色々あって、執筆が遅れてしまい、申し訳ありません。
カルムside
暗黒術師団を壊滅させた後、俺たちは南へと向かって行った。
驚いたのは、ベクタが、アリスを追う為に、全軍を動かした事だ。
ちなみに、エルドリエはファナティオ達の元へと戻り、ユーリは俺たちと合流した。
現在、ベルクーリが遠視の神聖術を使って、ダークテリトリーの軍勢の動きを見ていた。
ベルクーリ「しっかし、随分とアリスの嬢ちゃんにご執心だな。全軍を動かして追いかけてくるとはな…………。」
アリス「無視されるより遥かにマシです。」
カルム「よっぽど、アリスを手に入れたい、という事だろうな。」
ユージオ「味方を犠牲にする様な奴に、アリスを渡すわけには行かない………!」
ユーリ「その意気だ。」
ケント「……………。」
イーディス「どうしたの、ケント?」
そんな風に話している中、ケントは何かを考え込んでいた。
ケントは口を開く。
ケント「ユージオの鎧や剣に現れた変化、アレは一体なんだ…………?」
アリス「確かに…………。」
ユーリ「恐らく、ユージオの心意に、青薔薇の剣が応えた結果だな。」
カーディナル「うむ。」
ユーリの言葉に、いつの間にか来たのか、カーディナルが現れた。
ベルクーリ「どういう事だ?」
リョウガ「詳しく教えてくれ。」
カーディナル「うむ。ユージオの心意に応えた青薔薇の剣は、《星霧氷の剣》となり、その心意が、鎧にまで影響を及ぼしたのじゃろう。」
ユージオ「星霧氷の剣…………。」
ユーリ「そうだ。」
なるほどな、ユージオの想いが、青薔薇の剣を変化させるほど強いとはな。
俺がそう思っていると、一体の飛竜が降りてくる。
レンリが降り立ってくる。
そう、レンリは、待ち伏せ地点の偵察を行なっていたのだ。
レンリ「遅くなりました!」
ベルクーリ「おう、どうだ?」
レンリ「騎士長閣下、リョウガ殿、偵察の結果を報告致します!南の待ち伏せ予定地点ですが、今のところ問題なく利用できます。」
リョウガ「分かった。部隊にその地点へ移動する準備をさせてくれ。」
ベルクーリ「それと、お前さんの飛竜もそろそろ疲れている筈だ………。たっぷり餌と水をやっておけよ?これからは長期戦になるだろうからな。」
レンリ「はっ!」
レンリは、ベルクーリとリョウガに偵察結果を報告して、持ち場に戻っていく。
ベルクーリ「ふむ………。」
ユージオ「ベルクーリさん………?」
ケント「どうしたんですか?」
ベルクーリ「………いやな………。記憶を奪い、天命の自然減少を停止させることで整合騎士を作る………シンセサイズの秘儀なんてものはとても許されるものじゃないが、しかし………もうああゆう若者が騎士団に入ってこないのは残念というか、惜しいことだなと思ってな。」
リョウガ「確かに、現状、ユージオとケントが最後に入った整合騎士だしな。」
カーディナル「大丈夫じゃ。シンセサイズの秘儀をしなくても、整合騎士にはなれる。」
ユーリ「それに、想いは受け継がれていく。人界を守る想いはな。」
カルム「確かにな。」
そんな話をしていると、闇の軍勢の方向から、物凄い砂煙が上がっていた。
カルム「何だあれ!?」
ベルクーリ「アレは、拳闘士団だな。」
リョウガ「厄介な連中が先陣を切っているな。」
ケント「厄介…………?」
ユージオ「どういう事ですか?」
ベルクーリ「ああ、そうか。ユージオとケントは、拳闘士団の事を知らなかったな。」
リョウガ「奴らは、徒手空拳を主体とする戦法を取るのだが、拳での攻撃は受けるが、剣で斬られる事は拒否するのだ。」
カルム「どういう事だ…………?」
ベルクーリ「拳闘士たちは鍛錬を重ねることで、刃物なんぞ襲るるに足りんと思い込むんだ………。」
リョウガ「それが心意となって、言葉通り刃を弾く程に肉体を固くするのだ。」
イーディス「それじゃあ、私たちとは相性が悪いじゃない。」
ユーリ「なるべく、拳闘士団との戦闘は避けたいな。」
カーディナル「うむ。じゃが、このまま放っておいたら、脅威になるぞ。」
厄介だな。
そんな風に思っていたからか、背後からの声に驚いてしまった。
シェータ「………私が行きましょう…………。」
ユージオ「えっ………!?」
ベルクーリ「うぉ………!」
アリス「きゃぁ…………!?」
カルム「!?」
ケント「えっ…………!?」
イーディス「うん………!?」
リョウガ「驚かせるな………!」
ユーリ「おわ…………!?」
カーディナル「なっ…………!?」
そこにいたのは、いつの間にかどこかに行っていたシェータ・シンセシス・トゥエルブだった。
ユージオ、ケントは俺と同じくいきなり声をかけられて驚いたみたいだが、アリスやイーディス達は、シェータが喋った事に驚いていた。
まあ、出発する直前も喋ってなかったしな。
イーディス「驚かせないでよ………!」
シェータ「それで、騎士長閣下、リョウガ殿、いかがでしょうか?」
リョウガ「………よし。ならば、奴らの撃退はお前に一任する。」
ベルクーリ「シェータ。思う存分に暴れてこい!」
シェータ「…………はっ。」
シェータは、必要最低限の受け答えをして、拳闘士団の前へと向かっていく。
カルム「あの人、淡白というのか………なんていうんだろうな………。」
ユージオ「確かにね。」
ケント「最低限の受け答えしかしないのか?」
イーディス「でも、あれで可愛い所はあるのよ。年齢の事を聞かれると、内心落ち込んだりするし。」
アリス「そうですね。」
ベルクーリ「まぁな………。剣だけの実力で言うのなら、整合騎士の中では飛び抜けているだろうな。」
リョウガ「アイツは、それ程に強い。」
カルム「だけど、何でそんな人が凍結処分をされてたんだ?」
「「「「……………。」」」」
俺の呟きに、イーディス達は悲しげな表情を浮かべる。
カーディナルとユーリが説明に入る。
カーディナル「シェータは、自ら望んで凍結処分をされたのじゃ。」
ユーリ「シェータ自身は、頭ではそうしたくないと望んでも、剣を持つとな………。シェータがあまり喋ろうとしないのも、他の整合騎士に関心を持たれない様にする為らしい。」
カーディナルとユーリの説明を聞いて、俺はシェータの方を見る。
しばらくして、拳闘士団の長と思われる人物が、女性の拳闘士にシェータを攻撃する様に指示を出すが、シェータは、剣と呼ぶにはあまりにも細い剣を抜刀して、拳闘士団を倒していく。
皆が動揺する中、俺はカーディナルに話しかけていた。
カルム「カーディナル。」
カーディナル「どうした?」
カルム「後方の部隊の方に行った方が良いかもしれない。」
カーディナル「どういう事じゃ?」
カルム「襲撃者側は、軍人が多い。もしかしたら、この陽動作戦に気付かれてる可能性が高い。」
カーディナル「確かに、気付かれてる可能性はあるやもしれん。…………よし、カルム。お主、後方部隊の方へと向かってくれ。」
カルム「分かった。」
俺は、後方部隊へと向かう。
後方部隊の方へ向かっていると、ロニエとシオリの声が聞こえてくる。
「「敵襲!敵襲!!」」
カルム「やっぱりか!」
やっぱり、気付かれてたか!
俺はすぐに向かっていく。
すると、ロニエとシオリが、呼んだ事により、周囲には衛士達が。
すると、ロニエとシオリが対峙していた暗黒騎士が、大声を張り上げる。
暗黒騎士「お前ら、仕事だ!」
カルム「暗黒騎士の軽装部隊か。」
あの指示を出した暗黒騎士は、襲撃者側の可能性が高いな。
そいつがロニエとシオリを追い詰めていた。
暗黒騎士「これだよ…………!これだからプレイヤーキルは止められなねぇ!!」
ロニエ「はっ………うううぅぅぅ…………!」
カルム「させるか!」
俺は、ロニエに跨っている暗黒騎士に対して攻撃を仕掛ける。
俺の奇襲攻撃に、暗黒騎士は、咄嗟に剣を盾にして防ぐ。
シオリ「カルム先輩!」
カルム「大丈夫か!?」
暗黒騎士「カルム………?」
シオリの放った言葉に、暗黒騎士は驚いた様な表情を浮かべる。
俺が怪訝な表情を浮かべると、暗黒騎士は狂喜じみた声を出す。
暗黒騎士「お前、紫紺の剣士か!という事は、黒の剣士も居るな!」
カルム「!?」
まさか、襲撃者側にSAO生還者がいるのか!?
だとしたら、戦闘を続行するのはかなり危険だろうな。
こちらの手の内がバレてる可能性があるな。
すると、上空にオーロラが現れ、天使の歌声を思わせるような声が聞こえてくる。
暗黒騎士「!?」
カルム「………うん。」
キリトがいる馬車の方に居たのは、アスナで、リーダーの暗黒騎士の背後にいる部下達を、無制限地形操作で奈落の底へと落としていく。
そして、違う方向を向いたと思ったら、また地面が割れる音がする。
アスナは、残っているリーダーも落とそうとするべく、リーダーの足元を消したが、躱す。
暗黒騎士「くそっ!」
ミト「ハァァァァ!!」
暗黒騎士は、俺の方へと向かおうとするが、ミトが飛び出していき、両手鎌の上位スキル、《アポカリプス》を放つ。
それによって、暗黒騎士は吹き飛ばされる。
暗黒騎士「マジかよ!?おい、マジかよ!あの顔、あの髪、あの気配………!?KoBの《閃光》と《紫鎌》じゃねぇか………!」
そう言いながら、暗黒騎士は落ちていく。
やっぱり、あの暗黒騎士は、SAO生還者なのだ。
つまり、キリトが狙われる可能性がある。
何でそう思ったのかはよく分からないが、そういう悪寒がする。
今回はここまでです。
ミトとアスナ、久しぶりの活躍!
ただ、PoHの悪意が動こうとしていますが。
風都探偵が8月から放送するので、楽しみですね。
アリブレで、整合騎士ロニエを手に入れられました。
更新頻度は、少し落ちます。
次回もお楽しみにして下さい。
活動報告を入れたので、良かったら見て下さい。