文月宅
光神がぼーっと外を眺めていると家の中から神奈が出てきて光神の横に座った
神奈「切なそうな顔をしてどうしたの?」
光神「い、いや…何でもない」
そう言うと光神は月を眺め始めた
神奈「今日も月が綺麗ですね」
光神「そ、そうじゃな」
神奈「光神様ー」
光神「な、なんじゃ?」
神奈「さっきから顔が赤いですが大丈夫ですか?」
光神「え、いや…なんでもない」
神奈「ジー」
光神「な、なんじゃ?我の顔になにか付いているか?」
神奈「光神様ーもしかして恋してます?」
神奈はニヤニヤと光神の顔を見つめた
光神「わ、我は恋などしない!…と思う」
神奈「ほらぁ自身が無いじゃないですかー」
光神「そ、そんなことはない…」
神奈「さては文月くんだね!」
文月という名前を聞いてから光神の顔はさっきよりも赤くなった
神奈「やっぱりーはじめて文月くんにあった時いつもよりも積極的だったもんね」
光神「いや、恋などではない!…ただ…文月のことを考えると胸が痛くなるだけじゃ」
神奈「それを恋って言うんですよー…どうして文月君なの?」
光神「…笑うんじゃないぞ?」
神奈「もちろんですよ」
光神「我が神になる少し前…我がまだここという名前だった時に気になっていた人に似ているんじゃ」
神奈「いろいろ突っ込みたいことがあるんですけどーw」
光神「ココと呼ぶなよ?恥ずかしいから」
神奈「何でですか?かわいい名前じゃないですか」
光神「いいから!恥ずかしいものは恥ずかしいものじゃ」
神奈「わかりましたよー…頑張ってくださいね!」
光神「…うん」
神奈は急に立ち上がりニコニコしながら家に戻っていった
光神「……ハァ…」
少し経つと家から一人の男の子が出てきて光神の方に向かってきた
光神「だれじゃ…?!」
文月「…こんな所にずっと居ると風邪引くぞ?」
光神は文月と気づいた瞬間顔が赤くなった
光神「い、いや…大丈夫じゃ…ほ、ほら我神じゃからな!」
文月「ふーん…便利だなそれ」
文月は光神の横に座った
光神「(どうしようどうしようどうしようどうしよう)」
ふと家の方に目を向けると神奈が顔だけを出してこちらを向いてニヤニヤしていた
光神「か、神奈…よくも…」
文月「ん?なにか言ったか?」
光神「あ、いや、えっと…何でもない」
少し無言になっていたが文月が口を開いた
文月「なぁ光神?ひとつ聞いていいか?」
光神「な、なんじゃ?なんでも聞くがよいぞ?」
文月「女の子にこんなこと聞くのはもしかしたら失礼かもしれないが…」
光神「問題ないぞ?」
文月「…神様とかも恋愛ってすんの?」
あまりにも予想外の質問で少し頭の中が真っ白になった
光神「す、するんじゃないのか?」
文月「ふーん…やっぱりするんだ…」
光神「どうしたんじゃ?」
文月「…じゃあさ…光神も好きな人いるの?」
光神「さ、さあ…どうじゃろうな?」
文月「そうか…今度教えろよな」
そう言うと文月は立ち上がり光神に手を差し伸べた
文月「いくら神とはいえ風邪引くだろ?戻ろうぜ」
光神「(え?文月くんが私に手を差し伸べてくれてる…)」
光神はその場でパタリと倒れてしまった
文月「お、おい?大丈夫か?」
文月は光神をお姫様抱っこをし家の中に連れて帰った
水月「え?光神ちゃんどうしたの?」
文月は自分の部屋のベットに光神を寝かせた
文月「… 顔が赤いな…やっぱり風邪ひいちまったんじゃないのか?」
水月「看病しとくよー」
神奈「悪いね…泊めてもらってるのに」
文月「気にするな」
水月「もう夜遅いからみんなもう寝よ?」
文月「あぁそうだな…みんなも部屋に戻って休もう」
神奈達はそれぞれ部屋に戻った
文月「さて、俺がここにいちゃよく眠れないだろうし少し外の様子でも見てこようかな」
文月が部屋を出て少し経つと光神は目を覚ました
光神「…ここは?…って我は外で倒れていたような気がしたが…」
光神はこのベットが自分が使っていたものじゃないことに気がついた
光神「…この匂い…文月のベット?…え?…え!?わ、私はなんで文月のベットで寝ているの!?」
あたふたしているとそれに気がついた神奈が部屋に入ってきた
神奈「ど、どうしたの?大声出して」
光神「か、神奈!わ、我はなぜここにいる?!」
神奈「光神さん急に倒れちゃったみたいだから文月くんがお姫様抱っこで連れてきてくれたんだよー」
光神「そ、そんなぁ…」
みるみるうちに光神の顔が赤くなった
神奈「動揺しすぎだよ光神さん」
光神はまたそのままパタリと倒れてしまった
神奈「あらら…光神さんかわいいなぁ」
神奈は電気を消してそのまま部屋をあとにした
光神「文月…」
文月宅外
文月「…だれだ?」
文月が林の方を睨んでいると一匹の狐が歩いてきた
文月「…狐?」
文月の前に立ち止まると狐は光をまとい人の姿になった
薙奈「文月さんだぁ…どうしたの?もう寝ているかと思ったんだけど」
文月「お前こそこんな所で何をやっていたんだ?…しかも怪我してるじゃねーか」
薙奈の腕にかすった様な傷があった
薙奈「いえ、このくらい問題ないですよ」
文月「いやダメだ…どんなに小さな傷でも感染症にかかったら大事になる…確かここに…」
文月はポケットの中から絆創膏を取り出し薙奈の腕に貼り付けた
文月「本当は消毒とかした方がいいんだろうけど今はないから…悪いな」
薙奈「い、いえ!貼ってもらっただけでもありがたいです」
文月「にしてもなんで怪我を?…まさか!また影のやつが!」
薙奈「いえ、違うんです…」
文月「…?」
薙奈「…こちらに来てもらっていいですか?」
そう言うと薙奈は林の方に歩き始めた
少し歩くとそこには滝があった
薙奈「ここで少し修行をしてたんです」
文月「ここって俺が元々修行してたとこだぞ?」
薙奈「え?そうだったんですか?…どうりで整備されてるなって思ったんです」
文月「修行なら俺がつけてやろうか?」
薙奈「え?いや!いいですよぉ文月さんに迷惑かかってしまいますし」
文月「気にすんな俺の弟も神奈に修行を見てもらってるから」
薙奈「そうなんですか?…じゃ、じゃあ少しだけお願いします」
文月「おう!」
???
sou「マガツキ計画は中止だ…全て元通りに戻してくれ」
科学員「わかりました…しかし中途半端なところで止めてしまうと妹様にダメージが残ると思われるんですが…」
sou「それは俺がやる…ほかのことは任せた」
科学員「わかりました」
sou「……悪いな…こんなことに付き合ってもらって」
unknown「ううん、謝らなくていいよ…」
sou「終わったらお前の好きなものを食べに行こう…なにがいい?」
unknown「私、お寿司がいいな♪」
sou「分かった…準備しておくよ」
souはそのまま別の部屋に行った
unknown「……イ」