カルムside
ルーリッド村を発ってから、少しが経過した。
俺たちは、天幕が大量に並んでいる場所へと到着した。
ここが、人界守備軍の野営地だ。
いよいよ、闇の軍勢との戦いが始まるんだ。
気を引き締めないとな。
着地すると、誰かが近くに寄ってくる。
エルドリエ「アリス様!………貴様ら……!」
カルム「どうも。」
エルドリエは、アリスが居ることに歓喜の声を上げるが、俺とキリトとユージオとケントを見た途端、視線がきつくなる。
どんだけ嫌われてるんだ。
だが、それもすぐに終わった。
何故なら、アスナとミトの2人もエルドリエにきつい視線を向け、エルドリエはすぐにアリスの方を向いたからだ。
エルドリエ「アリス様!これは、どういう事ですか。何故、彼らがここに………!」
アリス「これは、彼らの意思です。」
イーディス「彼らがそう言ってるんだから、私たちには止める資格はないわよ。」
エルドリエ「だからと言って、彼らの力を借りるなど………!」
カルム「だから来たんだよ。」
ユージオ「カルム………。」
ケント「お前………。」
俺の言葉に、その場にいる全員が俺を向く。
カルム「俺たちは、公理教会を崩壊させたからな。その責任は取る。戻れと言われても、俺たちは戻らないさ。剣士なら、世界を救う為に剣を振るうべきだと思ってな。」
エルドリエ「貴様!いくら整合騎士を倒せたからと言って、一般民が戦争に加わろうとなどと………!」
ベルクーリ「そこまでだ!」
「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」
俺たちが声のした方を向くと、そこには、ベルクーリ、リョウガ、ユーリの3人がいた。
ベルクーリ「そうカッカするなよ、エルドリエ。そして、久しぶりだな、アリスの嬢ちゃんにユージオ、イーディス、ケント、カルム。アスナとミトの嬢ちゃん達も来ると思ってたぜ。」
リョウガ「どうやら、ユージオとケントは、一皮剥けた様だな。」
ユーリ「剣士として、成長したのだな。」
ユージオ「はい。」
ケント「鍛錬が日課となってますから。」
どうやら、永き時を生きた剣士達からしたら、ユージオとケントは成長してる様に見えるんだな。
まあ、実際に成長したと、俺も思う。
エルドリエ「騎士長!リョウガ殿!何故、彼らを整合騎士にしたのですか!」
ベルクーリ「まだ納得してなかったのか。」
リョウガ「アイツらの今の実力は、俺たちに勝るとも劣らない。」
ユーリ「それに、それ以上は言わない方が良いと思うぞ。」
エルドリエ「何?…………ッ!?」
そう、俺の背後から、ミトとアスナの2人が殺気をぶつけているのだ。
怖いからやめて。
ミト「エルドリエさん…………だっけ?カルムは強いわよ。」
アスナ「そうね。キリト君だって、強いんだから。」
エルドリエ「…………ッ!?」
そんな、殺気の視線を向けられたエルドリエは、何も言えなくなっていた。
ミト、アスナ、それ以上はエルドリエが可哀想だからやめてあげて。
すると、そんなエルドリエを他所に、ベルクーリとリョウガはキリトを見詰めていた。
カルム「ベルクーリさん?リョウガさん?」
ユージオ「何をする気なんだろ………?」
ケント「さあ…………?」
アリス「まさか…………。」
イーディス「ちょっと………!」
ユーリ「大丈夫だ。」
すると、ベルクーリさんとリョウガさんは、両眼をぎろりと光らせる。
すると、アスナが抱えてるキリトの体が震えて、2人とキリトの間で銀色の閃光が弾ける。
俺たちは、抜刀する体勢をとる。
まあ、アスナに至っては、抜刀して、キリトを抱えながらも剣を2人に向けていた。
アスナ「何をするんですか!」
ベルクーリ「いや、アスナの嬢ちゃん。これは、確認したい事があってだな………。」
リョウガ「どうやら、キリトは心こそここには無いが、生きてる。だから、絶対に目覚めさせろ。」
アスナ「言われなくてもそのつもりです。」
カルム「アスナ、2人だって悪気があった訳じゃないから、許してあげよう?な?」
アスナ「カルム君が言うなら………。」
そんなトラブルがあったものの、何とか、各自に充てがられた天幕へと向かう。
だが、荷物を置いてすぐに、キリトの天幕の方へと向かう。
カルム「そういえば、ベルクーリさんとリョウガさんは、キリトが心意を使えるって、分かってた様な口ぶりだったよな。」
ユージオ「確かに………。」
ケント「もしかしてだが、今、ここに居る人全員の心意をぶつければ、キリトは目覚めるかもしれないな………。」
アリス「そうだよね。」
イーディス「何もしないよりは良いかもね。」
ミト「だからアスナ、やろう。キリトを目覚めさせる為に。」
アスナ「皆、ありがとう………!」
俺たちは、キリトの周りを囲んで、願った。
キリトが目覚める事を。
皆がキリトの事を待っている事を。
すると、入り口の鈴がなる。
来客が来たのだ。
カルム「ちょっと、俺、対応するわ。」
ユージオ「僕も行くよ。」
ケント「俺も行こう。」
そう言って、俺たちは天幕の外へと向かう。
カーディナルかユーリ辺りが来たのかなと思っていたが、違った。
ティーゼ「ユージオ………先輩………!」
ルナ「ケント………先輩…………!」
シオリ「カルム………先輩…………!」
ユージオ「ティーゼ………?」
ケント「ルナ…………?」
カルム「シオリ………?」
そこには、俺たちの傍付きが居た。
気づいた途端、俺たちに抱きついてくる。
シオリ「良かった!きっと、闇の国との戦争に来るって思ったから!」
カルム「お、おう。」
ティーゼ「先輩達が処刑されてなくてよかった………!」
ユージオ「う、うん………。」
ルナ「会いたかったです………!」
ケント「元気そうで何よりだな。」
久しぶりに会えたな。
すると、ロニエだけが気まずそうにしていた。
カルム「えっと………ロニエも、久しぶりだな。」
ロニエ「い、いえ!皆さんがご無事でよかったです!代理の最高司祭様から、ここに居るんじゃないかと言われまして………。」
カルム「カーディナルが?」
なるほど、カーディナルが教えたのか。
すると、後ろから女性陣が来る気配がする。
待って、シオリが抱きついたままなんだけど!
アリス「3人とも、どうしたの………。」
イーディス「えっ。」
ミト「……………。」
あ、終わった。
恐れていた事がァァァァァ!!
ミトの俺を見る目が、絶対零度の如く冷えていた。
だが、整合騎士を見たシオリ達は、すぐに離れて、騎士礼を取る。
シオリ「せ、整合騎士様!」
ロニエ「皆、挨拶しないと!」
ルナ「そ、そうだった!」
ティーゼ「人界支部軍補給部隊所属、ティーゼ・シュトリーネン初等錬士です。」
ロニエ「同じく、ロニエ・アラベル初等錬士です。」
シオリ「同じく、シオリ・ヒューレット初等錬士です。」
ルナ「同じく、ルナ・カウマン初等錬士です。」
アリス「え、えっと………確か、ユージオ達を連行した際に居た子達よね?私はアリス・シンセシス・サーティよ。」
イーディス「私は、イーディス・シンセシス・テンよ。気楽に話して貰えると、私たちも助かるから。」
そう話すと、傍付き4人組は、戸惑っているのか、黙ってしまう。
すると、代表して、ティーゼが話す。
ティーゼ「い、いえ…………以前、修剣学院でお見掛けした時と、騎士様の雰囲気といいますか、ご印象がかなり違っていましたので…………。」
ユージオ「ああ………。」
カルム「そうだな。」
後、ミトさん、その視線はいい加減にやめて。
冷や汗が止まらないから。
ミト「じゃあ、ユージオ達は、ごゆっくり。私とカルムとシオリは、ちょ〜っと、お話があるからね。」
シオリ「えっ、何ですか………?」
カルム「……………。」
俺が思った事。
それは、終わった、俺の人生。
別にやましい事は考えてない!
ただの傍付きだし!
そんな事を考えながら、ミトが案内された天幕へと移動する。
そして、俺はそこで正座させられた。
カルム「……………。」
シオリ「カルム先輩………?」
ミト「カルム、説明。」
カルム「彼女は、俺が通ってた修剣学院の傍付き錬士でな。」
シオリ「そうです!私は、先輩の身の回りのお世話をしたんです!」
ミト「へぇぇ…………。」
やばい、ミトの背後に、般若が見える。
しかも、鎌を持った死神を伴っている。
だが、それはすぐに消えた。
ミト「シオリちゃんだっけ?」
シオリ「は、はい………。」
ミト「ありがとうね、カルムのお世話をしてくれて。」
シオリ「い、いえ!これは、傍付きの仕事ですから!」
ミト「カルムって、時々無茶をする事あるわよねぇ。」
シオリ「い、いえ!私たちに跳ね鹿亭の蜂蜜パイを買ってきてくれたり、熱心に剣技を教えてくれましたし!」
ミト「へぇぇ。良き指導生だったのね。」
ミト、声は笑ってるけど、顔は一切笑ってない!
やばい、あらぬ誤解を受けたくない………!
跳ね鹿亭の蜂蜜パイに関しては、女の子は甘い物が好きかなって思ったんだよ!
シオリ「あ、あの………。ミトさんって、カルムとはどういう関係なんですか………?」
ミト「私?私はねぇ、カルムとはお付き合いしてるのよ。」
シオリ「ええっ!?そ、そうなんですか………!?」
カルム「ええっと、そうです。」
シオリがショックを受けてるよ。
ただ、すぐに立ち直った。
シオリ「そうですか…………。分かりました。」
ミト「ただね、さっきも言った通り、カルムを世話してくれてありがとうね。」
シオリ「い、いえ!」
カルム「ただ、良い傍付きだったよ。シオリは。」
シオリ「ありがとうございます!」
ミト「まあ、この件に関しては、後できっちりと聞く事にしましょう。」
カルム「…………はい。」
ミトも、状況が状況なのを理解しているからか、それ以上は後で聞くことにしたらしい。
俺たちは、キリトがいる天幕の方へと戻っていく。
まあ、殺されないだけまだマシか。
その後、ケント達と合流して、どういう立場なのかを話す。
ユージオとケントは、ベルクーリさんとリョウガさんを打ち倒した事が認められ、特例として、整合騎士になった事。
キリトは、とある事情で、心身喪失状態になっている事。
そんな事を話す。
一応、信じてくれた。
その際に、ティーゼとルナが告白するも、ユージオとケントは2人を振った。
まあ、アリスとイーディスと付き合ってるからな。
アリスとイーディスは、ホッとした様な表情を浮かべる。
ごめんな、ユージオとケントには、昔から想い続けてた人が居たんだ。
今回はここまでです。
カルムは、ミトの逆鱗に触れかかりました。
そして、やっぱり、こうなるんですね。
次回は、戦争前夜の話になります。
ちなみに、カルム達が話している中、自らを責めてしまうティーゼ達を、ケント達が慰めていました。
やっぱり、ユージオはアリス、ケントはイーディスと一緒が良いんです。
明日は、リバイスにベイルです。
そして、遂にオーバーデモンズがテレビマガジンより発表!
変身者は誰なんですかね。
私的には、ヒロミさんが良いですね。
キリトに持たせる剣は何が良いか
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水勢剣流水
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闇黒剣月闇
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無銘剣虚無
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その他(その場合は活動報告に入れる事。)