フィリア「新年あけましておめでとう!テンちゃんやミト、それにグリスさんともどもよろしく〜!昨年も皆様のご声援のおかげで、作品は三周年を迎えることが出来ました。今年も楽しく、ゴーカイに彩っていくつもりだから、期待しててね!」
「
1月1日、新年を迎えたこの日。何時も通りにギルドホームに集まった見慣れた面々を前に妖しく仮面の奥に隠された瞳を光らせる道化師は不適な笑みを携え、新年の挨拶を告げる
「あけましておめでとう、テン。今年もよろしくね」
その挨拶に真っ先に反応してみせたのは、彼の想い人であると同時にギルドの名突っ込み役としても知られる
「おめでとー、とーさん」
次に反応したのは、彼と瓜二つの容姿をした少年。異なるのは浮かべているのが不適な笑みではなく、穏やかな笑顔であることだ。その両脇には彼と同い年くらいの二人の少女が佇み、その背後に獣如く唸る黒髪の青年がいるのだが、今は割愛しておく
「今年は何年?焼き鳥年?」
「ヒイロくん、焼いてはいけませんよ。それに今年は巳年ですから、鳥は関係ありません」
「残念。年男になりたかった」
「ヒイロくんは鳥年なのね」
勝手に干支を作り上げるヒイロに対し、ヴェルデが冷静な突っ込みを放つと、彼は残念そうに落ち込む。その姿に鳥年なのかとアスナが納得をしていると、彼は首を振る
「違う。ネズミ」
「じゃあ、年男じゃないじゃん!?」
そして、捻り出されたまさかの答えにリーファの突っ込みが冴え渡る。流石は鋭い突っ込みを得意とするだけはあり、彼女がミトの後を継ぐことは火を見るよりも明らかである
「というわけで……モノホンのヘビを用意した、縁起物だからな、呑まれとけ」
「「おめぇが呑まれろや!!迷子!!」」
「ぐもっ!?」
背後に用意した本物のヘビを指差し、縁起物故に呑まれろと発言するソウテンに、何時も通りにキリトたちの飛び蹴りが放たれ、新年一発目の叫び声と共に壁に減り込む
「テンちゃんはこのヘビをどっから、連れてきたんだろ…」
「テンくんはホントに変なのに好かれるよね…昔から…」
「ホントよねー。あんのバカの周りは退屈しないわ」
「リーダーさんが変だからですよ、類友ですね!これぞまさに!」
「フィーとリーファにリズ、シリカもおんなじ枠組みよ?ねぇ?アスナ」
「ミトもだよ」
矢継ぎ早に変であるという自覚がないフィリアたちに間髪入れることなく、ミトが突っ込みを放った後にアスナに同意を求めれば、返ってきたまさかの鋭い指摘に、目と口を開き、明らかにウソだろ!?と言わんばかりの驚愕を見せる
「自覚なかったんだ……ミトはいつからそんなにバカに……ううん、ごめんね?わたしは何時までもと、友だちだよ?」
「ねぇ、アスナ?なんで目を逸らすの?それにどーして、そんなに
「うむ、あれはキリトが俺によくやってくるヤツだな」
「テンちゃんも?わたしもスグによくあんな感じで哀れみの視線?って言うのかな、あんな風に目を逸らされるよ」
「大丈夫だ、お前たちは既に手遅れだ」
「哀れみを通り越してるよね、お兄ちゃん」
「「ケンカなら買うぞ?剣道バカども」」
「「やんのか!!迷双子!!」」
元旦から、何時も通りに喧嘩を始める蒼井さん宅の双子と桐ヶ谷兄妹。最早、風物詩という名の風景に成り果てた光景を気に留める者は存在せず、ミトとアスナは素早い動きでロトとユイ、エストレージャを避難させる
「ロト?テンとフィーを見習っちゃダメよ。貴方は何時になるかは分からないけど、妹か弟が出来ても、優しく導いてあげるのよ」
「おやまあ、僕に妹か弟?そいつは夢のある話だねぇ」
「ユイちゃん、エスちゃん。クッキーがあるから、お茶にしようね」
「はい!」
「ユイさまとアスナさまは本当に仲がよろしいですね」
愛息子に何時かは出来るであろう妹又は弟を優しく導くように教育するミト、それを聞き未だ見ぬ妹又は弟に夢を馳せるロト。実にそれは微笑ましい光景だ。更に愛娘と娘の親友にクッキーを振る舞う姿は正に母親の鏡と言っても過言ではない
「ふむ、元旦早々に呼び出されたかと思えば…懲りずに何時も通りの光景か」
「はっはっはっ!構わないではないか!これぞ正に我がギルドであり我が家族よ!見慣れた光景も有り難みがあるというものだ!貴殿もそうは思わんか?ディアベル」
「えっ?あーうん、そうだな」
「………私の話を聞いていなかったな?さては」
「へ?いやいや!聞いてたぞ?確かアレだよな?え〜〜っと………ダイビングサークルはなぜ、酒を呑むのかという疑問だろ?」
「そんな話はしていない。それ以前に貴殿は酒を控えたまえ、正月早々に裸というのは明らかにおかしいだろう」
「なにがだ?パンツは履いているだろ」
最早、手遅れとなったディアベルの羞恥心は止まるところを知らないらしく、
「そう言えば、ヘビって神の遣いとか言われることもあるよね。神話とかだと怪物になったりとかもしてるよ」
「流石はスグちゃん。その無駄な記憶力が勉強に活かせないのが理解に苦しみますがね」
「むぅ…きっくんは今年もいじわるだね」
「ユイ……パパは少し、ヴェルデを早急に葬らないといけなくなったから、ママをよろしくな?」
「ヴェルデさんをいじめると今よりも嫌いになりますよ」
「ぐはっ……!?」
妹の恋路を邪魔しようと企むキリトに容赦のない娘の一言が襲う。その一言に打ちひしがれ、真っ白な灰になり、放心状態となる
「おやまあ、ここまでシスコンを極めたヤツがいるとはねぇ」
「テンちゃんも未だにグリスさんとの仲を許してくれてないけどね」
「あっはっはっはっ、認めるワケがないでしょうに。なぁ?サクヤさん」
「全くだ、君に敷居は跨がせん!私の目が黒い内はな!」
「あれぇ?いたんだ、サクヤさん。ホントに毎度毎度懲りないですね?メロンとかスイカの持参ばっかりで、季節感って御存知ですか?」
「おう、テン。俺とフィーが付き合うのがそんなに嫌なのかよ」
「嫌というか複雑なんよ。だってよ、フィーと結婚すりゃあ、俺と兄弟になるんよ?」
「そーいや……そうか。そこまで考えてなかったな……まぁ!構わねぇだろ」
「細かいことも気にしないグリスさん!素敵です!」
「やっぱり認めん」
「お姉ちゃんもだ」
姑と舅に寄る認めない発言、何度目になるかも分からないほどにやり取り。その光景でさえも見慣れてしまうのだから、慣れというものは恐ろしいものである
「すごいわ、キリトの醜態を笑ってたくせにまさかの陰険な争いを展開させるなんて…ホントにバカね。取り敢えずはヘビにでも呑まれとく?」
「「おろ………あぎゃぁぁぁぁぁ!!」」
妖艶に笑うミトの指示を受け、ヘビは馬鹿騒ぎするソウテンたちに襲い掛かる。新年早々に何をしているんだと思われる方もいるだろうが、これがこの作品なのだから、仕方がないと割り切って頂けると有り難い
「ふぅ……今年も退屈しないわね」
「はぁ……わたしの周りって……こんな人ばっかり……」
皆様、昨年は大変お世話になりました。今年も一つよろしくお願い致します、皆様に笑いの風をお届けしてまいりますので、道化師たちの馬鹿騒ぎにお付き合いくださいませ。以上を作者からの挨拶とさせていただきます
もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…
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ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
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キリトとアスナが司会の正規の雰囲気