蒼の道化師は笑う。   作:田中滅

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遂に来た……最終曲前の前座……がんばるぜ☆

ソウテン「ずずっ……はてさて、どうなることやら」


第十四曲 往け!!!お前がやらねば誰がやる!!

「前回のあらすじ、遂にアスナさんたちの記憶を取り戻す為に必要不可欠な最終決戦を制したあたしたちは本当の意味でのグランドフィナーレを迎えたのであった」

 

「そして、デスゲームという名の呪縛からの解放又の名を卒業を果たした《彩りの道化(カラーズ・クラウン)》の面々。しかしながら、彼等の戦いには終わりはありませんでした。其れもその筈、何故なら、彼等は………

 

 

 

 

 

迷宮無しの名探偵だったからです

 

刹那、暗闇から黒縁眼鏡に蝶ネクタイが特徴的な名探偵を筆頭にした様々な探偵姿のソウテンたちが姿を見せる

 

「しまった!!油断した隙にきっくんとシリカの両方が野放しに…!!」

 

「二人でなにしてんのっ!?」

 

開口一番に、前回の経緯を解説する一人のアイドル娘と得意の馬鹿物語を語る眼鏡の少年。普段は互いにあらすじ解説を取り合う関係性にある二人だが、久方振りの懐かしき舞台を前に手を組むことを選んだのだ。そして、何時も通りにトレードマークのウサ耳的な帽子を尖らせたレンとリーファが突っ込みを放つ

 

「シリカさん……今宵は手を組んでいただきました事に感謝を」

 

「昨日の敵は今日の友……今日だけは一緒にやろう。だって、アイドルは可愛ければ、何をしても許されるんだからねっ!」

 

「そんなわけねぇーーーーっ!!!」

 

「ヒイロくん。あの二人の頭に焼き鳥の串をぶん投げてもいいよ」

 

「気にしたら負けだよ」

 

止まらずに暴走を続けるシリカを相手にレンは律儀に突っ込みを放つが、諦めの境地に達したリーファの対応は冷ややかであった。一方で恋人と親友の奇行に慣れてしまったヒイロは相も変わらずに焼き鳥を頬張る

 

「久方振りに見る君たちの奇行は賞賛にも値するが………まだやることはある筈だ。違うか?テンくん」

 

騒がしい雰囲氣を掻き分けるかのように、白衣を靡かせた男が姿を見せる。その男をソウテンは勿論であるが、キリトたちは、何よりも《SAO帰還者(デスゲームサバイバー)》は知っていた、その男の名を、姿を。記憶の深くに色濃く刻まれたその男、茅場明彦は其処に立っていた

 

「お、お前は!!」

 

「オレツエーさん!!」

 

「ふざけてる奴等は無視してくれ。そいで?おめぇさんが急に俺たちの前に現れた理由は何かを聞かせてもらえるか?茅場明彦」

 

グリスとキリトの馬鹿丸出しの発言とは裏腹に、仮面の奥で瞳を妖しく光らせた道化師は問う。世界を震撼させた張本人が自分だけではなく、他の帰還者の前に姿を見せたのかと、彼は問いを投げかけた

 

「私に其れを尋ねるか……君ならば、何を成すべきかを理解していると思うが?」

 

「そうだな……さてとだ、キリト。お前にやってもらいたい事がある」

 

茅場との会話に何かを見出したソウテンは振り返らずに背後に佇む親友に話しかけた。彼が何も答えを返さずに沈黙を貫いていると、彼は代名詞にして象徴でもある不敵な笑みと共に振り返る

 

「お前がそういう時は何時も自分を犠牲に俺だけに光を歩ませる時だ………お前は昔からだ、自分から他人を巻き込むだけ巻き込んで、心を、想いを、土足で踏み荒らす……そのくせに最後は自分だけが犠牲になる道を選ぶ………バカだ、お前は……本当に大バカヤローだ」

 

「知ってる。だからこそだ、お前は期待しただけの成果を出してくれる」

 

「Gracias……親友(テン)

 

No hay necesidad de inclinarse(礼はいらんよ)

 

決まり文句と共に名を呼ぶ親友に対し、道化師は手をひらひらと振る。その様子に傍観者に徹していたミトたちも動いた

 

「悔しいけど、私たちはヒーローになれないわ。でもね?キリトは違う」

 

「うん、キリトくんは私たちが見つけた最強の勇者だもん。大丈夫だよ、キミなら出来る」

 

「ミト……アスナ……」

 

「ぶちかましてやれよっ!おめぇの強さをな!」

 

「うむ!期待しているぞっ!我が生徒よ!」

 

「既に準備は出来ている」

 

「感謝しなさいよ!今の騒ぎの間に仕上げてやったのよ!」

 

「グリス……コーバッツ……アマツ…リズ…」

 

「あたしが応援してあげます!なにせ、音楽は力ですからねっ!」

 

「恋人は今日もお茶目なアイドル。#竜使いちゃんで、拡散希望」

 

「無事に帰った時はスグちゃん特製のカレーでお祝いにしましょう」

 

「何を勝手に決めてるの?きっくんは。まぁ、お兄ちゃんなら大丈夫だよね」

 

「シリカ……ヒイロ……ヴェルデ……スグ…」

 

「かましてこい!キリト!」

 

「祝杯は是非ともうちの店を使ってくれ」

 

「なんでも作るわよ〜」

 

「頑張ってよね!親友!」

 

「バームクーヘンを焼いておこう!」

 

「クライン……エギル……メイリンさん……フィリア…ディアベル……」

 

「仕上がりの良い結末に期待してるぜ」

 

「ツキは後で黙らせるわね」

 

「やっちまいな!キリトちゃん!」

 

「お前がやらねば誰がやる」

 

「good luck!ぼっちくん!」

 

「任せたよ!キリトさん!」

 

「アスナパイセンたちの記憶を任せた!」

 

「ツッキー……シノン……キッド…クイックドロウ…リッパー……レン……フカ次郎…」

 

親友、仲間たち、妹たち、この表情を彼は知っている……否、知っていた。黒の剣士の行く末を信じる希望の灯だ

 

その背に、《第100層》に居た全員が、全てのプレイヤーが不敵な笑みを浮かべ、

 

『往けっ!!!』

 

全員で、背中を押す言葉を放った。其れと同時にキリトの二対の剣を中心に槍、鎌、ハンマー、細剣、ブーメラン、短剣、片手剣、斧、包丁が飛来。そして、空高くに浮かび上がった十本の武器が一つになり、一振りの剣を形成する

最高にして最強、彼と仲間たちを繋ぐ絆の証そのものである刃は姿を見せた

 

「やはり、君には(ソレ)が似合う。ならば、これは私からの選別……いや、渡し忘れていた私を倒した証(クリア報酬)だ」

 

その様子を見ていた茅場が指を鳴らすと、《メモリークラウン》にも劣らない大剣がキリトの前に姿を見せた

 

「このゲームの結末は………俺たちが決める!!!行くぞ……っ!!!《メモリークラウン(家族たち)》」

 

走り出す勇者の背に道化師は不敵に笑う。それから暫くもしない内に全てが終わり、懐かしき舞台から彼等は姿を消した。まるで全てを終えたかのように、痕跡を残さずに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悠那!!」

 

「お姉さま!」

 

全てが終わり、騒ぎが終結した会場で明日奈に記憶を変換していた悠那の姿が鋭二と芳子の視界に入った

 

『エーくん……よっちゃん……ありがとう。私を忘れないでくれて……でもね?もう大丈夫だよ』

 

彼女も気付き、二人を安心させるように優しい笑みで笑い掛け、優しい言葉を掛ける

 

「忘れませんわ……お姉さま……」

 

「キミの歌は永遠に………僕と共にある……」

 

其れを聞き、安心した悠那は光の粒子になるように静かな眠りについた。その光はかつて、天哉と和人が決闘した日のように、全てのプレイヤーに降り注ぐ

 

「………ああ、そっか。ユナって……あのユナっちか」

 

「確かに……いたわね。圭子が喧嘩を売ってたわ」

 

「出る杭は打たれると言いますからね」

 

「圭子。それは意味が違う」

 

かつての記憶、風景を想起させ、天哉たちは歌姫の旅立ちを見送る。彼女の行く末が幸せな旅路であることを願いながら、見送っていた




大円団を迎えたソウテンたち!しかーし、彼等が和人の幸せをぶち壊さないワケがない!

NEXTヒント 星空のバカ騒ぎ

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