「「「ハロウィンって、何するの?」」」
今日は10月30日。世界中が一つのイベントに浮き足立つ前日、ロトとユイ、エストレージャは一つの疑問を投げ掛けた
「ハロウィンか?えっと……仮装して、かぼちゃを食べる日だったような……」
「お菓子くれない人に合法的にイタズラしても良い日」
「違いますよ。人の家に上がり込んで、ご飯をいただく日です」
「きっくん。其れは普段のきっくんだよ」
「ハロウィンってのは、古代アイルランドに住んでたケルト人の祭が起源って言われてる宗教間の行事の一つだ。アメリカに伝わってからは意味合いが変わって、今みたいな祭みてぇになってるけどな。本来は、秋の終わりと冬の始まりを告げ、訪ねてくる死者の霊の機嫌を取ることが目的のもてなし的なもんだ」
((意外なヤツから解説が………っ!!!))
ハロウィンの解説をしたのは、グリス。普段の彼からは想像もつかない博識さに誰もが戦慄し、空いた口が塞がらないとは正にこの状況である
「あん?なんだよ……」
「博識なグリスさんも素敵です!」
「おめぇさん……変なことに詳しいよな」
「死んだ親が民俗学者だったからな。そういう本はガキの頃に、読み漁ってたんだよ」
「なるほど……」
「人は見かけによらないな」
「おいコラ、言いたいことがあるならはっきりと言えや」
「「「すんげぇバカのくせに」」」
「張り倒すぞっ!?」
言葉を濁していた時とは異なり、声を揃え、打ち合わせでもしたかのような見事な満場一致の意見をソウテン達が放つ
「まあ、色々と知るんには良い機会だ。ちょいと行くか?」
「何処にですか?なるほど、チーズケーキ屋ですね」
「スパイスが豊富にある露店でしょう」
「焼き鳥食べたい」
「ちょっと、今日はアヒージョにするからタコを狩りに行く約束だったじゃない。私、嘘吐きなテンは嫌い」
「ミト。今日も可愛いぞ、ポニーテールが良く似合うな」
「えっ……あっ……ありがとう……」
(((ちょろいミト……ちょろミトだ))
嫌い発言からの変貌に、誰もがミトのちょろさを感じるが、声には出さない。ソウテンは、何時も通りの不敵な笑みを浮かべる
「そいじゃあ、行くとするか。ハロウィンイベントに」
「レディ〜〜〜〜ス!ア〜〜〜ンド!ジェントルメ〜〜〜〜ン!!!妖しく光る満月に導かれ、集まりし妖精達よっ!今宵限りの祭典の始まりだっ!新生アインクラッド大ハロウィンパーティのスタートだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
10月31日。前日にソウテンが受けたイベント企画の依頼から生まれた大ハロウィンパーティ、各種族の妖精達が見据える先には一つの舞台。その中央で、特徴的な猫耳をぴこぴこと動かし、愛らしい鍵尻尾をふりふりと揺らし、軽快なステップを繰り広げる少女の手にはマイクが握られ、ミニスカート風の和服に身を包んでいる
『L・O・V・E!シリカ!がんばれ、がんばれ!シリカ!!』
「はーい!司会進行はあたし、泣く子も笑うのキャッチフレーズでお馴染みの《
『L・O・V・E!シリカ!がんばれ、がんばれ!シリカ!!』
猫の手で可愛さを演出するシリカの姿は、
「ハロウィンパーティって言うから、どんなのかと思えば………何時も通りね」
「そうだね、コスプレ以外は普段と変わらないね」
「グーくん!お猿さんのコスプレが似合っているぞっ!」
「腹筋が素敵です!グリスさん!」
「筋肉イェイ、筋肉イェイ」
「マスターとサクヤ様は安定の変態さんですね」
猿のコスプレでポーズを決めるグリスの側には、雪女姿のサクヤとドラキュリア姿のフィリアが鼻血を出しながら、褒め称え、魔女っ娘姿のエストレージャは何気に毒を吐いている
「ふっ、騎士らしくて驚いたか?」
「ベルさん。バームクーヘンの格好は騎士関係ない」
「やれやれ、ディアベルは仕方ないヤツだな」
「オメェもだ、バナナオヤジ」
バームクーヘンの着ぐるみを着たディアベルに辛辣な突っ込みを放つのはグリフォン姿のヒイロ。更に彼を笑うバナナを頭から被った農夫のコスプレをするコーバッツにも乱暴な突っ込みを放つ
「スグちゃん………なんですか?その格好は」
「あたしは直葉でもリーファでもないよ。おスグ、殺人鬼の魂が宿った人形だよ」
「……………ハロウィンと怪談話を混交してますよね?明らかに」
その隣では、ハロウィンの意味を履き違え、日本人形のコスプレをしたリーファを咎めるマッドサイエンティスト姿のヴェルデが彼女に憐みの視線を向けていた
「アスナ。似合うか?今日の俺は狼さんだ」
「うん、カッコいいよ。キリトくん」
「カッコいいです!正にパパは一匹狼さんですね!」
「………ユイ?褒めてるんだよな?それは」
「はい!ちなみにわたしはクッキー作りが趣味のおばさんのコスプレです!」
「とっても可愛いよ〜!ユイちゃん!」
「ありがとうございます!ママの赤ずきんちゃんもすっごく可愛いですよ!」
狼、おばさん、赤ずきん、絵面的に有名な童話が題材のコスプレをする桐ヶ谷家の面々。ユイの可愛さに悶えるアスナの隣では、娘からの一匹狼という言葉に傷付くキリトが居る
「大変よ、テン。ロトがものすごく可愛いわ」
「だねぇ、これは小さい俺だ」
妖艶さが漂う紫色のチャイナドレス姿のミトは、顔に貼られた護符越しから、最愛の恋人と同じ姿の愛息子の姿を見つめている。本人も自分と瓜二つな彼が同じ格好である事を嬉しく思っているのか、優しく笑う
「おやまあ、とーさんとお揃いだ」
「私……カメラマンになるわ」
「ミトさんや、早まるんじゃないよ」
「そうね、取り乱したわ。で?テン。私のキョンシーコスプレはどう?」
「似合う似合う、超似合う」
「
「いや、俺はコスプレしてない」
ソウテンとお揃いの道化師姿にはしゃぐロトの写真を撮りまくるチャイナドレス姿のミト、その様子を普段からコスプレ的な姿のソウテンが見守る
「リズ………なんだ、その格好は」
「う、うるさい!見るなっ!というか、アンタこそ、何よ?その格好は!」
「これか?辻斬りだ」
「怖いわぁっ!!!」
辻斬り姿のアマツ、刀を台頭した侍の格好をした彼にメイド服姿のリズベットのお盆が命中。この日、新生アインクラッドには笑い声が絶えなかったのは言うまでない
二回目のSAO最高でした!ミトが出た瞬間に、画面に釘付けになりました!いやぁ、ミトはやっぱり良い!あんな美少女と付き合えるテンが羨ましいです!
もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…
-
ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
-
キリトとアスナが司会の正規の雰囲気