無職転生 ー妄想してみたー   作:ぺこぽん

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第3話

 そしてウェンポートに最速RTAで俺達は辿り着いた。

 どんなもんだい。

 

 半年ぐらいの間に冒険者パーティー、フィットアのデッドエンドは巨大化していた。

 転移被害者数百人の構成員からなるデッドエンドは、魔大陸で魔王に目を付けられるほど荒稼ぎしたからだ。

 

 デッドエンド糖に、デッドエンド糖を使ったデッドエンド饅頭。

 デッドエンド煎餅、デッドエンド八つ橋、デッドエンド切り餅、デッドエンドマッサージ、デッドエンドサロンetc 。

 

 なんか最後の方は絶対間違ってる気がする。

 方方に手を伸ばし過ぎて何処ぞのしくじり企業にならなければいいが。

 そのお陰か、俺は会長と呼ばれる存在にまで上り詰めていた。

 でも最近は何もしてないし、不信任決議とか出されてないよね。

 ちなみに、エリスとルイジェルドは幹部だ。

 

 てか、もう冒険者パーティーというよりは商会じゃね。

 皆、採取クエストぐらいしかしてないため、ずっとFランクだしさ。

 だって魔大陸に商工会ギルドなんてなかったし。

 

「フィットアのデッドエンド党に清き一票をお願い致します!デッドエンドは皆様の味方です。いつもあなたのお傍にデッドエンド!」

 

 お立ち台の上で俺はデッドエンド糖が入った袋を民衆にばらまく。

 

「急に何してるのよ、ルーデウス」

「いえ、マニフェストは大事ですからね」

「あれは何だ、ルーデウス」

 

 ルイジェルドさんが指さすのは、袋に書かれたキャラクターだ。

 デフォルメされた緑色の髪をした人が、描かれている。

 

「よくぞ聞いてくれました。あれこそがルイジェルダー!です。困っている人がいればすぐさま助けに行き、デッドエンド糖を食べさせてあげる正義の味方ですよ」

 

 正義の味方ルイジェルダー!

 俺の隣では、ルイジェルダー物語を紙芝居にして子供達に披露している党員がいる。

 こういう地道な行いが実を結ぶのだ。

 

 とまあ、街頭演説は程々にミリス大陸に渡る船を探す事にした。

 どうやら魔大陸に家族はいないみたいだし。

 

「高っか!」

 

 スペルド族の渡航費用は目玉が飛び出るものだった。

 だが今の俺舐めてもらっちゃ困る。

 

「これで」

 

 スッと冒険者カードを差し出す。

  

「あんたあのデッドエンドのリーダーなのか!」

 

 どうやらかなり有名になったようだ。

 

「いや、魔大陸で人族の子供が急に現れた難民を助けて回ってるっていう噂があってよ」

 

 実際にこの街でもデッドエンド党に入党した人がかなりいたらしい。

 冒険者ギルドの繋がりとやらがあるのだろう。

 

 新入りでもギルドに預けてるパーティーの資金を幾らか引き出せるルールにしている。

 そのお金で助かり、ミリス大陸に渡った人もいるらしい。

 勿論会長の俺は無制限だ。

 

「俺も一口かませてくれねえかよ」 

 

 船長が俺に貿易を持ちかけてきた。

 デッドエンドの商品をミリスで売りたいらしい。

 魔大陸産だとバレなければいくらでも売りさばけるらしい。

 

 そういえば為替レートのことを忘れてた。

 魔大陸では大富豪でもミリス大陸じゃ貧民。

 ジン○バエドルみたいなものだ。

 

 外貨を稼がなければ!

 

「よし乗った!」

 

 二つ返事で俺は船長と握手した。

 決して金に目が眩んだとかじゃないよ。

 だって、ミリス大陸に渡っても金は必要だしね。

 

 そうこうしてると夢にあいつが現れた。

 

「驚いちゃった。こんなに速く魔大陸を走破するなんてね」

 

 見たか!これが金の力だ。

 全裸で○イナ立ちしてやったが、無反応だ。

 案外こいつの事が好きになって来たかもしれない。

 

「でも僕の見た未来と違うんだよね。なんだか誰か別の意思を感じるんだけど」

 

 そんなメタな。

 うだうだ言ってたが最終的にまた助言を残していった。

 

 そうして俺は串焼きを買い路地裏を歩いている。

 エリスとルイジェルドは修行だ。

 決してクリ○タルボーイを信用したわけじゃない。

 今までいい事づく目だけど。

 

 だけど最期にしっぺ返しが来る予感がしてる。

 ○スキーダイスみたいなものか。

 モタリケさんだって5回は大丈夫だったんだ。

 俺はまだ3回目だ。

 

 そしてボンテージ幼女を助け以下略。

 

「あと半年は持ちそうじゃったが感謝するぞ。何でも欲しいものを言えい」

「じゃあ、家族の居場所を魔眼で教えて頂戴な」

 

 こいつまじで魔王なんじゃ。

 初めは只の子供に見えたけど。

 取り敢えず家族全員の名前を言ってみた。

 

「ううーむ。パウロは首都ミリシオンにおるぞ。隣にちっこいノルンとか言ったやつもおるな」

 

 まじ、わかったの。  

 

「ゼニスはべガリット大陸の迷宮におる。何故か姿は見えんが」

 

 迷宮で稼いでいるのだろうか。元冒険者だし。

 いや、最悪の場合を考えよう。

 迷宮に転移して脱出出来ていないのかも。

 

 そしてリーリャとアイシャはシーローン王国。

 勿論、フィリップとサウロス、それからヒルダさん、ギレーヌも聞く。

 

「サウロスは大声で何やら喚いておるが、フィリップとヒルダは見えんの。ギレーヌはうわ怖っ!」

「見えない?」

「もうこの世にはおらんということじゃ」

 

 エリスにどう説明しようか。

 

「なんじゃまだ聞きたいんかー」

 

 不満を言い出したのでルイジェルド印のデッドエンド糖を口に放り込んでやる。

 

「うっま、なんじゃこりゃ!」

 

 聞くとシルフィーはアスラ王国の王宮内、シルフィ両親は死亡。他にも手当り次第に聞こうとして、流石にソマルはないなと思い止まった。

 

 それからめっちゃ感謝されたキシリカに魔眼をもらった。 

 やったね、ルーデウス新しい目よ。

 

 エリスには結局言い出せなかった。

 まあ、サウロス爺さんは生きてるんだ。 

 その時話そう。

 

 数週間後、船にはルイジェルドさんと正規の値段を支払って乗り込んだ。 

 スカッとしたね。

 

 なんか途中のすれ違った船でロキシーを見た気がするけど気のせいかな。

 

 サンポートではルイジェルドさんが獣族を誘拐しようとしている噂を聞きつけ、人攫いを壊滅させてやった。

 ガラスを綺麗に出来そうな奴をルイジェルドさんがあっという間に倒してたよ。

 獣族に渡すとめっちゃ感謝された。

 

 冒険者ギルドには寄れなかったけど、新しい仲間も出来た。

 ギースという奴がどうしてもデッドエンドに入信したいらしい。

 

 どうせ金目当てだろう。

 新入りと呼んでこき使ってやる事にした。

 

 そんなこんなで聖剣街道を抜けもうミリシオンだ。

 

次回「何やってんだよ団長」

 

 




さて、誰の意思でしょう。
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