少し、早足かもしれません。
ユージオside
僕は、ケントと一緒に、整合騎士へと叙任された。
ケントにイーディスが付いたのと同じく、僕にはアリスが付いた。
実力はあっても、騎士としては半人前だからみたいだ。
ある日、カーディナルさん達に呼び出された。
ユージオ「あの、カーディナルさん。どうしましたか?」
カーディナル「ユージオ、お主には、アリスと共に、ルーリッド村に向かって欲しいのじゃ。」
アリス「ルーリッド村に?」
ユーリ「あそこは、ダークテリトリーに続いている洞窟がある。一応、エルドリエが崩落させたが、ケント達の所みたいに穴を掘って来る可能性が大いにある。」
ユージオ「分かりました。」
カーディナル「それに、キリトの療養にもなる筈じゃ。」
アリス「…………という事は、アスナも来るという事ですか?」
カーディナル「一応、アスナも行く事になっておる。」
アリス「分かりました。行こう、ユージオ。」
ユージオ「うん。」
僕はアリスに連れられて、アスナさんと合流する。
事情を話したアスナさんは、了承してくれた。
アスナ「分かったわ。でも、どうやってそのルーリッド村に行くの?」
アリス「アスナは、私の飛竜の雨緑に乗って、キリトは、ユージオの凍華に乗せましょう。」
ユージオ「分かったよ。」
アスナ「そういえば、ケントさんとイーディスさん、ここ最近、更に仲が良くなったんだけど、何かあったのかな?」
アリス「実は、イーディスとケントは、付き合い始めたそうよ。」
ユージオ「そうなんだ!」
ケントとイーディスは、付き合えたんだ。
なら、僕も…………。
そう想いながら、僕は、ケントと同時に与えられた飛竜に跨り、キリトも乗せて、ルーリッドの村へと向かう。
しばらくして、ルーリッドの村に到着する。
まずは、村長の元へと向かう。
キリトをどうにかして休ませたい。
ジンク「おい!何を勝手に………ユージオ、アリス…………!?」
アリス「村長に話があります。」
騎士としての口調になり、村長を呼び出す。
ジンクは、キリトの変わり様とアスナの事に首を傾げていた。
ガスフトさんが出てきて、アリスを見ると、驚いた様な表情を浮かべる。
ガスフト「アリス…………!?」
アリス「はい、お父様。」
ガスフト「お前、どうして………!?」
アリス「私は、整合騎士となる事で、罪滅ぼしをする事になったのです。」
ガスフト「そうなのか…………。」
ユージオ「ガスフトさん、お願いがあるんです。」
ガスフト「なんだ?」
ユージオ「キリトをどこかで休ませたいんです。」
アスナ「お願いします!」
ガスフト「……………。」
一応、アリスが整合騎士としての鎧を身に纏っている状態なので、疑われてはいないとは思うけど、大丈夫かな…………?
すると、とある人物の声がしてくる。
???「な、何を言っておるのだ!」
アスナ「あの人は?」
ユージオ「確か、ナイグル・バルボッサさんで、村一番の大農場の主だよ。」
バルボッサ「突然、余所者を連れてきおって!そんな事が認められるか!」
アスナ「余所者…………!?」
ユージオ「な、何を………!?」
僕とアスナが絶句してると、ガスフトさんがバルボッサさんを黙らせる。
ガスフト「落ち着け。」
バルボッサ「ですが………!」
ガスフト「気持ちは分かる。だが、整合騎士の頼みを断るのか?」
バルボッサ「そ、それは………。」
ガスフト「整合騎士殿。申し訳ない。村の離れに、家を建てられる広場があります。そこを使って下さい。」
アリス「分かりました………。」
ガスフトさんは、辛そうな表情だった。
それもそうだ。
8年ぶりに実の娘と再会できたのに、立場上、こうするしかなかった。
僕たちは、その広場へと向かう。
アスナ「何よ、あの言い方!」
ユージオ「ごめん、バルボッサさんって、ああいう人だから…………。」
アリス「本当に失礼よね。」
怒るアスナを何とか宥めていると、後ろから、声がかけられる。
セルカ「姉………様………なの?」
アリス「セルカ………。」
セルカ「やっぱり、姉様だった………!」
アスナ「この子は………?」
ユージオ「彼女はセルカ。アリスの妹だよ。」
アスナ「へぇ………。」
ユージオ「そういえば、メアリはどうしたんだい?」
セルカ「メアリなら、教会に居るわよ。」
ユージオ「そっか…………。」
セルカ「話は、お父様から聞いてるわ。ちょうど、ガリッタさんを呼ぼうと思って。」
ユージオ「ありがとう。」
そうして、セルカの紹介で、ガリッタ爺と再会して、僕、アリス、アスナさんの3人で家を建てる事にした。
アリスが記憶を取り戻している事もあり、着々と進んでいった。
途中、アスナさんが、木に頬擦りをしていたなぁ。
アスナさん曰く、「これ、本当にいい木よね。」らしい。
そんなこんなで、何とか家を建てる事が出来た。
キリトの療養を、僕たち3人で協力する事になった。
途中、カルム、ミトさん、ケント、イーディスの4人も来て、協力してくれた。
半年が経っても、キリトは目覚める気配を見せなかった。
ある夜、僕はカルムとケントの3人と一緒に、ルーリッドの夜空を見上げていた。
ユージオ「久しぶりに、ルーリッドの夜空を見たなぁ………。」
ケント「そうだな………。」
カルム「本当に、綺麗だよな………。」
僕たちは、空を見上げてながらそう言う。
本当なら、キリトも居てくれれば良かったんだけどな………。
すると、カルムがケントに声をかける。
カルム「ケント、風の噂で聞いたが、イーディスと付き合えたんだな。」
ケント「ああ。想いが通じたよ。」
カルム「良かった。………次は、ユージオの番かな。」
ユージオ「僕の?」
カルム「ユージオは、アリスに想いを伝えたのか?」
ユージオ「カルム!?」
カルムの突然の発言に、僕は狼狽える。
カルムの顔は、最初は揶揄う様な顔だったが、すぐに真面目な顔になる。
カルム「もうすぐ戦争が始まるかもしれない。この際、アリスに想いを伝えたらどうだ?」
ユージオ「ア、アリスに…………?」
ケント「ああ。俺だって、イーディスに想いを伝えられたんだ。ユージオも出来る。」
ユージオ「う、うん。分かった。」
僕は、動揺しつつ答える。
僕の想い…………。
この想いを、アリスに伝えたい。
いつもは臆病な僕だけど、この際、ちゃんと伝えないと………。
すると、カルムが何かを呟く。
カルム「もしかしたら、ケント達がこの世界から離れるかもしれないからな。」
ユージオ「何か言った?」
カルム「何でもない。」
ケント「そうか…………。」
何だろう?
すると、変な匂いがしてくる。
ルーリッド村の方を見ると、炎が上がっていた。
まさか…………!
アリスside
ルーリッドの村の中でキリトを休ませる事は出来なかったけど、何とか家を建てて、休ませる事が出来たわね。
今、家の中には、私、イーディス、アスナ、ミト、そして、車椅子に座っているキリトが居た。
現在、軽い女子会を開催してる。
アスナ「アリスさん、イーディスさん、私とミトが来るまで、キリト君とカルム君を守ってくれてありがとうね。」
ミト「ありがとう。」
イーディス「良いのよ。2人には借りがあるしね。」
アリス「それに、大切な幼馴染の1人だから。」
アスナ「そっか………。」
ミト「そう…………。」
そんな風に話していて、話は、イーディスがケントと付き合い始めた事になる。
アスナ「それにしても、イーディスさん、ケント君と付き合うんだって?おめでとう!」
ミト「おめでとう、イーディス。」
イーディス「ありがとうね。」
アリス「良かったわ。」
イーディス「さて、次はアリスの番じゃない?」
アリス「私の?」
イーディス「ユージオには告ったの?」
アリス「…………ッ!?」
イーディスの言葉に、私は動揺して立ち上がる。
アリス「な………何をいきなり………!?」
アスナ「確かに。」
ミト「アリスは、ユージオには告らないの?」
アリス「……………!」
ミトの言葉に、私は顔を赤く染めて、下を向く。
すると、真面目な雰囲気のミトが口を開く。
ミト「アリス。」
アリス「な、何…………?」
ミト「ユージオに伝えたいなら、ちゃんと伝えた方がいいと思うよ。」
アリス「ミト…………。」
アスナ「ミトの言う通りだよ。もしかしたら、ユージオ君も想ってたりね。」
アリス「…………分かりました。少し、ユージオと話してきます。」
アスナ「その意気だよ!」
私がそう決意する中、少し焦げ臭い匂いがしてくる。
何事かと思っていると、ユージオ達が家の中に駆け込んでくる。
アスナ「どうしたの?」
ミト「そんなに慌てて。」
ユージオ「大変だ!」
ケント「闇の軍勢が攻めてきた!」
「「「「!?」」」」
ユージオside
何か、アリスに想いを伝える所じゃなくなっちゃったな………。
僕としては、すぐにルーリッド村に行きたい。
でも、キリトをここには置いていけない。
どうすれば…………!
すると。
カルム「キリトの事は、俺とミトとアスナに任せろ!4人は、ルーリッド村の人たちを助けに行ってやれ!」
ユージオ「でも…………!」
ミト「大丈夫よ!私たちはそう簡単に負けないから!」
アスナ「だから、あなた達の故郷を救いに行って!」
ケント「分かった!」
アリス「ええ!」
イーディス「分かったわ!」
だけど、僕は頷けなかった。
助けに行きたいが、バルボッサさんは、アスナの事を余所者と言った。
そんな人を助ける意味はあるのか………?
そんな事を考えていると、誰かに引っ叩かれた様な感覚がする。
叩いたのは、アリスだった。
僕が戸惑ってる中、アリスは語った。
アリス「あなたは何がしたいのですか?何を為すべきなのですか?整合騎士なら、それを己で見定めなさい。」
ユージオ「……‥…!」
そのアリスの騎士としての言葉に、僕の目は覚めた。
そうだ、僕は整合騎士だった。
なのに、こんな事で戸惑うなんて、僕もまだまだだな………。
ユージオ「そうだ………。僕の剣は、守る為に。自分の大切な物を守る為にある!」
アリス「それでこそ、ユージオよ。」
ケント「さあ、行こう!」
イーディス「ええ!」
僕たちは飛び出して、自分たちの飛竜に、ルーリッド村の上空で待機する様に命じる。
ルーリッド村に着いて、ガスフトさん達の元へ。
ユージオ「ガスフトさん!」
ガスフト「ユージオ………?ケントも………!」
アリス「状況はどうなっていますか!?」
ルイス「現在、ジンク達がどうにか堪えていますが、いつここまで来るか………。」
イーディス「ここは、私たちがどうにかするわ!南の通りから、皆を避難させて!」
ガスフト「分かりました、整合騎士様!」
ルイス「皆、避難するぞ!バルボッサさんも、逃げますよ!」
バルボッサ「わしの屋敷が………!」
ルイスさんがバルボッサさんを引き摺ってまで避難させる。
僕たちは上空に向かって叫ぶ。
アリス「雨緑!」
イーディス「霧舞!」
ユージオ「凍華!」
ケント「御雷!」
僕たちの飛竜の名前を叫ぶと、4匹の飛竜は、光線を放ちながらルーリッドの上空を飛ぶ。
すると、光線に当たったゴブリン達が消し飛んでいく。
狼狽えているゴブリン達に向けて、僕たちは叫ぶ。
アリス「我ら、人界の騎士アリス、イーディス、ユージオ、ケント!」
イーディス「私たちがここにいる限り、アンタ達が求める血と殺戮は得られないわ!」
ユージオ「斬られる覚悟がある奴から前に出てこい!」
ケント「ここから先には一歩も通さない!」
「「「「エンハンス・アーマメント!」」」」
僕たちの叫び声に、ゴブリン達は怯むが、大将格と思われる2体のオークが叫ぶ。
モリッカ「グラアアーッ!たかが白イウムの四匹程度!」
デリル「このデリル様とモリッカが直ぐに這わせてやろう!」
だが、そう叫んでいたが、僕の氷の蔓とケントの雷の鎖に囚われ、アリスとイーディスの金木犀の花と闇の斬撃波に飲まれ、すぐに倒される。
その際に、何体かゴブリンも倒している。
ゴブリン達が狼狽えていると。
アリス「これは、人界と闇の国を隔てる壁。」
イーディス「例えアンタ達が洞窟を掘り返そうと、私たちがいる限り、この地を汚させはしない!」
ケント「選べ!前に進んで地の海に倒れるか………。」
ユージオ「後ろに下がって、闇の国に帰るか!」
僕たちの叫び声に、ゴブリンとオークは、叫びながら撤退していく。
何とか、終わって良かった………。
その後、ルーリッドの村の人たちに、色々と質問攻めにあった。
僕とケントも整合騎士になって、休暇とダークテリトリーの監視を兼ねてここに来たと説明した。
その後、洞窟を確認しに行って、完全に崩落させた。
そして、僕はアリスを自分の部屋に呼んだ。
アリス「お邪魔します………。」
ユージオ「どうぞ…………。」
アリスも緊張している様な表情を浮かべ、僕の隣に座る。
覚悟を決めるんだ、ユージオ!
僕は自分にそう言い聞かせて、アリスに顔を向ける。
ユージオ「アリス、話があるんだ。」
アリス「何………?」
ユージオ「僕は、ルーリッドの村で過ごしていた時から、ずっと君の事が好きだったんだ。だから、君がどこに行こうと、この手を離したくない。一緒に居たい。」
アリス「……………。」
僕の告白の言葉を聞いたアリスは、顔を赤く染める。
少し俯いていたが、顔を上げると、満面の笑みを浮かべる。
アリス「私も、ユージオの事が好きよ。」
ユージオ「うん!」
想いが伝わって良かった………!
アリス「じゃあ、私の事を好きだって事を証明して?」
ユージオ「うん。」
そう言って、僕とアリスは目を閉じて、顔を近づけていく。
すると。
カルム「おい!押すな!」
「「!?」」
「「「「「うわぁ!!」」」」」
すると、部屋の扉が開いて、カルム達が転がってきた。
ユージオ「皆………!?」
アリス「もしかして、盗み聞き!?」
カルム「わ、悪い、つい、気になってな。」
イーディス「おめでとう、アリス!ユージオ!」
ケント「良かった!」
アスナ「おめでとう!」
ミト「おめでとう!」
そう言ってくるが、あの告白の言葉を聞かれていた事がすぐに察しがついて、僕とアリスは顔を赤くしながら俯いてしまう。
翌日、ベルクーリさん達と合流するべく、飛竜に乗る準備をしていると、セルカとメアリの2人がやってくる。
2人曰く、シスターアザリヤには許可を貰ったらしい。
メアリ「まさか、お姉ちゃんも整合騎士だったなんて………。」
イーディス「ごめんね、心配かけて。」
メアリ「大丈夫よ!」
セルカ「姉様達も、皆戻ってきてね!」
アリス「ええ。必ず、この6人で戻ってくるわ。」
ユージオ「ちゃんと約束は守るよ。」
ケント「ああ、セルカ、メアリ。約束だ。」
そう約束して、僕たちは、東の大門近くにいるであろう人界守備軍と合流するべく、飛竜を飛ばしていく。
今回はここまでです。
遂に、ユージオとアリスがくっつきました!
いよいよ、大戦が始まります。
次回は、人界守備軍での出来事です。
もしかしたら、修羅場になるかもしれません。
何せ、カルム達の傍付きがいるもんですから…………。
キリトに持たせたい剣に、水勢剣流水を入れたのは、氷の力を使えるから、青薔薇の剣みたいに、夜空の剣と相性がよさそうと感じたからです。
闇黒剣月闇、多いですね。
キリトに持たせる剣は何が良いか
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水勢剣流水
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闇黒剣月闇
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無銘剣虚無
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その他(その場合は活動報告に入れる事。)