ソードアート・オンライン 紫紺の剣士   作:仮面大佐

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今回は、キリト達とカルム達が合流します。


第7話 峠を越えろ

ハヤトside

 

 俺達は今、スイルベーンを出発して、中立域の森の奥へと進んでいる。

 戦闘自体も、俺とキリトで無双して、リーファが援護している。

 

リーファ「お疲れー。」

キリト「援護サンキュー。」

ハヤト「助かったぜ。」

リーファ「しっかしまあ……何て言うか、無茶苦茶な戦い方をするよね。お兄ちゃんとハヤト君は。」

キリト「その分、早く片付いて良いじゃないか。」

ハヤト「まあ、こっちはあまり魔法は使わないしな。プレイヤー相手になると辛いかも。」

 

 そんな話をしつつ進んでいき、山岳地帯に到着した。

 リーファ曰く、あの山が限界高度よりも高い影響で、山を越えるには、洞窟を使わないといけないらしい。

 洞窟の方もかなり長くて、その途中の中立都市で、カルムとミトと合流する手筈になっている。

 その後、ローテアウトする事になった。

 リーファ曰く、交代でログアウト休憩をする事らしい。

 中立地域は即落ち出来ないそうで、1人がログアウトしたら、残りのメンツで守るそうだ。

 そうして、リーファと俺からログアウトする事になった。

 それにしても、リーファに誘われたと思ったら、アスナを救出する事になるとは。

 姉ちゃんは、泊まり込みで仕事をするらしくて、夕食を作って、食べた。

 苦笑しながら、食べていると、リーファこと直葉の事を思い出す。

 俺の為に誘ったとはいえ、巻き込んでしまったが、リーファは気にしないでと言った。

 アイツは本当に優しいよ。

 やっぱり、アイツの事が好きなのか?

 まあ、すぐには分からないので、心の中に留めて、俺はALOへと戻る。

 

直葉side

 

 私は、お兄ちゃんの為に、ベーグルサンドを作って、自分の分を食べて、超高速で服を脱いで、やや熱めのお湯を浴びる。

 ハヤト君こと侑斗君と一緒に居ると、何かドキドキする。

 

直葉「もしかして、侑斗君の事が好きなのかも……。」

 

 そう呟いたが、恥ずかしくなって止めた。

 侑斗君が私の事を好きなのかも分からないのに、そんな事を考えてもどうしようもない。

 赤くなった顔にお湯をかけて、ジャージに着替えて、ALOへと戻る。

 

ハヤトside

 

ハヤト「待たせたな。」

リーファ「モンスター出なかった?」

キリト「お帰り。静かなモンだったよ。」

 

 何やらストロー状の何かを咥えていた。

 何だあれ?

 

リーファ「……それ、ナニ?」

キリト「雑貨屋で買い込んだんだけど……スイルベーン特産だってさ。」

ハヤト「そんなのあるのかよ。」

 

 それの新しい奴を放ってきて、咥えてみると口に辛味が襲ってきて、即座に捨てた。

 リーファも同様だ。

 そう言えば、キリトの奴、辛党だったな。

 俺はそこまで辛いのが強い訳では無い。

 

キリト「ハハハッ。じゃあ、次は俺だな。護衛よろしく。」

 

 キリトは俺達の反応に笑いながらログアウトして行った。

 

リーファ「お兄ちゃんったら……!」

ハヤト「あんなモン食わせやがって。」

リーファ「ねぇ、お兄ちゃんって、SAOでもあんな感じだったの?」

ハヤト「ああ。……覚えてろよ……。」

 

 SAOでも、変なものを食わせて、俺の反応を見て楽しんでいた。

 それを思い出すと、本当にムカついてくる。

 すると、ユイが出てきた。

 リーファがキリトの事を好きなのかと聞いたら、本人は真面目な顔で見つめてきた。

 

ユイ「リーファさん、ハヤトさん。……好きって、どういう事なんでしょう?」

リーファ「ど、どうって……。」

ハヤト「そうだな……。一言で好きと言ってもさ、家族として好きなのか、友達や仲間として好きなのか、異性として好きなのかで違うと思うしな。ユイは、キリトと一緒にいる時は楽しいんだろ?なら、それでも好きで良いんじゃ無いのか?」

 

 俺は、無意識にそう答えていた。

 ユイがリーファに振ると、『いつでも一緒に居たい、一緒に居るとドキドキワクワクする、そんな感じかな……。』と答えた。

 俺は、リーファ……スグにそう思われてんのかなと思った。

 その後、キリトも戻ってきて、俺達は先に進む事にした。

 

キリト「っ!?」

ハヤト「何だっ!?」

 

 誰かに見られていた様な気がするが、後ろを振り返っても、誰も居ない。

 

リーファ「どうしたの?」

ハヤト「いや、誰かに見られたような。」

キリト「ハヤトもか。ユイ、近くにプレイヤーは居ないか?」

ユイ「プレイヤーは居ません。」

 

 リーファから、サーチャーの事を聞いたが、警戒しつつも、先へと進んでいく。

 その後、キリトが何とか言えた暗視付与魔法で、先が見える様になった。

 

リーファ「お兄ちゃんも、ハヤト君もさ、何か使える魔法は覚えた方が良いよ。」

キリト「ええ……。俺もうピュアファイターでいい気がする……。」

ハヤト「まあ、そう言うなよ。……さっきはよくもあんなの食わせたな、このヤロ!」

キリト「痛っ!何すんだよ!」

ハヤト「さっきの仕返しだ。」

キリト「こんにゃろ!」

リーファ「2人とも、喧嘩しない!」

 

 しばらくして、リーファにメッセージが来た後、プレイヤーの反応がして、リーファに教えてもらった隠蔽魔法を使う。

 

キリト「あれは……何だ?」

ハヤト「本当だ。」

リーファ「どうしたの?」

ハヤト「いや、赤くて小さい蝙蝠が……。」

リーファ「!?……クソッ。」

 

 リーファが道に飛び出して、魔法で蝙蝠を潰す。

 リーファ曰く、トレーサーらしく、火属性の使い魔という事で、サラマンダーの部隊である事が確定した。

 何とか、カルムとミトが待っているであろう中立都市に向かってダッシュするが、岩の魔法で塞がれた。

 メンバーを見てみると、完全にキリト対策のパーティーだ。

 リーファにサポートをお願いして、俺も突撃していくが、まるで効果が無い。

 

リーファ「お兄……キリト君、ハヤト君!またスイルベーンから何時間か飛べば済むよ!だから……!」

キリト「嫌だ。」

ハヤト「断る。」

キリト「俺達が生きてる間は、パーティーメンバーを殺させはしない。」

ハヤト「俺も同意だ。」

リーファ「2人とも……。」

「「ハァァァァ!!!」」

 

 すると、裂帛の声がして、上空から2人のプレイヤーが奇襲をかけて、俺たちの前に立っていた。

 それは、合流を約束していた、あの2人だ。

 

カルム「やれやれ、2対12のワンサイドゲームとか、白ける事すんなよ。」

ミト「まあ、こっからは、私たちも増援っていう事ね!」

 

 そう、ヒースクリフこと、茅場晶彦を倒した英雄達が、ここに集結した。

 

カルムside

 

 ついさっき着いたばっかだけど、何とか、キリト達が倒される前に到着できたな。

 

ハヤト「カルム!ミト!」

カルム「悪い、待たせた!」

ミト「さあ、こっから逆転よ!」

リーファ「あの2人のインプって……。」

リーダー「ハァ!?インプだと!?情報によれば、シルフ2人にスプリガンの3人だけじゃなかったのか!?」

カルム「さて、親友をここまでやったんだ。」

ミト「覚悟は、出来てるのかしら?」

キリト「カルム、ミト!悪い、援護して欲しいんだ!」

カルム「あいよ!」

ミト「行くわよ!」

 

 インプは、暗闇の中でも、多少の飛行は可能なのだ。

 飛行しての強襲で、前衛を崩すが、すぐに回復される。

 本当に厄介だな。

 フラストレーションが溜まりつつあるので、それをメダジャリバーに乗っけてぶつける。

 気がつくと、キリトの方から魔法の詠唱が。

 すると、キリトの姿が、あの74層ボスのグリームアイズへと変化した。

 

カルム「うそーん……。」

ミト「何か、トラウマが……。」

 

 俺達、要らないかも。

 その後、まさに、グリームアイズVSアインクラッド解放軍の戦闘の再現が起こった。

 前衛が紙屑かの様に、吹き飛ばされていき、メイジ部隊も何人かは俺達が軽量級妖精共通スキルの壁走りを使い、壊滅させて、リーダーも湖に飛び込んで自滅した。

 まさに残りの1人を倒そうとすると。

 

カルム「キリト、ストップ!」

ミト「ソイツは生かして!」

ユイ「凄かったですねぇ〜〜。」

カナ「本当に、そうね。」

 

 その男は、放心状態になっていた。

 

リーファ「さあ、誰の命令とかあれこれ吐いてもらうわよ!」

サラマンダー「こ、殺すなら殺しやがれ!」

 

 さて、どうしたものかと思っていると、キリトが近寄ってくる。

 

キリト「いやあ、暴れた暴れた。よ、ナイスファイト。いやあ、いい作戦だったよ。俺1人だったら速攻やられてたわ。」

リーファ「ちょ、ちょっとキリト君……。」

キリト「まあまあ、さて、物は相談なんだがキミ、これ、今の戦闘で俺がゲットしたアイテムとユルドなんだけどな。俺たちの質問に答えてくれたら、これ全部、キミにあげちゃおうかなーなんて思ってるんだけどなぁー。」

サラマンダー「えっ!?……マジ?」

キリト「マジマジ。」

 

 にやっと笑みを交わす両者を見て。

 

リーファ「男って……。」

ユイ「何か、身も蓋もないですよね……。」

ハヤト「何やってんだ……。」

ミト「まったくよ。プライド無いのかしら。」

カルム「アスナが見たら、どう思うのかね。」

カナ「やれやれです。」

 




今回はここまでです。
遂に合流した、2組。
こっから、物語は動きます。
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