「取り敢えずだ!気を取り直して、かるた大会を始めるぞ〜!クリスマスに予定があるかも分からん暇人は集まれ〜!」
「「余計なお世話だ!!この迷子!!」」
世間がクリスマスに浮き足立つ中、辛辣な発言で一気に場を騒然とさせるのは迷子の中の迷子にして、迷子を極めたある意味では
「かるたは得意だ。これでも競技かるた部員だからな」
突っ込みという名の飛び蹴りを見舞うカイ、キリトたち及びゼット並びにカルムとは裏腹に、自信満々に告げたのはルゼ。競技かるた部員であることを誇らしそうに語る彼は今から起こるであろう惨劇を知る由もない
「話は聞いてたぜ!今日こそは!俺たちが暴れる番だ!」
「いいぞ!総長!」
「ふっ…俺たちの結束力の前に沈め」
「なーっはっはっ!!コラボがなんぼのもんだ!」
「おじゃまするわね?テン」
「ギルマスー、なんか食べさせて〜」
「フカは遠慮しろ!ホントごめん!ギルマス!」
騒ぎを聞きつけ、姿を見せたのは同盟ギルドであると同時に最強のライバルギルドのケダモノ集団基《
「テンさんよぉ〜誰だァ?このイカれた軍団は」
「シノン以外は初見だな。テンの知り合いなのか?」
「知り合いというか尻野郎?まあ、そういう感じのケダモノだから、気にせんでいい」
「あん?なんか言ったか!迷子!」
「耳元でギャースカ騒がんでくれる?耳がどうかなったら、どないするんよ」
「大丈夫だ、テンの耳はデフォルトでバグがあるから、どうにかなったとしても、ソイツは正常だ」
「似非お兄ちゃんは黙っとれ」
ツキシロの登場もあり、余計に騒がしさを増していくギルドホーム。最早、手のつけようもないバカたちの魔境に変貌を遂げた場所に更なる影が忍び寄る
「おいゴラァ!!迷子道化師!約束の時間はとっくに過ぎてんぞ!!」
「兄さま、扉を開ける時は静かに開けてください。お嬢さまの進路妨害行為と見做し、またバイトをクビにしますよ」
「心配なくってよ!フリューゲルス!コンドリアーノは我が家でまた執事に雇うつもりでしてよ!」
「お嬢さま。甘やかしてはいけません、こんな穀潰しを執事になさっては御家の名に泥どころかギトギト油を掛けるようなもんです」
「フリューゲルスはなに?俺が嫌いなの?お兄ちゃん、悲しいんだけど」
更なる刺客ならぬ更なるバカは絶賛失業中の元執事のコンドリアーノと、その妹であると同時に健気な兄想いのメイド美少女のフリューゲルス、そして、彼等の雇い主兼ミトの旧友でもあるソメイ。最早、ギルドホームの中はキャラの年末バーカンセール状態だ
「おやまあ、コンちゃん。まだ無職なんか?働かにゃいかんよ」
「やかましいわっ!!バイトをクビになる理由の八割はお前等が原因だろうが!」
「いらっしゃい、芳子」
「ソメイですわ。それにしても、随分と大所帯ですわね……みなさま、お仲間の方々ですの?」
「はじめまして、ソメイさん。俺はカイ、ギルドのお兄ちゃんポジションだ」
「ソメイさん。彼の言う事は大半が出鱈目よ」
初見の者たちに困惑するソメイに対し、我先にと名乗りを挙げたカイ。しかし、アスナの辛辣な横槍が彼の心を串刺しにする
「ニハハハハ!テンはホントに顔が広いんだなぁ〜」
「ホントホント。なんていうか、縁を紡ぐのが上手いって感じよね。私等も知らない間に内に入られたし……まぁ、ゼットは初見の時に轢いてんだけど」
「あれは其処にいたこの迷子モンスターが悪い。俺は悪くありませ〜ん」
「誰が迷子モンスターか、セクハラヘルメット。人を引いちゃダメってのは、太古の昔からの決まりだ」
「俺は太鼓なんか叩けない」
「楽器の話なんかしてねぇんだけどっ!?」
「したじゃねぇか!今日も今日とて、胡散臭い仮面付けやがって!」
「ヘルメット付けたやつに言われたくねぇわ!そもそも!ヘルメットってなんだ!アホか?アホなのか!?」
「舐めんな!ヘルメットはアイデンティティだって何度言えば理解できんだぁ?」
「おめぇさんも分からんヤツだな。時代は○AI○Aだ」
「おめぇは一度でもいいから、ドラ○ン○ールから離れろ!」
「俺は許さない!○リ○ッドが生み出した暗黒時代を!!実写映画にはそれ相応の配役とストーリー性を求める!」
「なんでだろうな、メッセージとしてはかなりの素晴らしい発言なのにテンが言うと胡散臭く感じるぞ」
「その通りだ、流石はカルム。お兄ちゃんは誇らしく思うぞ」
「いや、俺とカイは今日が二度目だろ。というか、お兄ちゃんでもない」
「カイさんは変な人だな」
「ルゼ。まだマシだよ、これは」
某有名漫画の黒歴史を掘り返すソウテン、彼が其れを許すのは何時になるかは不明だが、その日が来るのは遠い遠い未来の話だ
「それでだ、かるたのルールを知ってるのか?みんなは」
「デュエルしか知らん」
「カードゲームは男の美学だからな」
「俺は○シロー○派だ」
「カイ。○ON○M○派以外は認めない、今日からは○戯王にしろ」
「いや…かるたなんだけどな…」
カードゲームに興じることの多いソウテンたちにとっては日本古来のかるたよりも有名ホビーの方が身近であるが故に、そのルールを理解しているかは明らかに疑わしい
「ぷぷ〜ん」
「おやまあ、プルーはかるたが上手いねぇ」
「かしこいですよ!プルー!よしよしです!」
「見て、アスナ。微笑ましいわね」
「そうだね、ミト」
「この行き場のない想いを絵にしたいわ。有名な画家に弟子入りしようかな」
「ミト。テンくんによく言われてるけど、早まるのはダメだよ」
「そうね、取り乱したわ。でもこれじゃあ、かるた大会は始まらないわね。せっかくの着物が台無しだわ」
かるた大会に合わせるように着物を着ていたミトは、折角の衣装が台無しになったと口を尖らせる
「それでだけど、かるたは何時になったら、始まるんだ?教えてくれ」
「ルゼ。この作品はね、大会をしようとしても始まらずに終わるのよ」
「伏線回収すらしないのかよっ!?」
「カルム、あの迷子はそんな言葉は知らないぞ。なぁ、ゼット」
「ニハハハハ!ホント、イカれてんなぁ〜。エースちゃんもそう思うだろ〜?」
「揉むなっ!!」
目の前で繰り広げやれる、何時もよりも遥かに騒がしい光景を前に道化師は不敵な笑みを浮かべ、深々と頭を下げる
「歯車の噛み合いによっては、あり得たかもしれない、もしもの世界線に於ける誰も知らない日常の物語。…お楽しみいただけましたか?皆様の御眼鏡に称う日々を彩れておりましたら、拍手御喝采の程、御願い申し上げます。其れでは、今宵の舞台は……此れにて、幕引きと致しましょう。またあるかも知れぬ、もしもの物語まで、暫しのお別れに御座います。
此れは歯車の噛み合いによって、あり得たかもしれない、もう一つの世界の物語
《焔の剣聖》、《シン・仮面ライダー》、《紫紺の剣士》、《青藍の双剣士》
世界が違えば、環境も違う、その彼等が混じり合う世界線
其れ即ち、《マルチバース》也
再び、感謝の意を。ほにゃーさん、ポンコツNOさん、仮面大佐さん、木漏日レンさん、本当にありがとうございます!こんなアホみたいな作品と何度もコラボをして頂けるとは……これから先もギャグの先にあるひとつなぎの大秘宝を目指して、文章の海を航海していきます!!いざ!出航!!
もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…
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ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
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キリトとアスナが司会の正規の雰囲気