ソードアート・オンライン 紫紺の剣士   作:仮面大佐

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今回は、前回の続きです。


第53話 集いし剣士たち(後編)

シオリside

 

 ベルクーリ様とリョウガ様から、着いてくる許可を貰った私たちは、初等錬士寮で待っているフレニーカとアマネの元へ。

 

フレニーカ「皆!」

アマネ「どうだった…………?」

 

 私とルナとロニエとティーゼは、顔を見合わせて、同時に答える。

 

「「「「認めて貰えた!」」」」

フレニーカ「おめでとう、みんな!」

アマネ「良かった………!」

ロニエ「うん!」

ティーゼ「…………うん。」

 

 フレニーカとアマネは、抱きついてきて、泣いていた。

 

フレニーカ「本当に良かったね、皆!」

アマネ「…………それに比べて私たちは……。」

ルナ「そんな事ないわよ!」

シオリ「そうだよ!これは、私たちが無理を言ったからで………!」

フレニーカ「でも、私たちも、何か力になりたい………。」

アマネ「そうだ、神聖術なら………。」

ロニエ「神聖術………?」

シオリ「どういう事………?」

フレニーカ「ほら、戦争になったら、癒やし手も必要でしょう?」

ロニエ「うん。」

アマネ「だから、私たちも、神聖術師の方たちも一緒に行けないかなって。」

ティーゼ「そっか!」

ルナ「2人は、神聖術が得意だから!」

 

 そう言うティーゼとルナ。

 だけど、私とロニエは、不安そうな口調で2人に尋ねる。

 

ロニエ「でも、大丈夫なの………?」

シオリ「戦争に行って…………?」

フレニーカ「私たちも、キリト先輩にカルム先輩達の力になりたい。だから、皆と一緒に行きたいの!」

シオリ「私たち、アズリカ先生に頼んでくる!」

 

 その言葉に、私たちは顔を見合わせて、ロニエとティーゼはフレニーカの、私とルナはアマネの手を握る。

 

ロニエ「そうだよね。」

ティーゼ「なら、皆で行こう!」

シオリ「うん!」

ルナ「私たち6人で!」

フレニーカ「ありがとう…………!」

アマネ「ロニエ、ティーゼ、シオリ、ルナ……!」

 

 私たちは、アズリカ先生の元に行き、何とか許可を貰って、皆で行く事になった。

 

タカトラside

 

 ベルクーリ様とリョウガ様が修剣学院に来てからしばらくして、俺たちは、集まった兵士を見ていた。

 

ゴルゴロッソ「おお、壮観だ。短期間の間に、よくこれだけの兵士が集まったな。」

ユア「それに、気合いが部隊に満ちているな。」

ソルティリーナ「ああ、これも、アズリカ寮監の人望だ。」

タカトラ「あの人の、帝国剣武大会での勇姿を覚えている者が多いのだろうな。」

 

 そう、かなり集まったのだ。

 無論、簡単な事ではなかったが。

 

ゴルゴロッソ「そうだな………随分と奔走されたと聞いた。渋る者にも、根気強く説得に当てられたらしい。」

ユア「それに、こちらの二等爵士殿のご尽力もあるがな。」

 

 そう言うと、ウォロが来る。

 来ると思っていたがな。

 

ウォロ「いや、私は何もしていない。連れて来られた兵も、貴公らよりも少ないしな。」

ソルティリーナ「そんな事はないぞ、リーバンテイン殿。」

タカトラ「二等爵家たるリーバンテイン家の御令息が参戦すると聞いて、従軍を決めた者も多いだろうしな。」

ゴルゴロッソ「そうだ、そんな事を言ったら、平民の俺とユアは、兵なんか1人も連れてきていないのだぞ。」

ソルティリーナ「まあ、その分、ゴルゴロッソは私の、ユアはタカトラの副官として努めてもらうがな。」

 

 ソルティリーナがそう言うと、ウォロが笑う。

 

ウォロ「ふっ、物好きが5人も揃った、という事か。」

タカトラ「それにしても、お父上がよくお許しになったな。貴公の家は、我がウェインライト家はともかく、セルルト家とは立場が違うだろう。」

ソルティリーナ「随分………揉めたのではないか?」

ウォロ「何、大した事はしていない。いざとなったら、単身で従軍する、と言ったら、慌てて認めてくれたよ。」

 

 ちなみに、俺の方は、殆ど俺に任せる放任主義で、直ぐに認めてくれた。

 その際に、家宝ともいえる剣と盾を受け取った。

 甜瓜の剣に甜瓜の盾だ。

 これは、神器級の武器で、元々は、甜瓜という果物が異常成長して、武器に転換されたものだ。

 

ソルティリーナ「ふっ、やはり、随分な無茶をしているではないか。」

タカトラ「変わったな、リーバンテイン殿。」

ウォロ「ふっ………。もしかしたら、私もキリト修剣士に影響を受けたかな?いや、もう修剣士ではないが………いずれにしても、彼にはでかい借りがあるし、カルムとも戦えていない。」

ソルティリーナ「リーバンテイン殿………。」

タカトラ「貴公も存外にしつこいな………。」

 

 俺とソルティリーナが呆れながらそう言うと、ウォロは真面目な顔で答える。

 

ウォロ「闇の軍勢の侵攻を食い止めなければ、あの者に借りを返す事が出来ないからな。前線で食い止められなければ、持ち堪えられぬ。それくらいは、私でも分かる。」

ソルティリーナ「ならば、敵を撃退して、その二つの勝負を見届けるとしよう。」

タカトラ「その時には、立会人を務めさせてほしい。」

ウォロ「ああ、頼んだぞ、セルルト殿にウェインライト殿。その後には、お主達とも立ち合いたいからな。」

ソルティリーナ「望む所だ。」

タカトラ「その為には、生きて戻らなければな。」

 

シオリside

 

 私とルナ、ロニエ、ティーゼは、人界軍の集合場所に来ていた。

 そこには、沢山の人たちがいた。

 

ティーゼ「なんだか凄いね、ロニエ、シオリ、ルナ。」

ロニエ「うん………。こんなに人が集まるなんて。それに、皆強そう。」

ルナ「私たちだって強いよ!だって、ベルクーリ様とリョウガ様に認めて貰ったんだから!」

シオリ「そうだよね!うん!こんな所で怖気付いていられない!きっと、先輩達も、戦場にいる筈なんだから!」

 

 そう、ここから先は戦場になり、そこにはきっと、カルム先輩達がいる。

 会いに行くためにも、こんな所で怖気付いていられない!

 

ロニエ「…………ありがとう、ティーゼ、シオリ、ルナ。私、3人が居てくれて良かった。」

ティーゼ「え!?」

ルナ「どうしたの、急に?」

ロニエ「だって、本当の事だもん。私1人だったら、きっとこんな所まで来れなかった。」

シオリ「それは、私たちも同じだよ。1人じゃ、こんな軍隊の中に入る事なんてできなかった。きっと、先輩達も同じだったんだと思うよ。1人じゃなくて、4人だから………。」

 

 そう、カルム先輩は言っていたのだ。

 

カルム『俺1人じゃ、修剣学院には来れなかったさ。キリト、ユージオ、ケント。その3人と一緒だったから、ここまで来れたんだ。』

 

 まさに、今の状況と同じだ。

 私たち4人が居たから、ここまで来る事が出来たんだ。

 

ロニエ「そうだよね、きっと。」

ルナ「私たち4人が居たから、戦えたんだよ。」

ティーゼ「だから、きっと先輩達に会おう!」

シオリ「それまで4人で戦い抜こうね!」

 

 私たちは、そう誓い合う。

 

タカトラside

 

 俺たちは、集まった兵士の前に立ち、演説を始める。

 

ソルティリーナ「ここに集まった兵士諸君。よく集まってくれた。これより我々は、ダークテリトリーから侵攻してくる軍勢を打ち倒すべく、東に向かう。」

タカトラ「闇の軍勢は強い。これまでに経験した事の無いような厳しい戦いになるだろう。」

 

 その言葉に、周囲はざわめきだす。

 だが、その騒めきも、ソルティリーナの一言で鎮まる。

 

ソルティリーナ「だが、我々こそ、人界を守る最後の盾であり、刃である。我々が臆して、どうして戦いに勝利できるだろうか!」

タカトラ「我々が全力を尽くせば、必ず勝利できる。人間の底力を、ダークテリトリーの輩に見せつけろ!!」

人界軍「うおおおおお!!」

 

 俺とソルティリーナは、それぞれの剣を抜刀して、天へと掲げる。

 すると、周囲が大きく叫ぶ。

 

ゴルゴロッソ「死に急ぐなよ!」

ユア「生きてこそ、勝利が近づいてくる!」

人界軍「おう!」

「「人界軍に勝利を!」」

人界軍「勝利を!!」

 

 その掛け声と共に、整合騎士達と合流するべく、移動を開始する。

 カルム、お前も、この戦場に来るのだろう?

 なら、人界を守る為に、俺と共に戦ってくれ。

 俺の意志を受け継いだ、お前と共に戦おう。




今回はここまでです。
タカトラが持つ剣のモチーフは、名前は、火縄甜瓜DJ銃から、形状は、マルス、イドゥン、バロンのリンゴアームズが使っていた、ソードブリンガーとアップルリフレクターです。
まあ、メロンの形状の盾に、メロンの茎の部分が束になっている剣だという感じです。
タカトラ先輩も、いざ、出陣!
次回は、カルムとミトの2人の行動を書く予定です。
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