"元"執行者が逝く人理修復の旅   作:アポロ231号

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伊織くんかっこいいあまりSR未プレイなのにスキルマにしちまったよ…へへっ…
時間があればやりたいなーと思いつつ23話



第二の聖杯:永続狂気帝国セプテム
第23話 次なる特異点へ


ロイドはダ・ヴィンチの工房にいた。

というのも、ロイドの義手のメンテナンスをしているのは何を隠そう彼女だからだ。

先の冬木とオルレアンで義手を酷使して結果、ガタが来てしまったのでこうして足を運んだというわけだ。

また、「繊細な(もの)だから定期的にメンテナンスしに来てね」と釘を刺されているため、一月に一回、彼女の工房を訪れている。

 

 

「メンテナンス終了っと。はい、それじゃ接続するよー」

 

 

新品同然になった義手を装着する。

魔術回路と繋がる度に身体全体に焼けるような痛みが生じ、顔を歪ませる。

 

 

「っ、いつまで経ってもこれ(・・)は慣れないな……」

 

「そりゃあ神経を直接弄ってるわけだからね。大の大人でも大声で泣き喚くほどの痛みが襲ってるんだぜ?

それよりさ、今回整備ついでに新しい機能も付けたんだー! 旅先でもきっと役に立つぜ〜?」

 

「………………一応聞いとこう」

 

 

ロイドは知っている。こういうテンションのダ・ヴィンチちゃんは碌でも無いことをしでかしている。

おそらく、心底役に立たない機能に違いない、確信したロイドは諦めた様子で尋ねた。

 

 

「義手の中指部分、見てくれたまえ」

 

「? 中指……?」

 

 

言われたように義手の中指を調べると、関節部分が開く仕様になっていた。

なるほど、この穴に礼装やら弾丸を仕込んでおくのか。しかし、これでは仕込めても精々一つぐらいだ。便利でもなんでもない。

 

 

「これで旅先でもフォークやらスプーンを入れておけば食事にも困らないってもんだ! いや〜便利だな〜」

 

「いらんわこんなクソ機能」

 

「冗談冗談。ちょっとした遊び心ってやつだ。もう一つの方がメインさ」

 

 

軽快に笑うダ・ヴィンチちゃんは悪びれることなく次の機能について話し始める。

 

 

「キミの義手は一種の魔術礼装だ。使い捨ての礼装と違い、材料さえあれば常に進化し続ける(・・・・・・・・)

オルレアンに出没したワイバーンの鱗や牙、それらを使ってキミの礼装は強化された。耐久性はもちろん、攻撃性能、魔力の伝達速度、増幅機能……etcといった具合にね。

ま、私が一番目につけたのは他でもない、魔力の貯蔵機能だ」

 

「貯蔵機能?」

 

「一部の礼装には魔力を溜め込む機能が備わっている。これもまた然りだ。……ところでロイドくん。キミ、ロボットアニメとか見たことあるかい?」

 

「………………………………ない」

 

「アニメ作品に登場するロボットの多くは自爆機能(・・・・)がデフォルトで付いてるんだ。

つまり、だ。こいつには蓄えた魔力を糧に爆発する自爆機能(・・・・)を付けてみたんだ♡

いやー、いい仕事したなぁ。あっ、自爆タイミングはロイドくんが自由に設定できるようにしてあるよ。巻き込まれたら大変だもんね」

 

「今すぐ作り直せ、今すぐに」

 

 

当然の反応である。

ロイドにとって大事なのは、「いかに戦闘に役に立つか」という点である。

そのため、耐久、殺傷力、臨機応変に対応できる機能性を重視している。自爆など不要でしかない。

 

 

「まあまあ。使わないなら使わないで結構、それに案外使うことになるかもしれないよ?

まあ、そもそも使う機会なんてない方が多いと思うけど」

 

「持っといても仕方ないもんを押し付けるな!」

 

 

工房内に怒号が鳴り響く中、来客が訪れる。

 

 

「ロイド、ダ・ヴィンチ。ドクターが呼んでるから管制室に来て……って、どうしたの、ロイド? 何か怒ってるみたいだけど」

 

「いや……別に」

 

 

ダ・ヴィンチの工房を後にしたロイドは二人と一緒に管制室へと足を運ばせる。

 

 

「これで全員だね。ん? ロイドくん、なんか疲れてない?大丈夫かい?」

 

「俺は大丈夫だから、用件を頼む」

 

「ならいいけど、無理はしないでくれよ? なんせこれから二つ目の特異点へ向かってもらうんだから」

 

「次の目的地が分かったんですか!?」

 

「ああ。第二特異点の場所、それは西暦60年のローマだ。

時代的には、まだ皇帝ネロが繁栄を築いていた頃。そこに聖杯の反応が確認された」

 

 

西暦60年のローマ。

年代から考えるに、第五代ローマ皇帝ネロ・クラウディウスが皇帝の座を追われて自害(・・)する前。

ローマ帝国とは、イタリア半島から始まり、地中海を制した大帝国。

早速レイシフトに取り掛かろうとした矢先、玉藻が口を開く。

 

 

「あー申し訳ありませんマスター? 言いずらいのですが、今回私は同行致しません」

 

「どういうことだ? なにか問題でもあるのか?」

 

「いいえ、タマモちゃんはいつでも元気!むしろ有り余りすぎて尻尾が増えちゃう!などというわけではございませんが。

実はレイシフト先の適正が致命的でして……なので私、今回はカルデアで大人しくお留守番させていただきます」

 

 

レイシフト適正がなく、仕方なくカルデアで待機することとなった玉藻前はよよよと泣いていた。

 

 

「同行できるサーヴァントは、立香ちゃんがマシュとエミヤくん。

オフェリアが、シグルドとジークフリート。ロイドくんが、清姫とバゼットの計六騎。

前回と比べて同行サーヴァントの数が増えたのは有り難いことだ。でも油断しないように。

現地で召喚されたサーヴァントもいるだろうから、上手く味方につけて攻略に当たってくれ。くれぐれも気をつけるように」

 

「「「はい!!」」」

 

 

 

『アンサモンプログラム、スタート』

『霊子変換を開始します』

『レイシフト開始まで3…2…1…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人理定礎値:B+

      第二の聖杯:薔薇の皇帝 A.D.0060

         永続狂気帝国 セプテム





アンケートの結果、以降の話に登場するサーヴァントは改変させていただきやす。無論、このセプテムにおいても。
あとアンケート取っといてなんですが、もしかしたら欲求に負けてオリ鯖出しちゃうかも…じゃあなんでアンケート取ったんだ村正ァ!!!
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