ロイドの好きな食べ物はチョコレート。
理由は効率良くエネルギーを摂取できるかららしいんだけど、最近はドクターに勧められた和菓子にハマっているみたい。
……単に甘いものが好きなだけじゃないの? byオフェリア
という訳で5話です。
今回から少し書き方変えてみました。
前のがよかったら戻します。
セイバーの魔力が一気に膨れ上がる。
先の宝具使用の時より出力は些か落ちてはいるが、それでも凄まじい勢いであるのは変わらない。
サーヴァントである玉藻やマシュを除く他の面々は足が地面から離れないよう、しゃがみ込み地にしがみ付くしかなかった。
その中で唯一、人の身でありながら臆さずにただ真っ直ぐセイバーを見据える男が一人。
「面白い。英雄ならざる人の身でこれを耐えるか。──来るがいい、人理の修復者達」
その言葉を皮切りに、戦いの火蓋は切って落とされた。
手始めに玉藻の呪術がセイバー目掛けて放たれる。
炎塊、氷柱、暴風……それら全てがセイバーに迫るが、それらを埃を払うかのように聖剣で両断する。
「反則だ!」「チートも大概にしてください!」などと愚痴りながらも攻撃の手を止めない玉藻を横目に、マシュと共にセイバーの真横から攻める。
──だが、それすらもセイバーには通じず一蹴されてしまう。
「ちょちょちょマスター!いくら私が強化しているとはいえ何の策も無しに突っ込むのは無謀では!? というかなんですか、その身体能力! スッゲー!」
「玉藻の力が凄いだけだよ! それより気ィ抜くな、今度は向こうから来るぞ!」
ロイドの言葉通り、セイバーが跳躍して一気に距離を詰めてくる。
狙いはマシュでもなく玉藻でもなく、ロイドに向けられた。
咄嗟に鋼鉄の左腕に硬化のルーンを刻み込み、仕込んでいた刃で聖剣を受け止める。
華奢な体とは裏腹にその威力はとんでもなく重い。
予想外の膂力に思わず膝を折りそうになってしまう。
「これも受け止めるか。柔い果実のように潰すつもりでいたが中々如何して。興味が尽きんな、貴様は」
「ロイドさん──っ!」
聖盾でセイバーを押し込もうと突進を繰り出すも、セイバーは軽々とそれを受け止めて逆にマシュを投げ飛ばす。
つかさず追撃に走ろうと聖剣から魔力が噴き出され、先にマシュを仕留めんと剣を振るう──。
「マシュさんを助ける為に巫女っと参上っ! 呪層・黒天洞!」
マシュの目の前に玉藻が飛び出してきて、右手を突き出すと障壁が展開される。
黒い斬撃がその障壁とぶつかり合い、爆音と共に小さな爆発が巻き起こる。
煙が晴れると二人は無事──とは言い難く、玉藻が少し呻きながら腕を押さえる。
「今のマジで死ぬかと思いましたーっ! 尻尾がピーンっと逆立って三途の川見えかけました……怖かったですぅ……」
「あ、ありがとうございますタマモさん。これがアーサー王……!」
余りの強さに歯が立たず、思わず固唾を呑み込む。
──勝てるのか? 一行の脳裏にそんな不安が過る。
相手は「最強」の聖剣を持つ「最強」の騎士、アーサー・ペンドラゴン。
「もうダメ……」と弱々しく呟くオルガマリーの声が背後から聴こえ、マシュは更に追い込まれる。
圧倒的な力の差に絶望する。
──それでも、諦める理由にはなりはしないと、ロイドは口にする。
「ならば証明してみせろ。そうでなければ、どの道この先生き延びることなどできはしない」
セイバーの言葉を、通信越しで聴いていたロマニだけが訝しんだ。
だが、そんなことなどすぐさま頭から消え去ってしまうこととなる。
セイバーの体から再度魔力が一気に放出される。
宝具が、あの黒い極光が再び繰り出されようとしている。
『魔力反応増幅!これは……マズイぞ! 先程の宝具より遥かに凌ぐ魔力だ! 皆逃げるんだ! それを喰らったら今度こそ死んでしまう……!』
ロマニの言葉は確かだ。
これより放たれる一撃は、初撃に比べれば児戯のようなものだろう。
そんな絶望という言葉では表せない感情が心を支配する。
逃げることなど許されない、此処で果てろと、セイバーの鋭い眼光がそう告げているように思えた。
「もう……終わりよ……こんなの、勝てっこない……」
絶望の余りついに倒れるオルガマリーは涙ぐみながら頭を抱える。
「………………………藤丸、令呪はあと二画あるな?」
「……? は、はい」
ロイドの問いに、立香は小さく返事を返す。
なにか打開できる策でもあるのかと、オフェリアは彼の目を見て何か確信めいたものを感じた。
「ロイド、貴方なにを考えて……?」
「マシュ、今からお前に酷なことを頼むと思う。軽蔑してくれて構わないし、憎んでくれたって構わない」
「ロイド、さん……? なにか策が……?」
「
あの強力無比な宝具を、あの黒い光をもう一度受け止める。
マシュはキュッと体が強ばり、顔は恐怖一色に染まる。
『君はなにを言っているんだ!? 言っただろう、次の攻撃はさっきのとは文字通り次元が違うんだぞ! いくら令呪があるとはいえ、そんなものを受け切れる訳がない!』
「じゃあ何処に逃げるっていうんだ? 逃げ場もなければ身を隠せる遮蔽物もない。仮にあったとしても黒い光に呑み込まれて諸共死ぬだけだ。……なにも策がない訳じゃねえよ」
ロイドの策に全員耳を傾ける。
曰く、「全員が力を合わせる必要がある」らしく、誰か一人でもミスをすると失敗してしまう非常にリスクの高い作戦。
「まず最初に言っとくと、この作戦の要はマシュは勿論だが──
「わ、私ですか!?」
「残った二画でマシュの力をブーストさせろ。んでもって……これが一番大事なことだ。
「マシュを……信じる……」
二人の役割は非常に単純ではあるが一番肝心なもの。
それ故に失敗は許されない。
完全に力を引き出せないマシュの仮想宝具を令呪二画で補い、立香の想いがマシュの力となり、その守りを更に強くする。
次に、オルガマリーと玉藻。
「二人で俺を強化してくれ。可能な限り限界まで。加減はするな」
「わ、わかったけど……それ大丈夫なの? アンタ死ぬんじゃないの?」
「んー多分死にますねぇ。全身という全身の血管や筋肉が破裂したり断裂したり、骨も粉々になります。控え目に言ってこんな感じなんで、実際はもっと酷いことに……」
「控え目でもそんな怖いの!? も、もっと別の方法を……ああもう!わかったわよ!やればいいんでしょ! どうなっても知らないわよ!」
ロイドの身体能力を限界まで強化。
玉藻の呪術でセイバー相手に防戦できてはいたが、それに加えオルガマリーの支援が入ればより一層強化され、セイバーの防御を崩せる膂力を得られる。
……だが、それは同時に諸刃の剣であることを示唆する。
玉藻の言う通り、いやそれ以上のダメージがロイドに帰って来るかもしれない。
それでも作戦に変更はない──否、これしかセイバーに勝つ方法はないと悟った。
最後にオフェリアに課せられた役目は──。
「…………それ、は……確かに成功すれば倒せる、と思うわ……」
「よし。頼むぞオフェリア」
「でも一つ、一つだけ約束してほしいことがある。──死なないで」
「────ああ、約束しよう。死ぬ時はジジイになって平和的に死ぬって決めてんだ、俺」
作戦の全容は伝えた。
ならばあとは成功させるだけだ。
「話は終わったか。何やら奇策があるようだが構わん、その希望諸共打ち砕いてやろう!」
セイバーの聖剣から放たれる魔力がより一層激しくなる。
是より振り下ろされるは幾千の屍を築き上げる破壊と蹂躙の一撃。
それに立ち向かわんとマシュが聖盾を構える。
怖い。
思わず後ろを振り向きたくなる。
恐怖で小刻みに震える体に、そっと触れられる立香の温かい手が彼女に勇気を与える。
「先輩、私に
「うん! 令呪二画を以て命じる!」
「卑王鉄槌。極光は反転する────」
渦巻く魔力が加速する。
掲げられた聖剣は黒い柱となり、鉄壁の守りを崩さんと無慈悲に振り下ろされる。
立香の令呪が赤く輝き、刻まれた二画が色を失うと同時にマシュの体に溢れんばかりの力が宿る。
「光を呑め!『
「『
瞬間、マシュの視界が黒一色に塗り潰される。
死の濁流が人理の修復者達を呑み込まんとし、マシュの盾が
恐怖を押し殺しながらマシュは叫ぶ。
後ろにいる大切な人達を守る為に。
「っ、ぁああああああああああああっ!!!!!!」
────叫びが止まる。
死の濁流が止み、それを二度受け止めたマシュは体に力が入らずゆっくりと崩れ落ちる。
「ふっ。力を緩めていたつもりはなかったのだがな。二度防がれるか。存外ショックだ。……恐怖に飲まれず良くぞ堪えた。誉れにするがいい、娘よ」
何処か清々しく、何処か誇らしく感じるセイバー。
先程の冷酷無情な態度とうってかわって、愛しい者を見るように笑みを溢す。
「いい部下を持ったな魔術師」
「俺には勿体ないぐらいだよ」
いつの間にかセイバーの背後に陣取るロイド。
限界まで強化されたロイドの体は肉眼では捉えきれない程の速度で駆け抜け、瞬時に背後を取った。
硬化のルーンが刻まれた鉄腕がセイバーの胸を抉るべく槍が如く突き刺さんとするが、最優の騎士がそれを易々と許す筈などない。
即座に反応し、返り討ちにせんと聖剣がロイドの頸を絶つ──。
「
──ことはなかった。
オフェリアの『遷延の魔眼』が「セイバーがロイドの頸を断つ未来」を拒絶した。
魔眼に囚われたセイバーは頸を刎ねる手前で身動きが取れなくなり無防備を晒す。
そして。
「……見事だ。カルデアの者達よ。此度の戦い、勝利は貴様らのものだ」
鎧を砕かれ、胸を貫かれたセイバーは敗北を宣言する。
しっこうしゃの ちからって スゲー
無茶させすぎたかもしれねえ……
オフェリアのパートナー鯖、どうしよっか
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シグルド(オルレアンは余裕だな!)
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別の鯖召喚しようぜ!(3騎士)
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4騎士からなんか召喚……?
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エクストラ召喚しようぜ!