ソウテン「だからって、二ヶ月も更新をせん理由にはならんよな?てなわけだ、モノホンのヘビを用意してやった。縁起物だからな、呑まれとけ」
イヤァァァァ!!爬虫類怖いよォォ!!助けてェェ!!
ミト「はじまるわよ♪」
「なぁ、最近すげぇことに気付いた。21って数字あるじゃん?アレを殴り書きすると、ロリになるんだ」
ある日の昼下がり。溜まり場の《ファミリア》で素っ頓狂な発言を繰り出す一名の迷子に、メンバー全員が何を言ってるんだ?こいつはと言わんばかりの哀れみの視線を向けていた
「そんなのは大したことじゃないだろ。いいか?俺の発見では、『俺、斎藤っす』を高速で言うと『おはようございます』に聞こえるってことだ」
その発言を鼻で笑いながらも一蹴したのは和人だった。しかし、根本的に天哉と大差のない頭の中身を持つ彼もまた意味不明なことを口走る
「なにを言ってんの?つか、斎藤って誰よ」
「斎藤はこの世の苗字で最強に位置する苗字だ。故に最強の人しか名乗ることを許されていない」
最早、何の話をしているんだと誰もが突っ込みたくなるが、この場に於ける突っ込み役に適した者たちは呆れ果てており、無闇矢鱈に突っ込もうとする姿勢も見せようとはしない
「待てよ!テン!オメェの話がマジならよ、俺たちが21歳になった時に殴り書きをしようもんなら、ロリ認定されちまうってのか!?」
「うむ、そういうことになるな」
「安心しろ、お前がその時に苗字を斎藤に改名していた場合はロリ認定されようと霞むくらいに最強になってる」
「そ、そうなのか!?」
三人寄れば文殊の知恵という諺が存在するが、彼等の場合はそれすらも成立せずに迷言しか生まれない。三人寄っても馬鹿の浅知恵という方が適切なのは、火を見るよりも明らかだ
「こーなったら、どの苗字が最強かを決めようじゃねぇの!そして、最強の証は斎藤だ!」
「「乗った!」」
「はぁ……まーたバカなことを……」
何をどうしたら、その考えに至るという突っ込みを呑み込む明日奈たち。しかし、黙っていられずに呆れ果てた深澄だけはため息混じりに呟く
「何をおっしゃる。深澄さん……俺たちの何処がバカだというんよ」
「「全くだ」」
自分たちはバカではないと自信満々の天哉の背後で声を揃えつつ同意する和人と純平、その行動に深澄の血管が音を立てた
「天誅っ!!!」
「ふざけるんじゃないっ!!!」
「「ぎゃぁぁぁぁ!!!」」
深澄のハリセン、茉人のプラスチック包丁が降り注ぎ、逃げ惑うバカトリオ。見慣れ過ぎた光景は風景の一部になっているが故に誰も気に止めようとはしない
「でも……最強を決めるってなにやるの?新生アインクラッドのトーナメントは最近もやった」
「確かに…そうなると、新たな刺激が欲しくなりますね。最強の苗字を決めるのもやぶさかではありませんが、新たなる挑戦を試みるのも一興では?」
「なら、俺に良い考えがある」
最強を決めるにあたり、マンネリ気味のトーナメント戦に難色を示す彩葉と菊丸。其処に我こそはと言わんばかりに、考えがあると口を開いたのは騎士を極める為にバカの階段を転げ落ちている最中の阿来だった
「別のゲームすればよくね?」
((そ、その手があったかーーーっ!!!))
直球ド真ん中ストレートの意見を放たれたバカトリオと年少コンビは意表を突かれたように両目を見開く。しかし、其れは分かり切っていたが故に誰も口にしなかったのが事実なのだが、生憎と驚いてる五人にその発想は微塵もなかった
「話は聞かせてもらったわ。別のゲームなら、良いのがあるわ」
その発想に便乗すると言わんばかりに入り付近に設けた簡易休憩所から、凛とした声が響く。視線を向けると革ジャンを着た一人のバカに腰掛けた眼鏡が似合う少女が其処には居た
「シノのん。いつからそこに?あとその下敷きにしてるのは…」
詩乃の登場に疑問を抱く明日奈。しかし、其れよりも注目すべきはプライドを捨て去り、椅子という家具に成り下がっている赤い狼の姿である
「椅子よ」
「いやでもそれ」
「椅子よ、椅子以外の何物でもないわ」
明日奈からの問いに対する答えは無慈悲にも椅子一択。余りにも無惨な姿に常日頃からの扱いが雑で有名な迷子の道化師も哀れみの視線を向けている
「ツッキー、楽しい?それ」
「いいか?ちみっ子……楽しいか、楽しくないかは二の次だ。人は人生に一度だけ椅子にならなきゃいけねぇ日が来るんだぜ」
「リーダー、バカだよ。バカがいるよ」
醜態を晒す勘助に興味を持つ彩葉。指を指し、兄貴分の天哉に馬鹿がいることを訴える
「彩葉、こいつはな生まれつきプライドを産道に置き忘れちまってるんよ。暖かく見守ってやらにゃいかん」
「複雑なんだね、人って」
弟分を諭し、同情にも似た生暖かい眼差しを勘助に向ける天哉。その様子に人の心理は複雑なものである
「迷子は黙ってろや」
「椅子が喋るんじゃねぇよ」
「そうだぞ。椅子は椅子らしく座られてろ」
「黙れ、ぼっち」
「だははは!勘助が椅子になってやがる!」
「笑うな、ゴリラ」
「「「やんのかっ!!!!アホオオカミ!!」」
「おぐっ!?何しやがる!バカトリオ!!」
静寂も束の間、元凶である勘助の顔面にバカトリオが飛び蹴りを放ち、殴り合いの喧嘩が始まる。最早、見慣れた光景に突っ込むつもりもない深澄は見向きもせずに、普通の椅子に座り直した詩乃に視線を向けた
「それで、シノのん。別のゲームって?」
「良い質問ね、みすみん」
「みすみんはやめて、私は深澄よ」
可愛らしいあだ名をつけられたことに不服な様子の深澄は訂正しながらも、詩乃の話に耳を傾ける
「別のゲームって言うのは私のメインゲームのGGOのことよ」
「GGOと言いますと、あの死銃事件があったGGOですか」
「そうよ、そのGGO」
VRMMO《ガンゲイル・オンライン》、通称GGO。アミスフィアを使用する者ならば、一度は耳にしたことがある有名タイトル。詩乃と勘助の所属するチームも元は、その世界に名を馳せる最強のスコードロンである。しかし、死銃事件と呼ばれる大事件以降はユーザーが衰退しており、かなりの過疎化が進んでいる
「GGO………あ!もしかして、前にレンちゃんが言ってたなんたらジャムですか?詩乃さん」
「そうよ、スクワッド・ジャム」
心当たりがある圭子が問えば、詩乃は彼女の問いに補足を加えた答えを返す。しかし、この場にはジャムという一部分だけを聞き逃さなかった者が一名だけ存在した
「ジャムですって!?ジャムの大会があんの!?優勝賞品はなにジャムよ!?教えなさい!」
熱狂的なジャム狂いとまで呼ばれる里香である。その大会がジャムの大会だと決め付け、優勝賞品までもがジャムであると思い込む始末。その姿に明日奈は額に手を当て、頭を悩ませる
「そうです!スクワッド・ジャムです!あたし、それの司会をやるんです!リーダーさん!」
「ジャム大会の司会?ミートローフ大会じゃなくて?」
スクワッド・ジャム、GGOに於ける祭典の司会を任されたことを嬉しそうに報告する圭子に対し、頭の中は常に迷子でお馴染みの天哉は素っ頓狂な発言を繰り出す
「スクワットの大会だと!?」
「純平さんの活躍の場ですね!私、応援します!」
「コトちゃん。そんなゴリラとの交際をお兄ちゃんは認めた覚えはなくてよ?」
そして、スクワッドの部分をスクワットに聞き間違えた純平が反応を示す隣で想い人の活躍を期待する琴音。しかしながら、未だに交際を認めようとしない天哉はお母さん口調で彼女を咎める
「スクワッド・ジャムは複数のプレイヤーにより編成された分隊単位で行われるサバイバル戦よ。前にテンとツキが同盟関係を結んだ状態のチームがたくさんいるって言えばいいわね」
「なるほどね、要するにギルド同士の力試しみたいなことね」
「えぇ、そんな感じよ。賞品も豪華なレアアイテムらしいわ」
「ふぅん?それは興味深いわね……さて、どうする?リーダー」
詩乃からのスクワッド・ジャムに関する説明を聞いた深澄は妖艶な笑みを浮かべ、青い羽織の少年に決定権を委ねると言わんばかりに問う
「んなの聞かんでも分かるだろ?」
「だな」
「だね」
「ですね」
「無論だ」
「当たり前だろ」
「うむ!当然!」
「そういう訳だから……リーダー。いつものお願いできる?」
「あいよ」
仲間たちの意見が纏まるのを確認し、深澄が問うと、彼は、前髪越しに、御決まりとなった不敵な笑みを浮かべる
「派手に行くぜっ!野郎ども!」
「「了解!リーダー!!」」
最強の中の最強を決めるためにスクワッド・ジャムに参加を決意した道化師一味。しかし、道化師の一言をキッカケに物語は意外な展開に……!
NEXTヒント レッツ・ラ・まぜまぜ!
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