転生系騎士団長とお屋敷組交流記 作:とおりすがりのふに族団長
~騎士団[プロミネンス]詰所訓練所~
初任務は何とか無事に終えることが出来た『プロミネンス』だが、極限指定の害虫が出た以上はのんびりしていられない。
戦力増強の陳情を行いつつ隊の強化に努めるのが団長としての責務である。
つまりは、特訓である!
「特訓じゃ~!回復薬の花騎士がダウンするまで何度でもやるぞぉぉ!!」
「皆の者~!かかれー!!だんちょーを極限指定害虫と思ってぶったおせー!!」
景気のいい掛け声をあげるオンシジュームを先頭に前衛の花騎士達が訓練用の武器を手に続々と襲い掛かって来る。
「甘い甘い!」
ぶっちぎりのスピードで迫って来るオンシジュームの木刀が到達する直前に身をかがめて水面蹴りをお見舞いする。
急に軸足を払われて珍妙な声を出しながら顔面から地面に落ちたオンシジュームを尻目に次はシンビジュームの相手をする。
「団長さん!行きます!!」
おっとりとした口調とは裏腹に結構なキレの打ち下ろしの右が飛んで来る。
「けど悪いな。お前の相手は後だ!」
アメフトのランニングバックばりのステップで直線的な攻撃を躱して走り抜けて、後続の花騎士達を『太陽の剣』で纏めて横薙ぎにする。
『団長ずるいーー-!!』
予備動作タップリとって剣を出すとこまで見せてるのに何を文句言っているのやら。
「隙あり!」
「ねーよっと!」
背後から襲い掛かるシンビジュームを後ろ回し蹴りで迎撃。完璧に捕えたつもりだったけど、流石はシンビジューム。ガードしやがった。
しかし、大きく体勢が崩れた隙を逃さずガードに使ってた腕を引っ張って立ち上がろうとしてるオンシジューム目掛けてぶん投げる!!
再び珍妙な声で潰されるオンシジューム。その他のメンツが再び襲い掛かってくるがバラバラで連動性が無いので多対一というより一対一の連続という俺有利な状況のまま戦いが続く。
~30分後~
「よし、こんなもんか。皆お疲れ!飯食って午後からは全体での訓練やるぞ!」
相変わらず死屍累々といった有様になってるオンシジューム達に声を掛ける。
「う~、こんなんじゃご飯喉通らないよ~」
何度も投げられたせいか目がグルグル状態になっているオンシジュームが情けない声を上げる。
「そうか、じゃあオンシジューム・・・つーか俺より食堂入るの遅れた奴は飯抜きな~」
ってパワハラ発言したら脱兎のごとく食堂に走り出す面々。全然元気余っとるやんけと苦笑いしてたら背後から今まで感じた事の無い速さて何かかが接近してくるのを感じる。
ブンッ!!
「!?」
慌てて身をかがめると、頭上をすんげー勢いで刃物が通り過ぎた。地面に降り立った襲撃者の姿を見て俺は二重に驚く。
「日本刀に和服美女&お嬢に負けぬ巨乳とかヤッバ!?ついでにこの部隊に足りない長身お姉様成分持ってそうだから入隊してください&何人に不意打ちかけてんだゴラァ!!」
「いきなり攻撃したのは悪かったから思ってる事一遍に喋るんじゃないよ(汗」
「おっと失敬。お姉さん見た所花騎士みたいだけど何か用?」
「いや、野暮用で寄ったんだけど空振りでな。それでさっきの訓練見てたけど、お前さん位だとオンシジューム達じゃ物足りないだろ?アタシと手合わせしてみないか」
花騎士は名乗らずに刀を構える。野暮用で空振りってことは師匠の客人か。構えから感じられるプレッシャーだけでただ者じゃないのは理解できるけど、男としてここは引けん!
「知らないぜー、綺麗な服と顔が泥だらけになっても」
「そういう言葉は・・・膝を地面につかせてから言いな!!」
とんでもないスピードで踏み込んできてからの抜刀を。高速で出した『太陽の剣』で受け止める。
予感はあったけどスピードだけでなく力も半端ない。こりゃ一流の花騎士だな。
その後斬り合いを続けるも、全然隙が見えない。師匠と戦ってる時の感覚にそっくり。
「ふーん、まだ物足りないけどギリギリ合格点にしてやるか・・・じゃ、騎士団運営頑張れよ!」
人が次の一手考えてたら唐突に戦闘モード解除して立ち去るお姉様花騎士(仮)。すげー跳躍で去って行くものだから声も掛けれない。
「ま、いいや。飯にするか・・・」
考えても仕方ないので食堂に急ぐ。
「え!?いつまでも団長来ないくて冷めちゃうから食べちゃったよ♪」
昼飯抜きになったのは俺だった(´;ω;`)ウッ…