友人たちと親友の記憶を取り戻す為に戦いを始める。その赤い瞳には怒りが、死神の怒りが燃えていた

 

「………不甲斐ないわたくしを許してくださいな……深澄さん。貴女には大義のために犠牲になっていただきますわ…そう、大義という名の悠那お姉さま(・・・・・・)が生きる未来の為に…」




動き出す思惑、時間、記憶。三つが交差する時、遂にその蒼き衣が棚引く

NEXTヒント 道化師の本気

ソウテンたちの愉快さに笑ってもらえたら、お気に入り登録お願いしまーす。コラボとかも気軽にメッセージ飛ばしてくれたら、反応しまーす(コラボする方は事前にキャラ崩壊の承諾を願います♪シリアスな雰囲気とか書けるタイプじゃないんで♪)

もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…

  • ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
  • キリトとアスナが司会の正規の雰囲気
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