ソードアート・オンライン 紫紺の剣士   作:仮面大佐

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今回はグリームアイズが出たところまでです。
話だけですが、フィリアも出ます。


第17話 黒と白、紫紺と紫の剣舞

 エボリューションキングを解禁してから、色々な出来事があった。

 8月、あのレッドギルドのラフィン・コフィンが攻略組によって壊滅した。

 攻略組、ラフコフ双方に多大な死者が出たが、何とかなった。

 その後、エボリューションキングを使いこなす為に、修行をして、今では力に飲み込まれずに使える。

 その時に、フィリアという女の子を助けて、友達になった。

 そして、俺の誕生日から3日過ぎた10月18日、俺はキリトと共にクエストに出かけていた。

 

キリト「悪いな。手伝って貰って。」

カルム「気にするな。俺も気晴らしがしたかったしな。」

 

 俺とキリトは、お互いに秘密を明かしている。

 キリトがユニークスキルである二刀流を使える事。

 俺がエボリューションキングを使える事。

 だからこそ、お互いの秘密の力を使いこなす為にお互いに訓練している。

 そうして、クエストを終えた。

 

キリト「お疲れさん。」

カルム「あぁ。……ん?索敵スキルに何か反応があるな。」

 

 索敵スキルを見ると、ラグー・ラビットが2体もいた。

 ラグー・ラビットは、S 級食材だ。

 俺もお初にお目にかかる。

 俺達は投剣スキルを発動する。

 そして、ラグー・ラビットを仕留めて、俺達が寝ぐらにしている第50層の主街区、アルゲードへと向かう。

 そう、アイツの店に向かう為に。

 

キリト「うっす。相変わらず阿漕な商売してるよな。」

エギル「よぉ、キリトにカルムか。安く仕入れて安く提供するのがウチのモットーなんでね。」

カルム「後半は怪しいですけどね。まあいいや。俺達も頼む。」

 

 第1層で出会った斧使いのエギル。

 現在は、商売をしているそうだ。

 相変わらずガタイが凄いな。

 俺達のトレードウインドウを見て、エギルが驚いた表情になる。

 

エギル「おいおい、S級のレアアイテムじゃねえか。オレも現物を見るのは初めてだぜ……。キリト、カルム。金には困ってないだろ?自分達で食おうとは思わねぇのか?」

キリト「思ったさ。何せ、もう手に入るか分からないからな。」

エギル「なら……!」

カルム「でも、俺も料理スキル取ってるけど、流石に扱えないな。」

 

 俺は、両親が不在の時もたまにあったので、自分で料理はする。

 リアルでの癖という奴だ。

 そんな事を話していると、後ろから声をかけられた。

 

アスナ「キリト君。」

ミト「カルム。」

「「シェフ捕獲。」」

アスナ「な……何よ。」

ミト「どうしたの?」

 

 そう、血盟騎士団の第一副団長のアスナと、第二副団長のミトだ。

 俺は、エボリューションキングの初取得の時からミトの事が好きになっていたが、ミトはどうなんだろうな?

 何か、護衛の1人が顔を引き攣らせていた。

 そんな事を思っていると、2人が声をかけた。

 

アスナ「生きてるならいいのよ。」

ミト「そんな事より、シェフって何のこと?」

キリト「あ、そうだった。アスナって、料理スキルの熟練度どの辺?」

カルム「ミトもどうなんだ?」

アスナ「先週に完全習得したわ。」

ミト「私も同じく。」

キリト「なぬっ!」

カルム「凄いな。」

 

 料理スキルって、地味に上げるのがめんどくさいシロモノなんだよな。

 

キリト「………その腕を見込んで頼みがある。」

カルム「これなんだけど………。」

アスナ「うわっ!!こ……これ、ラグー・ラビット!?」

ミト「まさかのS級食材!?」

キリト「取引だ。こいつを料理してくれたら一口食わせてやる。」

アスナ「は・ん・ぶ・ん!!」

カルム「料理してほしいです。食べさせてあげるので。」

ミト「良いわよ。」

 

 こうして、料理してもらう事に。

 

キリト「悪いな、取引は中止だ。」

エギル「なあ、オレたちダチだよな?な?オレにも味見くらい……。」

カルム「すいません。感想文を800字以内で書いてくるので。」

エギル「そ、そりゃあないだろ!!」

 

 ごめんなさい、エギルさん。

 

アスナ「でも、料理はいいけど、どこでするつもりなのよ?」

ミト「確かに。」

キリト「うっ………。」

カルム「あぁ………。」

 

 確かに、俺の奴は必要最低限の物しか無く、アルゲードの部屋なので汚い。

 そんな所に行かせるわけにも………。

 

アスナ「どうせ君達の部屋にはろくな道具も無いんでしょ?」

カルム「ぐうの音も出ない。」

ミト「今回は、感謝を込めてカルムには私の部屋を提供するわ。」

キリト「俺は?」

アスナ「あなたは私よ。」

 

 え?

 それってつまり、ミトの部屋に行くという事かよ。

 マジで。

 そんな事を考えている俺をよそに。

 

アスナ「今日は直接帰るから。」

ミト「護衛お疲れ様。」

???「ア……アスナ様!ミト様!こんなスラムに足をお運びになるだけに留まらず、素性の知れぬ奴らをご自宅に伴うなどと、と、とんでもない事です!」

 

 なるほどな。

 コイツは、アスナとミトの事を崇拝しているんだろうなぁ。

 

アスナ「この人達は、素性はともかく腕だけは確かだわ。」

ミト「多分あなたより十はレベルが上よ。クラディール。」

クラディール「な、何を馬鹿な!私がこんな奴らに劣るなどと………!」

 

 クラディールという男が俺たちを見ると、何かを合点したかのように歪んだ。

 

クラディール「そうか………ビーターに紫紺の剣士か!」

キリト「ああ、そうだ。」

カルム「それが何だ?」

クラディール「アスナ様!ミト様!コイツらは自分だけを優先する奴なんですよ!こんな奴らと関わるとろくな事が起きないんだ!」

 

 酷い言いようだな。

 だが、流石に騒ぎ過ぎたのか、周囲に人だかりが。

 

アスナ「とにかく!今日はここで帰りなさい!」

ミト「副団長権限でね!」

 

 そう言って、アスナはキリトを、ミトは俺を引っ張ってその場を後にした。

 クラディールの視線は、殺気が混じっていたような気がする。

 そうして、第61層の主街区、セルムブルグに辿り着いた。

 開放感が凄いな。

 

キリト「うーん、広いし人は少ないし、開放感があるなぁ。」

カルム「確かに。」

アスナ「なら君達も引っ越せば?」

ミト「そうね。」

「「金が圧倒的に足りません。」」

 

 その後、俺とミト、キリトとアスナの2組に別れた。

 その際に、アスナがミトに何やら話していたが気にする事ではないな。

 そうして、ミトの自宅に着いたが、かなり綺麗だ。

 

カルム「なあ。これ、いくらかかってるんだ?」

ミト「大体四千Kぐらいかな?着替えてくるからそこで待ってて。」

 

 俺はソファに座った。

 セルムブルグの部屋は、こんなもんなのだろうか?

 そうして、ミトが私服姿で出てきて、俺は見惚れていた。

 それを見て、ミトが呆れ顔で言ってきた。

 

ミト「いつまでその装備をしてるの?」

カルム「え?あ!」

 

 俺はブレイラウザーやラウズアブソーバー、その他諸々の装備を閉まって、コート・オブ・ミスリルを着た姿になった。

 

ミト「それで?何を作ればいいのかしら?」

カルム「シェフのおすすめで。」

ミト「なら、煮込み料理ね。ラグーって、煮込むって意味だしね。」

 

 そうして、ラグー・ラビットの料理を俺たちで食べ尽くした。

 

ミト「フゥ〜〜。ありがとうね。」

カルム「どういたしまして。」

ミト「ところで、明日、一緒にパーティーを組みなさい。あと、私の今週のラッキーカラー青紫だしね。」

カルム「えぇ!?ギルドは大丈夫なのか?」

ミト「ウチはレベル上げノルマとか無い。」

カルム「あの護衛は!?」

ミト「置いてくる。」

 

 流石にギルドを放っておいて、俺とコンビを組むのはまずいと思い、声をかけるも、問題なしだそうだ。

 そうして、俺とミトは、迷宮区に向かう事に。

 翌日、俺は第74層の主街区ゲート広場でミトを待っていた。

 だが、キリトも来ていた。

 

カルム「よお、キリト。」

キリト「カルムか。お前もミトに誘われた感じなのか?」

カルム「という事は、そっちはアスナに誘われた感じなのか?」

 

 どうやら、お互いに誘われていたようだ。

 お互いに他愛もない世間話をしていると、ゲートが光って、人が2人も飛び出した。

 

???「きゃああああ!ど、退いてー!!」

???「危ない!」

キリト「グハァァァァ!!」

カルム「ひでぶ!!」

 

 俺は、上に乗っかっているプレイヤーを退かそうと、手を動かすと、何やら好ましい感覚が。

 

キリト「何だ?これ……。」

カルム「さあ………?」

???「や、ヤァァァァ!!」

???「イヤァァァ!!」

 

 その時、大音量の悲鳴が耳元に聞こえて、俺は吹っ飛ばされた。

 何回か転がって、柱にぶつかって止まった。

 キリトも吹っ飛ばされた様で、ゲートの方を見ると、そこにはミトとアスナが。

 だが、お互いに胸を交差して、赤く染まった顔でこちらを睨む。

 まさか………。

 

キリト「や、やあ。おはようアスナ。」

カルム「お、おはようございます。ミト。」

 

 挨拶しただけなのに、2人に睨まれる。

 まあ、こっちが悪いからな。

 だが、ゲートがまた光り、ミトとアスナは俺達の背後に回り込んだ。

 ゲートからやってきたのは、昨日のクラディールとかいった奴だ。

 

クラディール「ア………アスナ様、ミト様、勝手な事をされては困ります……!さあ、ギルド本部まで戻りましょう。」

アスナ「嫌よ!今日は活動日じゃないし!」

ミト「それより!何で朝から私達の家を見張ってるのよ!」

 

 え。

 それって、まごう事なきストーカー行為じゃないか。

 

クラディール「私の任務はアスナ様とミト様の護衛です!それには当然、ご自宅の監視も……。」

「「含まれないわよバカ!!」」

クラディール「聞き分けのない事を言わないで下さい………。さあ、本部に戻りますよ。」

 

 クラディールが2人の手を掴んだ時に、俺とキリトもクラディールの手を掴んだ。

 

キリト「悪いな、お前さんのトコの副団長達は、今日は俺達の貸切りなんだ。」

カルム「別に今日ボス戦をやるって訳じゃない。2人の安全は俺達が責任を持つ。」

クラディール「ふ……ふざけるな!!貴様らの様な雑魚プレイヤーにアスナ様とミト様の護衛が務まるかぁ!!私は栄光ある血盟騎士団の……!」

キリト「アンタよりはマトモに務まるよ。」

クラディール「ガキィ……そ、そこまででかい口を叩くからには、それを証明する覚悟があるんだろうな……。」

 

 そうして、キリトとクラディールがデュエルを始めたが、結果は、キリトがクラディールの剣を武器破壊で壊した為、キリトの勝利になった。

 そうして、俺達は迷宮区へと。

 キリトとアスナ、俺とミトのコンビで、モンスターを倒していく。

 

キリト「それにしても、カルムとミト、大分連携できてるけど、何かあったのか?」

カルム「な、何もない!なぁ!?」

ミト「そ、そうよ!何もないわよ!」

アスナ「ふぅぅぅん。」

ミト「アスナ、そのニヤニヤする顔をやめなさいよ!」

カルム「そっちこそ、連携が大分いいけど、何かあったのかよ!?」

キリト「な、な、何言ってんだよ!?」

アスナ「そ、そうよ!何も無いわよ!」

ミト「へぇぇぇ。」

アスナ「私が言えた台詞じゃないけど、そのニヤニヤする顔をやめなさいよ!」

 

 そんな話をしている内に、いつの間にか、ボス部屋までたどり着いていた。

 

カルム「ボス部屋まで着いちゃったな。」

アスナ「これって、やっぱり……。」

キリト「多分そうだろうな。」

ミト「どうする?覗くだけ覗く?」

カルム「一応、転移アイテムは持とう。」

 

 そうして、覗く事に。

 ボス部屋に居たのは、青い、山羊の様な姿をしたモンスターだった。

 名前は、《The Gleameyes》、輝く目という意味か。

 その時、グリームアイズがこちらに向かって駆け出してきた。

 その恐怖に俺たちは。

 

「「うわあああああ!!」」

「「きゃあああああ!!」」

 

 俺達は、遁走した。

 




今回はここまでです。
フィリアは本来は、出したかったのですが、やむなくカットです。
そして、第1層以来のエギルです。
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