ソードアート・オンライン 紫紺の剣士   作:仮面大佐

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今回は、説明回です。
若干、無理矢理感がある気がしますが。
そして、ケントの強化フラグが立ちます。


第65話 事情の説明

カルムside

 

 SAO生還者と思われる暗黒騎士を撃退したミトとアスナ。

 俺は気になった事があるので、アスナに聞いてみる。

 

カルム「なぁ。」

アスナ「うん?」

ミト「どうしたのよ?」

カルム「アスナ、2回ほど地形操作を行ったみたいだけど、2回目は何したんだ?」

アスナ「ああ、2回目は、敵の拳闘士団が迫ってきてたみたいだから、敵の拳闘士団の眼前に渓谷を作って、来れなくしたのよ。」

カルム「なるほど…………。」

ミト「アスナ、大丈夫…………?」

アスナ「うん。今は大丈夫だよ。少し頭が痛いけど…………。」

 

 やっぱり、地形操作の反動が来たのか。

 俺は、ミトとアスナにある事を伝える。

 

カルム「2人とも、伝えたい事がある。」

ミト「どうしたの?」

アスナ「ん?」

カルム「あのリーダーの暗黒騎士、多分SAO生還者だ。」

ミト「え!?」

アスナ「どういう事!?」

カルム「アイツは、確かに言ったんだ。紫紺の剣士に黒の剣士、KoB、紫鎌、閃光って。」

「「!?」」

 

 その言葉に、2人は驚愕する。

 なぜなら、アンダーワールド人がそんな単語を知っている筈がない。

 俺たちの通り名はともかく、KoBなんて単語を知る筈がないのだから。

 

アスナ「じゃあ、一体誰なの………?」

カルム「分からない。名乗ってなかったからな。」

ミト「まあ、それに関しては、要警戒という事にしましょう。」

カルム「ああ。」

 

 俺はそう言ったが、胸騒ぎがする。

 何か、とんでもない事が起こりそうな気配がするから。

 そんな事を考えていると、ユージオ、アリス、ケント、イーディス、ベルクーリ、リョウガ、ユーリ、カーディナルが来る。

 

ユージオ「皆、大丈夫かい!?」

アリス「いきなり拳闘士団の目の前の地面が割れて、崖になったのはどういう事!?」

ケント「どうやら、大丈夫みたいだな。」

イーディス「皆、無事で良かったわ。」

ベルクーリ「もしかして、アスナの嬢ちゃんの仕業かい?」

リョウガ「まさか、あれほどの力があるとはな。」

ユーリ「何はともあれ、無事で良かった。」

カーディナル「そうじゃな。」

 

 まあ、アンダーワールド人からしたら、とんでもない力だしな。

 傍付き達は、呆然としていた。

 

カーディナル「まあ、とにかく、一度説明した方が良いじゃろう。」

カルム「説明?ベルクーリ達には説明しただろ?」

ユーリ「そうじゃない。流石に、一般兵にも説明しておいた方がいい。」

 

 あ、そっちか。

 まあ、確かに、いつまでも隠せるとは思っていなかったしな。

 そうして、軍議と称して、説明をする事にした。

 一つの焚き火を取り囲んで、衛士長達も同席していた。

 ミトとアスナは話を切り出していた。

 

アスナ「私はアスナで、こっちはミトです。」

ミト「リアルワールドでアンダーワールドの支配権をかけて争っている一勢力であるラースの使者です。」

 

 その言葉に、タカトラ先輩やリーナ先輩を始めとする衛士長達が動揺している。

 ベルクーリ達は、予め聞いていた事もあり、そこまで動揺していなかった。

 その後、衛士長達から神界の事かという質問が来たが、2人はそれを否定した。

 まあ、神様のアカウントを使ってはいるが、神様じゃないのは確かだしな。

 すると、ベルクーリとリョウガが俺に話を向けてきた。

 

ベルクーリ「まあ、俺たちは予め聞いてはいたが、どうなんだ?」

リョウガ「お前は、暗黒騎士と接触していた様だが、そいつもお前の世界の人間か?」

カルム「………はい。」

ユーリ「そうか。」

 

 そんな風に話す。

 話は、光の巫女に関する事になり、そして、アリス達が脱出するかどうかの話になった。

 その際に、右目の封印の事を話していた。

 

カルム「敵は、光の巫女………というよりは、右目の封印を破った者は、リアルワールドで、貴重な存在になる。」

ベルクーリ「そいつが、分からん。」

リョウガ「何故、敵とラースはアリス達を固執する?それに、外に連れ出して、何をさせるつもりなんだ?」

カルム「…………。」

 

 ベルクーリとリョウガの発言に、俺は黙ってしまう。

 そう、菊岡の事だから、兵器にしようと企んでいるに違いない。

 黙ってしまった俺に代わって、アスナとミトが答えてくれた。

 

アスナ「……私は、アリスさんやユージオさん、ケントさんにイーディスさんには自分の目でこちらの世界を判断してほしいと思っています。この世界に比べたら私達の世界の方がずっと醜く、汚れています。」

ミト「でも、そんな部分ばかりじゃない。4人には先入観無しで、見て欲しいから。」

アリス「なるほど…………。」

イーディス「それで、ユージオとケントは、外の世界に関して、何か思うことはあるの?」

ユージオ「そう、だね………。外の世界は、キリトやカルムの世界です。2人を見てる限り、アスナさんとミトさんが善人だって分かります。」

ケント「だから、外の世界は、良い人も居れば、悪い人も居る。そんな気がする。」

アリス「そういう訳で、見てから決める。」

イーディス「そうね。もしかしたら、可愛い女の子も居るかもしれないし!」

 

 良かった、納得してくれて。

 なんか、若干1名、本音がダダ漏れだった気がするが。

 

カーディナル「まあ、それはそれとするぞ。」

ユーリ「暗黒神ベクタが、カルム達の世界の人間なのなら、アスナとミトが相手をするのか?」

アスナ「はい。」

 

 その言葉に、歓声が上がる。

 それもそうだ。

 あんな、大地を引き裂く事を間近で見てしまえば、ステイシア神だと信じてしまうのだろう。

 

ベルクーリ「アスナの嬢ちゃんは、あの地面をばかっと割る奴を、無制限に使えるのかい?」

アスナ「いいえ、それは無理です。あの力は、私の意識に巨大な負荷をかけるので、乱発は出来ません。」

カーディナル「まあ、そうじゃろうな。」

ユーリ「ミトは、その様な力はあるのか?」

ミト「あるにはありますが、アスナの様な能力ではありません。」

 

 その後、アリス達が人界軍を鼓舞した事により、士気はかなり高まった。

 俺は、軍議が終わった後、己の天幕に向かって、鎧を取る。

 そして、軽い服装になって、同じく軽装のミトと合流する。

 

カルム「これで、良かったのかな………。」

ミト「何が?」

カルム「菊岡からしたら、アリス、ユージオ、ケント、イーディスのフラクトライトを回収出来れば、後はそれを解析すればいいだけだから、維持する必要がなくなる。」

ミト「カルム。弱気になっちゃダメ。そんな事は絶対に阻止しないと。」

カルム「そうだな。キリトの回復もしないといけないからな。」

 

 そんな事を話しながら、アスナとも合流した。

 そして、キリトが居る天幕には、アリス、ユージオ、イーディス、ロニエ、ティーゼ、シオリ、ルナ、リーナ先輩、タカトラ先輩が居た。

 

カルム「タカトラ先輩まで………。」

タカトラ「お前達の世界で、お前達がどの様な剣士として生きてきたのか、気になったのでな。」

リーナ「私も、タカトラと一緒だよ。」

アスナ「じゃあ、話しましょうか。」

 

 そう言って、天幕の中へと入っていく。

 話だそうとした時に、ケントもやって来て、参加する事に。

 

ケントside

 

 俺は、イーディスと一緒にキリトが居る天幕へと向かおうとするが、ユーリに呼び止められる。

 

ユーリ「ケント。」

ケント「どうしたんですか?」

ユーリ「お前に話がある。」

イーディス「じゃあ、先に行ってるわね。」

ケント「分かった。」

 

 イーディスはそう声をかけて、キリトが居る天幕へと向かう。

 俺は、イーディスを見送ってから、ユーリの方へと向く。

 

ケント「それで、話って何ですか?」

ユーリ「ああ、お前の雷鳴剣黄雷について、分かった事があってな。」

ケント「雷鳴剣黄雷について?」

ユーリ「ああ。お前の雷鳴剣黄雷は、更なる進化をする可能性がある。」

ケント「!?」

 

 俺が驚くと、ユーリは語り始める。

 

ユーリ「青薔薇の剣が、星霧氷の剣に変化した様に、雷鳴剣黄雷も、お前の心意が高まれば、変化する可能性がある。」

ケント「俺の、心意…………。」

ユーリ「要するに、お前次第という事だ。」

ケント「……………。」

ユーリ「それを言いたかっただけだ。明日に備えろよ。」

 

 ユーリはそう言い残して、去っていく。

 俺の、心意………。

 心意自体は、整合騎士にされた時に、アドミニストレータによって、使える様になっていたから、どの様な物かは、大まかには分かる。

 この戦争で、絶対にイーディスを守ってみせる。

 俺はそう誓い、キリトの天幕へと向かう。

 

パラドside

 

 俺とユイとカナは今、ネット上を見ていたけど、何か動きがある。

 それは、オーシャン・タートルにある、アンダーワールドに、アメリカから大量のログインが来ていたのだ。

 

パラド「おいおい、一体、襲撃者達は何を企んでるんだよ………!」

ユイ「そのURLを見てみると、こんなサイトに繋がりました!」

 

 それを見てみると、『新規VRMMOタイトルの時限ベータテストを開催。倫理コード無し。』などと書いてある物だった。

 それを見て、襲撃者達の企みが分かった。

 

カナ「まさか、アメリカの人たちを、アンダーワールドにログインさせるつもりじゃ……!」

パラド「マジかよ!?これを見る限り、アメリカの人が釣られそうなタイトルだな!」

ユイ「早く知らせないと!」

パラド「俺、安田博士に伝えるわ!」

ユイ「お願いします!」

 

 俺はすぐさま、安田博士の端末にコールをかける。

 しばらくすると、安田博士が応答する。

 

安田『お前が電話をしてくるなんて、珍しいな、パラド。』

パラド「そんな事を言ってる場合じゃない!アメリカのプレイヤーが、アンダーワールドにログインしようとしてるんだぞ!」

安田『どういう事だ!?』

パラド「FLA倍率を調べろ!」

安田『わ、分かった!』

 

 その声と共に、何かを操作する様な音がしてきて、比嘉さんの叫び声が聞こえる。

 

比嘉『げっ………等倍!?いつからだ!?』

安田『だが、どうやってアンダーワールドにログインしようって言うんだ?STLは日本にしか無いんだが?』

パラド「多分、アミュスフィアを使って、ログインするつもりだ!それと、このサイトを見てくれ!」

 

 俺は、問題のサイトのURLを安田博士に転送する。

 それを見た安田博士は、机を強く叩いた。

 

安田『やられた!まさか、暗黒騎士のアカウントを使って、アメリカ人にログインさせるとは………!』

菊岡『どうにか、止められないかい!?』

安田『サブコントロールルームじゃ無理だ!』

比嘉『どうすれば………!』

パラド「博士。」

安田『ど、どうしたんだ?』

パラド「博士なら、アカウントを今すぐに作れるか?」

安田『ま、まさかとは思うけど………。』

パラド「すぐに作ってくれ!それを使って、日本人のプレイヤーを、アンダーワールドにログインさせる!」

菊岡『ま、待ってくれ!そんな事をしたら、プロジェクト・アリシゼーションが公になってしまう!』

パラド「このまま、アリス達を襲撃者達に奪われて良いのか!?」

 

 俺のその怒号に、電話の向こうは黙る。

 すると、その沈黙を、博士が破った。

 

安田『………分かった。すぐに突貫で作業を始める!比嘉、凛子さん!手伝って下さい!』

比嘉『分かったっス!』

凛子『ええ!』

菊岡『…………分かった。指定のURLに関しては、僕が作っておこう。』

パラド「助かる!」

 

 これで、なんとか手は打てたな。




今回はここまでです。
襲撃者側が動く中、パラド達も動きます。
一応、安田博士は、緊急時に備えて、サブコントロールルームでアカウントを作れる様に準備していました。
次回は、現実世界での話になる予定です。
まだ先なんですが、ケントとイーディス、ユージオのALOでの種族は、何にするかは考え中です。
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