蒼の道化師は笑う。   作:田中滅

97 / 206
ギャグ回です!うんまぁ、何時もギャグなんですけど


第十六奥義 野放しは危険っ!ハジケすぎには要注意っ!!

「そう言えば……リーファ。【3狩リア】が始まる前に、メッセージが届いてたよね?誰からだったの?」

 

「あ、忘れてた」

 

フィリアからの問い掛けに、思い出したように呟いたリーファはウィンドウを開き、メッセージを読み返し始める

 

「テンにも、届いてたよな?誰からだったんだ?」

 

「気にすんな。迷惑メールだ、読んで直ぐに削除しといた」

 

「なにっ!?私からのメッセージを削除したのかっ!!」

 

『差し出し人はアンタかいっ!!!』

 

ソウテンに届いた妙なメッセージの差し出し人がコーバッツであった事に、ミト達が突っ込みを放つ。リーファは、フレンドリストのレコンの状態を確認するが、オフラインになっており、メッセージを打つことが出来ない

 

「何よ、寝ちゃったのかな」

 

「一度、落ちてみたらいいよ。その間、体は見といてあげるから」

 

「そうね、何か重要な要件かもしれないし。私たちはこの辺りで時間を潰してるわ」

 

「じゃあ、ちょっとだけ落ちて確認してくるから待ってて」

 

そう言い残し、リーファは一時的にログアウト状態となり、アバターだけがその場に残される。其れを確認した後、ミトは軽く息を吐く

 

「ふぅ……そう言えば、ヤケに静かだけど……みんなは?」

 

「ああ、テンちゃんたちなら……リーファが落ちると同時に、『バーゲンセールの時間だわっ!!』とか言いながら、駆け出して行ったよ?あっちの方に」

 

「しまった……というか!フィリアもどうして、止めなかったのよっ!?」

 

束の間とはいえ、ソウテンたち(バカたち)を野放しにしてしまった事に苛立ちながらも、彼等を止めなかったフィリアに問いを投げ掛ける

 

「だって、『止まらないパッション!』とか言いながら走り去っていったから、言わない方がいいのかなって思って」

 

「……とにかく!早くバカたちを探さないとっ!」

 

「あっ、とーさんだ」

 

《ルグルー》の街を走りながら、バカたちの行方を探しているとミトの頭に乗っていたロトが、父親(ソウテン)を見つけ、足を止める

 

「今から、塗りたくっていくけど日和ってる奴いる!?いねぇよなぁ!!?」

 

『うぉぉぉぉぉ!!!クラウーーーン!クラウーーーン!クラウーーーーーン!!!フゥゥゥゥゥゥゥ!!!』

 

「「塗りたくろうとしてるーーーーーっ!?」」

 

ローラーを片手に、乱暴な問いをする仮面の道化師の周りには、筆やブラシなどを装備した妖精たちが密集し、まるで彼を、暴走族のカリスマ総長のように、祀りあげていた

 

「あっ!パパがいます!」

 

続いて、ユイが自分の父を発見し、ソウテンがリアル塗りたく〜るテンタク〜ルをしようとしているのとは真逆の方向を指差す

 

「今日より、この店はパスタ専門店に生まれ変わる。異論は認めん」

 

『いや誰だっ!!!アンタはっ!!!』

 

「お前らの店長だが、先程…謎の黒ずくめの男に襲われた。その為、俺が臨時の店長になることになった!」

 

(いやいや!アンタの背後に倒れてるの店長なんですけどーーーっ!?)

 

「「パスタ屋を開いとるっ!?」」

 

レストランの経営者を襲撃し、勝手にメニュー全てがパスタのパスタ屋を開いてるキリトに、店員たちは、不信感丸出しの表情を浮かべる

 

「マスター・フィリア、ミトさま。彼方にシリカさまとヒイロさま、ディアベルさまを捕捉しました」

 

次に、エストレージャが焼き鳥バカ(ヒイロ)マイクバカ(シリカ)バカクーヘン(ディアベル)を発見し、広場にある舞台の方を指差す

 

「みんなー!今日は来てくれてありがとー!!!マイク片手に妖精界を彩るアイドル!彩りアイドルのシリカでーーーす☆」

 

『L・O・V・E!シリカ!がんばれ、がんばれ!シリカ!!』

 

「焼き鳥〜、焼き鳥〜。美味しい焼き鳥いかがっすか〜」

 

「バームクーヘン!バームクーヘンだよ!今ならなんと、このバームクーヘンにシリカのブロマイドをつけて特別に《800ユルド》だよ〜っ!!!」

 

「「いつの間にアイドルデビューしたのっ!?」」

 

軽快なステップと卓越したマイクパフォーマンスを披露し、ファンに笑顔を振り撒くシリカ。その側にある舞台袖では、焼き鳥を売り歩くヒイロ、屋台でバームクーヘンとブロマイドを売るディアベルの姿があった

 

「おろ?ヴェルデとグリス、コーバッツに職人だ」

 

更にロトが、バカ眼鏡(ヴェルデ)と、二匹のゴリラ(グリスとコーバッツ)鍛冶バカ(アマツ)を発見し、広場近くの噴水に視線を動かす

 

「あの……職人?何故、僕たちは正座をさせられているでしょうか……」

 

「宿題をサボったからだ」

 

「宿題……?そんなのあったか?オッさん」

 

「い、いや……覚えはないが…」

 

「宿題……ああ、あのパイナップル観察日記ですね!」

 

「違う。お前らは、覚えているな?勿論」

 

『ゔぇっ!?』

 

急に矛先が自分たちに向き、行っていた馬鹿騒ぎを中断するソウテンたち。すると、彼等から大量の冷や汗が、溢れ出る

 

「た、確か…あれですよね?『人は何故ボケるのかについてのレポート』!」

 

「違う」

 

「ぎゃぁぁぁぁ!!!包丁に襲われるーーーっ!!!」

 

真っ先に反応したソウテンであったが、適当な宿題を提出しようとした為に大量の包丁に襲われ、逃げ惑う

 

「ふっ……これだから、迷子は。宿題はこれでしたよね?職人。『包丁の研ぎ方』」

 

『ぼっちコラァ!汚ねぇぞっ!!!』

 

一番ありそうな宿題をでっち上げたキリトに、他のメンバーが異議を唱えると同時に襲い掛かる

 

「貴様ら………ふざけ過ぎだ。俺が出したのは、『刃物と着物の共存』についてのレポートだろうがっ!!!バカモノっ!!!」

 

「「いやいやっ!共存できないからっ!!!」」

 

「レポートが終わるまで、この街から出ることは許さん」

 

かくして、職人が出した宿題を終わらせる為にソウテンたちは、必死に纏め始める

 

「………行かなきゃ」

 

「あっ、起きた」

 

Bienvenido de nuevo(おかえり)

 

「おかえりなさいです」

 

「うん、ただい……って!何事っ!?」

 

意識を覚醒させ、ロトとユイの挨拶に返答しようとしたリーファの眼前に飛び込んで来たのは、大剣を肩に担ぎ仁王立ちの状態で、睨みを効かすアマツに何かを差し出すソウテンたちだった

 

『刃物は切る、着物は着る。何方も意味は違うが、少しだけ似ている』

 

「「「謎かけっ!?」」」

 

「…………よくやったな。お前たちの頑張りには、感動したぞ。今から、今日という日を「職人の日」として祝日に変えるぞっ!!異論は認めんっ!」

 

『さすが職人!』

 

1月21日 [職人の日]職人が仲間たちの頑張りに感動した日

 

「「「いやっ!勝手に祝日を作っちゃ駄目だろっ!!!」」」

 

勝手に祝日を作るアマツに賞賛を送るソウテンたちとは正反対に、ミトとフィリア、リーファは突っ込みを放つ

 

「……っと、こんな事してる場合じゃなかった。あたし、急いで行かなきゃいけない用事が出来ちゃった。説明している時間もなさそうなの。多分、此処にも帰ってこられないかもしれない」

 

「そうか。じゃあ、移動しながら話を聞こう」

 

「え……、でもかんけ--」

 

「関係ないは無しですよ?スグちゃん」

 

「きっくん…」

 

(キリト)の発言に対し、リーファが“関係ない”と発言しようとするが、ヴェルデに遮られ、彼を見詰める

 

「言ったじゃないですか、僕と貴女には縁が出来とね。其れにです……リーダーたちは、既にやる気ですから」

 

「………あっ」

 

「関係ないんだってよ、テン。どうする?」

 

「んなの聞かんでも分かるだろ?」

 

「だな」

 

「だね」

 

「ですね」

 

「無論だ」

 

「当たり前だろ」

 

「うむ!当然!」

 

「そういう訳だから……リーダー。いつものお願いできる?」

 

「あいよ」

 

仲間たちの意見が纏まるのを確認し、ミトが問うと、彼は、仮面越しに、御決まりとなった不敵な笑みを浮かべる

 

「派手に行くぜっ!野郎ども!」

 

『了解!リーダー!!』

 

「心強いね?リーファ」

 

「そうだね。フィリア」

 

世界樹攻略を前にリーファが直面した問題を手伝うことになった《彩りの道化(カラーズ・クラウン)》。果たして、彼等を待ち受けるのは一体……




道化たちと対面するは、風と獣の領主。そして、火の妖精を率いるは一人の屈強な男性プレイヤー!

NEXTヒント ケモ耳は正義!!!

もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…

  • ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
  • キリトとアスナが司会の正規の雰囲気
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。