"元"執行者が逝く人理修復の旅   作:アポロ231号

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3話投稿前「誤字脱字確認、ヨシ!(現場猫)」

3話投稿後「どうして誤字があるんですか? どうして……」

そんなこんなで4話です。ちょっと短いかも


第4話 黒き騎士王

「セイバーが大聖杯を守り、そのセイバーをアーチャーが守ってる。どう攻めるかは考えてある」

 

 

大聖杯がある場所までの移動中、クー・フーリンは策があることを伝える。

 

 

「まずアーチャーだが、あいつとはちょいと因縁があってな。俺が奴を引き付けてる間にお前さんらは大聖杯まで突っ走れ。んでもって…」

 

「騎士王を俺たちで倒せってか? 無茶言ってる自覚ある?」

 

「まぁそう言うなって! 俺もアーチャーの野郎をぶっ倒したらすぐに駆け付けてやっからよ。……キャスターだからちぃっとばかし時間は掛かっちまうだろうが」

 

 

どうやらセイバー戦ではクー・フーリンの助けは借りられそうにないようだ。

 

かの大英雄抜きでの戦いは苛烈を極めるどころの話ではない。

相手は()()騎士王だ。世界で最も有名な英雄の一人、最強と名高い聖剣「エクスカリバー」の担い手。

その実力は間違いなく、トップ・サーヴァントと呼ばれる英霊の一騎。

 

頼れるのは玉藻とマシュ、それから魔眼を持つオフェリアか。

中でも鍵を握るのはマシュだ。

正確に言うとマシュが持つ巨大な盾、これが対アーサー王に於ける切り札。

その為の()()()は既にクー・フーリンが済ませた。万全とは程遠いが今はこれでいい。

 

 

「っと、着いたぜ。此処が大聖杯のある場所だ」

 

 

クー・フーリンの案内で着いた場所は寺だった。

この近くに大空洞へと続く洞穴があり、その最奥に聖杯を守る騎士王がいるらしい。

 

門を越え寺に足を踏み入れようとした瞬間、足元に矢が突き刺さる。

ケルトの大英雄は空中にルーンを刻み、主棟の上に立つアーチャー目掛けて火炎を放出する。

炎の凄まじい勢いで放出されるがアーチャーはそれを躱し、地上に足をつける。

 

 

「これは千客万来だなキャスター。マスター二人にその適性者が一人、ただの魔術師が一人、サーヴァントは……ほう、これは」

 

 

弓兵はマシュの方を見遣る。

この反応からしてマシュの中に宿った英霊の正体に察しがついたようだ。

 

 

「そういうテメェは相変わらず聖剣使いを守ってやがんのか。誇りも解さねえ癖に随分な忠臣ぶりじゃねえか、ええ?」

 

「家臣になったつもりはないのだがね」

 

「そうかよ。俺にはそうにしか見えないがね。 ほれ、手筈通りお前さんらはさっさと行きな」

 

 

クー・フーリンが前に立ち弓兵と対峙する。

彼らの間にどんな因縁があるのかは分からないが、大英雄が任せろと豪語しているのだ。

 

弓兵がどれほど強力だろうがクー・フーリンが負けるイメージなど俺の頭にはなかった。

オフェリア達を連れて大空洞へと向かおう。そしてその奥で待ち受ける騎士王を倒すんだ。

 

 

「……止めねえのかよ? あいつら、あのままだと聖剣使いのとこまで行っちまうぜ?」

 

「よく言う。私が彼らを止めようとすれば宝具を開放してでも通そうとしただろう。なに、君を斃したら追いかけるさ」

 

「そうかい。んじゃあ殺り合うか。今の内に負けた時の言い訳でも考えておくんだな。キャスターだから油断してましたー、その筋肉は飾りでしたーってな」

 

「その台詞、そっくりそのまま返そう。槍を持ってないから本調子じゃなかったと言われては困るからな」

 

 

「「はっはっは!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よーしぶっ殺す! テメェのその澄ました顔ぶっ潰してやるよ!」

 

「この程度の煽りで怒りを爆発させるとはな。ランサーの時より短気だな、貴様!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

外の激しい戦闘の影響か、洞窟が揺れる。

 

奥に進むにつれて空気が重くなっていく。

大気中の魔力も外とは較べものにならない。

 

漸く開けた空間へ出ると、そこは最早()()()だった。

 

ここは本当に2004年の日本なのか?

この空間に満ちている魔力は明らかに異常だ。

この空間だけ()()()()()()()()()()()()()()()

 

そして目の前にあるものが大聖杯。

超抜級の魔力炉心、何故こんなものが極東の島国に存在するのかは置いておこう。

 

次第に俺の視界はその下にいる一人の騎士に。

あれが、クー・フーリンが言っていた騎士王。

 

 

「──────」

 

 

死人のような白い肌、黒ずくめの漆黒の甲冑、手に持つ黒い極光の剣。

 

ただそこに立っているだけで他者を威圧する圧倒的なオーラ。

ああ、俺達は本当にこの堕ちて尚輝く王を倒すことができるのだろうか。

 

 

「──ほう。面白いサーヴァントがいるな。なるほど、盾……か」

 

「あれがアーサー王ですか? ……女の子?」

 

 

「アーサー王は男性では?」みたいな顔で首を傾げる藤丸。

 

 

『ああ。伝承と性別が違うのは恐らく、玉座につけたのが男性だけだったからだ。だから男のフリをする為に男装していたんだろう。多分、宮廷魔術師の悪知恵だろうね。伝承にもあるけどマーリンはほんと趣味が悪いなぁ』

 

「男装する女性嫌いなの、お前?」

 

『まさか! ただマーリンがね……』

 

「──面白い。その宝具は面白い」

 

 

黒い騎士王はマシュを見ながら呟き、聖剣を構えた。

 

 

「構えるがいい、名も知らぬ娘。貴様がその盾を持つに相応しいか、その守りが真実がどうか、我が剣をもって測ってやろう」

 

「っ、来るぞ! 構えろマシュ! 藤丸、令呪を!」

 

「「 はい! 」」

 

 

聖剣から禍々しい漆黒の光が奔流する。

黒く輝く極光は、まるでかつて彼女が打ち倒した卑王ヴォーティガーンの息吹が如く。

 

 

「卑王鉄槌。極光は反転する。光を呑め!『約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)』!!!」

 

 

総てを呑み込まんとする卑王の息吹が放たれた。

 

 

「令呪をもって命じる! マシュ、宝具を開放して!」

 

 

藤丸の右手に刻まれた真紅の令呪が一画消える。

その声に呼応するように、マシュの盾は仄かに光が宿る。

 

 

「擬似宝具、展開します──!」

 

 

マシュは自身と融合を果たした英霊の真名()を知らない。

けれど、真名を知らずとも、その盾の担う役目を彼女は本能のまま理解した。

 

この盾は、大切な人を守る為にある。

 

その本当の名が分からずとも。

 

今はただ、その為に。

 

 

「仮想宝具 擬似展開/人理の礎(ロード・カルデアス)!」

 

 

前方に障壁が展開される。

これが、対セイバーへの布石。セイバーの宝具が総ての命を呑み込む暴力の嵐なら、マシュの宝具は総ての命を守らんとする人理の盾。

 

光の濁流はやがて消え去った。

セイバーの宝具を、最強の一撃を耐え切ったのだ。

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ……! ご、ご無事ですか、皆さん……!」

 

「すごい……。あの宝具を、マシュが……?」

 

 

耐え切ったマシュに賛美の言葉を浴びせる。

正直、マシュがいなければ俺達は間違いなく此処で終わっていた。

仮想宝具といえど、まさか完全に防ぐとは予想以上の成果を上げてくれた。

 

 

「よもやこれ程とはな。その守りは健在であったか。■■■■■■」

 

 

だが本番は此処からだ。

試練は終わった、そして戦いは今から始まるのだ。

セイバーが聖剣の鋒を此方に向けるように構える。

 

 

「いくぞ皆!目標、セイバー! これより戦闘を開始する!」

 




描写難しい……難しくない?

次回はVSセイバー戦。

オフェリアのパートナー鯖、どうしよっか

  • シグルド(オルレアンは余裕だな!)
  • 別の鯖召喚しようぜ!(3騎士)
  • 4騎士からなんか召喚……?
  • エクストラ召喚しようぜ!
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