ソードアート・オンライン 紫紺の剣士   作:仮面大佐

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今回は、リーファとハヤトがアンダーワールドに降り立った話です。
と言っても、若干無理矢理感があるので、ご了承ください。


第70話 大地の神とその従者

カルムside

 

 まさか、シノンとチェイスが、救援に来てくれるなんてな。

 

シノン「3人とも、よく頑張ったわね。」

チェイス「後は、俺とシノンに任せろ。」

 

 シノンとチェイスは、そう言った直後、弓を前方に向けて、弦を引く。

 そして、光の矢が放たれ、俺たちの先を防ぐアメリカ人プレイヤーに炸裂し、吹き飛ばされて消滅する。

 アメリカ人プレイヤーがたじろいでいる隙にレンリの飛竜が突入して、アメリカ人プレイヤーが吹っ飛ぶ。

 流石に、残りの兵士達が動揺から立ち直った様で、獲物が逃げる事に気づき、罵り声をあげながら、俺たちに向かって駆け降りてくる。

 すると、シノンとチェイスがこちらを見てくる。

 

シノン「アスナ、ミト、カルム。ここから5キロくらい南に行ったところに、遺跡みたいな廃墟が見えたわ。道はその真ん中を貫いてて、左右にはでっかい石像が幾つも並んでる。」

チェイス「あそこなら、包囲されずに敵を迎撃出来るはずだ。何とか、そこでアメリカ人プレイヤーを撃退するぞ。」

 

 その言葉を聞いて、俺たちは表情が引き締まる。

 

アスナ「分かったわ、シノン。」

ミト「幾らアメリカのVRMMO人口が多くても、これ以上の敵はすぐに用意できないはず。」

カルム「あの一万何千を撃退すれば、どうにかなると思うが………。」

チェイス「ああ。今、アルゴとジェイクの二人が、何とかアメリカ人プレイヤーのログイン数を減らそうとしている。」

シノン「分かったわ。」

チェイス「カルム。キリトは何処にいる?」

カルム「キリトなら、あの馬車の中だ。」

 

 そう言うと、シノンとチェイスはキリトが居る馬車へと入っていく。

 俺は、久しぶりの友との再会に濡れた顔を拭って、覚悟を決める。

 俺もミト、アスナと共に、馬車へと入っていく。

 シオリ達は、突然現れたソルスに、驚いていた。

 

シオリ「ええっと、ソルス様………?」

シノン「違うわ。私はシノンで、こっちが………。」

チェイス「チェイスだ。俺とシノンは、キリトの親友だ。」

ロニエ「良かった………。女の人ばかりじゃなかった………。」

 

 まあ、女性の知り合いは結構多いが、全員彼氏持ちだしな。

 そう思った俺、ミト、アスナ、チェイス、シノンは苦笑した。

 チェイスは、キリトを見た途端、キリトの肩に手を置いた。

 

チェイス「キリト………。お前は、心がボロボロになるまで戦ったのだな………。」

シノン「だから、これからは、私たちが戦うわ。」

カルム「シノン、チェイス………。」

チェイス「よし、俺とシノンが飛んで、一足先に遺跡の地形を確認してくる。」

 

 チェイスからその言葉を聞いた途端、俺はチェイスの、ミトとアスナはシノンの肩を掴む。

 

シノン「アスナ………ミト………?」

チェイス「カルム………?どうした………?」

カルム「チェイス………今、飛ぶって言ったか!?」

チェイス「あ、ああ………。」

アスナ「なら、お願い!皇帝に攫われたアリスさんを追いかけて!!」

シノン「えっ!?まさか、アリスがベクタに攫われたの!?」

ミト「今、ユージオ、イーディス、ケント、ベルクーリさん、リョウガさんで追いかけてるんだけど、スーパーアカウント相手じゃ、厳しいわ!」

カルム「だから、頼む!ケント達を追ってくれ!!」

チェイス「分かった!」

 

 俺たちは、ケント達の外見的特徴をチェイス達に叩き込み、二人は空を飛ぶ。

 その際、チェイスが疑問を放った。

 

チェイス「そういえば、同時にログインした筈のリーファとハヤトはどうしたんだ?」

 

 リーファとハヤトも来てくれたのか。

 だけど、何処に行ったのやら。

 

ハヤトside

 

 俺は、赤く染まった大地に転がった。

 

ハヤト「痛って!何だ、初期不良か!?」

 

 まさか、初期不良品を引き当ててしまうなんてな………!

 情けないぜ。

 ていうか、リーファにシノンにチェイスは何処行ったんだよ!?

 そういえば、比嘉さんに、ある事を言われた様な気がするな。

 

比嘉『ハヤト君!君には、少し伝えたい事があるんス!』

侑斗『何ですか、伝えたい事って?』

比嘉『実は、ハヤトさんの使うアカウント、特殊能力が無いって言ったっスけど、実は、一つ能力があるんス!』

侑斗『何ですか、それ?』

比嘉『実は、テラリアのアカウントを使うリーファさんの位置を把握する事が出来るんスよ!』

侑斗『マジでか!?なんでそれを今伝えるんだよ?』

比嘉『………シンプルに伝え忘れたッス。』

侑斗『分かった。とにかく、リーファと逸れた場合は、その能力を使って、合流すれば良いんだろ?』

比嘉『…………お願いするっス。』

 

 それを思い出した。

 全く、あの人も伝え忘れんなよ。

 危機感が無いんじゃないのか?

 

ハヤト「まあ、愚痴ってても始まんねぇか。」

 

 俺は、目を閉じて、感覚を研ぎ澄ます。

 すると、リーファの反応を見つけた。

 どうやら、人界側に少し近い所に居るみたいだな。

 

ハヤト「そんじゃま、一丁行きますか。」

 

 俺はそう呟いて、駆け出す。

 何とかリーファと合流出来るみたいで良かったぜ。

 だが、リーファの気配が少し変だ。

 何かに、リーファのHPが吸い取られている様な………。

 そんな事を考えていると、リーファの姿が見えて来た。

 だが、リーファと合流出来た事よりも、現状に困惑している。

 何せ、リーファが女性に吊り上げられて、リーファの体に無数の触手が侵入していて、目の前には、確か、オークとかいう人工フラクトライトが居た。

 

ハヤト「アイツら………何してんだ………!?」

 

 オークとあの女性がグルかと思ったが、すぐに違うと分かった。

 何故なら、リーファの声が聞こえてきたのだ。

 

リーファ「私は………だいじょうぶ、だから。やめて、そんな、こと。」

 

 すると、女性がリーファの頬に軽く歯を立てたのだ。

 

女性「それ以上つまんない事言ったら、可愛い顔を食い破るわよ。折角面白い見せ物なのに。ほら、どうしたの豚。さっさと脱ぎなさいよ。それとも、人族の裸に興奮しちゃったのかしら?」

 

 女性は、オークに向かって、そう笑う。

 俺は、怒りが湧いてきた。

 だが、理性が優って、動けない。

 

ハヤト(本音を言えば、あの女をぶった斬りたいけど、人工フラクトライトを殺す訳には………!)

 

 そう、ダイブする前に、直葉と約束したんだ。

 人工フラクトライトは決して傷付けないと。

 だが、これ以上は、我慢できない………!

 すると、オークは、ズボンにかけていた手を剣へと伸ばす。

 

オーク「お………おでは………おでは………!おでは、人間だッ!!」

 

 オークはそう叫び、右目が潰れながらも、女へと襲い掛かる。

 それを見て、俺は覚悟を決めた。

 あの女は、絶対の悪だ。

 あんな奴をアンダーワールドに放っておいてはいけない。

 アイツが男を見せたんだ。

 なら、俺も男を見せないと、リーファの彼氏失格だな。

 女は、リーファを放り捨て、オークに釘付けになっている。

 俺は、リーファと合流する。

 

リーファ「ハヤト君………!」

ハヤト「遅くなって悪い。俺たちで、アイツを倒すぞ。」

リーファ「うん!」

 

 俺とリーファはそう話して、あの女の両腕を二人で斬り落とす。

 女は、俺たちを見て、あり得ないものを見たかのように呟く。

 

女「人族が………豚を助けて、人を斬る……?」

リーファ「違うわ。」

ハヤト「人を助ける為に、悪を斬るんだよ!」

 

 俺たちは、宣言と共に、斬撃を放つ。

 すると、女は斬れる。

 リーファが倒れそうになって、俺とオークが支える。

 

リーファ「はぁ……!はぁ……!ぐぅぅ……!?」

ハヤト「リーファ!」

オーク「リーファ………!?」

ハヤト「大丈夫か………?」

リーファ「全く………ハヤト君、遅いよ……。」

ハヤト「悪い。迷った。」

オーク「だ、大丈夫か……おでのせいで………!」

リーファ「あなたのせいじゃないよ……。私が迷ってたせいでもあるんだから……。あなたに辛いことをさせちゃった。」

 

 リーファ………。

 俺は、オークの話を聞く。

 

ハヤト「なぁ、お前、名前は?」

リルピリン「オーク族族長、リルピリン。」

ハヤト「リルピリンか。良い名前だな。俺の名前はハヤトだ。まあ、リーファの従者って所だな。それと、リーファを助けようとしてくれて、ありがとうな。俺も、本当はすぐに行きたかったが、迷っちまった。格好いいぜ。」

リルピリン「………ハヤトか。リーファ。……おでは……お前のおかげで目が覚めた気がする。」

リーファ「えっ……?」

リルピリン「おで達オークは、人族への憎しみを持っていた。でも、リーファとハヤトは違った。おでを見ても、決して蔑まず、人間として見てくれた。だから、お前達なら信用できる。」

リーファ「……リルピリン……ありがとう。」

 

 リーファは、笑顔でリルピリンに答える。

 …………俺も、リルピリンを見習わないとな。

 

リーファ「ところで、これからどうするの?」

リルピリン「おで達オーク族は、リーファ及びハヤトに着いていこうと思う!」

ハヤト「本当か!?だが………。」

リルピリン「おで達オーク族を人間と見てくれたリーファをおでは信じた。同胞達もきっと信じてくれる筈だ。」

リーファ「ありがとう。ところで、ここは何処なの?」

 

 そうして、オーク軍は、俺たちに協力してくれる事になった。

 ちなみに、リルピリンが俺も信じてくれた理由としては。

 

リルピリン「お前は、リーファの従者だから信じる。」

 

 とのこと。

 まあ、良いけど。




今回はここまでです。
最近、色んな小説を書いてる影響で、紫紺の剣士の執筆が中々進まなくてすいませんでした。
何とか、執筆してみせます。
私が書く予定の『異世界おくてっと』という作品には、この紫紺の剣士も入れます。
ただ、異世界おくてっとに出るのは、アリシゼーションが終了した時系列のカルム達です。
その為、異世界おくてっとをやるのは、紫紺の剣士が、アリシゼーションまで完結するまでは、やりません。
それと、アンケートを一つ出したいと思います。
それは、ケントのALOでの種族です。

ケントのALOでの種族は何がいいか

  • シルフ
  • インプ
  • スプリガン
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