「
不敵に笑い、槍を肩に担ぐ道化師。無風であるにも関わらず、愛用の青いマフラーが靡く。その威風堂々たる立ち姿は浮遊城だからこその慣れ親しみ、デスゲームを己の色に彩ってきた《蒼の道化師》そのものに他ならない
「しかしまぁ、これまた随分と大所帯ですな。我が息子よ」
「知らず知らずに増えてるんがとーさんの仲間たちだからねぇ。こればっかりはどうにもならんよ」
「それもそうだ。それでだ……開戦の狼煙にをあげるんは誰だ?我こそはというヤツは名乗り出てくれて構わんよ」
揃いに揃った懐かしい面々を含む何時も以上の大所帯を前にソウテンが呑気に呟けば、これまた呑気にロトからの突っ込みが入る。そして、彼は愛息子との触れ合いを肌で感じながら、絶望的な状況を覆す為のトップバッターに成りうる者が居ないかと訪ねた
「何を言ってるんだよ?テン。主人公はお前じゃないか」
「そうだぜ?此処はお前に譲ってやる」
何時になく爽やかかつ朗らかな笑顔のキリトとツキシロ。その笑顔の裏に何かを本能的に感じ取ったソウテンは身を翻す
「…………じゃあ、俺は英会話のレッスンがあるんで」
「「逃がすかぁっ!」」
「ぐもっ!?」
逃げ出そうとしたソウテンの後頭部に見事な飛び蹴りが放たれ、物言わぬ屍となり、床に転がる
「大変だ!リーダーさんが死んだ!」
「軽い脳しんとうですね」
「大丈夫。麻酔はしなくてすんだから、このままで手術をする」
「「婦長!」」
「ヒイロくんが婦長なの!?」
屍基ソウテンに群がる看護師服姿のシリカとヴェルデ、そして彼等を押し除けるように姿を見せたヒイロの立場は婦長のようだ。まさかの発言にリーファが驚愕の声を挙げる
「キリト先生……こちらの方の病名は?」
「迷子症候群、またの名をファンタジスタシンドロームだ。手の施しようがない不知の病だ…致し方ないが我々に出来るのは……アレしかない」
「なるほど……アレか。例のものをここに!」
「「はい!婦長!」」
「ん………おろ?ちょっ!?何する気!?なにされんのっ!?イヤァァァァ!離してェェェェ!!」
手の施しようがないと判断されたソウテンはカノン砲に詰め込まれる。目を覚ました彼が騒ぐのも聞かずに作業は継続される
「「ハジケ協力奥義・
「あぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!こうなったら!敵も味方も関係あるかぁっ!!ハジケ奥義・ヤケクソ麩菓子バッティング!!!」
「「「ぎゃぁぁぁぁぁ!!リーダーが御乱心だぁぁぁぁぁ!!」」」
余りにも不遇な扱いにも遂に我慢が限界点の臨界点突破だったソウテンはやけくそ気味に、何処からともなく取り出した巨大麩菓子片手にキリトたちに襲い掛かる
「はっはっはっ、実に愉快!私も協力しようではないか!行くぞ!レコンくん!シグルド!」
「ちょっ!?サクヤさん!何をする気ですかっ!?」
「誰かヤツを止めろ!何かをやらかす前に!!」
「あれ?いたんだ?サクヤさん。これで何度目ですか?スイカの持参は。芸がありませんね」
「おんやぁ?誰かと思えば迷子のフィリアくんではないか。なんだ?今日も迷子か?地図とチーズの区別もつかないのか?キミは」
暴れ回るソウテンと部下二人の心配を他所に、サクヤは未来の義妹?となる予定のフィリアと因縁の嫁小姑問題を繰り広げていた
「ツキ。対象までの距離は?……ちょっと、聞いてる?返事しなさいよ…ツキシロ!」
「んあ?すまん、久しぶりのシノケツに夢中になる余りに見てなかった」
「やっぱり最高だぜぇ!シノンちゃんの
「ヘソがとうごぜぇやす!!」
「脇を見ているとワクワクしてくる」
「ドタマに鉛玉を撃ち込むわよ?変態ケダモノども」
「恥ずかしい弟だヨ」
「フカ。このギルドは手遅れみたい」
「あっはっはっ、レンちゃんよぉ〜?今更だぜ?そいつは」
荒れ狂うというよりも平常運転のケダモノフレンズに脅しを掛ける姿は正に冥界の女神。その様子に全てを諦めたレンに対し、フカ次郎は愉快そうに笑う
「アスナ様の記憶を返さんかぁぁぁぁ!!!」
「私が持つ河童の記憶は渡しませんぞっ!!」
「誰もいらんわっ!!そんな記憶!!オラオラ!!道化師率いるコント集団に仲間入りしたクラインが率いる風林火山の御通りだァァァァ!!」
「うふふ、素敵よ?クラインさん」
「あ〜い!メイリンすぅわん!!恋のハリケーン接近中で〜〜〜〜す♡」
「…………やっぱり、キモいぞ」
「あぁん!?んだとゴラァ!ぼったくり商人が!!下ろしてやろうかっ!?あぁん!?」
前菜どころかメインディッシュを喰らう勢いの面子も、所狭しと暴れ回る。ラスボスを前にしても平常運転なのは流石と称賛するべき所である
「ふっふっふっ………騎士の力を見せる時だ!!俺に続けぇい!!」
「気合い入っとるやないか!ディアベルはん!………って、服はどないしたんや!?あんさん!」
「狼狽えてはいかんぞ?キバオウ殿。ディアベルは裸がユニフォームなのだ、取り敢えずはバナナを剥きたまえ」
「そうなんか……そいつは知らんかった……すんまへんな、バナナをご馳走してもろ---って!!なんでやっ!!なんでバナナを食べなあかんねん!?」
「バカモノ!誰が食べていいと言った!剥くだけだ」
「そないな儀式あるかいっ!!」
持ちネタとも呼べるバナナの件をキバオウに仕掛けるコーバッツ。流石の関西弁は突っ込みにもクライン以上のキレがあるのは言わずもがなだ
「おい!!また回復するつもりだぜ!あんにゃろう!!」
「そうは問屋がおろさんよ!!さぁ!出番だ!プルー!!!何時も以上に派手な技をみせてやんなっ!!」
「ププ〜ン!」
「ハジケ奥義・
「KYUUUUUAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!?!?」
最強にして唯一無二の愛犬を回復動作を行うボスにぶん投げるソウテン。何時もの技に回転を加えたプルーが螺旋状の鼻が、巨大な木を貫く
「ミト!!ぶちかませっ!」
「アスナ!!たたみかけろっ!!」
その声に反応するよりも早くにミトとアスナは地を蹴り、二人同時に駆け出す。打ち合わせをした訳でも、理解していた訳でも、好機を伺っていた訳でもない。然し、体は正直に考えが追いつくよりも早くに駆け出していた
(死の恐怖になんか負けない……私には仲間たちが……テンが………アスナがいてくれる!!)
(今の私に出来ること……!!ミトたちと一緒なら、なんだって乗り越えていける……ユウキ!!力を貸して!!)
「「私たちが
ミトの《
「止めだ!!テン!!お前は空からだ!!
「
「了解!リーダー!」
グリスが構えたハンマーの上に、ソウテンが飛び乗ると、天井近くまで、投擲される
「「永遠にadieu」」
手にした槍と共に螺旋回転を始め、その回転は風を巻き込み、小さな暴風と化したソウテンと二刀流”上位剣技《スターバースト・ストリーム》の十六連撃を地上から放ったキリトは仮面越しの不敵な笑みと別れの言葉を贈り、〈アン・インカーネイト・オブ・ザ・ラディウス〉を、デスゲームが生み出した最強の敵を完全に葬り去る
「これが最後だ………アンタに使われるのはな…願わくば、永遠に会わないことを祈るよ。茅場明彦」
ゲームクリア、その先に手にしたあの男との会話の先に道化師は何を語る……
NEXTヒント 最後の対話
ソウテンたちの愉快さに笑ってもらえたら、お気に入り登録お願いしまーす。コラボとかも気軽にメッセージ飛ばしてくれたら、反応しまーす(コラボする方は事前にキャラ崩壊の承諾を願います♪シリアスな雰囲気とか書けるタイプじゃないんで♪)
もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…
-
ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
-
キリトとアスナが司会の正規の雰囲気