三騎士ルート … 沖田総司、ナポレオン、ワルキューレ
四騎士ルート … アストルフォ、孔明、呪腕、ランスロット
エクストラクラス … 天草四郎
三騎士、四騎士が選ばれていたら上記の中からランダムで選んでました。良かったね、孔明。
逆にエクストラは天草一択でした。
上の彼らは別の特異点で頑張ってもらいましょうそうしましょう。
砦での戦いの後、ジャンヌ・ダルクに連れられて森の奥まで入り、開けた場所で腰を下ろす。
「……此処ならば落ち着けそうですね。では改めて。私はジャンヌ・ダルク、ルーラーのクラスとして現界しました」
「ルーラー?」
通常の聖杯戦争では召喚されることのない特殊クラス。
カルデアで拝見した資料では確か、特殊な形式で行われる聖杯戦争でのみ召喚される中立な審判者、だったかしら。
「しかし、本来与えられるべき聖杯戦争に関する知識が大部分存在せず、何故かステータスもランクダウンしてしまって、対サーヴァント用の令呪は無論、真名看破すらもできません」
つい数時間前に召喚されたと言う彼女は非常に困り果てた顔をしていた。
幸い、生まれ育った故郷なので言語は通じたので、近くの集落に足を踏み入れたが「竜の魔女」の噂がフランス中に広まってしまっていたので追い出された。
その次に砦に向かうと先程の襲撃があり、私たちと遭遇して今に至るという訳ね。
「つまり、貴女とは別のジャンヌが召喚されて、そのジャンヌが「竜の魔女」としてフランスを襲ってるってことかぁ」
「ドクター。同時代に同じサーヴァントが召喚されることってあるのですか?」
『うーん……聖杯戦争の記録を紐解けば、その手の同時召喚の例はあるとは思う。いや、あるかなぁ……?』
ジャンヌの自己紹介が終わったところで、次は私たちの番だ。
カルデアのこと、人理焼却のこと、特異点のこと……。
このフランスの歪んだ歴史を正す為に、レイシフトして過去にやって来たこと、その全てを彼女に話した。
「……なるほど、よく分かりました。まさか世界そのものが焼却されているとは。私の悩みなど小さなことでしたね……」
「悩み? ジャンヌさん、何か悩んでるんですか?」
「──私はサーヴァントとして万全ではなく、オルレアンを占拠し、飛竜を従える
竜の召喚は最上位の魔術。
まして、あれだけの数の召喚、使役となれば現代の魔術師では到底不可能な業だ。
そんなことできる魔術師がいるのなら、その魔術師は封印指定どころの話ではないでしょう。
となれば、そんな反則ができるということは──。
『聖杯だね。まだ推測の域を出ないが、もし「竜の魔女」が聖杯を所有しているのなら、ボクらにとっても他人事じゃないぞ』
「……であれば、是非とも私も貴女たちに同行させてください。正直なところ、私一人でもオルレアンへ向かい、都市を奪還しようにも、どうしようかと頭を悩ませていまして……」
彼女の提案は私たちにとっても渡りに船だった。
此方の戦力はシグルドとマシュの二人だけ。
ステータスがダウンしているとはいえ、戦力が増えることは此方にとっても非常に有り難い。
目的も一致している、彼女に協力することは最善の選択であるのは明白だ。
私はこの提案を快く承諾した。
「ジャンヌ・ダルク。私たちは私たちの目的がありますが、それと並行して貴女の助けになりたい。貴女の旗の下で戦う事、許してくれますか?」
「そんな……いえ、こちらこそお願いします! ……ありがとう、例え相手が魔女と呼ばれる私であろうと、貴女たちという頼もしい味方がいてくれれば恐るるに足りません」
「あの、ジャンヌさん。皆に魔女って呼ばれることは──」
「大丈夫ですよ立香、ご心配なく。……はい、もちろん彼らがもう一人のジャンヌと私を誤認することは悲しいですが、それは仕方ないことなのです。実際、私が火刑に処されてから数日も経っていないようですし、復活した私がオルレアンで虐殺を行ったというのなら、恐れられるのも無理はない」
藤丸の問いに、ジャンヌは悲しそうに答える。
「しかし、それでも私がやる事は変わりません。例え誤認されようとも、私は魔女と呼ばれる私を倒す。それこそがこのフランスを救う唯一の手段なのですから、決して挫けませんとも。ですが、今は斥候に徹しましょう。目的はシンプルですが、達成は困難ですから」
流石はジャンヌ・ダルク、軍の戦いに慣れている。
今、オルレアンに突撃してしまえば返り討ちに遭ってしまう。
此処は私たちにとって見知らぬ土地、拠点もないのだから今は彼女の言う通りに動くのが良いでしょう。
それから戦力も欲しい。
ジャンヌの他にも、協力してくれるサーヴァントがいてくれたらいいのだけれど……。
「あ、ちょっといいですかジャンヌさん。ちょっと聞きたいんだけど、私たちと会う前に人と出会ってません? 黒コート着てて、隣にケモ耳着物美人を連れてる人なんですけど」
「黒コート……着物……すみません、今の私はルーラーが本来持つサーヴァント探知機能が使用できないんです。ある程度の距離にならなければ知覚することは…………あっ」
ちょっと待ちなさい。
サーヴァント探知機能ってなに?
じゃあ、もしかしてもう一方のジャンヌにその機能があるなら……。
「もう一人の私……魔女ジャンヌ……もう!面倒なので黒ジャンヌと呼びます! 黒ジャンヌもサーヴァントとして呼ばれたなら、クラスは同じルーラー。その場合、我々の居場所は即座に勘付かれる……」
「いつでも戦う準備はしておけってことね……」
「はい。できれば街や村での情報収集も最低限にしておきたいですが、何一つ手掛かりがない今は、そういう訳にはいかなさそうですね」
「なら早朝に街に行こう。街で戦闘する訳にはいかないからね。そうと決まったら寝よう、オフェリアさん!」
「ちょ、ちょっと藤丸!? そんなに引っ張られないで! 寝る、寝るから!」
藤丸に引っ張られる形でダ・ヴィンチ特製簡易テントの中に入る。
サーヴァントは睡眠を必要としないからジャンヌとシグルドは見張りをしていると申し出て、何かあれば知らせると言って周囲を警戒する。
テントの中では藤丸とマシュの間に挟まる形で眠ることになってしまった。
……そういえば、誰かの隣で寝るなんてこと、したことなかった。
野営も初めての経験で、なんだか新鮮な気持ちになる。
こんな状況だけれど、少しだけワクワクしている自分がいる。
明日の事を考えながらウトウトしていると、いつの間にか眠りに落ちていた。
次回からロイドくん視点。
オフェリア視点は此処まで。もしかしたらまたやるかもだけど。
ツングースカに備えろー!