2025年1月21日
「其れにしても、久しぶりね。シリカちゃん」
「はい、ゲームクリアから会えてませんでしたから……三ヶ月振りくらいになりますね」
最上階に通ずるエレベーター内で、久しぶりに再会した
「でも、またあのバカたちと付き合っていくことになるのよ?」
「大丈夫ですよ。あたしは、今でも……いえ、この先も変わらず、《
「頼もしいわね………って!何してんのっ!?」
最上階に辿り着いたミトの視界に、飛び込んできたのは、畳を敷き、座布団の上に座るヴェルデの姿だった
「御静かに願えますか?これより、ハジケリストの嗜みである茶道を行うのですから」
『茶道っ!?』
「それでは……」
「聴いてください。あの夏のパイナップル」
『歌っ!?』
茶道が始まると思いきや、ギターを片手に弾き語りを始める
「あの夏のパイナップル〜、食べたのは〜、誰なんだろう〜。パイナップル〜、パイナップル〜、パインとアップルで〜、パイナップル〜」
『混じった!!!』
「こちら、粗茶です。塩はいくつですか?」
『塩っ!?ていうか、抹茶に味付けっておかしくないっ!?』
「3つ」
『入れるのっ!?』
「次は私が、おもてなしを…どうぞ」
次に、茶を立てるのは、キリト。そして彼は、ストレージからあるものを取り出し、ソウテン達の前に置く
『歯応えがあるっ!?』
「それはあるわよ。だって、パスタだし」
「…………あたしが知ってる茶道と何一つとして、一致してないんだけどっ!?」
「えっ…!あれって!茶道じゃないのっ!?」
「フィリアもそっち側っ!?」
「だって、昔からテンちゃんに茶道はアレが普通って言われてたから」
「信じちゃダメよ、フィリア。貴女のお兄さんは基本的にバカなんだから」
ソウテンを信じて疑わないフィリアに対し、ミトは冷めた瞳で氷のような突っ込みを放つ
「ロトくん、エスちゃん。あの黒いぼっちがわたしのパパですよ」
「キリトがパパかー、てことはアスナがママなんだねぇ。うちはとーさんが
「マスター・フィリアは迷子になりやすく、ドジっ子です」
三人娘の肩の上では、小さな妖精達が自らの両親と主人についての情報共有を行なっている
「リーファちゃん」
エレベーターから姿を見せたのは、何時ぞやのリーファの友人。彼は、苦労人感が溢れ、憔悴気味であるリーファに声を掛けた
「あ……レコン」
「これはこれは、ダイコンくん」
「昨日振り。レンコン」
「元気そうだな。ハンペン」
(また名前何違うっ!!!というか………)
「おろ?スグっちの知り合い?」
「リアルの同級生らしいよ。テンちゃん」
「そうなんですか。それにしても変わった名前ですね、フランスパンなんて」
「シリカちゃん。名前を間違えてるわよ?この人は、シャーペンくんよ」
「おろ?ボールペンじゃなかった?」
「違うよ、テンちゃん。彼はコンペイトウだよ」
(増えてるっ!!!そして名前が違うっ!!!)
知らぬ間に増えたリーファを取り巻く、謎の集団。そして矢継ぎ早に、名前を間違えられる彼等に、レコンは心の中で突っ込みを放つ
「それで、レンコン……レコン。どうかした?」
「ああ、うん。リーファちゃんがパーティを抜けて、炒飯早食いクラブに入ったって聞いたから……あれ?今、レンコンって言わなかった?」
「気のせいよ。あと、そんな変なクラブに入ったつもりはないから」
「そうです。我々はぷちぷち潰しまくり隊ですっ!!!」
「そう、あたしたちは……って何それっ!?この前と違うんだけどっ!……こほん、それで?アンタはどうすんの」
またしても、謎のクラブを作り上げるヴェルデに釣られそうになるが、即座に我へと返った後に突っ込みを放ち、レコンへ問いを投げ掛ける
「決まってるじゃない、この剣はリーファちゃんだけに捧げているんだから……」
「奇遇だな。俺も、このピーナッツバターをミトだけに捧げてる」
「俺もアスナに、このペペロンチーノを捧げてる」
「シリカ。これ、給料三ヶ月分の焼き鳥」
「わぁ!ありがとっ!ヒイロ!」
「グリスさん!よかったら、この落花生をもらってください!」
「いや、俺は落花生よりもバナ……ぎゃぁぁぁぁ!!」
「おうコラ。ちょいと面貸しなよ、ゴリラ。俺の妹ちゃんからの好意を無碍にするなんざ、許さねぇよ?」
剣片手にリーファへの想いを告げるレコンであったが、周りの
「うーん…いらないかな」
「えっ!?」
「というか、超いらない」
「ええ。超いらないですね」
「いらない」
「必要か、必要じゃないかで言えば、必要とはしてないかな」
リーファに続くように、ヴェルデとヒイロ、シリカの言葉に
「ま、まぁそういうわけだから当然僕もついて行くよ……」
「いえ、超いりません」
「必要皆無」
「出直してきてください」
「うん、必要とされてないのは分かったよ……。まぁ、僕は、ちょっと、気になることがあることがあるから、当分シグルドのパーティーに残るよ……」
ヴェルデ達の言葉に、涙を浮かべながら、シグルドの企みを探る為に残ると言及したレコンの肩に、誰かが触れた
「ほう、気になること。些細なことが気になるのは、おめぇさんの悪い癖だぞ?レンコン」
振り返った先に居たのは、一人の道化師
「そうそう、些細なことが気になるのが………って!誰が特命係だっ!!あとレコンだよっ!!!」
『えっ……!!!』
「何で驚いてるのっ!?……こ、こほん、兎に角、彼女、トラブルに飛び込んでいくクセがあるんで、気をつけてくださいね」
「なるほど。キリトの教育がなってない証拠だ」
「全くだぜ」
「うるさいぞ、傍迷惑迷子にアホゴリラ」
「「んだとコラァ!!ぼっち!!」」
「誰がぼっちだぁ!!!」
「はぁ………」
喧嘩を始める三馬鹿を呆れた視線で見詰め、ミトは重いため息を吐く
「それと!彼女は僕のンギャッ!」」
「ンギャッ?変わった呼び名ですね」
「きっと、新しい焼き鳥屋だよ」
「違うよ、ヒイロ。チーズケーキ屋だよ」
「なるほど、それで……ンギャッとは、どういったプロテインなんですか?スグちゃん」
「なんで、プロテイン限定っ!?とにかく!しばらく中立域に居ると思うから、何かあったらメールでね!」
そう言い残し、飛び立つリーファを筆頭にソウテン達も広大な大空に羽ばたく。懐かしい仲間たちと彩る新たな世界、其れは、大切な家族を取り戻す為の冒険の始まりである
2025年1月21日 森の中
「で……貴様ら、ふざけていたようだが。言い訳はあるか?」
包丁片手に、ぎらりと瞳を光らせる和服姿の
『ひぃぃぃぃぃ!!!しょ、職人さんっ!?』
恐怖製造機である職人、アマツの前にミトとリーファ、フィリアと《プライベート・ピクシー》たちを除いたバカたちが正座させられていた
「誰なの……あの人」
「包丁持ってるんだけど…」
「懐かしい景色だわ」
「「あれが懐かしいっ!?」」
「敵対行為の類いかと思われます。マスター・フィリア」
「ロトくんのおともだちですか?」
「職人だよ。其れにしても相変わらずだねぇ…」
「はぁ……また増えた…」
アマツの合流、其れは彼等にとって、恐怖を呼び起こす!降り注ぐは、包丁の嵐!『いやぁぁぁぁ!助けてぇぇぇぇ!』
NEXTヒント ローテアウトはローションとは関係ない
もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…
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ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
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キリトとアスナが司会の正規の雰囲気