蒼の道化師は笑う。   作:田中滅

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新年明けましておめでとう御座います!!いやぁ、投稿が遅れて申し訳ありません!!!ですが今年もギャグ全開!満載!テン達の馬鹿騒ぎを頑張って投稿していきます!!

では、新年の挨拶をこの人にしてもらいましょう!!

ソウテン「新年、明けましておめでとさん、esperando nuestra relación(今年もよろしくな)。昨年は俺たちの馬鹿騒ぎを応援してくれて、Gracias(ありがとう)。今年はより一層のテンションで、頑張っていくんで、よろしくなー」



第四十三幕 贈り物

2024年11月1日 第50層主街区アルゲード 彩りの道化(カラーズ・クラウン)ギルドホーム

 

 

「で?結局、あの子はキリトさんとアスナさんが引き取ったんだ?」

 

「ああ、成り行きでな。まあ、二人が何を考えてるかは知らねぇがよ。幸せになろうとしてんなら、そっとしといてやんのが筋ってもんだからな。アイツらが落ち着くまで、見守ることにしたんよ」

 

仲間たちに、ユイに関する情報とロトの消滅を教える為にギルドホームにソウテンは戻っていた

ミトは未だに傷が癒えず、シリカの提案で気晴らしにウィンドウショッピングへ出かけている

 

「にしてもロトの奴がテンの中にあった黒い醤油だったなんてな、思いもよらなかったぜ」

 

「そうでしょうか?ピーナッツバターを好んだり、迷子になりやすかったり、ミトさんの鍋を好物にしている点を含めれば、リーダーと同一人物である事は実に明白かと思いますがね、僕は。あとグリスさん?醤油ではなく、衝動です」

 

「細かいことは良いだろ。衝動も醤油も似たようなもんだ」

 

「全然違うよ、全く……これだから、ゴリラは」

 

「仕方ねぇさ、所詮はゴリラだ。脳みそがあんのかも、疑わしい」

 

「テン、其れは言い過ぎだ。確かにグリスはゴリラかもしれないが脳みそくらいはあるぞ」

 

「ベルさん、フォローになっていませんよ」

 

フォローするつもりがあるようでないディアベルに、ヴェルデが的確な突っ込みを放つ。一歩で、ソウテンは仮面越しに険しい表情を浮かべ、考え込んでいる

 

「テン少年。どうかしたのかね?」

 

「ん、ああ……別に気にせんでくれ。ちょいと考えごとしてただけだからよ」

 

「そうか?それなら構わないが…」

 

苦笑するソウテンに多少の違和感を感じるが、コーバッツは其れ以上の言及をしようとはしなかった

ロトが消滅し、その傷が癒えていないのは、ソウテンも同様であるが、彼は素直に感情を曝け出そうとはしない、其れは、彼なりの決意の現れ故なのか、将又(はたまた)、強がりであるかは定かでは無い。しかし、その仮面の奥に、隠された素顔には、哀しみが見える

 

「如何でしょう?ここは気晴らしにゲームに興じてみるのは」

 

「いいね、何にする?」

 

「落ちてる靴下ごっこ」

 

「鬼のいない鬼ごっこ」

 

「かくれないかくれんぼ」

 

「なるほど、了解しました。王様ゲームですね」

 

『誰も言ってねぇよ!!!』

 

ソウテン、グリス、ディアベルの意見を完全無視で自らがやりたいゲームを提案し、強行しようとするヴェルデに突っ込みが飛ぶ

 

「其れでは、この番号の書かれた割り箸を引いてください」

 

「何で既に準備してんだよっ!?」

 

「というか、男だけで王様ゲームって……なんかねぇ?」

 

「むさくるしい」

 

「全くだな」

 

「コーバッツさん、アンタが一番むさくるしいぞ?見た目的に」

 

ヒイロの呟きに同調するコーバッツを相手に、ディアベルがジト目気味に突っ込みを放つ。王様ゲーム、本来は男性陣のみで行う様な娯楽では無いが、《彩りの道化(カラーズ・クラウン)》に所属する女性陣はミト、シリカの二名だけである。故に、普段はこの様な遊びは滅多に行わず、全員で楽しめるものを選ぶことが多いのだが、今回は違う

ミトも、シリカも、不在である為に男だけで楽しもうと、ヴェルデはこのゲームを提案した

 

『王様だ〜れだ!』

 

「んむ?俺だね」

 

高らかな宣言の後、全員が割り箸を確認していると、ソウテンが不敵な笑みを浮かべつつ、口を開く

 

「ほう、リーダーですか。其れでは御命令を」

 

「そんじゃ、一番と二番が」

 

「ゔぇっ!?」

 

「俺?」

 

指名された番号の割り箸を持つ二人。グリスは叫び声にも似た謎の奇声を挙げ、ディアベルは疑問符を浮かべる

 

「血盟騎士団本部に乗り込んで、団長のヒースクリフに、その垂れてる前髪ダサいと言ってくる」

 

「「ふざけんなっ!!バカリーダー!!」」

 

「駄目だよ、二人は拒否できない」

 

「ヒイロくんの言う通りですよ」

 

「うむ……何故なら!」

 

「「「王様の命令は絶対!!!」」」

 

「ぐっ……!」

 

「覚えてろよっ!!」

 

捨て台詞を残し、血盟騎士団本部に向かったグリスとディアベル。彼等が戻るまでの間、其々の時間を過ごし、その帰りを待つこと実に二時間が経過した

 

「「次のゲーム始めるぞっ!!!」」

 

扉を勢いよく開き、姿を見せたグリスとディアベルの体はボロボロになっていた。何があったかを言及すれば、理由は明かされるだろうが、この場で、彼等が行うべきは一つだ

 

『王様だ〜れだ!』

 

「俺だね」

 

次に引いたのは、ヒイロ。その手に握られた王様の割り箸に対し、グリスは野生のゴリラのように唸り声にも似た威嚇を行い、ディアベルはバームクーヘンを入れていた釜戸の中を確認し、現実逃避に投じる

 

「三番の人は」

 

「んむ?」

 

指名された番号の割り箸を手にしていたソウテンが、仮面の奥で、僅かに表情を歪める。その理由はグリス、ディアベルの変貌を見たからに他ならない、更に言うとヒイロはソウテンが可愛がる弟分であると同時に彼の影響を、色濃く受けた存在なのだ

 

「エギルの店で一番高いアイテムを買って、恋人にプレゼントする」

 

Eso es todo(なるほど)。そいじゃあ、ちょいと掘り出し物が無いかを見てくるとしますかねぇ」

 

「ええ、じっくりと選んで来てください。我々は帰りをお待ちしていますから」

 

「うむ!行ってくるが良いぞ、テン少年」

 

「「扱いの差がおかしいだろっ!!!」」

 

理不尽な命令を受け、抗議するグリス、ディアベルを他所に、恋人への贈り物を命令されたソウテンは意気揚々とギルドホームを後にする

 

「これでよかったんだよね?ヴェルデ」

 

「ええ、作戦通りです。さすがはヒイロくんですね」

 

「作戦……って、なんだ?」

 

「私は何も聞いてないな。ディアベルくんはどうだ?」

 

「俺は知ってたよ。多分、グリスとコーバッツさんは口が綿毛よりも軽いから、事前に知らされなかったんだろう」

 

「なにっ!?そうなのかっ!」

 

「全く、少しは信用してもらいたいものだ」

 

驚愕するグリス、表情を顰めるコーバッツであるが提案した本人であるヴェルデは受け流し、ヒイロは現実よりも生き生きとした表情を見せる兄貴分の姿に満足気のある表情を浮かべる

 

「今日も平和だな…」

 

そして、ディアベルはバームクーヘン片手に黄昏ていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同刻 第50層アルゲード“ダイシーカフェ”

 

「そんな訳だからよ。なんか掘り出し物はねぇかな?」

 

「掘り出し物か……」

 

仲間たちからの気遣いで、エギルの店にアイテムを探しに来ていた。カウンターの奥で、棚の雑貨を整理するエギルは、ソウテンの唐突な来店に対し、慣れた対応で、棚から、幾つかのアイテムを手に取り、カウンターの上に陳列していく

 

「掘り出し物とまではいかないが、お前さんの御眼鏡に叶いそうなアイテムはこの辺りだろうな」

 

「ほう?ちょいと見させてもらえるか?」

 

「ああ、そのつもりで出したんだからな。気に入ったのが目に入ったら、声を掛けてくれ」

 

Gracias(ありがとう)

 

得意のスペイン語で礼を述べ、陳列されたアイテムを物色するソウテン。バフ効果を与える装飾品系のアイテムを中心に、デバフ効果を打ち消すアイテム等の様々なアイテムが並ぶ。その中にあったネックレス型のアイテムが、目に入り、手に取った

 

「おっ、さすがはテン。そいつに目を付けるとは、其れは攻撃力強化と防御力強化のバフを備えたアイテムだ。何日か前に、迷宮区に潜ったトレジャーハンターが売りに来たんだが、お前辺りが欲しがるんじゃないかと思ってな。取っておいたんだ」

 

「とか言いつつ、忘れてんだろ。エギルは偶に攻略の疲れで、寝ながら商売したりするからな」

 

「そんな事をした覚えはないぞ?俺は」

 

「そりゃあな。寝てるんだから、おめぇさんは自覚してねぇさ」

 

「そうなのか……通りで最近、知らない間にウチがぼったくり扱いされてると思った」

 

「ああ、其れは俺たちが流してるからだな」

 

「テン。今度から、お前たちだけは利子をトイチにしておく」

 

「何故にっ!?」

 

余計な一言を放ち、エギルの機嫌を損ねるが、何とか機嫌を取り、目当てのネックレスを買い、店を後にする

 

「まっ、楽な出費とは言えねぇが……ミトの喜ぶ顔が見れんなら、越したことはねぇか」

 

にやけ顔で、ネックレスを片手にギルドホームに続く帰路を歩んでいると、玄関先で、空を見上げる見知った薄紫のポニーテールが特徴的な少女が視界に入った

 

「よっ、ミト。買い物は終わったんか?」

 

「うん、終わったわ。偶には良いわね、気晴らしになるし。そう言えば、テンも出かけてたの?」

 

「まあな。ほらよ、土産だ」

 

「えっ……あ、綺麗なネックレス」

 

持っていたネックレスをミトの首に掛けると、彼女は嬉しそうに笑顔を見せる。ここ数日は見せなかった恋人の久方ぶりの表情に、ソウテンも、満足そうに笑みを見せる

 

「ほう、ネックレスですか。売ったら、高そうですね」

 

「ホント?焼き鳥どのくらい買えるかな」

 

「テン。バームクーヘン用の釜戸を買ってくれないか?」

 

「うむ、これは私が預かろう」

 

「つーかよ、ミトだけずりぃな。俺にも土産くれよ」

 

「あたしもお土産欲しいです。特にチーズケーキとかだと、嬉しいです」

 

「やかましいわっ!!!バカどもっ!!」

 

次々と姿を見せる仲間たちと言い争うソウテンの姿に、ミトは首のネックレスに視線を落とす

 

「ふふっ…やっぱり、退屈しないわね。みんな一緒だと。ロト?きっと、またみんな一緒に騒ぎましょうね……いつかきっと」

 

息子と再会を願うミトの呟きは夜の街並みに静かに消え行く、その先に待つ何時もと変わらぬ騒がしい日常と共に




ソウテン達の元に伝わるのは、ユイとの別れの報せ。落ち込むキリトとアスナの為に、仲間たちは彼等を気晴らしに釣りへと連れ出す!
だが、待ち受けていたのは、まさかの生物だった!!

NEXTヒント 湖

もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…

  • ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
  • キリトとアスナが司会の正規の雰囲気
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