ミトとシステム的に結婚した俺は、翌日、血盟騎士団の本部に向かい、一時退団の申請をした。
それは、キリトとアスナも同様だった。
一時退団の申請は双方共に受理された。
だが、ヒースクリフが「君たちはすぐに前線に戻るだろう。」と、意味深な事を言った。
そして、血盟騎士団の本部を出てから聞いたのだがキリトとアスナも結ばれたようだ。
アスナ「まさか、ミトもカルム君と結婚したなんてね。」
ミト「それを言ったらアスナの方もだよ。」
キリト「お互い、それぞれの想いを伝えれたと言う事だよな。」
カルム「そうだな。」
アルゴ「へぇ。それは面白い事を聞いたナァ。」
ジェイク「おめでとうっす!」
「「「「!?」」」」
そこに居たのは、アルゴとジェイクの情報屋コンビだった。
まずい、このままじゃ、アルゴとジェイクが共同で出している新聞に出されて、俺とキリトが呪い殺される。
カルム「………まさか、新聞に載せるつもりなんですか?」
アルゴ「まさか。流石にそこまではしないヨ。」
ジェイク「ただ、君たちの知り合いには流したけどね。」
「「「「!?」」」」
アルゴ「心配すんナ。全員には口止め料をちゃんと払ってるヨ。」
ジェイク「5日後、第11層の主街区に来て下さいっす。」
そう言われてから、ログハウスを購入して、5日が経過した。
そうして、俺たちはアルゴとジェイクに連れられて、第11層主街区のタフトへと向かった。
キリト曰く、月夜の黒猫団のギルドホームがあるところらしい。
月夜の黒猫団のギルドホームに着いて、中に入るとそこには、クライン、エギル、リズベット、ラット、シリカ、ヒロミ、ハヤト、チェイス、ノーチラス、ユナ、レイモンド、フィリップ等、俺達の知り合いが集結していた。
さらに、月夜の黒猫団の面子に、ディアベルも来ていた。
リズベット「あー!やっと来た!」
ラット「とにかく、これに着替えてこい。」
そうして、ミトとアスナはリズベットに、俺とキリトはラットに別室に案内された。
そこで渡されたのは、白いタキシードだった。
要するに、結婚衣装だった。
俺とキリトはそれを装備して、戻ると、ウェディングドレス姿のミトとアスナがいた。
俺達を見て、歓声が上がった。
シリカ「アスナさん!ミトさん!とっても似合ってますよ!」
ユナ「とっても似合ってるよ!」
シリカやユナの女性陣からウェディングドレス姿を賞賛されるミトとアスナ。
しかし……。
クライン「キリトとカルムが白い衣装……。」
ノーチラス「に、似合ってるぞ……!」
普段、俺達が白い服を着ないだけで、笑いを堪えやがって。
俺の所にミトが、キリトの所にアスナが近づいてきた。
とても似合う事を伝えねば。
カルム「ミト。とても似合ってる。」
ミト「そ、そうかな……。カルムにそう言ってもらえて嬉しい……。」
カルム「ミト……。」
ミト「カルム……。」
フィリア「はいそこ、2人の世界に入らない!」
ミト「そ、そんなんじゃない……!」
カルム「そうだぞ!」
フィリア「2人して自覚なしか。」
フィリアにそう突っ込まれる。
キリトとアスナの方も、2人の世界に入って、リズベットに突っ込まれていた。
そうして、ディアベルの乾杯の音頭と共にパーティーが始まった。
俺とミト、キリトとアスナが一言言って、ケーキ入刀もやった。
その後、色んな人から質問攻めにあった。
このパーティーの際に、色々な出来事が起こった。
ヒロミとノーチラスが勇気を出して、シリカとユナに告白して、付き合う事になった。
そして、クラインがヤケを起こしたのか、暴走した。
一応、チェイスとハヤトが落ち着かせた。
そうして、色んな出来事が起こりつつ、パーティーは幕を閉じた。
俺とミトは、22層のログハウスへと戻った。
ミト「皆、祝ってくれて良かったわね。」
カルム「あぁ。」
ミト「………本当に、皆いい人ね。ところで、フィリアとはどういう関係なの?」
カルム「ああ。フィリアとは友達だよ。」
ミト「ふぅん。」
カルム「まあ、寝ようぜ。」
ミト「そうね。」
そうして、俺たちは寝た。
翌日、10月30日。
俺達は、ピクニックに出かけていた。
ミト「今日は本当に良い天気ね。」
カルム「ああ。こんな日には、美味い弁当が更に美味く感じる。」
ミト「食い意地張ってるわね。」
俺達は、22層の広い丘を見つけて、そこで弁当を食べる事に。
カルム「それにしても、本当に美味いな!」
ミト「フフッ。ありがとう。……ん?」
カルム「どうした?」
ミト「ねえ。あそこに誰か転んでる。」
カルム「え?」
ミトの指差した方を見ると、確かに誰かが転んでいる。
カルム「一応、見ておこう。」
ミト「そうね。」
そこに向かうと、1人の女の子が転んでいた。
年齢的には、シリカよりも幼い。
ミト「大丈夫なの?」
カルム「ああ。でも妙だな。カーソルが出てこないな。」
ミト「確かに。」
カルム「とにかく、考えるのは後だ。家まで連れて帰るぞ。」
ミト「そうね。」
そうして、俺達は弁当を回収して、ログハウスへと戻った。
だが、一向に目が覚めない。
カルム「年齢的には、10歳も行ってないな。」
ミト「でも、ナーヴギアって、年齢制限があった筈よ。」
カルム「そうなんだよな。ちょっと、村の方に行って手がかりがないか確かめてくる。」
ミト「分かった。」
そうして、村にまで行って、手がかりがないか確かめたが、無かった。
調べてる最中に、キリトから連絡があって、キリト達の方も、似た様な子を保護したらしい。
何がどうなってんのか。
俺達は、流石に寝る事にした。
翌朝。
ミト「カルム!カルムってば!!」
カルム「……おはよう。どうした?」
ミト「こっちに来て!」
ミトに起こされて、何事かと思って隣のベッドを覗くと、保護した子が歌っていた。
カルム「うそーん。」
ミト「嘘じゃないね。」
すると、その子が目を覚ました。
ミト「良かった、目が覚めた。自分がどうなったのか分かる?」
その問いに、首を振った。
ミト「あなたの名前は?」
カナ「か……な。カナ。」
ミト「カナって言うのね。私はミト。この人はカルムよ。」
カナ「み……と。か……む。」
外見的には8歳だが、精神年齢が物心ついたばかりの幼児みたいな感じがする。
ミト「カナちゃん、どうして22層に居たの?どこかにお父さんとお母さんがいるの?」
カナ「分かんない。……何にも分かんない。」
そのやり取りを見ていると、キリトから連絡が入り、キリト達の方も目覚めたが、こちらと似たような状況らしい。
カナに温めたミルクを渡すと、少しずつではあるが、飲み始めた。
それを見ながら、ミトと意見交換をする。
ミト「カルム。どう思う?」
カルム「記憶は無くて……あの様子だと、精神に相当なダメージを負ってるな。」
ミト「そう……だよね。」
カルム「幾らなんでも、残酷すぎるだろ。」
ミト「キリト達の方は?」
カルム「こっちと似たり寄ったりだな。」
俺は、声をかける事に。
カルム「やあ、カナちゃん。……カナって、呼んでいいか?」
その問いに、頷いた。
カルム「そうか。なら、カナも俺の事を、カルムって呼んでくれ。」
カナ「か……む。」
カルム「カルム、だ。か、る、む。」
だが、難しい顔で黙り込んでしまった。
カルム「まあ、何でも、言いやすい呼び方でも構わないよ。」
再び、黙り込んでいると、しばらくして、ゆっくりと顔を上げた。
カナ「……パパ。みとは……ママ。」
まさか、本当の両親と勘違いしてるのか。
あるいは、この世界にいない両親を求めているのか。
そう考えていると、ミトが頷いた。
ミト「そうだよ……ママだよ。カナちゃん。」
カナ「ママ!」
ミトがカナを抱きしめながら、泣いていた。
今回はここまでです。
この小説も、アインクラッド編が終わりに近づいてきましたね。