そして、カルム、ケントの戦いが描かれます。
カルムside
俺が決意をして、外に出ると、1人の整合騎士が居た。
カルム「エルドリエさん…………。」
エルドリエ「……………。」
そこに居たのは、エルドリエさんだった。
カルム「どうしたんですか?」
エルドリエ「話がある。」
そう言って、俺を連れ出す。
開戦直前だというのに、どうしたんだ?
そんな風に首を傾げていると、エルドリエは立ち止まる。
カルム「…………それで、話って?」
エルドリエ「…………実は、貴様には謝っておきたいと思ってな。」
カルム「謝る?」
エルドリエ「ああ。実は、私は貴様らが羨ましかったんだ。」
カルム「…………。」
エルドリエ「あの我が師の笑顔を、私は見た事が無かったのだ。それを容易く行う貴様らに、嫉妬してしまったのだ。」
カルム「そうか…………。」
なるほど、嫉妬からか…………。
そんな事で嫉妬されても…………。
エルドリエ「そういえば、アリス様は、あのユージオと仲が良いみたいだが、あの2人はどういう関係なんだ?」
カルム「ああ、あの2人は、付き合ってるんだよ。」
エルドリエ「そうか…………。」
カルム「大して驚かないんだな。」
エルドリエ「あの様な仲を見てしまったら、な。」
すると、エルドリエは徐に立ち上がって、こちらを向いてくる。
エルドリエ「貴様…………いや、カルム。この戦争、絶対に勝つぞ。」
カルム「ああ。」
俺とエルドリエは、握手をする。
剣士と騎士の誓いだ。
俺は、あの究極の神獣がカーディナルによって変化した鎧を身に纏い、動き出す。
俺は、ユージオ、ケントの3人と合流して、第一部隊と第二部隊の間に配置する。
中央は俺、左翼はユージオ、右翼はケントが配置する。
もし、万が一突破された場合は、俺たちが対応する事になっている。
アスナとミトは、第二部隊と補給部隊の間に配置されている。
アスナのステイシアのアカウントに付与されている無制限地形操作は、味方を巻き込んでしまう可能性があるので、第二部隊と補給部隊は少し距離を離している。
なら、アスナの負担を減らすべく、俺たちが頑張るしかない。
すると、カーディナルが声を出す。
カーディナル『人界軍よ!もう間も無く、東の大門が崩れる!我らが敗れることそれ即ち、人界が炎に包まれ、滅ぶ………!だからこそ、我らが剣となり敵を迎撃し、盾となり人界を守る!それぞれの守りたい物の為に、わしら公理教会に力を貸してくれ!』
「「「「おおおお!!」」」」
カーディナルの声に、周囲から声が上がる。
すると、東の大門に亀裂が入る。
カルム「来るか………!」
大門に、赤い英語が浮かぶ。
それは、『FINAL LOAD TEST』………最終負荷実験を意味する英語だった。
それと共に、東の大門が崩壊する。
最終負荷実験という単語を聞いて、現実世界に帰ったら菊岡を1発ぶん殴ろうと思ったのは、余談だ。
カーディナル『第一部隊抜剣!修道士隊、治癒術式の詠唱を開始!第二部隊も厳戒態勢に移行…………戦闘用意!!』
カルム「来る………!」
カーディナルの声と共に、俺たちは、戦闘体勢に入る。
すると、ダークテリトリーの先陣部隊が押し寄せてきた。
ゴブリンとジャイアントの混成部隊だった。
すると、その部隊に向かって、光と煙の虫と炎が襲いかかる。
俺は、やばくなったら動くとしよう。
ケントside
遂に、始まったんだな………。
人界とダークテリトリーとの戦争が。
もしかしたら、和平の可能性もあったのだがな………。
ベルクーリさん曰く、暗黒騎士の将軍であるシャスターという将軍は、人界との和平を考えていたらしい。
だが、戦争になった。
これから、俺はゴブリンの命を大量に奪う事になるのだろう。
だが、その程度で迷っていては、剣士として情けない。
もう、俺は迷わないと決めたんだ。
前方の戦況を見ると、デュソルバートさんの熾焔弓の武装完全支配術が、ゴブリン達を薙ぎ払っていた。
だが、デュソルバートさんの攻撃を警戒して、二手に別れての接近戦に持ち込もうとしていた。
俺はすぐに前に出る。
すると、ゴルゴロッソ先輩にユア先輩と合流する。
ゴルゴロッソ「騎士様達をお守りしろ!」
ユア「絶対に近づけるな!」
デュソルバート「すまない、頼む。」
ゴルゴロッソ「お任せあれ!」
ケント「行きましょう、ユア先輩!」
ユア「ああ!」
俺、ユア先輩、ゴルゴロッソ先輩を先頭にゴブリンと戦っていく。
やはり、時間が足りなかったからか、ゴブリンに倒される人がちらほらと見える。
ユア「まさか、整合騎士となったお前と、こうして肩を並べられるとはな!」
ケント「俺もです!絶対に生き残りましょう!」
ユア「ああ!」
ユア先輩からそう声をかけられ、俺は答える。
そう、先輩は、俺が整合騎士になったとしても、態度を変えなかった。
ユア先輩曰く、『例え整合騎士になったとしても、お前はお前だ。態度を変える必要はないだろう?』らしい。
俺たちは、ゴブリンを倒していく。
だが、デュソルバートに突っ込んでいく敵は、何か変な行動をしていた。
それは、死んだ仲間の骸を盾に、矢を空振りさせていたのだ。
ケント「まさか………!ユア先輩、ここは頼みます!」
ユア「どうした!?」
ケント「デュソルバートさんが危ない!」
ユア「…………ッ!分かった!ここは何とか持ち堪える!」
ケント「ありがとうございます!」
俺はすぐさま駆け出して行く。
恐らく、デュソルバートさんは、冷静さを欠いたんだ………!
俺はデュソルバートさんと合流する。
ケント「デュソルバートさん!」
デュソルバート「ケント!助かる!」
ケント「矢が………!」
デュソルバート「心配するな。我も騎士だ。剣を使う。」
すると、俺たちの前に、一体の大柄なゴブリンが現れる。
恐らく、大将………!
デュソルバート「貴様は、暗黒界十侯の1人、ゴブリン族の長か。」
シボリ「おうよ、平地ゴブリン族長、シボリ様だ。」
デュソルバート「我は整合騎士、デュソルバート・シンセシス………。」
シボリ「おおっと、イウムの名前なんざ興味はねぇ!お前らは肉だ、俺様が取る首級にくっついた邪魔な肉だ!てめぇら、かかれ!」
まさか、そのまま来るとは。
だが、俺だって強くなったんだ。
デュソルバート「笑止!行くぞ、ケント!」
ケント「はい!」
俺とデュソルバートさんは、剣を振るい、敵を倒して行く。
ゴブリンの精鋭達は、俺たちに臆せず襲い掛かってくる。
しかも、仲間を盾にして、仲間ごと剣で貫く奴も居るのだ。
俺は何とか対応しきれているが、デュソルバートさんは対応しきれていなかった。
すると、デュソルバートさんは2体のゴブリンによって転倒させられ、シボリが止めを刺そうとする。
俺はすぐさま、俺の近くにいるゴブリンを倒して、デュソルバートさんを助ける。
デュソルバート「ケント………!」
ケント「ハァァァァ!」
シボリ「くそっ!うろちょろしやがって!」
俺は、シボリの攻撃を躱しつつ、攻撃して行く。
すると、とんでもない気配を感じて、デュソルバートさんの方をチラリと見ると、何と、熾焔弓に剣をつがえていたのだ。
俺が驚いていると、シボリも気付いたのか、驚愕の表情を浮かべる。
デュソルバート「炎よッ!!灼き尽くせッ!!」
その声と共に、炎を纏った剣が放たれる。
俺はすぐに回避行動を取る。
シボリは、手に持っていた斧で、受け止めようとするが、俺たちがカセドラルで戦っていた時よりも激しい炎は、斧をあっさり溶かし、シボリは蒸発した。
炎は、後ろにいたゴブリンの部隊をも焼き尽くして行く。
その姿は、まるで、巨大な不死鳥の様だった。
俺は、デュソルバートさんの元へ。
ケント「大丈夫ですか!?」
デュソルバート「ああ………。平地ゴブリンの長は討ち取った。ケント、すまなかった。若いお前に無理をさせて。」
ケント「いえ、デュソルバートさんが無事ならそれで良いです。」
デュソルバート「そうか………。よし、我らも立ち直すぞ。ケント、支援を頼む。」
ケント「はい!」
俺とデュソルバートさんは、未だに来る平地ゴブリン族を迎え撃つべく、動く。
カルムside
どうやら、ケントの方は上手くやったみたいだな。
ホッとしていると、正面から殺気の気配を感じる。
カルム(殺気………!?誰が………!?)
異様な殺気に、正面を向くと、ファナティオさんとレイカさんが、殺気に飲まれて動けなくなっていたのだ。
しかも、目の前に、ジャイアントの長と思われる奴が迫っていた。
カルム「不味い………!」
俺はすぐに駆け出して行く。
だが、第一部隊中央の最後尾にいる俺が、一番前に行くには、時間がかかる。
間に合わない………!
すると、1人の整合騎士が、ジャイアントの槌を、剣で受け止めたのだ。
だが、すぐに剣が砕け、腕で受け止めるが、血が噴き出す。
カルム「ハァァァァ!!」
その整合騎士の身に攻撃が当たりそうになった瞬間に、俺は火炎剣烈火と刃王剣十聖刃で槌を吹き飛ばす。
その整合騎士は、俺を見ると、安心したかの様に倒れる。
ファナティオ「ダキラ!」
レイカ「カルム………!すまない………!」
カルム「ここは俺が引き受けます!早く、ダキラさんの手当てを開始して下さい!」
レイカ「お願いします!」
ファナティオとレイカの2人が、四旋剣の残りの3人にダキラを治癒術師の元へと運ぶ様に指示を出す。
すると、再び異様な殺気が出る。
ジャイアント「コロ………コロ、ス………!?コロ、コロコロ………!?コロスゥゥゥゥ!?」
カルム「まさか………!?」
あのジャイアント、フラクトライトが崩壊したのか!?
ベル・アバドンやライオス・アンティノスの様に。
ユーリから聞いた話によると、ジャイアント族は、己が最強という想いがあるらしい。
それを、ファナティオさんとレイカさんによってその想いがぶち壊された結果、フラクトライトの崩壊を招いたのか………!
そんな事を考えていると、そのジャイアントは、俺を無視して、ファナティオさんとレイカさんに攻撃をしようとする。
カルム「させるか!」
俺は、火炎剣烈火と刃王剣十聖刃でジャイアントに攻撃をする。
すると、俺に殺気が向いた。
ジャイアント「オマエモ………コロス……!コノオレニキズヲ……コロスゥゥゥゥゥ!?」
カルム「ヤッベ………!」
殺意が凄まじい。
だが、この程度の殺意は、死銃と同じ様な物だった。
カルム「やれるもんならやってみろ!俺は負けない!」
ジャイアント「ウガァァァ!!」
俺は、2本の剣を使い、敵の攻撃を受け流しつつ、攻撃をして行く。
レイカside
カルム、お前は、私とファナティオが呑み込まれてしまった殺気にも怯まず、戦えるというのか………!?
レイカ(不甲斐ない………!)
そんな思いを感じていると、あの人の言葉が蘇る。
リョウガ『レイカ、お前がファナティオと共に四旋剣を鍛えてくれた。俺の次に整合騎士となったお前の事が気になっていた。』
レイカ「!?リョウガ様………!?」
すると、リョウガ様と話した時の光景が脳裏に過ぎる。
リョウガ『お前に、これほどまでに慕われていたとはな………。俺は嬉しい。レイカ、俺も、お前が好きだ。』
そうだ、私は、結ばれ、リョウガ様に難色を示されても、前線に出た。
だからこそ、この様な場所で、立ち止まる訳には行かない………!
私に、リョウガ様への想いを伝えるきっかけとなったあの男を助けるのだ!
カルムside
俺は、ジャイアントに対応していると、凄まじい気配を感じた。
それは、ファナティオさんとレイカさんが、殺気を振り払った姿だった。
レイカ「カルム!」
カルム「ああ!」
俺は、2人の意図を察して、ジャイアントの気を、2人に移させた。
ジャイアント「コロシテェェヤルゥゥゥゥゥゥ……!?」
そう言って、ジャイアントは、大きく跳躍するが、二人は慌てていなかった。
ファナティオ「地の底に帰れ。」
レイカ「終わりです。」
レイカの煙叡剣狼煙から出た煙が、ジャイアントを拘束して、光が、ジャイアントを一刀両断する。
その光景は凄まじく、敵味方関係なく動きを止める。
カルム「2人とも………!」
ファナティオ「不甲斐ない姿を見せたわね。」
レイカ「私たちは大丈夫です。他の部隊の救援へと向かって下さい。」
カルム「分かりました!」
俺は、すぐに、ユージオ達の左翼の方へと向かって行く。
待ってろ、ユージオ………!
すぐに行く………!
今回はここまでです。
レイカは、リョウガと結ばれていました。
カルムとケントも、頑張っていますよ。
次回は、ユージオ達左翼の話に入ります。
今日から、バイスタンプセット02の販売と、リベラドライバーの再販が決まりました!
アギト、響鬼、オーズがモチーフになったバイスタンプセットです!
赤石長官も、大量にバイスタンプを保管していましたね。
その中に、カジキバイスタンプが紛れていました。
キリトに持たせる剣は何が良いか
-
水勢剣流水
-
闇黒剣月闇
-
無銘剣虚無
-
その他(その場合は活動報告に入れる事。)