エアグルーヴとダジャレ魔   作:ルドルフとはダジャレで仲良くなれそう

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やっぱりウマ娘の小説、書きたくなりますよね。私の最推しはエアグルーヴです。次点でシンボリルドルフです。ルドルフとは友達になれそう・・・。



プロローグ 今日もエアグルーヴのやる気は下がる

東京都府中市。東京のほぼ中心部に位置するこの市は、ウマ娘の人口比率が高い行政として有名である。

 

府中市には、東京競バ場だけではなく、競バ場を走るウマ娘達のための学校、日本ウマ娘トレーニングセンター学園(通称:トレセン学園または中央)が設置されているため、人口比率が高くなっているのだ。そのため、市内や近隣市の立川市や調布市、多摩市などの街中では出歩いている多くのウマ娘を見かけることができるのだ。

 

さてさて、〝エや下〟という単語をご存知だろうか。

 

「どうした急に」と、思われるかもしれないが、とにかく聞いて欲しい。

 

正式には〝エアグルーヴのやる気が下がった〟というものであり、基本的にはトレセン学園生徒会長のシンボリルドルフのダジャレに気づかなかった生徒会副会長であるエアグルーヴのやる気が下がってしまう時につけられる事象だ。

 

しかし、そんな事象は過去のものとなってしまっていた。そう、なってしまったのだ。ルドルフが過去、生徒会の多忙すぎる業務の影響で疲れが充分取れず、さらにその悩みを溜め込んでしまったがために、ファン感謝祭という公式では無いレースではあったが、そこで凡走という〝皇帝〟の名からは似つかわしくない結果を残してしまった。

 

そこからはルドルフやルドルフのトレーナー、エアグルーヴのトレーナー達、さらには一般生徒も含めた学園全体でルドルフの業務を分担し始めた。もちろん、見ても差し支えない業務だけだが。

 

そこからは、ルドルフの業務の負担は減った。そう。減ったのだ。

 

「良かった!」

 

と、トレーナー達や一般生徒達は諸手を挙げて喜んだ。

 

 

 

 

 

 

 

─────喜んだのだが、副会長の1人であるエアグルーヴは素直に喜べなかった。それは・・・

 

「なあ、ルドルフ。この前服を買いに町田に行ったら、「街だ・・・」って呟いちゃった」

 

ルドルフとダジャレを言い合っている彼、エアグルーヴのトレーナーは、まさかまさかのダジャレ魔だったからだ。

 

「そうかい。それはとても爽快な休日になったんだろうな」

 

「ああ、そうだ。で、その後には麻生(あさお)区にも用があったからそっちに寄ってから帰ってきたんだ」

 

「なるほど。だから南武経由で帰ってきたのだな。そちらの方がなんぶぁいも楽だからな」

 

こんな調子だ。以前はルドルフのダジャレに気づかなく、調子を落としていたエアグルーヴ。しかし、今は生徒会室中に暇なく流れてくる会長とエアグルーヴのトレーナーのダジャレのせいで調子を落としている。

 

今では頭痛薬だけではなく、胃薬も手放せない絶不調、偏頭痛、胃痛持ち、気分は絶不調というバッドステータスのカーニバルである。さらに保健室で寝ても治らないというオマケ付き。

 

育成だったら「何だよこのクソゲー!」と叫んで端末を投げ出すほどのことである。

 

しかし、前と変わったことはエアグルーヴのトレーナーがクオリティの低いダジャレを言いまくったせいでルドルフのダジャレのクオリティが落ちに落ち、エアグルーヴでもダジャレであることに気づけている事だ。

 

エアグルーヴは会長に何度かダジャレを辞めるようにと進言しようと考えたが、ルドルフとエアグルーヴのトレーナーが嬉しそうにダジャレを言い合っている光景を見てしまっているためになかなか言い出せず、ただでさえ日常的に胃にかかっている負担に拍車をかけている。

 

〝言えるはずがない!会長があんなに嬉しそうに話してる事に!〟

 

いっつも担当トレーナーに〝たわけ〟だの〝貴様〟だのと言っているエアグルーヴだが、会長が絡むとチキンハートになってしまう。まあ、そういうお年頃なのだろう(適当)

 

「意気衝天。今日はいつもより早く書類を片付けることが出来た!今日の調子は最高だ!トレーニングにさあ行こう!」

 

「千載一遇。予定が早まって調子が最高ならトレーニング予定を再考する必要があるな!」

 

〝あっ、これは・・・〟と、この後起こる展開をエアグルーヴは感じ取った。いや、感じ取ってしまった。

 

「「どうだい!?エアグルーヴ!!!」」

 

片手を繋いで満面の笑みの2人は、自身の茶髪と白色の前髪をなびかせながらエアグルーヴのほうを向いた。完全に予想通りだ。

 

〝知らん───。ブライアンはどこ行った───。助けてくれ────〟

 

生徒会室全体をチラリと見るが、もう1人の生徒会副会長、ナリタブライアンの姿はどこにもない。

 

この状況になるのが嫌でブライアンは一足先に逃げ出していたらしい。個人チャットには一言、『頑張れよ』としか書かれてない。

まったく、逃げ足の速いやつだ。

 

「とっても、良いと、思いますよ・・・!」

 

この時、全てを諦めたエアグルーヴは無理して笑うことしか出来ず、それと同時に胃がキリキリとなり始めた。

 

そんなエアグルーヴを横目に2人は笑顔でダジャレを言い合っていた。

 

「頭痛薬と胃薬を箱買いしなくては・・・」

 

そんなエアグルーヴの独り言は、決して絶好調の2人の耳に入ることは無かったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜、エアグルーヴはトレーニング後にトレーナー室に立ち寄った。

 

その場にトレーナーの姿は無いため、鍵をかけてジャージから制服に着替えようとした。

 

「ん?」

 

しかし、制服が中に入っているスクールバッグの上に何かが置いてある。

 

手に取って見てみると、頭痛薬と胃薬が5箱ずつと一言、『すまん』と書かれた紙が置かれていた。

 

「たわけ・・・、気づいているなら止めればいいものを・・・」

 

手紙を読みながらエアグルーヴは文句を言っていたが、その顔は穏やかのものだった。

 

 

エアグルーヴのやる気が上がった。

絶不調→絶好調

 

偏頭痛が治った

胃痛が治った

 

あれ?エアグルーヴ、チョロくない?




エアグルーヴのトレーナーのひみつ
・妹が3人いるらしい
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