シリカの恋人候補のオリキャラも登場します。
シリカside
私は泣いていた。
大切なピナが死んでしまった事に。
ヒロミ「シリカ。ごめん。」
どうしてこうなっているのか。
理由は、少し遡る。
私は、とあるパーティーでクエストに出かけていた。
戦闘自体は順調に進んでいた。
シリカ「ヒロミ君、大丈夫?」
ヒロミ「うん。シリカこそ大丈夫?」
この人はヒロミ君。
私がナンパされたところを助けてくれた。
でも、当初は男の人には警戒心を抱いていた為、女の子と思った人が実は男の人だと言う事に驚いた。
ヒロミ君も、女の子によく間違われるそうで、誤解した事を謝った。
その後も、友達として、一緒にクエストを行い、今日も別のパーティーとクエストに出かけていて、分配の時に、ロザリアさんと口論になった。
ロザリア「アンタはそのトカゲで回復出来るんだから、回復結晶は配らなくて良いでしょ。」
ヒロミ「ちょっと待って下さい!ピナが回復してくれるからって、それはあまりにもあんまりじゃ!」
ロザリア「あら、アンタはその子の味方?大丈夫よ。女に見えるアンタにはちゃんと配るからさ。」
それを聞いてカチンときた。
ヒロミ君は確かに、気弱なところはあるけど、良い人なんだから!
シリカ「分かりました!アイテムなんていらないです!あなたとは組みません!ヒロミ君、もう行こう!!」
そう言ってヒロミ君の手を引いて森の中を歩いていく。
リーダーの人も、森を抜けるまでは居た方が良いと言っていたが、私はもうあの人の顔を見たくない。
ヒロミ「シリカ、本当に良かったの?」
シリカ「ヒロミ君を悪く言うあの人の顔を見たくない!」
だけど、私は甘い事を考えていたせいでこの後に、とんでもない事になるとは思わなかった。
あれから森に迷ってしまい、回復アイテムも底をつきかけていた。
そんな時に、ドランクエイプと遭遇してしまって、戦闘になった。
ヒロミ君は、私を守る為に、前衛で戦っていたけど、前衛のサポートが主な役割のヒロミ君は、次第に疲弊していった。
ヒロミ君の回復アイテムが尽きてしまったようで、回復アイテムを渡そうとしたけれど。
シリカ(回復アイテムが!)
私も回復アイテムが尽きてしまった。
その隙に、攻撃を受けてしまい、HPがレッドゾーンに行ってしまい、短剣も吹き飛ばされた。
ヒロミ「シリカ!!」
シリカ「危ない!!」
ヒロミ「えっ……。ウワッ!」
私を助けようとヒロミ君は来たけど、私に夢中になっていたせいか、攻撃に気付けず、槍を折られて、吹っ飛ばされた。
シリカ「ヒロミ君!!」
ヒロミ「ウッ………。」
気を失ってるみたい。
ヒロミ君に気を取られた結果、私自身にも攻撃が迫っている事に気づきのが遅れた。
攻撃が届く前に、ピナが間に入った。
シリカ「ピナ!!」
その結果、ピナのHPは尽きてしまい、ポリゴン片となり、消滅。
翼一枚だけが残った。
シリカ「ピナ、ピナァァァ!!」
私が取り乱している内に、ヒロミ君に攻撃が迫る。
シリカ「やめてぇぇぇぇっ!!」
だが、攻撃が当たる前に、ドランクエイプが消滅した。
そこにいたのは、右手に片手剣を持って、黒いロングコートを纏った少年と、ヒロミ君を抱き抱えている紫紺色のロングコートに白色の胸当て、籠手、膝当てをつけた少年が居た。
ヒロミ君は無事だったけど、ピナは。
シリカ「ピナァ!」
ヒロミ君も近づいてきて。
ヒロミ「シリカ。ごめん。」
と、謝った。
カルムside
唐突に、キリトに呼ばれたと思ったら、調査を手伝って欲しいって言われた。
俺達は、調査をしつつ、お互いの近況報告をした。
キリトは、月夜の黒猫団というギルドに入っていたが、ある事を理由に、抜けたらしい。
月夜の黒猫団がトラップに引っかかったが、チェイスとハヤトの救援もあって助かった。
しかし、月夜の黒猫団を騙していた事にキリトは耐えきれずに抜けたらしい。
だが、月夜の黒猫団とは和解して、今は友達として接しているらしい。
カルム「そうか………。」
キリト「それにしても、カルムも装備を一新したんだな。」
カルム「まあな。」
ある調査をしている時、迷いの森に行ったが、その時に、2人のプレイヤーが襲われているのに気付いて、助けに入った。
だが、女の子は、一枚の羽を持って、泣いていた。
カルム「君って、ビーストテイマー?」
シリカ「はい。でも、私の考えが甘くて……。ピナがぁ。」
ヒロミ「シリカ……。」
キリト「えっと、その羽根をタップしてみて。」
シリカ「え?」
タップすると、ピナの心と書いてあった。
キリト「それなら、蘇生が出来る。第47層の南にある『思い出の丘』っていう場所に行けば、そこに咲く花を使える。それを使えば、蘇生できるんだよ。」
シリカ「本当ですか!?でも、47層って。」
キリト「俺が手に入れる訳にもいかないしな。そういやカルム。昨日手に入れたアイテムは残っているのか?」
カルム「おうよ。まだあるぜ。」
俺は、2人に、ランスラウザーを始めとするアイテムを渡した。
俺は槍を使った事がないから、宝の持ち腐れだったしな。
カルム「2人に渡した物があれば、5、6レベルなら底上げ出来るし、俺達もついてる。」
シリカ「あの、どうして私達にそこまでするんですか?」
警戒心強いな。
まあ、甘い話には裏があるって言うしな。
キリトが少しそっぽを向いて。
キリト「女の子2人を放っておけなくて……。」
ヒロミ「あの……僕、男なんですけど……。」
キリト「なんだ男か。………ってええ!?お、男なの!?」
キリト、気づいていなかったのか。
まあ、俺も最初は女の子と思ってたしな。
キリト「カルムは、知ってたのか!?」
カルム「さっき助けた時に、ハラスメントコードは出なかった。だからだ。」
それを聞いたキリトは、ヒロミに土下座しだした。
キリト「ごめんなさい。俺の方が女に見えるな。許してください。」
ヒロミ「僕は大して気にしてないので、頭を上げて下さい!!」
苦笑いを浮かべてこれを見ていた。
落ち着いたところで、自己紹介をする。
カルム「俺はカルムだ。」
キリト「俺はキリト。」
シリカ「私は、シリカと言います。」
ヒロミ「僕はヒロミって言います。」
俺達は、2人を連れて、35層主街区のミーシェにやってきた。
シリカとヒロミが美味いチーズケーキを知っているそうで、そこに行こうとすると、1人の女性が近づいてくる。
???「あら、シリカとヒロミじゃない。」
カルム「あの女性は?」
ヒロミ「ロザリアって言う人で、こんな事になった遠因なんです。」
なるほどな。
ロザリアがシリカに嫌味ったらしく言ってるのを見て、文句を言おうとしたら、キリトが耳打ちしてきた。
キリト「誰なんだ?あのおばさん。」
それが聞こえたのか、ロザリアがこちらを見る。
流石に不味いと思い、耳打ちする。
カルム「おい、おばさん言うな。」
キリト「だって、いかにも厚化粧してそうなおばさんって感じだぜ。カルムもそう思うだろ?」
確かに俺もそう思うけど!
ヤバい。ロザリアのこちらを見る視線に怒りが混ざっている。
これは巻き込まれそうだな。
ロザリア「そこの黒いのと青紫の!」
キリト「えっ!?俺!?」
カルム「何で俺まで!」
ロザリア「誰が厚化粧してそうなおばさんよ!」
カルム「いや、俺はアンタの事をおばさんなんて言ってないぞ。」
ロザリア「今言ったじゃない!」
カルム「あ。」
キリト「聞こえてたんだな、おばさん。この2人には俺達がついてる。問題ないよ。」
ロザリアは、捨て台詞を吐いて、去っていった。
だが、俺はロザリアを警戒していた。
丁度店に着き、座った。
シリカ「何で、私にあんな意地悪を言うのかな……?」
カルム「2人は、MMOはSAOが初めてか?」
ヒロミ「あ、はい。」
キリト「そうか。どんなオンラインゲームでも、性格が変わる人も多いんだ。」
カルム「あと、俺達のカーソルはグリーンだけどデュエル以外で攻撃すると、オレンジになる。だけど、SAOでは、ゲームで死んだら、現実でも死ぬ。だけど、そんな状況でも、楽しんで殺す奴もいる。」
そんな事を言うと、シリカとヒロミは、黙ってしまう。
キリトが空気を変えるかの様に、チーズケーキの話題を出して、和やかになった。
その後、明日行く第47層について話し合う為にキリトの部屋へ。
ヒロミ「キリトさん。そのアイテムは?」
キリト「これはミラージュ・スフィアっていうアイテムだよ。」
キリトがミラージュスフィアについて解説した所で、ボタンを押すと、大きな円形のホログラムが出現した。
シリカ「わぁぁ。綺麗。」
ミラージュスフィアは、マップよりも詳しくアインクラッドの構造を映す物だ。
キリト「今映っているのは第47層のマップだ。ここが主街区で、思い出の丘に向かうにはこの道で行くんだけど……。」
ドアの向こうに気配がしたので、俺とキリトは顔を見合わせて、シリカとヒロミの方には俺が、ドアの向こうの奴にはキリトが向かった。
キリト「誰だ!」
だが、誰かが階段を駆け降りる音が聞こえただけだった。
シリカ「どうしたんですか?」
キリト「話を聞かれた。」
ヒロミ「でも、ドア越しに会話が聞こえるんですか?」
カルム「聞き耳スキルが高いと出来る。キリト。どうする?」
キリト「多分、転移結晶で逃げた。追いかけても無駄だろうな。」
ヒロミside
その後、ある程度話して、各自の部屋で寝る事になった。
シリカを送り届けて貰った後、僕の部屋に向かっている。
カルム「どうした?」
ヒロミ「カルムさん。僕は悔しいです。あの時僕がしっかりしていたら、ピナが死ぬことも、シリカを悲しませる事もなかった。なのに、僕は何も出来てない。」
カルム「そんな事は無い。君だって、シリカを気遣っていたろ。それに、あの槍は結構良い性能なんだぜ。」
ヒロミ「カルムさん。」
カルムさんは凄いな。
身長も高くて、顔もカッコいいと思う。
カルム「まあ、敬語は無しだ。何か落ち着かないしな。」
ヒロミ「分かりました……。カルム、これから宜しくお願いします。」
カルム「おう。」
僕も2人から、高ステータスの武器と防具を受け取っていた。
貰った武器をオブジェクト化すると、ランスラウザーと書いてあった。
これを使いこなせるか分からない。
でも、シリカは絶対に守る。
僕はそう言い聞かせて、眠りについた。
今回のヒロミ君には、ランスの要素を入れました。
気弱ですが、ランスのように戦って欲しいです。