ここで、ケントに強化が入ります。
ケントside
俺とユージオは、整合騎士になったわけだが、イーディスと共に行動する事が多い。
どうやら、ベルクーリさんとリョウガさんの采配の結果らしい。
実力があるとはいえ、半人前の騎士。
そこで、イーディスが指導するという形で、行動を共にする事になった。
一度、ベルクーリさんとリョウガさんに呼び出される。
イーディス「ケントと一緒に、果ての山脈の警護を?」
ベルクーリ「そうだ。依然として、果ての山脈の警護の必要があるからな。ケントとの連携を深める為にも、一緒に行ってくれ。」
リョウガ「もしかしたら、ゴブリンが潜んでいる可能性がある。心してかかれ。」
ケント「分かりました。」
ベルクーリ「それと、カーディナル殿が、お前たち2人を呼んでいたぞ。」
イーディス「私も?」
ケント「カーディナルさんは、どこにいらっしゃいますか?」
リョウガ「この時間だと、恐らく、大図書室に居るだろうな。」
俺とイーディスは、リョウガさんの言う通りに大図書室に行くと、カーディナルさんとユーリさんが何かを話していた。
すると、俺たちに気付いたのか、こちらを向いてくる。
カーディナル「おお、よく来たな。」
ケント「それで、カーディナルさん。俺たちに用事とは?」
カーディナル「うむ。まずはイーディス。前に出よ。」
イーディス「え?ええ………。」
イーディスが前に出て、カーディナルさんはイーディスに杖を向ける。
すると、神聖術が発動して、イーディスに温かい光が包まれる。
イーディスが眼帯を取ると、失われていた右目が回復していた。
イーディス「ありがとうございます。」
カーディナル「よい。修復するのが遅れてすまなかったな。」
ケント「それで、俺に用事というのは?」
カーディナル「そうじゃったな。ケント。お主に渡したい物があるのじゃ。」
ケント「渡したい物?」
ユーリ「これだ。」
そう言ってユーリが渡してきたのは、鎧だった。
ケント「これは?」
ユーリ「これは、《雷鳴の鎧》だ。」
ケント「雷鳴の鎧?」
イーディス「もしかして、リョウガが使ってる時国の鎧と同系統なの?」
カーディナル「そうじゃ。これを使えば、雷鳴剣黄雷の力を、更に引き出せるかもしれん。」
ケント「………かもしれない?」
ユーリ「引き出せるかどうかは、担い手にもよるからな。」
なるほどな。
どうにかして、雷鳴剣黄雷の力を引き出せる様にしないとな。
そうして、用事が終わったので、俺とイーディスは出かける。
実は、整合騎士に叙任された際に、飛竜も授かられたのだ。
俺はその飛竜の名前を、御雷という名前にした。
イーディスの飛竜である霧舞と共に、果ての山脈へと向かう。
イーディス「それにしても、まさか、ケントを選ぶなんてねぇ………。」
ケント「どういう事だ?」
イーディス「その子はね、最高司祭様が持て余してた飛竜なのよ。その子、誰にも仕えたりはしなくて。」
ケント「そういう事だったのか………。」
イーディス「だからさ、その子を大事にしてあげてね。」
ケント「ああ。」
果ての山脈へと到着して、俺たちは2体の飛竜に待機命令を出して、洞窟へと調査に入る。
洞窟の中は暗く、慎重に進んでいくと、何かの話し声が聞こえてくる。
俺とイーディスは、頷き合って、耳を澄ませる。
すると。
???「もう少しで、白イウムどもの村を攻められるぞ!」
???「ああ!白イウムどもを、食らってやる!」
イーディス「ケント。」
ケント「分かってる。」
俺とイーディスは頷き合って、その声の主の前に現れる。
そこに居たのは、ゴブリンの一団だった。
イーディス「整合騎士よ!」
ケント「諦めろ!」
ゴブリン「なっ!?整合騎士………!?」
ゴブリン「なんで白イウムがもう居るんだ!」
俺たちが急に現れた事に動揺していた。
周囲を見渡すと、何かを掘っている様な形跡が見られた。
恐らく、ダークテリトリーから、ここまで掘ってきたのだろう。
すると、ひと回り大きいゴブリンが洞窟の奥から現れる。
カザリ「おらぁ!貴様ら!たかが白イウム2人だけに何を怯えている!無様な姿を晒すなァァァ!!」
イーディス「あれが大将みたいね。」
ケント「そうだな。」
何か、2年前に襲ってきたウガチと雰囲気が似ている。
2年前に斬られた腹の傷が、少し痛む。
だが、今の俺は、2年前の俺とは違う!
イーディス「ケント、いける?」
ケント「大丈夫だ。俺に迷いはない!」
イーディス「上等よ!」
カザリ「このカザリ様が、貴様らを食らってやるぞ!」
ケント「やれる物なら………!」
イーディス「やってみなさい!」
そうして、俺とイーディスはゴブリンの集団との戦闘が始まる。
俺とイーディスは、周囲にいるゴブリンを斬り捨てていく。
すると、カザリが曲刀を振るってくる。
カザリ「てめぇら!とにかくコイツらを分断しろ!例え強くても、数で押すぞ!」
ケント「なっ…………!?」
イーディス「まさか…………!?」
そんな手に出てくるとは!
俺とイーディスは分断されてしまい、カザリは、俺に向かって攻撃を仕掛けてくる。
何とか捌いてはいるが、このままでは限界になってしまう。
イーディスside
このままじゃ、ケントが…………!
まさか、分断されてしまうなんて………!
私は、何とかケントの方へ行こうとするけど、手下に阻まれて、中々行けない。
もう、使うしかないの………!?
すると、脳裏に、以前、最高司祭様に言われた事が蘇る。
アドミニストレータ『イーディス。あなたの記憶解放術は強力すぎる。だから、周囲に味方がいる状況下での記憶解放術の使用は禁止します。』
そう、闇斬剣の記憶解放術を使えば、ケントを助けられるのかもしれない。
だけど、あの技は、ケントの視界を奪いかねない代物だ。
でも、ケントなら、どうにかしてくれるよね?
私の、大好きな人なら。
イーディス「リリース・リコレクション!」
その式句と共に、周囲が闇に包まれる。
私は、混乱しているゴブリン達を斬り伏せていく。
だけど、ケントは大丈夫かしら………?
すると、ケントが居るであろう方向に、一筋の雷が現れる。
そして、目を凝らすと、黄金の鎧を見に纏うケントの姿が入る。
ケントside
何だ、この闇は!?
そういえば、イーディスから、記憶解放術の術式が聞こえた気がするぞ………!
俺は以前、ベルクーリさんとリョウガさんから、とある事を言われていた。
ベルクーリ「ケント。イーディスの嬢ちゃんが、記憶解放術を使わないようにしろよ。」
ケント「どういう事ですか?」
リョウガ「闇斬剣の記憶解放術は、周囲が闇に包まれる。それにより、敵味方関係なく、視界が奪われる。」
ケント「…………ッ!?」
ベルクーリ「だから、出来る事なら、使わせずにやりたいが、ケント。お前さんなら、イーディスの生み出す闇にも対抗出来る気がするんだよ。」
ケント「…………分かりました。」
そう約束したのに、イーディスに記憶解放術を使わせてしまった。
だが、俺は、とある事を思い出した。
それは、雷鳴剣黄雷は、『生命に活力を与え、闇に潜む悪を射抜く』剣だという事だ。
この闇を使えば、例え視界が奪われたとしても、カザリの位置が分かるはずだ………!
だから、頼む、雷鳴剣黄雷。
力を貸してくれ。
イーディスを守って、この世界を守る為に………!
ケント「リリース・リコレクション!」
その術式と共に、俺は雷を放つ。
すると、その雷が雷鳴の鎧に当たり、鎧に意匠が追加されていく。
右腕には、三つの首の番犬の意匠が、胸の部分には、針鼠の意匠が、左肩には、ランプの意匠が追加されていく。
これが、雷鳴の鎧の力か………!?
足の部分を見ると、棘が着いた膝当てが出現する。
すると、俺はカザリの気配を感じとる。
どうやらカザリは、どういう状況か全く分からないらしい。
カザリ「イウムの男め!どこだ!?」
ケント「行くぞ!」
俺はそう叫んで、上空に向かって飛び上がる。
そして、雷の如くカザリを斬りつけ、そのままカザリの後ろへ。
カザリ「なっ…………!?」
ケント「これで話は終わりだ。」
俺がそう言うと、カザリの右腕と腰が斬れて、カザリは絶命する。
すると、闇が晴れて、イーディスの姿が目に入る。
ゴブリン達も、いつの間にか大将がやられた事に気づいた様だ。
ゴブリン「なっ…………!?」
ゴブリン「カザリ様が…………!?」
ケント「ここは、お前達の場所じゃない!これ以上来るというのなら、俺は容赦なくお前達を討ち倒す!その覚悟がある奴は、前に出て来い!」
その声と共にゴブリン達は悲鳴を上げながら撤退していく。
どうやら、俺たちの勝ちだな。
鎧を見ると、追加された意匠はそのままだった。
雷鳴剣黄雷を納刀すると、途端にイーディスが抱き寄ってくる。
ケント「うわっ!…………イーディス?」
イーディス「………心配かけないでよ、バカ。」
ケント「悪い…………。」
イーディス「…………とにかく、この洞窟を崩落させましょう。」
ケント「ああ。」
俺たちは外へと出て、飛竜達にお願いして、洞窟を崩落させる。
一応、中は凍素と水素を使って、凍結させておいた。
これで、そう簡単には入ってこれないだろう。
イーディス「ケント。」
ケント「うん?」
イーディス「少し話があるの。カセドラルに戻って、この事を騎士長達に報告したら、私の部屋に来て欲しい。」
ケント「…………分かった。」
俺たちは飛竜に乗り、セントラル・カセドラルへと戻ってくる。
ベルクーリさんとリョウガさん達に報告すると、驚いた様な表情を浮かべる。
まさか、穴を掘って人界まで入ってくるとは思わないだろう。
俺たちの対処を褒めてくれた。
そして、イーディスの部屋へと入る。
イーディスは、俺の事を見つめる。
イーディス「ケント。」
ケント「な、何だ………?」
イーディス「ありがとう。あの時、私のせいで闇に包まれても、大将を倒してくれて。」
ケント「いや、逆に、イーディスの闇のおかげで、アイツの位置が分かったんだ。礼を言うのはこっちの方だ。」
イーディス「どういう事?」
ケント「雷鳴剣黄雷は、『生命に活力を与え、闇に潜む悪を射抜く』剣だ。だから、闇に包まれたからこそ、アイツの位置が分かって、雷鳴の鎧の力を引き出せたんだ。」
イーディス「そっか………。」
イーディスは、そう呟いて、俺に視線を向けてくる。
俺は、胸に秘めていたとある想いを、イーディスに打ち明ける。
ケント「イーディス、伝えたい事があるんだ。」
イーディス「…………何?」
ケント「俺は、ルーリッドの村で一緒に過ごしていた時から、ずっと、イーディスの事が好きだったんだ。だから、イーディスと一緒に居たいんだ。」
イーディス「………………。」
その言葉を言った俺は、凄く顔が赤くなっている筈だろう。
イーディスも、顔を赤く染めるが、凄く嬉しそうな表情を浮かべる。
イーディス「………私も、ルーリッドの村で一緒に居た時から、ケントの事が気になってた。だから、私も、ケントと一緒に居たいわ。」
ケント「…………ああ。」
イーディス「…………はっきり言って、私の事、どう思ってる?」
ケント「………好きだ。誰よりも、どんな人よりも、イーディスの事が好きだ。」
イーディス「なら、それを証明して。」
イーディスはそう言って、目を閉じる。
俺は、自分の唇をイーディスの唇へと当てる。
その時間は、10秒くらいだったのだろうが、今の俺たちからしたら、長く感じた。
イーディス「…………ケント、これからよろしくね。」
ケント「ああ。」
俺とイーディスは、お互いの想いが通じ合った喜びを噛み締めつつ、抱きしめ合い、再び唇を重ねる。
そして、新たな決意を胸に宿す。
それは、イーディスを絶対に守る事だ。
8年前、俺は何も出来なかった。
だからこそ、イーディスを今度こそ守ってみせる。
今回はここまでです。
遂に、ケントとイーディスが結ばれました!
ケントの強化のモチーフは、エスパーダのゴールデンアランジーナです。
次は、ユージオとアリスです。
アンケートを取っていますが、闇黒剣月闇が多い事に驚いています。
アラビアーナナイトのSHフィギュアーツが明日から予約が始まります。
アラビアーナナイトって、プリミティブドラゴンの流用とはいえ、デザインが良いですよね。
キリトに持たせる剣は何が良いか
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水勢剣流水
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闇黒剣月闇
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無銘剣虚無
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その他(その場合は活動報告に入れる事。)