『最初はチーム分けをするよぉ〜!チームリーダーは其処の迷子みたいな仮面の人と、見るからにセクハラ常習犯のヘルメットの人!あとは友だちが少なそうな剣士さんと黒髪の小柄な人にけって〜い!』
「誰が迷子だ。人を見かけで判断するんじゃありません」
「全くだぜ。俺の何処がセクハラ常習犯だコノヤロー」
「友だちが少ないとか言うな!好きで少ないんじゃない!」
「小柄な黒髪って……誰のことだ?」
元気よくチームリーダーを選出するシカイシャ。名指しという名の悪口を言われたソウテン、ゼット、カルムの三人は異議を唱えるが、ルゼだけは自覚が無いらしく、首を傾げていた
「………コラボなのに俺はチームリーダーじゃないのか?何故だ?お兄ちゃんは激しい怒りを覚えてるぞ」
「カイ……」
コラボのゲストの一人であるにも関わらず、扱いの差に明らかな格差を感じるカイ。すると、彼の肩を優しく叩いた人物がいた
「ミト?なんだ、俺を慰めてくれるのか?でもな、俺にはユウキという心に決めた大事な人がいるんだ。お前の気持ちには応えられない」
「身の程を弁えなさい」
「‼︎」
まさかの直球意見、カイが目を剥き、驚愕する。思いの外、響いた言葉は彼の心を容赦なく抉る
「身の程を弁えなさい」
「二回言われたーーーっ!!!」
追い討ちを掛けるミトに、カイは完全に真っ白な灰のように燃え尽き、地面に崩れ落ちる
「取り敢えずだ。テン、チーム分けしろよ」
「そだな。そいでシカイちゃんだっけか?チーム人数は如何程かを教えてもらえるかにゃ?」
『人数は各チームで三人だよ♪自分が組みたい人を自由に選んでもらって構わないよ〜!』
「三人………まさかだけど……この流れって………」
「アスナの考えてるのが正解ね……多分だけど……うん、分かってたわよ?テンたちが絡んだクエストで《
三人、その単語を聞いた瞬間にアスナの顔に呆れが現れ、リズベットも何かを理解したらしく、苦笑を浮かべる
「《
「《
「姉御は相変わらずの《
「それで?その《
彼女たちの言う《
「おろ?三人一組で戦うチーム戦【3狩リア】を御存知ない?ハジケリストの定番的なバトルスタイルだってのに」
「【3狩リア】!聞いたことあるなぁ〜、俺は。確か、ハジケリストが考案したんだよな」
「ルゼ……知ってたか?そんなバトルスタイル」
「知らないな、聞いたこともない。というかハジケリストってなに?」
「ハジケリストってのは、言葉だけで説明出来る簡単なモノじゃない。だが強いて言えば、スペイン並びにメキシコ及び埼玉を中心に勢力を拡大するエリートたちとだけ言っておこう」
「エリートたちじゃなくて変態たちの間違いじゃない?」
《
そして、ソウテンの説明にミトが優しいながらも容赦のない突っ込みを放つ
「兎に角だ!【3狩リア】となれば……メンバーは決まってる。キリト!カイ!」
「仕方ないな。この黒の剣士が直々に力を貸してやる!ありがたく思えよ!迷子!」
「弟分からの頼みに応えるのはお兄ちゃんの義務だからな。手を貸してやるよ」
其々の得物を手に意思表示をするキリトとカイ、その言葉の節々に不安しか見えず、ソウテンは彼等を見据える
「………………チェンジ!!!」
「「名指ししといてなんだコラァ!!!」」
「やめんかっ!!」
「「「ぐもっ!!」」」
チェンジを宣言したソウテンに対し、キリトとカイが殴り掛かる。其れに誰よりも反応したミトは御約束を放ち、三人は決まり文句と共に地面に減り込んだ
「んじゃあ〜………俺はどうするか……よし!エースちゃんとシズさんにしとくぜ」
「私は構わないよ?よく分からないけど、楽しそうだし」
「うんうん。良い選択よ!ゼット!」
「こんなにナゾめいたクエストに私を参加させないとはどういう了見よ!あんたはそれでもサブリーダーか!」
「野菜が関係ないから興味ないなぁ〜あたし」
「ケイタリングの準備してんだ。邪魔すんな………おい、クソガキは何処だ?」
「また迷子かい?仕方ないヤツねぇ、アンノウンは」
ふざけるつもり全開のソウテンとは裏腹に、相方のエースと常識人のシズをメンバーに選んだゼット。その行動にクエスだけは異議を唱えるが、レタスはスイカを貪りながら参加を辞退し、コシナルは何をしてんの?と言われてもおかしくない状況でケイタリングを始めていた。そして、忽然と姿を消したアンノウンは如何やら、ソウテンと同様に迷子癖があるようだ
「誰を仲間に………」
「カバディカバディカバディ!!」
「カバディカバディカバディ!!」
辺りを見回していたカルム、その視界に映り込んだのはカバディに興じるディアベルとグリス。何故、此奴等に誰も突っ込まないんだよ!!と誰もが思うかもしれないが、今は其れも野暮な突っ込みである
「ディアベルとグリスに頼もうかな」
「おうよ!寝かせとけ!」
「グリスさん!素敵です!頑張ってください!」
「ふっ……カルム、俺を選ぶとは見所があるじゃないか……なかなかの騎士道だ!」
「…………人選間違えたかな?やっぱり」
名を呼ばれ、意志を示すグリスとディアベル。その隣では想い人に声援を送るフィリアの姿があり、不安しかない光景にカルムは絶望的な表情を浮かべる
「アマツさんとヴェルデにお願いしてもいいか?」
最後にルゼは、親交のあるアマツと頭が良さげなヴェルデに声を掛けた
「構わない。奴等がふざけるのを阻止出来るからな」
「「「ひぃぃぃぃぃ!!」」」
「乗り掛かった船です。微力ではありますが、このヴェルデが力をお貸ししましょう」
「きっくん!良い?ふざけちゃダメだよ!絶対に!」
「善処しましょう」
「あっ!その顔は絶対にふざける顔だ!絶対にダメだからねっ!」
ボケ殺しモードのアマツがぎらりと包丁を光らせる姿にソウテンチームが戦慄し、叫び声を挙げる。その背後では、ヴェルデにふざけない様に念押しするリーファの姿があるのは見慣れた光景だ
『チームは決まったかなぁ〜?それじゃあ最初のチームリーダーはサイコロを降ってね〜!』
「俺からか」
「テン!兎に角!デカいのを出せ!分かったな!?」
「一とか出したら、口にピーマンだからな」
「へいへい………あらよっと!」
最初にサイコロを手にしたソウテンは声援と言う名の脅しを背に正真正銘の一投目を投げる
『はーい!ソウテンチームは一マスでーす!』
「おろ……おやまあ、このサイコロは壊れてんぞ」
「「壊れてんのはおめぇの頭だ!!迷子野朗!!」」
「ぐもっ!?」
一投目から一を出すという御約束を地でいく様な現象を起こしたソウテン、それが自分の非であるとは思ってもいない彼の後頭部に二つの飛び蹴りが放たれ、そのまま三人は一マス目に降り立つ
『言い忘れてたけどマス目にはミニゲームとか罰ゲームがあるからね☆』
「「「最初に言えよっ!!!」」」
説明不足なシカイシャに突っ込みを放つソウテン、カイ、キリトの三人。NPCであるにも関わらず、彼女には振り回されるばかりだ
『一マス目は〜〜〜落とし穴に落ちる☆一回休み!』
「おろ?なんだって?」
「落とし穴とか言わなかったか?」
「一マス目だぞ?聞き間違いだろ」
落とし穴という単語に聞き間違いかもしれないと安堵する三人。然し、其れは思い違いだった
「「「おろ……………………あぎゃぁぁぁぁ!!!」」」
突如、三人の真下に現れたのは穴、ぽっかりと空いた穴が出現した。そして、勢いよく飛び出したソウテンとカイ、キリトの体は奈落の底に落ちていった
「テンさんが落ちた!アマツさん!」
「大丈夫だ。奴等はあの程度では死にはしない、現にテンの字は作中でも話の中で四回は落下しているがその度に生きていた。故に心配あるまい」
「その通りです。リーダーは落下体制がありますからね、問題ありませんよ」
「そうなの?なら、大丈夫か……よし!じゃあ次は俺が投げるぞっ!えいやっ!」
次にサイコロを振ったのはルゼ。落とし穴に落ちたソウテンチームを心配していたがアマツとヴェルデに説得され、自分は自分の戦いをしようと思ったようだ
『はーい!ルゼチームは七マスでーす!』
「やった!七だ!」
「安心はまだ早いですよ、何があるか分かりませんからねぇ」
「兎に角、進むぞ」
不安な始まりのソウテンチームとは裏腹に、好調な滑り出しを決めたルゼチーム。サイコロの出目通りに七マス、足を進める
『ルゼチームはぁ〜!おっ!ラッキーマス!仲間を呼べるよ〜!よかったねー!』
「仲間?」
『そう!観客席からでもゲーム盤の外からでも一人だけ仲間を呼べるよー!』
「仲間か………」
「ルゼの字。選ぶなら、マトモなヤツにしておけ」
「マトモ………じゃあ!俺のフレンドのヒイロを頼む!テンさんたちの仲間じゃない方の!」
『りょーかい!おいでませ〜〜〜っ!』
刹那、光が瞬き、ルゼの頭上に空間の裂け目が姿を見せる。そして、その中から黒髪の少女が落下してきた
「親方!空から女の子が!!」
「アレはまさか!!」
「間違いない………○ケ○プターの電池が切れたんだ!」
「違うだろっ!!」
「正に飛行少女だな」
落下する少女を指差し、ベタな事を言い放つゼット並びに素っ頓狂な事を言うソウテンにカルムが突っ込みを放ち、カイはドヤ顔で上手いこと言ってやったみたいな雰囲気を出していた
「あれ?ルゼ?確か、アマツさんのとこに行ったんじゃ……」
「細かいことは後だ!ヒイロ!協力してほしい」
「へ?う〜ん、よく分からないけど……ルゼからの頼みを断る訳ないじゃない。良いわよ!」
「ありがとな!」
地獄のようなマスしかないと思いきや、良心的なマスもあると分かり、安堵する面々。三人目はカルム、チームメイトのディアベルとグリスが見守る中、彼はサイコロを手にする
「ウェイ!出ろ!八マス!!」
「おぉ!すげぇ肩だ!」
「さては元野球部か!」
「いや別に違うから」
思いの他、強肩だったカルムが投げたサイコロはゆっくりと転がり、有言実行と言わんばかりに八を叩き出す
「よし!八だ!」
「おっしゃぁ!進むぜ!」
「爆進爆進!いざ爆進!!」
出目を頼りに進むカルムチーム、ルゼチームよりも一マス多く進めたが故に暫定トップに躍り出る。然し、忘れてはならないこれはカオスすごろくなのだ
『カルムチームはぁ〜!じゃじゃ〜ん!スタートに戻る☆』
「序盤から!?それって、ゴール手前で出るヤツだろ!明らかに!」
「なんだ、戻るのか?意味わかんねぇな」
「全くだ」
「その前にディアベルにグリス………何で裸なんだよ」
「「何か問題が?」」
開始早々にスタートに戻されたカルムは文句を言いながらも、背後のチームメイトが脱いでいることに気付き、指摘するが彼等は意味が分からないと言わんばかりに首を傾げた
「ゼット!変なマスに止まったりしたら、許さないわよ!」
「ゼットくん、頑張って」
「ニハハハハ!任せときなって!ゼットさんに不可能はない!どりゃぁぁぁぁぁ!!」
最後のトリを務めるゼット。エース、シズからの声援を背に勢いよくサイコロをぶん投げた
『はーい!ゼットチームは三マスでーす!』
「割と無難ね………でも罰ゲームが心配だな…」
「変なのじゃないと良いけど……」
「シズさん?そいつはフラグじゃない?さてさて〜どんなのかなぁ〜」
談笑しつつ、三マス進むゼットチーム。これで現時点では一回休みのソウテンチーム並びにスタートに返り咲いたカルムチームと僅かに差を付けることが出来た。然し、忘れてはならないこれはカオスすごろくなのだ
「ゼットチームはぁ〜!代表者がバッタを食べる☆」
「おお〜なかなかのふざけた内容だ。それで、誰が食べる?」
「は?ゼットに決まってるじゃない」
「そうだよ。ゼットくん以外にバッタを食べれる人はいないよ」
「あっれぇ〜?なんで?バッタを俺が食べる流れになってんの?ねぇ」
良心とはなんだ?と言わんばかりの理不尽な罰ゲームに女性陣が代表に指名したのはゼット。当の本人は意見を唱えるも、彼女たちは聞く耳を持たない
「コシナルに料理してもらうのはアリだったしません?シカイちゃん」
『うん?いいよん☆食えるなら』
「おぉ!コシナル!バッタを調理してくれ」
「虫を食うのか?おめぇは。人間辞めてるな、相変わらず」
助け船にゼットはケイタリングに興じていたコシナルに呼び掛けるが、まさかの食材を出すクランのサブリーダーの発言に対し、彼は完全に引いていた
「あら、鍋が煮えたわ」
「早く食べましょう!ミトさん!デザートにチーズケーキがあるんです!」
「ちょっと!このキャベツ美味しいわ!ジャムつけなさいよ!」
「野菜にジャムなんかつけるかっ!!」
「姉御。何処にいってたの?心配したよ」
「迷子はアンタだよ」
カオスすごろくの罰ゲームに振り回される一行、果たしてシカイシャの狙いとは!そして、まさかまさかのあの三人が極寒の大地から再登場!?
NEXTヒント 霜の四本槍
もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…
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ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
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キリトとアスナが司会の正規の雰囲気