ソードアート・オンライン 紫紺の剣士   作:仮面大佐

149 / 160
今回は、PoHが一時離脱するまでです。
色々あって、執筆が遅れてしまい、申し訳ありません。


第64話 接敵

カルムside

 

 暗黒術師団を壊滅させた後、俺たちは南へと向かって行った。

 驚いたのは、ベクタが、アリスを追う為に、全軍を動かした事だ。

 ちなみに、エルドリエはファナティオ達の元へと戻り、ユーリは俺たちと合流した。

 現在、ベルクーリが遠視の神聖術を使って、ダークテリトリーの軍勢の動きを見ていた。

 

ベルクーリ「しっかし、随分とアリスの嬢ちゃんにご執心だな。全軍を動かして追いかけてくるとはな…………。」

アリス「無視されるより遥かにマシです。」

カルム「よっぽど、アリスを手に入れたい、という事だろうな。」

ユージオ「味方を犠牲にする様な奴に、アリスを渡すわけには行かない………!」

ユーリ「その意気だ。」

ケント「……………。」

イーディス「どうしたの、ケント?」

 

 そんな風に話している中、ケントは何かを考え込んでいた。

 ケントは口を開く。

 

ケント「ユージオの鎧や剣に現れた変化、アレは一体なんだ…………?」

アリス「確かに…………。」

ユーリ「恐らく、ユージオの心意に、青薔薇の剣が応えた結果だな。」

カーディナル「うむ。」

 

 ユーリの言葉に、いつの間にか来たのか、カーディナルが現れた。

 

ベルクーリ「どういう事だ?」

リョウガ「詳しく教えてくれ。」

カーディナル「うむ。ユージオの心意に応えた青薔薇の剣は、《星霧氷の剣》となり、その心意が、鎧にまで影響を及ぼしたのじゃろう。」

ユージオ「星霧氷の剣…………。」

ユーリ「そうだ。」

 

 なるほどな、ユージオの想いが、青薔薇の剣を変化させるほど強いとはな。

 俺がそう思っていると、一体の飛竜が降りてくる。

 レンリが降り立ってくる。

 そう、レンリは、待ち伏せ地点の偵察を行なっていたのだ。

 

レンリ「遅くなりました!」

ベルクーリ「おう、どうだ?」

レンリ「騎士長閣下、リョウガ殿、偵察の結果を報告致します!南の待ち伏せ予定地点ですが、今のところ問題なく利用できます。」

リョウガ「分かった。部隊にその地点へ移動する準備をさせてくれ。」

ベルクーリ「それと、お前さんの飛竜もそろそろ疲れている筈だ………。たっぷり餌と水をやっておけよ?これからは長期戦になるだろうからな。」

レンリ「はっ!」

 

 レンリは、ベルクーリとリョウガに偵察結果を報告して、持ち場に戻っていく。

 

ベルクーリ「ふむ………。」

ユージオ「ベルクーリさん………?」

ケント「どうしたんですか?」

ベルクーリ「………いやな………。記憶を奪い、天命の自然減少を停止させることで整合騎士を作る………シンセサイズの秘儀なんてものはとても許されるものじゃないが、しかし………もうああゆう若者が騎士団に入ってこないのは残念というか、惜しいことだなと思ってな。」

リョウガ「確かに、現状、ユージオとケントが最後に入った整合騎士だしな。」

カーディナル「大丈夫じゃ。シンセサイズの秘儀をしなくても、整合騎士にはなれる。」

ユーリ「それに、想いは受け継がれていく。人界を守る想いはな。」

カルム「確かにな。」

 

 そんな話をしていると、闇の軍勢の方向から、物凄い砂煙が上がっていた。

 

カルム「何だあれ!?」

ベルクーリ「アレは、拳闘士団だな。」

リョウガ「厄介な連中が先陣を切っているな。」

ケント「厄介…………?」

ユージオ「どういう事ですか?」

ベルクーリ「ああ、そうか。ユージオとケントは、拳闘士団の事を知らなかったな。」

リョウガ「奴らは、徒手空拳を主体とする戦法を取るのだが、拳での攻撃は受けるが、剣で斬られる事は拒否するのだ。」

カルム「どういう事だ…………?」

ベルクーリ「拳闘士たちは鍛錬を重ねることで、刃物なんぞ襲るるに足りんと思い込むんだ………。」

リョウガ「それが心意となって、言葉通り刃を弾く程に肉体を固くするのだ。」

イーディス「それじゃあ、私たちとは相性が悪いじゃない。」

ユーリ「なるべく、拳闘士団との戦闘は避けたいな。」

カーディナル「うむ。じゃが、このまま放っておいたら、脅威になるぞ。」

 

 厄介だな。

 そんな風に思っていたからか、背後からの声に驚いてしまった。

 

シェータ「………私が行きましょう…………。」

ユージオ「えっ………!?」

ベルクーリ「うぉ………!」

アリス「きゃぁ…………!?」

カルム「!?」

ケント「えっ…………!?」

イーディス「うん………!?」

リョウガ「驚かせるな………!」

ユーリ「おわ…………!?」

カーディナル「なっ…………!?」

 

 そこにいたのは、いつの間にかどこかに行っていたシェータ・シンセシス・トゥエルブだった。

 ユージオ、ケントは俺と同じくいきなり声をかけられて驚いたみたいだが、アリスやイーディス達は、シェータが喋った事に驚いていた。

 まあ、出発する直前も喋ってなかったしな。

 

イーディス「驚かせないでよ………!」

シェータ「それで、騎士長閣下、リョウガ殿、いかがでしょうか?」

リョウガ「………よし。ならば、奴らの撃退はお前に一任する。」

ベルクーリ「シェータ。思う存分に暴れてこい!」

シェータ「…………はっ。」

 

 シェータは、必要最低限の受け答えをして、拳闘士団の前へと向かっていく。

 

カルム「あの人、淡白というのか………なんていうんだろうな………。」

ユージオ「確かにね。」

ケント「最低限の受け答えしかしないのか?」

イーディス「でも、あれで可愛い所はあるのよ。年齢の事を聞かれると、内心落ち込んだりするし。」

アリス「そうですね。」

ベルクーリ「まぁな………。剣だけの実力で言うのなら、整合騎士の中では飛び抜けているだろうな。」

リョウガ「アイツは、それ程に強い。」

カルム「だけど、何でそんな人が凍結処分をされてたんだ?」

「「「「……………。」」」」

 

 俺の呟きに、イーディス達は悲しげな表情を浮かべる。

 カーディナルとユーリが説明に入る。

 

カーディナル「シェータは、自ら望んで凍結処分をされたのじゃ。」

ユーリ「シェータ自身は、頭ではそうしたくないと望んでも、剣を持つとな………。シェータがあまり喋ろうとしないのも、他の整合騎士に関心を持たれない様にする為らしい。」

 

 カーディナルとユーリの説明を聞いて、俺はシェータの方を見る。

 しばらくして、拳闘士団の長と思われる人物が、女性の拳闘士にシェータを攻撃する様に指示を出すが、シェータは、剣と呼ぶにはあまりにも細い剣を抜刀して、拳闘士団を倒していく。

 皆が動揺する中、俺はカーディナルに話しかけていた。

 

カルム「カーディナル。」

カーディナル「どうした?」

カルム「後方の部隊の方に行った方が良いかもしれない。」

カーディナル「どういう事じゃ?」

カルム「襲撃者側は、軍人が多い。もしかしたら、この陽動作戦に気付かれてる可能性が高い。」

カーディナル「確かに、気付かれてる可能性はあるやもしれん。…………よし、カルム。お主、後方部隊の方へと向かってくれ。」

カルム「分かった。」

 

 俺は、後方部隊へと向かう。

 後方部隊の方へ向かっていると、ロニエとシオリの声が聞こえてくる。

 

「「敵襲!敵襲!!」」

カルム「やっぱりか!」

 

 やっぱり、気付かれてたか!

 俺はすぐに向かっていく。

 すると、ロニエとシオリが、呼んだ事により、周囲には衛士達が。

 すると、ロニエとシオリが対峙していた暗黒騎士が、大声を張り上げる。

 

暗黒騎士「お前ら、仕事だ!」

カルム「暗黒騎士の軽装部隊か。」

 

 あの指示を出した暗黒騎士は、襲撃者側の可能性が高いな。

 そいつがロニエとシオリを追い詰めていた。

 

暗黒騎士「これだよ…………!これだからプレイヤーキルは止められなねぇ!!」

ロニエ「はっ………うううぅぅぅ…………!」

カルム「させるか!」

 

 俺は、ロニエに跨っている暗黒騎士に対して攻撃を仕掛ける。

 俺の奇襲攻撃に、暗黒騎士は、咄嗟に剣を盾にして防ぐ。

 

シオリ「カルム先輩!」

カルム「大丈夫か!?」

暗黒騎士「カルム………?」

 

 シオリの放った言葉に、暗黒騎士は驚いた様な表情を浮かべる。

 俺が怪訝な表情を浮かべると、暗黒騎士は狂喜じみた声を出す。

 

暗黒騎士「お前、紫紺の剣士か!という事は、黒の剣士も居るな!」

カルム「!?」

 

 まさか、襲撃者側にSAO生還者がいるのか!?

 だとしたら、戦闘を続行するのはかなり危険だろうな。

 こちらの手の内がバレてる可能性があるな。

 すると、上空にオーロラが現れ、天使の歌声を思わせるような声が聞こえてくる。

 

暗黒騎士「!?」

カルム「………うん。」

 

 キリトがいる馬車の方に居たのは、アスナで、リーダーの暗黒騎士の背後にいる部下達を、無制限地形操作で奈落の底へと落としていく。

 そして、違う方向を向いたと思ったら、また地面が割れる音がする。

 アスナは、残っているリーダーも落とそうとするべく、リーダーの足元を消したが、躱す。

 

暗黒騎士「くそっ!」

ミト「ハァァァァ!!」

 

 暗黒騎士は、俺の方へと向かおうとするが、ミトが飛び出していき、両手鎌の上位スキル、《アポカリプス》を放つ。

 それによって、暗黒騎士は吹き飛ばされる。

 

暗黒騎士「マジかよ!?おい、マジかよ!あの顔、あの髪、あの気配………!?KoBの《閃光》と《紫鎌》じゃねぇか………!」

 

 そう言いながら、暗黒騎士は落ちていく。

 やっぱり、あの暗黒騎士は、SAO生還者なのだ。

 つまり、キリトが狙われる可能性がある。

 何でそう思ったのかはよく分からないが、そういう悪寒がする。

 




今回はここまでです。
ミトとアスナ、久しぶりの活躍!
ただ、PoHの悪意が動こうとしていますが。
風都探偵が8月から放送するので、楽しみですね。
アリブレで、整合騎士ロニエを手に入れられました。
更新頻度は、少し落ちます。
次回もお楽しみにして下さい。
活動報告を入れたので、良かったら見て下さい。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。