ソードアート・オンライン 紫紺の剣士   作:仮面大佐

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今回の話は、若干、修羅場になります。


第57話 傍付きとの再会

カルムside

 

 ルーリッド村を発ってから、少しが経過した。

 俺たちは、天幕が大量に並んでいる場所へと到着した。

 ここが、人界守備軍の野営地だ。

 いよいよ、闇の軍勢との戦いが始まるんだ。

 気を引き締めないとな。

 着地すると、誰かが近くに寄ってくる。

 

エルドリエ「アリス様!………貴様ら……!」

カルム「どうも。」

 

 エルドリエは、アリスが居ることに歓喜の声を上げるが、俺とキリトとユージオとケントを見た途端、視線がきつくなる。

 どんだけ嫌われてるんだ。

 だが、それもすぐに終わった。

 何故なら、アスナとミトの2人もエルドリエにきつい視線を向け、エルドリエはすぐにアリスの方を向いたからだ。

 

エルドリエ「アリス様!これは、どういう事ですか。何故、彼らがここに………!」

アリス「これは、彼らの意思です。」

イーディス「彼らがそう言ってるんだから、私たちには止める資格はないわよ。」

エルドリエ「だからと言って、彼らの力を借りるなど………!」

カルム「だから来たんだよ。」

ユージオ「カルム………。」

ケント「お前………。」

 

 俺の言葉に、その場にいる全員が俺を向く。

 

カルム「俺たちは、公理教会を崩壊させたからな。その責任は取る。戻れと言われても、俺たちは戻らないさ。剣士なら、世界を救う為に剣を振るうべきだと思ってな。」

エルドリエ「貴様!いくら整合騎士を倒せたからと言って、一般民が戦争に加わろうとなどと………!」

ベルクーリ「そこまでだ!」

「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」

 

 俺たちが声のした方を向くと、そこには、ベルクーリ、リョウガ、ユーリの3人がいた。

 

ベルクーリ「そうカッカするなよ、エルドリエ。そして、久しぶりだな、アリスの嬢ちゃんにユージオ、イーディス、ケント、カルム。アスナとミトの嬢ちゃん達も来ると思ってたぜ。」

リョウガ「どうやら、ユージオとケントは、一皮剥けた様だな。」

ユーリ「剣士として、成長したのだな。」

ユージオ「はい。」

ケント「鍛錬が日課となってますから。」

 

 どうやら、永き時を生きた剣士達からしたら、ユージオとケントは成長してる様に見えるんだな。

 まあ、実際に成長したと、俺も思う。

 

エルドリエ「騎士長!リョウガ殿!何故、彼らを整合騎士にしたのですか!」

ベルクーリ「まだ納得してなかったのか。」

リョウガ「アイツらの今の実力は、俺たちに勝るとも劣らない。」

ユーリ「それに、それ以上は言わない方が良いと思うぞ。」

エルドリエ「何?…………ッ!?」

 

 そう、俺の背後から、ミトとアスナの2人が殺気をぶつけているのだ。

 怖いからやめて。

 

ミト「エルドリエさん…………だっけ?カルムは強いわよ。」

アスナ「そうね。キリト君だって、強いんだから。」

エルドリエ「…………ッ!?」

 

 そんな、殺気の視線を向けられたエルドリエは、何も言えなくなっていた。

 ミト、アスナ、それ以上はエルドリエが可哀想だからやめてあげて。

 すると、そんなエルドリエを他所に、ベルクーリとリョウガはキリトを見詰めていた。

 

カルム「ベルクーリさん?リョウガさん?」

ユージオ「何をする気なんだろ………?」

ケント「さあ…………?」

アリス「まさか…………。」

イーディス「ちょっと………!」

ユーリ「大丈夫だ。」

 

 すると、ベルクーリさんとリョウガさんは、両眼をぎろりと光らせる。

 すると、アスナが抱えてるキリトの体が震えて、2人とキリトの間で銀色の閃光が弾ける。

 俺たちは、抜刀する体勢をとる。

 まあ、アスナに至っては、抜刀して、キリトを抱えながらも剣を2人に向けていた。

 

アスナ「何をするんですか!」

ベルクーリ「いや、アスナの嬢ちゃん。これは、確認したい事があってだな………。」

リョウガ「どうやら、キリトは心こそここには無いが、生きてる。だから、絶対に目覚めさせろ。」

アスナ「言われなくてもそのつもりです。」

カルム「アスナ、2人だって悪気があった訳じゃないから、許してあげよう?な?」

アスナ「カルム君が言うなら………。」

 

 そんなトラブルがあったものの、何とか、各自に充てがられた天幕へと向かう。

 だが、荷物を置いてすぐに、キリトの天幕の方へと向かう。

 

カルム「そういえば、ベルクーリさんとリョウガさんは、キリトが心意を使えるって、分かってた様な口ぶりだったよな。」

ユージオ「確かに………。」

ケント「もしかしてだが、今、ここに居る人全員の心意をぶつければ、キリトは目覚めるかもしれないな………。」

アリス「そうだよね。」

イーディス「何もしないよりは良いかもね。」

ミト「だからアスナ、やろう。キリトを目覚めさせる為に。」

アスナ「皆、ありがとう………!」

 

 俺たちは、キリトの周りを囲んで、願った。

 キリトが目覚める事を。

 皆がキリトの事を待っている事を。

 すると、入り口の鈴がなる。

 来客が来たのだ。

 

カルム「ちょっと、俺、対応するわ。」

ユージオ「僕も行くよ。」

ケント「俺も行こう。」

 

 そう言って、俺たちは天幕の外へと向かう。

 カーディナルかユーリ辺りが来たのかなと思っていたが、違った。

 

ティーゼ「ユージオ………先輩………!」

ルナ「ケント………先輩…………!」

シオリ「カルム………先輩…………!」

ユージオ「ティーゼ………?」

ケント「ルナ…………?」

カルム「シオリ………?」

 

 そこには、俺たちの傍付きが居た。

 気づいた途端、俺たちに抱きついてくる。

 

シオリ「良かった!きっと、闇の国との戦争に来るって思ったから!」

カルム「お、おう。」

ティーゼ「先輩達が処刑されてなくてよかった………!」

ユージオ「う、うん………。」

ルナ「会いたかったです………!」

ケント「元気そうで何よりだな。」

 

 久しぶりに会えたな。

 すると、ロニエだけが気まずそうにしていた。

 

カルム「えっと………ロニエも、久しぶりだな。」

ロニエ「い、いえ!皆さんがご無事でよかったです!代理の最高司祭様から、ここに居るんじゃないかと言われまして………。」

カルム「カーディナルが?」

 

 なるほど、カーディナルが教えたのか。

 すると、後ろから女性陣が来る気配がする。

 待って、シオリが抱きついたままなんだけど!

 

アリス「3人とも、どうしたの………。」

イーディス「えっ。」

ミト「……………。」

 

 あ、終わった。

 恐れていた事がァァァァァ!!

 ミトの俺を見る目が、絶対零度の如く冷えていた。

 だが、整合騎士を見たシオリ達は、すぐに離れて、騎士礼を取る。

 

シオリ「せ、整合騎士様!」

ロニエ「皆、挨拶しないと!」

ルナ「そ、そうだった!」

ティーゼ「人界支部軍補給部隊所属、ティーゼ・シュトリーネン初等錬士です。」

ロニエ「同じく、ロニエ・アラベル初等錬士です。」

シオリ「同じく、シオリ・ヒューレット初等錬士です。」

ルナ「同じく、ルナ・カウマン初等錬士です。」

アリス「え、えっと………確か、ユージオ達を連行した際に居た子達よね?私はアリス・シンセシス・サーティよ。」

イーディス「私は、イーディス・シンセシス・テンよ。気楽に話して貰えると、私たちも助かるから。」

 

 そう話すと、傍付き4人組は、戸惑っているのか、黙ってしまう。

 すると、代表して、ティーゼが話す。

 

ティーゼ「い、いえ…………以前、修剣学院でお見掛けした時と、騎士様の雰囲気といいますか、ご印象がかなり違っていましたので…………。」

ユージオ「ああ………。」

カルム「そうだな。」

 

 後、ミトさん、その視線はいい加減にやめて。

 冷や汗が止まらないから。

 

ミト「じゃあ、ユージオ達は、ごゆっくり。私とカルムとシオリは、ちょ〜っと、お話があるからね。」

シオリ「えっ、何ですか………?」

カルム「……………。」

 

 俺が思った事。

 それは、終わった、俺の人生。

 別にやましい事は考えてない!

 ただの傍付きだし!

 そんな事を考えながら、ミトが案内された天幕へと移動する。

 そして、俺はそこで正座させられた。

 

カルム「……………。」

シオリ「カルム先輩………?」

ミト「カルム、説明。」

カルム「彼女は、俺が通ってた修剣学院の傍付き錬士でな。」

シオリ「そうです!私は、先輩の身の回りのお世話をしたんです!」

ミト「へぇぇ…………。」

 

 やばい、ミトの背後に、般若が見える。

 しかも、鎌を持った死神を伴っている。

 だが、それはすぐに消えた。

 

ミト「シオリちゃんだっけ?」

シオリ「は、はい………。」

ミト「ありがとうね、カルムのお世話をしてくれて。」

シオリ「い、いえ!これは、傍付きの仕事ですから!」

ミト「カルムって、時々無茶をする事あるわよねぇ。」

シオリ「い、いえ!私たちに跳ね鹿亭の蜂蜜パイを買ってきてくれたり、熱心に剣技を教えてくれましたし!」

ミト「へぇぇ。良き指導生だったのね。」

 

 ミト、声は笑ってるけど、顔は一切笑ってない!

 やばい、あらぬ誤解を受けたくない………!

 跳ね鹿亭の蜂蜜パイに関しては、女の子は甘い物が好きかなって思ったんだよ!

 

シオリ「あ、あの………。ミトさんって、カルムとはどういう関係なんですか………?」

ミト「私?私はねぇ、カルムとはお付き合いしてるのよ。」

シオリ「ええっ!?そ、そうなんですか………!?」

カルム「ええっと、そうです。」

 

 シオリがショックを受けてるよ。

 ただ、すぐに立ち直った。

 

シオリ「そうですか…………。分かりました。」

ミト「ただね、さっきも言った通り、カルムを世話してくれてありがとうね。」

シオリ「い、いえ!」

カルム「ただ、良い傍付きだったよ。シオリは。」

シオリ「ありがとうございます!」

ミト「まあ、この件に関しては、後できっちりと聞く事にしましょう。」

カルム「…………はい。」

 

 ミトも、状況が状況なのを理解しているからか、それ以上は後で聞くことにしたらしい。

 俺たちは、キリトがいる天幕の方へと戻っていく。

 まあ、殺されないだけまだマシか。

 その後、ケント達と合流して、どういう立場なのかを話す。

 ユージオとケントは、ベルクーリさんとリョウガさんを打ち倒した事が認められ、特例として、整合騎士になった事。

 キリトは、とある事情で、心身喪失状態になっている事。

 そんな事を話す。

 一応、信じてくれた。

 その際に、ティーゼとルナが告白するも、ユージオとケントは2人を振った。

 まあ、アリスとイーディスと付き合ってるからな。

 アリスとイーディスは、ホッとした様な表情を浮かべる。

 ごめんな、ユージオとケントには、昔から想い続けてた人が居たんだ。

 




今回はここまでです。
カルムは、ミトの逆鱗に触れかかりました。
そして、やっぱり、こうなるんですね。
次回は、戦争前夜の話になります。
ちなみに、カルム達が話している中、自らを責めてしまうティーゼ達を、ケント達が慰めていました。
やっぱり、ユージオはアリス、ケントはイーディスと一緒が良いんです。
明日は、リバイスにベイルです。
そして、遂にオーバーデモンズがテレビマガジンより発表!
変身者は誰なんですかね。
私的には、ヒロミさんが良いですね。

キリトに持たせる剣は何が良いか

  • 水勢剣流水
  • 闇黒剣月闇
  • 無銘剣虚無
  • その他(その場合は活動報告に入れる事。)
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