ソードアート・オンライン 紫紺の剣士   作:仮面大佐

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今回は、ミトとアスナがアンダーワールドに降り立ち、色々と話がなされます。


第51話 運命の再会

ミトside

 

 私たちがアンダーワールドに降り立って、周囲を見渡していると。

 

???「………あなた達、キリトとカルムを探していると聞きました。」

 

 そこには、金髪に青い瞳の女騎士と、灰色の髪に赤い瞳の女騎士が居た。

 誰かは分からないけど、聞いてみるとしましょう。

 

アスナ「ええ。そうよ。」

???「あなた達、誰?ここはセントラル・カセドラルの敷地内よ?許可なく入るのは許されないわ。」

 

 アスナの答えに、灰色の騎士の方が言葉を言ってくる。

 まあ、確かに、不法侵入ではあるけどね。

 

ミト「私の名前はミト。こっちはアスナ。あなた達の敵ではないわ。」

???「それは、私たちが判断します。」

???「あなた達、空から舞い降りてきたって聞いたんだけど。一体、どこからやって来たのよ?」

アスナ「ああ………驚かせてごめんなさい。本当は、キリト君達の所に直接行きたかったんだけど………。」

ミト「あなた達がカルム達の事を知ってるのなら、お願い、2人に会わせて。」

 

 私とアスナの言葉に、騎士達は警戒心を顕にしてくる。

 

???「キリトは今、他人に会えるような状態ではありません。」

アスナ「それは知ってるわ。あと、私はキリト君にとって、『他人』じゃありません。少なくとも、あなた達とは親しい仲よ。」

???「それを信じてって?」

ミト「お願い、信じて。」

アスナ「それでもダメなら………!」

???「力ずく、ですか。」

 

 ちょっとアスナ!

 いくらなんでも、それは悪い対応でしょ!

 騎士達も更に警戒してるよ。

 しょうがない。

 私も、クレセント・ムーンという三日月型の鎌を構える。

 

???「キリト達に会うには、複数の整合騎士を倒して、セントラル・カセドラルの塔内に入る必要があります。」

???「アンタ達2人で、それは無理だと思うけどね。」

アスナ「私は、キリト君を救う為なら、何でもするわ。」

ミト「私も、カルムに会う為に、この世界に来たんだから。」

???「この世界へ………?」

???「もしかしてアンタ達、カルム達と同じ、リアルワールドから来た人なの!?」

 

 その言葉に、私とアスナは驚く。

 なんで、アンダーワールド人であるこの2人が、そんな事を知ってるの!?

 

ミト「何で、あなた達は、その事を知ってるの?」

???「倒れる直前に、キリトとカルムから聞いたのよ。」

アスナ「それなら話が早いわ。私たちを今すぐ、2人の所に連れてって!キリトが陥っている事についても分かったのよ。」

???「分かりました。キリトとカルムの所に連れて行きます。」

アスナ「ありがとう。」

ミト「ところで、2人の名前は?」

アリス「私はアリス。」

イーディス「私は、イーディスよ。」

 

 アリスとイーディス………?

 確か、菊岡さん達が見つけた禁忌目録に違反した2人の名前よね。

 そんな事を考えつつも、私とアスナは、アリスとイーディスに連れられて、セントラル・カセドラルの中へと入る。

 しばらくすると、とある部屋へと入れてくれた。

 そこには、2人の男性と、幼き賢者、そして、キリトとカルムがいた。

 私は感極まって、カルムの元へと走っていく。

 

ミト「カルム!!」

カルム「うわっ!ミト…………久しぶり。」

ミト「本当に、心配かけて!」

カルム「それに関しては、本当に済まない。」

 

 アスナの方も、キリトの元へと駆け寄ったが、キリトの状態は、悲惨だった。

 何せ、キリトは目を覚ましているが、目が虚ろになっているのだ。

 

アスナ「キリト君………!」

キリト「……………。」

アリス「やっぱり、変わらないのね………。」

???「うん。」

イーディス「そっか…………。」

???「どうにか、光素術を使って、天命は回復したが、それ以上は無理だった。」

???「ひとまず、お主らの自己紹介をして貰おうか。無論、わしらも紹介するが。」

 

 そう言われて、私とアスナは、自己紹介をする事にした。

 

アスナ「初めまして、アスナと言います。」

ミト「私はミト。よろしく。」

カーディナル「わしはカーディナルじゃ。」

ユージオ「えっと、ユージオです。」

ケント「俺はケントだ。」

カルム「アスナ、ミト。キリトの状態に関して、詳しく教えて欲しい。」

 

 カルムにそう言われて、私とアスナは話し始める。

 

アスナ「キリト君が倒れた理由は、フラクトライト………魂へ、攻撃をされたからです。」

ミト「それによって、キリトの魂の中心にあるセルフ・イメージと呼ばれるものが喪失してしまったの。」

ユージオ「せるふ………?」

ケント「いめーじ………?」

アリス「せるふ・いめーじとは、一体何ですか?」

カルム「なるほど。」

イーディス「分かるの?」

カルム「セルフ・イメージっていうのは、意思決定を行う場所で、主体や自我とも言える場所だよな?」

ミト「そうよ。」

 

 やっぱり、カルムは、安田博士から、フラクトライト関連の話を聞いていたのね。

 

アリス「主体や自我………?」

イーディス「どういう事?」

カルム「簡単に言えば、己がどんな人間であるかという自己認識の事だ。」

アスナ「キリト君は、そこを喪失してしまった事で、自閉状態に陥ってしまったんです。」

カーディナル「つまり、わしらからの接触や呼びかけに対して自らの意思で反応する事が出来ない………という事かのう?」

カルム「……………。」

 

 それを聞いて、カルムは少し落ち込んでいた。

 私はカルムに近づいて、手を握る。

 

カルム「ミト…………。」

ミト「大丈夫よ。カルムのせいじゃない。」

カルム「悪いな…………。」

ケント「それはともかく、どうすればキリトを回復させられるんだ?」

アスナ「それは、キリト君の喪ったセルフ・イメージを補完する必要があるんです。」

イーディス「どうするの?」

カルム「つまり、キリトと接触して、どうにか、補完する必要があるのか………。」

カーディナル「じゃが、そんな事をしている余裕はないと思うぞ。」

 

 そういえば、闇の軍勢の侵攻………最終負荷実験が近づいているって状況だったわね。

 

カーディナル「それはそうと、ユージオ、ケント。お主らに話があるのじゃ。アスナとミトも一緒に来てもらおう。」

ミト「どこにですか………?」

カーディナル「カセドラル50階、霊光の大回廊にじゃ。」

 

カルムside

 

 こうして、アスナとミトの2人がやってきて、その際に事情を聞いた。

 どうやら、アメリカのグロージェン・ディフェンスという民間軍事企業に所属している特殊部隊が、オーシャン・タートルを襲撃して、メインコントロールルームが乗っ取られたそうだ。

 そして、俺の予想通り、ラースに裏切り者がいて、その名は柳井。

 なんと、あの須郷伸之の部下との事だ。

 どうやら、須郷との因縁は、未だに解決していないみたいだな。

 そいつが右目の封印を仕掛けたとの事だ。

 嫌な予感がするな。

 俺も着いて行って、霊光の大回廊に着いた。

 そこには、ベルクーリ、ファナティオ、リョウガ、レイカの主要整合騎士が居た。

 

ベルクーリ「なるほどな………。その2人の嬢ちゃんが、空から舞い降りてきた者たちという事か。」

ファナティオ「まさか、本当に舞い降りてきたなんて………。」

リョウガ「それは置いておくぞ。」

レイカ「それより、ユージオとケントの2人に話があるのでしょう?」

ユージオ「あ、あの………。」

ケント「俺たちに用事というのは………?」

 

 まさか、あの話か………!?

 やめてくれ、俺を殺さないでくれ!

 

ベルクーリ「そうだな。ユージオ、ケント。」

リョウガ「お前たち2人には、整合騎士になって貰う。」

ユージオ「え?」

ケント「えぇぇぇぇ!?」

 

 やっぱり、驚いてるよ。

 まあ、当然の反応だよな。

 

ユージオ「で、でも、何で………!?」

ケント「俺たちが………!?」

ベルクーリ「いやな、お前さんらは、俺とリョウガを相手に引き分けただろう?」

リョウガ「それに、カルムから聞いたぞ。最高司祭殿は、お前たちに整合騎士の称号を与えたのだろう?なら、問題ない。」

ユージオ「カルム………!?」

ケント「どういう事だ…………!?」

 

 やっぱりかぁ………。

 俺は事情を説明する。

 

カルム「2人は、アドミニストレータに整合騎士にされた。なら、己の意思で整合騎士になっても問題ないんじゃないかと思ってな。」

ユージオ「それはそうかもだけど………。」

カルム「それに、これは2人を守る為でもあるんだ。」

ケント「俺たちを………?」

カルム「今、俺たちは反逆者という立場ではあるけど、ユージオとケントは、ベルクーリとリョウガを打ち破った戦績がある。それなら、文句は無いんじゃないかと思ってな。」

 

 そんな風に言うと、ユージオとケントは黙ってしまう。

 まあ、どうするかは、本人達に決めてもらおう。

 

ベルクーリ「どうする?」

リョウガ「お前達の意思で決めろ。」

ユージオ「僕たちは…………。」

ケント「…………。」

 

 ユージオとケントは、葛藤していた。

 だが、それもほんの少しで、ユージオとケントは決意に満ちた表情をしていた。

 

ユージオ「分かりました。」

ケント「俺たちは、整合騎士になります。」

ベルクーリ「おう。」

リョウガ「よろしく頼むぞ。」

カーディナル「どうやら、上手く纏まった様じゃな。」

ファナティオ「それは良いけど、そこの2人は誰なの?」

アスナ「私はアスナで、こっちがミト。」

ミト「私たちは、この世界の外側にある世界、リアルワールドからやって来ました。」

レイカ「リアルワールド?」

 

 そこからの解説は、アスナとミトに任せた。

 ラースからの使者で、キリトとカルムを助ける為に来た。

 そう説明していた。

 

ベルクーリ「まあ、それに関しては、了解したぜ。」

リョウガ「だが、人界は今、来るべき闇の軍勢の侵攻に備えなければいけない。」

ファナティオ「ひとまず、貴方達の実力を確かめさせて欲しいわ。」

レイカ「足手纏いになっては困りますので。」

アスナ「………ええ、良いわ。」

ミト「構わないわよ。」

 

 やばい、2人が怒ってるよ。

 レイカさん、一言余計です!

 そうして、アスナとミトの実力を測る為に、稽古場に移動した。

 そこには、他の整合騎士が居た。

 エルドリエ、デュソルバート、フィネル、リゼル、四旋剣などだ。

 ファナティオはアスナと、レイカはミトと対決をする事になった。

 

ファナティオ「それじゃ、遠慮なく来なさいね。」

アスナ「ええ、遠慮なく。」

レイカ「あなたの相手は、私です。」

ミト「良いわよ。」

 

 その光景を見ていると、俺にケントとイーディスが近づいていた。

 

イーディス「ねぇ、あの2人って強いの?」

カルム「どっちも強いさ。まあ、見てろ。」

ケント「そうか…………。」

 

 ファナティオとアスナは、高速で剣をぶつけ合っていく。

 その光景は、まるで、2人から星が放たれ、ぶつかり合っている様に見える。

 レイカとミトも、それぞれの武器をぶつけ合っていく。

 レイカの高速の剣技も、ミトは大した苦労もせずに捌いていく。

 しばらくすると、ファナティオとレイカは、2人に負けていた。

 2人は、ファナティオとレイカの攻撃を、まるでどこに攻撃するか知っているかのように捌き、2人の攻撃に、ファナティオとレイカがどの様にして逃げるのかを知っているかの如く、正確にそこに繰り出される。

 

ファナティオ「ま、参りました………。」

レイカ「強い…………!」

ベルクーリ「まさか、2人の攻撃を悉く予知するなんてな。」

リョウガ「未来が見えているのか?」

 

 まあ、アスナとミトは、定期的に戦っているのだ。

 アスナは自分自身の、ミトはアスナの動きを熟知している。

 そんな事をするのも、造作ではない。

 そうして、アスナとミトの実力が認められ、実戦形式での訓練を人界軍にする様にベルクーリ達から頼まれた。

 ちなみに、ユージオとケントの整合騎士の叙任は、この後に行われた。

 無論、エルドリエからは反発が来たものの、ベルクーリとリョウガを倒したという言葉に、エルドリエは何も言えなかった。

 ちなみに、ユージオとケントを整合騎士に叙任した理由は、他の整合騎士に対しては、ベルクーリとリョウガと戦い、実力が認められたからと言う事になっている。

 要するに、こんな事態だから、罪を減刑するかわりに、整合騎士として働いてもらうという意向だと説明された。




今回はここまでです。
遂に、正式にユージオとケントが整合騎士になりました。
カルムとミトも再会して、人界は動こうとしています。
ダークテリトリー側は、原作とほぼ同じなので、カットします。
次からの話は、アンリーシュ・ブレイディングのイベント、『集いし剣士たち』に相当する話をやったり、カルム、ユージオ、ケントの3人の強化を入れたりする予定です。
リバイスも、大分展開が凄くなってきましたね。
まさか、バイスに力を貸してもらうと、記憶が消えるという、ゼロノスと同じリスクを背負っているとは。
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