キングフォームに相当する力が登場します。
そして、カルムとミトの想いも明かされます。
チェイスとハヤトの再登場です。
あの圏内事件の後、俺はとあるダンジョンに来ていた。
アルゴとジェイクからの情報で、ここに現れるモンスターがまた、ブレイラウザー等の強化に繋がると言われた。
流石に1人じゃ厳しいので、ミト、チェイス、ハヤトの3人も呼んだ。
ミト「カルムが自ら呼ぶなんて珍しいわね。」
チェイス「久しぶりだな。」
ハヤト「じゃあ、早速行こうぜ!」
カルム「あぁ。」
チェイスは第1層のボス戦以来だが、武器を変えたらしく、槍からカリスアローという弓の武器に変更した。
ハヤトも片手剣なのは変わらないが、タイタンソードに変更していた。
タイタンソードは、バスタードソードに分類される剣で、ハヤトも俺と同様に剣道をやっていたそうで、丁度いい塩梅らしい。
片手で持てば片手剣のソードスキルが、両手で持てば一部の両手剣のソードスキルが使えるらしい。
そうして、俺達はダンジョンの中へ。
中で登場するモンスターは、アルビローチにダークローチ等と、結構登場した。
俺達は対して苦戦せずに進めている。
驚いたのは、チェイスが俺と同じ様なカードを持っている事で、それで能力を付与しているらしい。
恐らく、俺のブレイラウザーと同系統の武器なんだろうと思う。
しばらくして、安全地帯があったので、そこで休憩する事に。
カルム「結構疲れたな。」
ミト「あのダンジョンよりは辛いわね。」
チェイス「そうか。」
ハヤト「でも、結構進めたんじゃない?」
カルム「そうですね。でも、疲れたから少し寝させて貰います。」
ミト「なら、膝枕してあげるわよ。」
カルム「気持ちだけで十分です。」
俺は休憩する為に寝た。
ミトside
カルムは寝出した。
何かデジャブを感じるけど、寝顔を見るのも飽きないので、眺めていると。
チェイス「何故カルムの顔を眺めている?」
ミト「え!?」
ハヤト「お2人さん、いい画だねぇ。」
ミト「………!」
何度も言われた影響か、そこまで気にしなくなったけど、顔が赤くなってしまう。
ここ最近、カルムの事を考える時間が更に増えてきた。
チェイス「俺達の事を気にするな。」
ミト「気にするなって……!」
ハヤト「でも、人の事を好きになるのは本当にいい事だぜ。」
ミト「………。」
ハヤトにそう言われて、思った事は。
ミト(私って、カルムの事を好きなのかな?)
第1層からの長い付き合いで、カルムの勇気、ちょっと抜けてる所等、それらもカルムの魅力かと思うと、気になってくる。
チェイスとハヤトが私を見て、何やらコソコソ話し始めた。
チェイス(ハヤト。これは恐らく……。)
ハヤト(あぁ。カルムはまだ気づいていなそうだな。)
何を話してるのかはよく聞こえなかった。
あと、気になった事もあるので、チェイスに聞いてみる。
ミト「チェイス。」
チェイス「何だ?」
ミト「そのカリスアローもさ、カルムのブレイラウザーと同系統なの?」
チェイス「恐らくな。」
ミト「という事はさ?既にカードは集まっているの?」
チェイス「あぁ。既に俺の所には全てのカードが集まっている。」
そう言って取り出した。
本当に、何かトランプみたいな感じがする。
ミト「カルムも、キング以外のカードは手に入れてるみたいだしさ。」
ハヤト「という事は、次に出てくるのは、キングのモンスターという事か。」
チェイス「恐らく相当に強いだろうな。気を引き締めていくぞ。」
しばらくして、カルムが目を覚ましたので、行く事に。
でも、カルムを見てると、顔が赤くなる。
カルムside
疲れが取れたので、最深部へと向かう事に。
だが、ミトの顔が赤い。
ミト本人に聞いても、何でもないと返されて、チェイスとハヤトに聞いても、自分で察しろと返された。
でも、俺は圏内事件の時から妙にミトを意識し出したような感じがする。
俺は、ミトの事が好きなのか?
そんなモヤモヤがここ最近もドンドンと大きくなってきた。
そんなモヤモヤを抱きつつ、最深部に到着すると、一体のモンスターがいた。
名前を見ると、コーカサスビートルアンデッドと書いてあった。
カルム「あいつか。」
チェイス「油断するな。」
その時、檻が降りてきて、俺以外のメンツと俺が遮られた。
ミト「カルム!」
チェイス「分断か!」
ハヤト「おい、モンスターがポップしてるぞ!」
カルム「みんな!」
ミト「私達なら大丈夫!カルムは早くあのモンスターを倒して!」
カルム「分かった!」
俺はコーカサスビートルアンデッドと対峙していた。
俺はすぐさまコーカサスビートルアンデッドに斬りかかったが、盾で防がれてしまった。
それでも俺はめげずに攻撃していくと、徐々にではあるが、HPが減っていく。
HPが3本目にまで到達すると、コーカサスビートルアンデッドが俺のラウズカードを奪った。
ミト「ラウズカードが!」
ハヤト「おい、ヤバいんじゃないのか!?」
チェイス「………!」
カルム「…………。」
コーカサスビートルアンデッドが俺を嘲笑うかの様に見えたが、俺は諦めていない。
俺は、絶対にこのゲームをクリアして、皆を現実世界に返してみせると誓った。
だからこそ、ラウズカードを奪われたくらいで諦めては、絶対にクリア出来ない。
俺はブレイラウザーで斬りかかりつつも、殴りを入れて、怯ませる。
カルム「俺は絶対に諦めない!このデスゲームから皆を救う!そうグリセルダさんに誓ったんだ!例え、カードが奪われても、俺は絶対に勝つ!」
俺は、コーカサスビートルアンデッドの剣を奪って、その剣で盾を打ち破る。
その際に、俺から奪ったラウズカードを落とした。
怯んだ隙に、俺はブレイラウザーで全力でコーカサスビートルアンデッドを斬り裂いた。
そうして、HPが全損し、コーカサスビートルアンデッドは倒された。
それと同時に檻やモンスターが消えて、ミト達が駆け寄ってきた。
ラウズカードはミトが回収していた様で、それを渡してきた。
ミト「お疲れ様!カルム!!」
チェイス「よくやったな。」
ハヤト「いやぁ!本当にいい画だね!!」
カルム「あぁ。」
そうして、報酬を見てみると、エボリューションコーカサスと書いてあるラウズカードを手に入れられた。
そして、エボリューションキングというスキルを手に入れた。
その時、謎のモンスターが唐突に現れた。
名前を見ると、トライアルDと書いてあった。
カルム「何だあのモンスター!?」
ミト「ヤバそうね!」
ハヤト「でも、アルゴとジェイクはこんな奴が出るなんて言って無かったよな!?」
チェイス「恐らく、アイツを倒したら現れる奴なんだろう!」
まずい!
このままじゃ皆が……!
俺はエボリューションコーカサスを見て、とある事を思いついた。
やるしかない!
ラウズアブソーバーに、アブソーブカプリコーンを入れる。
『absorb queen!』
そして、エボリューションコーカサスをラウズアブソーバーにラウズする。
『evolution king!』
すると、俺の体に激痛が走った。
ミト「カルム!」
ハヤト「何やってんだアイツ!」
チェイス「カルム!」
だが、俺は諦めない!
ここにいる皆を救えるなら!
その時、俺がこれまで獲得したラウズカードが現れて、それが金色になって俺の体に着く。
オリハルコンブレストが、キングブレストに変化して、ショルダーガードナーが大きくなって金色になった。
そして、体のあちこちにラウズカードの絵柄が映り、左手にキングラウザーという両手剣が出現した。
そして、パンチだけで相手を吹っ飛ばした。
ミト「カルム………!」
ハヤト「何だあれ……!?」
チェイス「カルムが金色に……!」
カルム「凄い……!力が溢れてくる!」
トライアルDが怯んでいる隙に、俺はキングラウザーに5枚のカードを入れる。
『スペード10!ジャック!クイーン!キング!エース!』
『ロイヤルストレートフラッシュ!』
俺は新たなスキルのロイヤルストレートフラッシュでトライアルDを倒した。
だが、何かに飲み込まれる様な感じがして、意識が無くなった。
チェイスside
アイツが金色になったと思ったら、大剣にカードを入れて、金色の斬撃波でモンスターを倒した。
だが、様子がおかしい。
ミト「凄いよカルム!」
ハヤト「あぁ。」
チェイス「待て!何か様子が変だ。」
すると、カルムがこちらに向かって攻撃してきた。
ミト「どうしたのカルム!?」
ハヤト「あれ!?どうした!?」
チェイス「まさか、力に飲み込まれたのか!?」
カルムをオレンジにする訳にもいかないので、躱している。
だが、このままでは……!
仕方ない、こちらもやるか。
俺はエボリューションパラドキサを出して、カリスラウザーにラウズする。
『evolution!』
その音声と共に、ラウズカードが俺に合わさって、新たな姿になった。
以前に、この姿になって、それ以降、特訓をして使いこなせる様になった。
俺はワイルドスラッシャーでカルムの剣を押さえ込んだ。
ミト「あれは……!?」
ハヤト「あれがアイツの本気だ。」
そう、本気でやらなければ、やられる!
デュエルを申請して、カルムが受諾して、デュエルとなった。
ルールは、半減決着モードだ。
デュエルが始まり、俺とアイツでお互いの武器をぶつけ合う。
お互いに隙をついて攻撃し、HPがもう少しで半分になる時に、俺達は動いた。
『スペード2、スペード3、スペード4、スペード5、スペード6!』
アイツが剣にカードを入れている隙に、俺はワイルドカードを生み出して、それをラウズする。
『ストレートフラッシュ!』
『ワイルド!』
お互いに攻撃して、HPが半分になった為、引き分けとなり、お互いの強化状態が解けた。
カルムside
何やら、叫び声が聞こえてくる。
そうして目を開けると、そこには涙を流していたミトがいた。
ミト「カルム!良かった、目が覚めて!!」
ハヤト「チェイス、カルムが目を覚ましたぜ。」
チェイス「助かる。」
カルム「ここは?」
そうだ!
俺は、力に飲み込まれて、チェイス達に攻撃してしまった……!
それを思い出して、罪悪感に飲まれた。
カルム「ごめん。」
チェイス「気にするな。それに、お前なら何とか使いこなせるだろ。」
ハヤト「まあ、気にすんな。」
ミト「………。」
カルム「ミト………。」
ハヤト「まあ、俺達は用事を思い出したから、撤収するな。」
チェイス「あぁ。」
そう言って、帰って行った。
ミトは、未だに泣いたままだ。
カルム「ごめん。」
ミト「うん。大丈夫。」
カルム「まさか、あんなに強い力とはな。」
ミト「カルム。心配かけないで!」
カルム「本当にすまん。」
ミト「とにかく、無事で良かった。」
そうして、俺達も主街区に戻った。
ミト「カルム、約束して。」
カルム「何を?」
ミト「これ以上心配かけない事!」
カルム「あぁ。でも、使いこなしてみせる。」
ミト「まあ、これぐらいなら良いか。あとさ、教えてくれない?あなたが頑なにギルドに入ろうとしない事を。」
カルム「分かった。俺がギルドに入ろうとしない理由は、弱い自分のまま入りたくないからだ。」
ミト「弱い自分?」
カルム「あぁ。」
そうして俺は話した。
このアインクラッドで数多くの死を見てきた俺は、それを見て、決意した。
絶対に大切なものを守れる力ができるまで、そういった物には入らない事を。
カルム「これが、俺がギルドに入らない理由なんだけど。」
ミト「………。」
カルム「ミト?」
ミト「なぁんだ。そんな理由か。」
カルム「えぇ?」
ミト「カルムは既に強いじゃない。」
カルム「いや、キングの力に飲み込まれた。まだまだだよ。」
ミト「でも、あなたは色んな人を守ってきた。それだけでも十分だよ。」
カルム「ミト………。」
ミト「でも、1人で抱え込んじゃダメ。私も一緒に背負うよ。だからさ、泣いてもいいんだよ?」
その言葉がきっかけになったのか、俺はいつの間にか泣いていた。
ミトが抱き締めていた。
しばらくして、俺は泣き止んだ。
カルム「すまない。」
ミト「いいのよ。」
カルム「それとさ、ミト。君に言いたい事が出来たんだ。」
ミト「何?」
カルム「でも、まだ決心がつかないからさ。もう少し待っててくれないか?」
ミト「うん。」
俺は、ミトの事が好きだ。
一緒に行動する度に、そんな想いが生まれていた。
でも、もう少し強くなってから、言う。
その為にも、この世界で生き抜かないと。
俺は改めて決意した。
今回はここまでです。
カルムが完全にミトへの好意を自覚します。
チェイスもワイルド形態になりましたね。
ラフコフ討伐戦はカットします。
そして、アインクラッドも終焉の日が近づいていきます。