「そう言えば……リーファ。【3狩リア】が始まる前に、メッセージが届いてたよね?誰からだったの?」
「あ、忘れてた」
フィリアからの問い掛けに、思い出したように呟いたリーファはウィンドウを開き、メッセージを読み返し始める
「テンにも、届いてたよな?誰からだったんだ?」
「気にすんな。迷惑メールだ、読んで直ぐに削除しといた」
「なにっ!?私からのメッセージを削除したのかっ!!」
『差し出し人はアンタかいっ!!!』
ソウテンに届いた妙なメッセージの差し出し人がコーバッツであった事に、ミト達が突っ込みを放つ。リーファは、フレンドリストのレコンの状態を確認するが、オフラインになっており、メッセージを打つことが出来ない
「何よ、寝ちゃったのかな」
「一度、落ちてみたらいいよ。その間、体は見といてあげるから」
「そうね、何か重要な要件かもしれないし。私たちはこの辺りで時間を潰してるわ」
「じゃあ、ちょっとだけ落ちて確認してくるから待ってて」
そう言い残し、リーファは一時的にログアウト状態となり、アバターだけがその場に残される。其れを確認した後、ミトは軽く息を吐く
「ふぅ……そう言えば、ヤケに静かだけど……みんなは?」
「ああ、テンちゃんたちなら……リーファが落ちると同時に、『バーゲンセールの時間だわっ!!』とか言いながら、駆け出して行ったよ?あっちの方に」
「しまった……というか!フィリアもどうして、止めなかったのよっ!?」
束の間とはいえ、
「だって、『止まらないパッション!』とか言いながら走り去っていったから、言わない方がいいのかなって思って」
「……とにかく!早くバカたちを探さないとっ!」
「あっ、とーさんだ」
《ルグルー》の街を走りながら、バカたちの行方を探しているとミトの頭に乗っていたロトが、
「今から、塗りたくっていくけど日和ってる奴いる!?いねぇよなぁ!!?」
『うぉぉぉぉぉ!!!クラウーーーン!クラウーーーン!クラウーーーーーン!!!フゥゥゥゥゥゥゥ!!!』
「「塗りたくろうとしてるーーーーーっ!?」」
ローラーを片手に、乱暴な問いをする仮面の道化師の周りには、筆やブラシなどを装備した妖精たちが密集し、まるで彼を、暴走族のカリスマ総長のように、祀りあげていた
「あっ!パパがいます!」
続いて、ユイが自分の父を発見し、ソウテンがリアル塗りたく〜るテンタク〜ルをしようとしているのとは真逆の方向を指差す
「今日より、この店はパスタ専門店に生まれ変わる。異論は認めん」
『いや誰だっ!!!アンタはっ!!!』
「お前らの店長だが、先程…謎の黒ずくめの男に襲われた。その為、俺が臨時の店長になることになった!」
(いやいや!アンタの背後に倒れてるの店長なんですけどーーーっ!?)
「「パスタ屋を開いとるっ!?」」
レストランの経営者を襲撃し、勝手にメニュー全てがパスタのパスタ屋を開いてるキリトに、店員たちは、不信感丸出しの表情を浮かべる
「マスター・フィリア、ミトさま。彼方にシリカさまとヒイロさま、ディアベルさまを捕捉しました」
次に、エストレージャが
「みんなー!今日は来てくれてありがとー!!!マイク片手に妖精界を彩るアイドル!彩りアイドルのシリカでーーーす☆」
『L・O・V・E!シリカ!がんばれ、がんばれ!シリカ!!』
「焼き鳥〜、焼き鳥〜。美味しい焼き鳥いかがっすか〜」
「バームクーヘン!バームクーヘンだよ!今ならなんと、このバームクーヘンにシリカのブロマイドをつけて特別に《800ユルド》だよ〜っ!!!」
「「いつの間にアイドルデビューしたのっ!?」」
軽快なステップと卓越したマイクパフォーマンスを披露し、ファンに笑顔を振り撒くシリカ。その側にある舞台袖では、焼き鳥を売り歩くヒイロ、屋台でバームクーヘンとブロマイドを売るディアベルの姿があった
「おろ?ヴェルデとグリス、コーバッツに職人だ」
更にロトが、
「あの……職人?何故、僕たちは正座をさせられているでしょうか……」
「宿題をサボったからだ」
「宿題……?そんなのあったか?オッさん」
「い、いや……覚えはないが…」
「宿題……ああ、あのパイナップル観察日記ですね!」
「違う。お前らは、覚えているな?勿論」
『ゔぇっ!?』
急に矛先が自分たちに向き、行っていた馬鹿騒ぎを中断するソウテンたち。すると、彼等から大量の冷や汗が、溢れ出る
「た、確か…あれですよね?『人は何故ボケるのかについてのレポート』!」
「違う」
「ぎゃぁぁぁぁ!!!包丁に襲われるーーーっ!!!」
真っ先に反応したソウテンであったが、適当な宿題を提出しようとした為に大量の包丁に襲われ、逃げ惑う
「ふっ……これだから、迷子は。宿題はこれでしたよね?職人。『包丁の研ぎ方』」
『ぼっちコラァ!汚ねぇぞっ!!!』
一番ありそうな宿題をでっち上げたキリトに、他のメンバーが異議を唱えると同時に襲い掛かる
「貴様ら………ふざけ過ぎだ。俺が出したのは、『刃物と着物の共存』についてのレポートだろうがっ!!!バカモノっ!!!」
「「いやいやっ!共存できないからっ!!!」」
「レポートが終わるまで、この街から出ることは許さん」
かくして、職人が出した宿題を終わらせる為にソウテンたちは、必死に纏め始める
「………行かなきゃ」
「あっ、起きた」
「
「おかえりなさいです」
「うん、ただい……って!何事っ!?」
意識を覚醒させ、ロトとユイの挨拶に返答しようとしたリーファの眼前に飛び込んで来たのは、大剣を肩に担ぎ仁王立ちの状態で、睨みを効かすアマツに何かを差し出すソウテンたちだった
『刃物は切る、着物は着る。何方も意味は違うが、少しだけ似ている』
「「「謎かけっ!?」」」
「…………よくやったな。お前たちの頑張りには、感動したぞ。今から、今日という日を「職人の日」として祝日に変えるぞっ!!異論は認めんっ!」
『さすが職人!』
1月21日 [職人の日]職人が仲間たちの頑張りに感動した日
「「「いやっ!勝手に祝日を作っちゃ駄目だろっ!!!」」」
勝手に祝日を作るアマツに賞賛を送るソウテンたちとは正反対に、ミトとフィリア、リーファは突っ込みを放つ
「……っと、こんな事してる場合じゃなかった。あたし、急いで行かなきゃいけない用事が出来ちゃった。説明している時間もなさそうなの。多分、此処にも帰ってこられないかもしれない」
「そうか。じゃあ、移動しながら話を聞こう」
「え……、でもかんけ--」
「関係ないは無しですよ?スグちゃん」
「きっくん…」
「言ったじゃないですか、僕と貴女には縁が出来とね。其れにです……リーダーたちは、既にやる気ですから」
「………あっ」
「関係ないんだってよ、テン。どうする?」
「んなの聞かんでも分かるだろ?」
「だな」
「だね」
「ですね」
「無論だ」
「当たり前だろ」
「うむ!当然!」
「そういう訳だから……リーダー。いつものお願いできる?」
「あいよ」
仲間たちの意見が纏まるのを確認し、ミトが問うと、彼は、仮面越しに、御決まりとなった不敵な笑みを浮かべる
「派手に行くぜっ!野郎ども!」
『了解!リーダー!!』
「心強いね?リーファ」
「そうだね。フィリア」
世界樹攻略を前にリーファが直面した問題を手伝うことになった《
道化たちと対面するは、風と獣の領主。そして、火の妖精を率いるは一人の屈強な男性プレイヤー!
NEXTヒント ケモ耳は正義!!!
もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…
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ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
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キリトとアスナが司会の正規の雰囲気