ソウテン「今日は許してやるけど、次回も遅れた場合は分かってんね?」
も、もちろんじゃないですか………
ソウテン「前言撤回、やっちまいな」
一同「「「了解!リーダー!!」」」
あぎゃぁぁぁぁァァァァ!!?
ミト「はじまるわよ♪」
「前回までのあらすじ、突如、芳子率いる謎の集団に襲われた《
激安亜熱帯密林へと」
止める人間が居ないが故に相変わらずの馬鹿物語の執筆に拍車を掛ける菊丸。トレードマークの眼鏡をきらりと光らせ、笑う姿は正に賢者である
「…………緊張感がありませんの?」
「大丈夫よ。今しがた、最強のツッコミに連絡が取れたわ」
唖然とする芳子の隣で冷静な深澄は携帯片手に助っ人を呼び出した事を告げた。その言葉に店内を物色していた天哉たちの顔から、血の気が引き、次第に青ざめていく
「最強のツッコミ!!ヤバい!野朗共っ!!買い物が終わり次第、早急にトンズラすんぞっ!!」
「「了解!リーダー!!」」
「なんだ?何が来るってんだ?」
「さぁ?分かりかねますが、恐ろしい何かが近付いているのは確かです」
必要な物を買い漁り、レジに傾れ込む天哉たち。その様子に近藤と布里も理解出来ずに首を傾げているが、深澄は不敵な笑みを崩そうとしない。そして、会計を終えたバカたちの前にその人物は姿を現した
「俺の監視が行き届かない範囲でのバカ騒ぎはヘル子からの密告で把握している………それでだ?申し開きはあるか?バカども」
「「「ひぃぃぃぃぃぃ!!!しょ、職人さんっ!?」」」
その人物の名は天野茉人。天哉たちが職人と呼ぶ最強の仲間にして、ある意味で一味の最高戦力と呼ばれる青年が其処には立っていた。痛々しくも見える片腕をギプスで吊り上げながらも、愛用の着流しを纏う彼はプラスチック包丁を袖から覗かせている
「貴様等のことだ。ふざけまくるのは理解していた………だが、ある意味では最善の選択をしたらしいな」
「職人……いんや、茉人。怪我をしてんのに来てくれたんだな」
「当然だ。記憶があろうと……なかろうと……大事な仲間に手を出されたからには容赦しない……違うか?
真っ直ぐと向けられた瞳には、数日前までの弱気な彼は存在していなかった。慣れ親しんだ仲間である彼が佇んでいる
「そうだな!記憶がなんだと言うのだ……私は教師で、貴殿たちは生徒!教師が生徒を……仲間を守ることに理由などはいらんぞっ!」
「おっさん!」
茉人の背後から、姿を見せた大柄な男性を見た瞬間に誰よりも早くに反応したのは、彼と親子盃ならぬ親子バナナを交わした純平。自分に飛びついてきた彼の頭に手を置き、豪快に笑う男性の名は高良芭蕉、天哉たちの担任にして仲間である
「はっはっはっ!心配をかけたな?我が友よ。この通り!私は無事だ!」
「流石だな!おっさん!」
「ウホッ!?いだだだだだっ!!背中がァァァァ!!」
「あっ!すまねぇ!!」
勢いよく背中を叩かれた高良は地面を転げ回り、純平は直ぐに詫びる。結束力がない、団結していない、放任主義等と言われがちの彼等であるが共通の目的を前には何があっても、次第に集まり、世界を彩ってしまう。それが彼等を最強と言わしめる最大の特徴なのだ
「集まったみたいだな!騎士の送迎は必要かい?」
「
「服を着てる」
「ミニバンとはシャレオツな車に乗っていますね」
最後の最後に姿を見せたのは、阿来。珍しくも衣類に身を包んだ彼の姿に彩葉は顔色は変えないが驚きを示し、菊丸は彼の愛車に興味を示す
「圭子たちの方はどうなってるかにゃ?」
「ツッキーたちが護衛してくれてるよ」
「そうかい……そうとくりゃ遠慮はいらねぇな。暴れてやろうじゃねぇか」
不敵に笑い、仲間たちを率いり、先頭を歩く青い羽織の少年。我々は彼を知っている、彼を形容する言葉は数あれど、代名詞にして相応しい名は一つしかない、その名を《蒼の道化師》。彼の前では全ての者たちが彩られ、次第に彼の色に染まりゆく。不可能を可能に、大胆不敵に、彼の前に立ちはだかるモノは如何なるモノであろうと意味を成さない
「ゴーカイにな」
「約束通りの時間だ。さぁ、返してもらうぞっ!明日奈たちの記憶を!」
天哉たちがイベント会場に殴り込みを仕掛ける数刻前。和人は地下駐車場で、件の人物と対峙していた
「本当に一人で来たんですね……まぁ、増援はありえないですがね。貴方の御仲間は既に俺の仲間が片付けている頃合いでしょう」
「なに?テンたちに……俺の家族たちに何をした!」
柱にもたれ、意味深に語る鋭二に和人は仲間たちに何かあったのだと瞬間的に理解し、冷静から一変し、怒号にも似た声で吠える
「人聞きの悪い、俺は何もしていませんよ。ただまぁ?バカな妹が先走る可能性はあるかもしれませんがね」
「………妹か。お前は考えたことあるか?誰かとの繋がりを」
妹、その言葉を聞いた瞬間に我に返った和人は息を整え、静かに問う。かつては彼も、全てを拒絶し、世界との繋がりなんか必要ないと思っていた。しかし、自分に手を差し出した親友が最初に引き合わせたのは、血の繋がらない妹だった。無意味だと決め付けていた彼の生き方を案じ、涙を流した彼女を彼は守りたい、大切にしたいと願った。故に許せなかった、妹さえも道具の一つとしか考えていない彼を許せなかったのだ
「はぁ?何を言うかと思えば……お前に俺の何が分かる!ユナは俺の全てだった!彼女がいれば何もいらなかった!なのに!お前は……お前たちは!!俺たちを見ようとすらしなかった!!あんな世界の記憶なんかなければいいと何度も思った!!だけど……必要なんだよ……ユナを!悠那を取り戻す為に!!」
《オーディナル・スケール》を起動させ、鍔迫り合いを繰り広げるエイジとキリト。感情を露わに叫ぶ彼の姿は何時かの親友の姿が重なり、刃を握る手に力が籠っていくのを感じる
「そいつはエゴだ、他人の不幸を対価に生還しても彼女は喜ばない……それにだ、俺たちはあの世界を忘れたいと、忘れようとしたことなんかない。あの世界が、あの日が、あの日々があったからこそ、俺たちは出会い、彩り、歩いてるんだ!」
「失う痛みを知らないヤツが知った口を聞くなァァァァァァァァ!!!」
怒り、それは彼の親友が最も相手を無力化させる際に利用する感情の一つ。彼ならば、一瞬で沈黙させられる事は火を見るよりも明らかだ。しかし、キリトには其れは不可能である、故に彼は剣を握る手に、慣れ親しんだ感覚に身を委ねる。向かい来るエイジが刃を振り下ろす瞬間を狙い、会心の一太刀を放ち、力無く彼は地面に倒れ込む
「知りたくもないけど知ってるよ」
黒い前髪から覗く黒き瞳はしっかりと彼を見据えていた。その瞳は優しくもあるが儚さを帯びているようにも見える
「大切な人を失う辛さも……痛みも……誰よりも……俺
そう言い残し、彼は地下駐車場を足早に去って行く。大切な人が、仲間たちが、親友たちが待つ最終決戦の地に彼は駆ける
「…………芳子……俺は……間違えたのか?なにかを…」
去り行く背を見送るだけしか出来ない鋭二、近くに感じた気配の主である妹に声を掛けると彼女は倒れた彼を抱き起こし、優しく自分の膝に寝かせる
「わかりませんが……私は依頼しました、あの人たちに。お兄さまを止めてほしいと……ですから、また最初からやり直しましょう?今度は私や近藤、布里と一緒に」
「ボンとは長い付き合いだからな。最後まで付き合うぜ?」
「ボッチャマ。御指示を」
妹、執事、メイド、何もないと思っていた自分に手を差し出したのは道具のように思っていた身内。彼等の優しい言葉に憑き物が落ちたように鋭二は《
「さてと………殴り込みといこうじゃねぇか」
「「「了解!リーダー!!」」」
記憶データの保管場所、そこはあの世界。かつての消えない傷と想い出を、遂に到達した浮遊城の頂に道化師たちは降り立つ
NEXTヒント 二度目の悪夢
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もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…
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ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
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キリトとアスナが司会の正規の雰囲気