ソードアート・オンライン 紫紺の剣士   作:仮面大佐

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今回は、アリスが連れ攫われるまでです。


第68話 襲来

カルムside

 

 リアルワールドから、アメリカ人の暗黒騎士がやって来て、拳闘士団と本物の暗黒騎士団に攻撃を開始する。

 それには、アリス達も戸惑う。

 

アリス「なっ………!?」

イーディス「えっ…………!?」

 

 いきなり、味方に攻撃したのだ。

 驚くのも無理はない。

 ただ、俺は、もう限界だった。

 

アメリカ人「……AHAHAHAHAHAHA!!!」

アメリカ人「Kill you!」

カルム「………てめぇ………。」

ミト「カルム………!?」

カルム「てめぇら!何してんだァァァ!!」

 

 その時、俺の中の何かがキレた。

 アンダーワールド人は、現実世界の人たちと同じ命を持っている。

 なのに、命を奪う事を楽しんでいる奴は、許せなかった。

 俺は、火炎剣烈火と刃王剣十聖刃を振るい、アメリカ人達を倒していく。

 ただ、数が余りにも多すぎる。

 すると、隣にミトがやって来る。

 

ミト「カルム!落ち着いて!!」

カルム「…………ッ!悪い。だけど、アンダーワールド人にこれ以上の犠牲は出させない。絶対に………!」

ミト「ええ!」

 

 俺とミトは、引き続きアメリカ人の暗黒騎士を倒していく。

 すると、アスナの声が聞こえてくる。

 

アスナ「システム・コール!クリエイト・フィールド・オブジェクト!!」

 

 アスナの無制限地形操作を使い、アメリカ人の暗黒騎士達を倒していく。

 だが、反動でアスナが蹲る中、俺、ミト、ケント達が合流する。

 

ミト「アスナ!!大丈夫!?」

アスナ「う、うん………!もう一回………!」

アリス「無理をしないで、アスナ、ミト、カルム。」

イーディス「そうよ。後は私たち整合騎士に任せてよ。」

カルム「だが、あの赤い兵士は、リアルワールドの………俺たちの世界の敵で……!」

ユージオ「そんなの関係ないよ。」

カルム「ユージオ…………?」

 

 ユージオの顔が、壮絶な覚悟に満ちていた。

 それは、ケント達も同じだった。

 

ケント「………連中がどこの世界だが知らないが、自分の快楽の為だけに、人を殺す事をする奴を許さない………!」

イーディス「そうね。ただ闇雲に血を求め、剣を振り回す連中なんて……それこそ私たちの敵よ。」

アリス「ええ。それに、そんな目的でしか剣を振るえない連中など、いくら何万いようと恐れるに足りません。」

ベルクーリ「そういう事だな。それに、いつまでもお前さんらに活躍させないんでな。」

リョウガ「無理をするな。俺たちを頼れ。」

ユーリ「あんな奴ら、蹴散らして見せよう。」

アスナ「………皆さん、ありがとう。」

 

 確かに、感情的になってる場合じゃないな。

 そう思い、何とか冷静さを保つ。

 

ベルクーリ「よーし………!全軍、密集陣形を取れ!一点突破するぞ!!」

ユーリ「俺たちも行くぞ!」

 

 そうして、乱戦が始まる。

 俺たちは、密集陣形を取り、突破していく。

 だが、アメリカ人プレイヤーは、どんどんとこちらに来る。

 

衛士「うわっ………だめだ………うわああ!!」

カルム「!?」

 

 その悲鳴が聞こえてきて、振り返ると、衛士達の戦列の一部が破られ、アメリカ人プレイヤーが雪崩れ込んでくるのが見えた。

 段々と、被害が増えていく。

 

カルム「やめろ………やめろ………!!」

 

 少数の犠牲者を無視して、南下するべきだ。

 理性ではそう分かっていたが、体が勝手に動いて、馬から飛び降りる。

 

カルム「やめろォォォォォッ!!!」

ミト「カルム!!」

ケント「カルム!!」

 

 2人の叫び声が聞こえてくるが、俺は構わずにアメリカ人プレイヤーを倒していく。

 アメリカ人プレイヤーは、襲撃者に利用されているだけ。

 そんな認識も、怒りの感情によって、吹き飛ばされる。

 アスナも、アメリカ人プレイヤーを倒していた。

 ただ、血が溜まっていた事に気付かず、転倒しかける。

 そこに、アメリカ人プレイヤーが攻撃しようとしてくる。

 だが、ケントが倒した。

 アスナの方は、ミトが助けていた。

 

ケント「カルム!!」

カルム「ケント………。」

ケント「熱くなりすぎだ!感情的になっても、どうにもならないぞ!」

カルム「すまん………!」

ミト「アスナも、落ち着いて!!気持ちは分かるけど!!」

アスナ「ミト………ごめん。」

 

 そうこう話しているうちに、アメリカ人プレイヤーが集まってくる。

 何とか迎撃しようと、剣を構えると。

 

???「おらぁぁぁぁ!!」

「「「「!?」」」」

 

 赤銅色の影が、アメリカ人プレイヤーをあっという間に倒していた。

 見てみると、あのシェータと戦っていた拳闘士団のリーダー、イスカーンだった。

 

カルム「どういう………!?」

イスカーン「…………!うおおおらあああぁぁぁぁぁ!!」

 

 イスカーンが地面に拳を叩きつけると、アメリカ人プレイヤーは、衝撃波に倒され、遠方に控えていた多数の敵までを吹き飛ばした。

 まさかの行動に、俺たちは驚き、その威力に言葉を失っていた。

 これが、ベルクーリすらも恐れる拳闘士の実力か………。

 

イスカーン「柔い連中だ………。あの女騎士なんかとは比べるまでもねぇぜ。」

ケント「…………ダークテリトリーの拳闘士のリーダーが、何の用だ?」

 

 ケントがそう問うと、イスカーンはアスナを真っ直ぐに見詰める。

 気がついたが、イスカーンの右目が、傷ついている。

 

イスカーン「………取引だ。」

アスナ「取引………?」

ミト「どういう事………?」

イスカーン「あの岩山や、でけえ地割れを作ったのは、お前だな?………いいか、後ろの地割れに、狭くても良いから、しっかりした橋を架けろ。そうすりゃ、四千の拳闘士が、この赤い兵士どもを1人残らずブッ潰すまでお前らと共闘してやる。」

カルム「共闘………!?」

 

 俺たちは、唖然となる。

 イスカーンの右目が傷ついている事から、右目の封印を破ったのか?

 だが、彼の場合、自ら抉り出した様に見えるが………。

 すると、シェータが近寄る。

 

シェータ「大丈夫……。……その人、多分嘘は吐かない……。」

アスナ「でも………。」

ケント「俺も、その拳闘士が嘘を言っている様には見えない。」

イスカーン「へぇ。話が分かる奴が居て助かるぜ。」

カルム「………分かった。」

ミト「良いの!?」

カルム「俺も、イスカーンが嘘を言ってる様には見えないから。」

イスカーン「おう。」

 

 その言葉に、アスナも信じてくれたみたいだ。

 

アスナ「………分かりました。峡谷に橋を架けます」

 

 アスナが剣を空へと掲げると、昨日出現した七色の光が空へと浮かび、地面が大きく揺れた。

 そして、峡谷の壁からいくつもの横柱が出現し、峡谷に即席の橋が出来上がった。

 橋が出現したことで、向かい側にいた拳闘士たちが雄たけびを上げ、こちらへと向かって来てくれていた。

 

ケントside

 

 まさか、期せずして、ダークテリトリーと共闘する事になるなんてな。

 イスカーンという人物も、ベルクーリさんが話していたシャスターという人物に似ていたのかもしれないな。

 そんな事を思いつつ、暗黒騎士達を倒していくと、ベルクーリさんとリョウガさんの叫び声が聞こえてくる。

 

ベルクーリ「嬢ちゃん!」

リョウガ「アリス!先走りすぎだ!!」

 

 2人の焦った声が聞こえてきて、アリスを探すと、単身で暗黒騎士達を蹴散らし、丘に向かっていた。

 その後ろを、ユージオが追いかけていた。

 すると、隣にイーディスも来ていた。

 

カルム「行け!ケント、イーディス!」

ケント「カルム………!?」

ミト「ここは、私たちが食い止める!」

アスナ「だから、2人はユージオとアリスの元へ行って!!」

イーディス「ありがとう!ケント、行くわよ!」

ケント「ああ!」

 

 カルム達に、気を遣わせたか。

 だが、ユージオとアリスだけで放ってはおけない。

 俺とイーディスは、2人の元へと向かう。

 だが、暗黒騎士が大量にいるせいで、中々2人の元に行けない。

 

イーディス「邪魔すんな!」

ケント「そこを退け!」

 

 少し口調が荒くなるが、それでも敵は中々減らない。

 すると、俺たちの上空に飛竜が現れる。

 その飛竜は、アリスの元へと向かっていた。

 

ユージオ「アリス、危ない!」

アリス「っ!?」

ケント「まさか!?」

イーディス「アリス!」

 

 アリスは、黒い大型の飛竜に捕まり、南に連れていかれる。

 アリスは、抵抗しようとしたが、乗っている男が手を翳すと、アリスは気絶した。

 まさか、あれが皇帝ベクタか!?

 すると、ユージオの絶叫する声が聞こえる。

 

ユージオ「うわあああああぁぁぁ!!」

 

 ユージオは、その絶叫と共に、周囲にいた敵を、ホリゾンタル・スクエアで薙ぎ払っていた。

 すると、ユージオの飛竜が現れ、ユージオはベクタが乗っているであろう飛竜を追う。

 

ケント「ユージオ、待て!!」

イーディス「アリス!!」

 

 俺とイーディスが絶叫する中、ユージオは追撃してしまった。

 

イーディス「ケント!!」

ケント「ああ!分かってる!!」

 

 俺たちもアリスを助ける!

 ベクタにアリスを渡してたまるか!

 俺とイーディスは、ベルクーリさんとリョウガさんと合流する。

 

イーディス「退けぇ!雑兵ども!!」

ケント「道を開けろ!!」

ベルクーリ「イーディス!ケント!」

イーディス「騎士長、リョウガ!アリスが!」

リョウガ「今、ユージオが追撃してる!だが、この状況では………!」

レンリ「リリース・リコレクション!!」

ユーリ「光あれ!!」

 

 暗黒騎士達が俺たちに襲い掛かろうとするが、レンリさんの雙翼刃とユーリの光剛剣最光により、暗黒騎士が吹っ飛ぶ。

 

レンリ「行ってください、団長!リョウガさん!」

ユーリ「ここは、俺たちが持ち堪える!」

ベルクーリ「助かる!」

リョウガ「俺たちも追うぞ!」

 

 俺たちは、それぞれの飛竜を呼ぶ。

 すると、アリスの飛竜である雨緑もやって来ていた。

 

ベルクーリ「行くぞ!」

リョウガ「全速力で飛ばすぞ!」

ケント「はい!」

イーディス「ていうか、雨緑!?アンタも来たの!?」

ベルクーリ「お前さんも、主人が心配なんだな。」

リョウガ「行くぞ!」

 

 俺たちは、それぞれの飛竜に乗り、ベクタを追うユージオを追いかける。




今回はここまでです。
ユージオ、ケント、イーディス、ベルクーリ、リョウガの5人がベクタを追いかけます。
ここ最近、他の小説も書いてるので、投稿頻度が下がってしまい、申し訳ありません。
もう少しで、PoHが動き出しますが、PoHと戦うのは、ノーチラスかユーリのどちらかを考えています。
最近、YouTubeにてエグゼイドが配信されていますが、次の配信で、貴利矢さんが退場してしまいますね……。
この小説の投稿頻度は、他の小説もあるので、下がります。
そこはご了承下さい。
そして、ついさっき明らかになりましたが、まさかの、無銘剣虚無が、究極大聖剣化!!
まずは中国ですが、いずれ日本でも来るでしょう。
そういえば、この小説の無銘剣虚無はどうしましょうか……。
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