話だけですが、フィリアも出ます。
エボリューションキングを解禁してから、色々な出来事があった。
8月、あのレッドギルドのラフィン・コフィンが攻略組によって壊滅した。
攻略組、ラフコフ双方に多大な死者が出たが、何とかなった。
その後、エボリューションキングを使いこなす為に、修行をして、今では力に飲み込まれずに使える。
その時に、フィリアという女の子を助けて、友達になった。
そして、俺の誕生日から3日過ぎた10月18日、俺はキリトと共にクエストに出かけていた。
キリト「悪いな。手伝って貰って。」
カルム「気にするな。俺も気晴らしがしたかったしな。」
俺とキリトは、お互いに秘密を明かしている。
キリトがユニークスキルである二刀流を使える事。
俺がエボリューションキングを使える事。
だからこそ、お互いの秘密の力を使いこなす為にお互いに訓練している。
そうして、クエストを終えた。
キリト「お疲れさん。」
カルム「あぁ。……ん?索敵スキルに何か反応があるな。」
索敵スキルを見ると、ラグー・ラビットが2体もいた。
ラグー・ラビットは、S 級食材だ。
俺もお初にお目にかかる。
俺達は投剣スキルを発動する。
そして、ラグー・ラビットを仕留めて、俺達が寝ぐらにしている第50層の主街区、アルゲードへと向かう。
そう、アイツの店に向かう為に。
キリト「うっす。相変わらず阿漕な商売してるよな。」
エギル「よぉ、キリトにカルムか。安く仕入れて安く提供するのがウチのモットーなんでね。」
カルム「後半は怪しいですけどね。まあいいや。俺達も頼む。」
第1層で出会った斧使いのエギル。
現在は、商売をしているそうだ。
相変わらずガタイが凄いな。
俺達のトレードウインドウを見て、エギルが驚いた表情になる。
エギル「おいおい、S級のレアアイテムじゃねえか。オレも現物を見るのは初めてだぜ……。キリト、カルム。金には困ってないだろ?自分達で食おうとは思わねぇのか?」
キリト「思ったさ。何せ、もう手に入るか分からないからな。」
エギル「なら……!」
カルム「でも、俺も料理スキル取ってるけど、流石に扱えないな。」
俺は、両親が不在の時もたまにあったので、自分で料理はする。
リアルでの癖という奴だ。
そんな事を話していると、後ろから声をかけられた。
アスナ「キリト君。」
ミト「カルム。」
「「シェフ捕獲。」」
アスナ「な……何よ。」
ミト「どうしたの?」
そう、血盟騎士団の第一副団長のアスナと、第二副団長のミトだ。
俺は、エボリューションキングの初取得の時からミトの事が好きになっていたが、ミトはどうなんだろうな?
何か、護衛の1人が顔を引き攣らせていた。
そんな事を思っていると、2人が声をかけた。
アスナ「生きてるならいいのよ。」
ミト「そんな事より、シェフって何のこと?」
キリト「あ、そうだった。アスナって、料理スキルの熟練度どの辺?」
カルム「ミトもどうなんだ?」
アスナ「先週に完全習得したわ。」
ミト「私も同じく。」
キリト「なぬっ!」
カルム「凄いな。」
料理スキルって、地味に上げるのがめんどくさいシロモノなんだよな。
キリト「………その腕を見込んで頼みがある。」
カルム「これなんだけど………。」
アスナ「うわっ!!こ……これ、ラグー・ラビット!?」
ミト「まさかのS級食材!?」
キリト「取引だ。こいつを料理してくれたら一口食わせてやる。」
アスナ「は・ん・ぶ・ん!!」
カルム「料理してほしいです。食べさせてあげるので。」
ミト「良いわよ。」
こうして、料理してもらう事に。
キリト「悪いな、取引は中止だ。」
エギル「なあ、オレたちダチだよな?な?オレにも味見くらい……。」
カルム「すいません。感想文を800字以内で書いてくるので。」
エギル「そ、そりゃあないだろ!!」
ごめんなさい、エギルさん。
アスナ「でも、料理はいいけど、どこでするつもりなのよ?」
ミト「確かに。」
キリト「うっ………。」
カルム「あぁ………。」
確かに、俺の奴は必要最低限の物しか無く、アルゲードの部屋なので汚い。
そんな所に行かせるわけにも………。
アスナ「どうせ君達の部屋にはろくな道具も無いんでしょ?」
カルム「ぐうの音も出ない。」
ミト「今回は、感謝を込めてカルムには私の部屋を提供するわ。」
キリト「俺は?」
アスナ「あなたは私よ。」
え?
それってつまり、ミトの部屋に行くという事かよ。
マジで。
そんな事を考えている俺をよそに。
アスナ「今日は直接帰るから。」
ミト「護衛お疲れ様。」
???「ア……アスナ様!ミト様!こんなスラムに足をお運びになるだけに留まらず、素性の知れぬ奴らをご自宅に伴うなどと、と、とんでもない事です!」
なるほどな。
コイツは、アスナとミトの事を崇拝しているんだろうなぁ。
アスナ「この人達は、素性はともかく腕だけは確かだわ。」
ミト「多分あなたより十はレベルが上よ。クラディール。」
クラディール「な、何を馬鹿な!私がこんな奴らに劣るなどと………!」
クラディールという男が俺たちを見ると、何かを合点したかのように歪んだ。
クラディール「そうか………ビーターに紫紺の剣士か!」
キリト「ああ、そうだ。」
カルム「それが何だ?」
クラディール「アスナ様!ミト様!コイツらは自分だけを優先する奴なんですよ!こんな奴らと関わるとろくな事が起きないんだ!」
酷い言いようだな。
だが、流石に騒ぎ過ぎたのか、周囲に人だかりが。
アスナ「とにかく!今日はここで帰りなさい!」
ミト「副団長権限でね!」
そう言って、アスナはキリトを、ミトは俺を引っ張ってその場を後にした。
クラディールの視線は、殺気が混じっていたような気がする。
そうして、第61層の主街区、セルムブルグに辿り着いた。
開放感が凄いな。
キリト「うーん、広いし人は少ないし、開放感があるなぁ。」
カルム「確かに。」
アスナ「なら君達も引っ越せば?」
ミト「そうね。」
「「金が圧倒的に足りません。」」
その後、俺とミト、キリトとアスナの2組に別れた。
その際に、アスナがミトに何やら話していたが気にする事ではないな。
そうして、ミトの自宅に着いたが、かなり綺麗だ。
カルム「なあ。これ、いくらかかってるんだ?」
ミト「大体四千Kぐらいかな?着替えてくるからそこで待ってて。」
俺はソファに座った。
セルムブルグの部屋は、こんなもんなのだろうか?
そうして、ミトが私服姿で出てきて、俺は見惚れていた。
それを見て、ミトが呆れ顔で言ってきた。
ミト「いつまでその装備をしてるの?」
カルム「え?あ!」
俺はブレイラウザーやラウズアブソーバー、その他諸々の装備を閉まって、コート・オブ・ミスリルを着た姿になった。
ミト「それで?何を作ればいいのかしら?」
カルム「シェフのおすすめで。」
ミト「なら、煮込み料理ね。ラグーって、煮込むって意味だしね。」
そうして、ラグー・ラビットの料理を俺たちで食べ尽くした。
ミト「フゥ〜〜。ありがとうね。」
カルム「どういたしまして。」
ミト「ところで、明日、一緒にパーティーを組みなさい。あと、私の今週のラッキーカラー青紫だしね。」
カルム「えぇ!?ギルドは大丈夫なのか?」
ミト「ウチはレベル上げノルマとか無い。」
カルム「あの護衛は!?」
ミト「置いてくる。」
流石にギルドを放っておいて、俺とコンビを組むのはまずいと思い、声をかけるも、問題なしだそうだ。
そうして、俺とミトは、迷宮区に向かう事に。
翌日、俺は第74層の主街区ゲート広場でミトを待っていた。
だが、キリトも来ていた。
カルム「よお、キリト。」
キリト「カルムか。お前もミトに誘われた感じなのか?」
カルム「という事は、そっちはアスナに誘われた感じなのか?」
どうやら、お互いに誘われていたようだ。
お互いに他愛もない世間話をしていると、ゲートが光って、人が2人も飛び出した。
???「きゃああああ!ど、退いてー!!」
???「危ない!」
キリト「グハァァァァ!!」
カルム「ひでぶ!!」
俺は、上に乗っかっているプレイヤーを退かそうと、手を動かすと、何やら好ましい感覚が。
キリト「何だ?これ……。」
カルム「さあ………?」
???「や、ヤァァァァ!!」
???「イヤァァァ!!」
その時、大音量の悲鳴が耳元に聞こえて、俺は吹っ飛ばされた。
何回か転がって、柱にぶつかって止まった。
キリトも吹っ飛ばされた様で、ゲートの方を見ると、そこにはミトとアスナが。
だが、お互いに胸を交差して、赤く染まった顔でこちらを睨む。
まさか………。
キリト「や、やあ。おはようアスナ。」
カルム「お、おはようございます。ミト。」
挨拶しただけなのに、2人に睨まれる。
まあ、こっちが悪いからな。
だが、ゲートがまた光り、ミトとアスナは俺達の背後に回り込んだ。
ゲートからやってきたのは、昨日のクラディールとかいった奴だ。
クラディール「ア………アスナ様、ミト様、勝手な事をされては困ります……!さあ、ギルド本部まで戻りましょう。」
アスナ「嫌よ!今日は活動日じゃないし!」
ミト「それより!何で朝から私達の家を見張ってるのよ!」
え。
それって、まごう事なきストーカー行為じゃないか。
クラディール「私の任務はアスナ様とミト様の護衛です!それには当然、ご自宅の監視も……。」
「「含まれないわよバカ!!」」
クラディール「聞き分けのない事を言わないで下さい………。さあ、本部に戻りますよ。」
クラディールが2人の手を掴んだ時に、俺とキリトもクラディールの手を掴んだ。
キリト「悪いな、お前さんのトコの副団長達は、今日は俺達の貸切りなんだ。」
カルム「別に今日ボス戦をやるって訳じゃない。2人の安全は俺達が責任を持つ。」
クラディール「ふ……ふざけるな!!貴様らの様な雑魚プレイヤーにアスナ様とミト様の護衛が務まるかぁ!!私は栄光ある血盟騎士団の……!」
キリト「アンタよりはマトモに務まるよ。」
クラディール「ガキィ……そ、そこまででかい口を叩くからには、それを証明する覚悟があるんだろうな……。」
そうして、キリトとクラディールがデュエルを始めたが、結果は、キリトがクラディールの剣を武器破壊で壊した為、キリトの勝利になった。
そうして、俺達は迷宮区へと。
キリトとアスナ、俺とミトのコンビで、モンスターを倒していく。
キリト「それにしても、カルムとミト、大分連携できてるけど、何かあったのか?」
カルム「な、何もない!なぁ!?」
ミト「そ、そうよ!何もないわよ!」
アスナ「ふぅぅぅん。」
ミト「アスナ、そのニヤニヤする顔をやめなさいよ!」
カルム「そっちこそ、連携が大分いいけど、何かあったのかよ!?」
キリト「な、な、何言ってんだよ!?」
アスナ「そ、そうよ!何も無いわよ!」
ミト「へぇぇぇ。」
アスナ「私が言えた台詞じゃないけど、そのニヤニヤする顔をやめなさいよ!」
そんな話をしている内に、いつの間にか、ボス部屋までたどり着いていた。
カルム「ボス部屋まで着いちゃったな。」
アスナ「これって、やっぱり……。」
キリト「多分そうだろうな。」
ミト「どうする?覗くだけ覗く?」
カルム「一応、転移アイテムは持とう。」
そうして、覗く事に。
ボス部屋に居たのは、青い、山羊の様な姿をしたモンスターだった。
名前は、《The Gleameyes》、輝く目という意味か。
その時、グリームアイズがこちらに向かって駆け出してきた。
その恐怖に俺たちは。
「「うわあああああ!!」」
「「きゃあああああ!!」」
俺達は、遁走した。
今回はここまでです。
フィリアは本来は、出したかったのですが、やむなくカットです。
そして、第1層以来のエギルです。