ソードアート・オンライン 紫紺の剣士   作:仮面大佐

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今回は、カルムに感染しているバグスターの正体が判明します。
そして、最後の方に、謎の人物が動く。


第8話 大切な者の為に

カルムside

 

 俺達は、先ほどの戦闘で捕らえたサラマンダーに、情報を流して貰った。

 

サラマンダー「今日の夕方かなあ、ジータクスさん、あ、さっきのメイジ隊リーダーなんだけどさ、あの人から呼び出されて、たった3人を12人で狩る作戦だって言うからさ、イジメかよオイって思ったんだけどさ、昨日カゲムネさんをやった相手だからなるほどなって……。」

カルム「カゲムネ?」

サラマンダー「ランス隊のリーダーだよ。シルフ狩りの名人なんだけどさ、アンタがやったんだろ?」

 

 シルフ狩りの名前に、少し顔を顰めながらキリトを見る。

 

ミト「それで?何であなた達はキリト達を狙った訳?」

サラマンダー「ジータクスさんよりも上の命令でさ、何か、凄え人数の軍隊が北に向かって行ったぜ。」

リーファ「世界樹に挑戦するの?」

サラマンダー「まさか。流石に前の全滅で懲りたらしくてな。今、ユルドを貯めてる最中なんだけどさ、半分も貯まってないのよ。……ま、俺の知ってるのはこんなトコだ。……さっきの話、ホントだろうな?」

キリト「取引で嘘はつかないさ。」

 

 そう言って、キリトは、入手したアイテムをサラマンダーに渡して、サラマンダーはホクホク顔で去って行った。

 

ハヤト「ところで、カルムとミトは随分と早く来れたんだな。」

カルム「まあな。」

ミト「それはそうと、カルム?本当に大丈夫なの?」

カルム「大丈夫だよ……多分。」

リーファ「どうしたの?」

カナ「それが……。」

 

 と、カナが事情を話した。

 まあ、いつまでも隠せないからな。

 

カナ「ユイ、手伝って。」

ユイ「分かりました。」

キリト「謎の頭痛ね。」

ハヤト「それに、カルムの体にノイズが走るって、どうなってんだよ。」

リーファ「大丈夫なんですか?」

カルム「大丈夫だって……。多分。」

ミト「ハァァァァ……。」

 

 すると、調べ終えたのか、2人が俺に声をかける。

 

カナ「パパ。何かが感染してる。」

カルム「感染って……このアバターにか?」

ユイ「まだ、断言は出来ませんが、カルムさんのアバターに何かが感染している形跡を確認出来ました。」

カルム「そうか……。ウッ!?」

 

 すると、謎の頭痛がして、ノイズが走り、俺の体から煙が出てきて、人の形を形成する。

 

???「よお。」

キリト「……誰だ?」

ミト「……あなたは一体……?」

パラド「俺はパラド。カルムに感染している、AIウイルスってところかな。」

ハヤト「マジかよ……!?」

リーファ「えっ!?」

「「………。」」

カルム「……で、お前は一体何なんだ?」

 

 俺はパラドにそう問うた。

 

パラド「まあ、このALOの運営の一部によって生み出された存在って所か。」

カルム「……須郷か?」

パラド「ソイツじゃない。別の奴だ。」

カルム「……それで?俺に感染した理由は?」

パラド「簡単に言えば、俺の事を生み出した奴曰く、強いプレイヤーについていくってところだな。」

カルム「………。」

 

 それは一体、誰なんだ?

 ミトが近寄る。

 

ミト「……あなたは、カルムに危害を加えるつもりなの?」

パラド「まさか。カルムを倒しても死に戻りするだけで、何の意味もない。」

ミト「………嘘じゃないわよね。」

パラド「あいにく俺は正直なんでね。」

ミト「……なら信じる。」

パラド「それに、カルムは面白い。遊び相手になって欲しいくらいだ。」

 

 こうして、新たな仲間と言うべきなのか分からないが、パラドが仲間になった。

 一応、最初から武器は持っており、ガシャコンパラブレイガンという武器だ。

 形状は、ハンドアックス。

 パラド曰く、人前には姿は現さないが、俺たちの前には現すそうだ。

 その後、レコンからのメッセージを思い出したリーファは、一旦ログアウトした。

 その間、俺達はベンチに座っている。

 

ミト「……まさか、AIウイルスがカルムのアバターに感染してるなんて。」

カナ「一応、悪性プログラムの類は確認出来なかったよ。」

ユイ「しかし、プレイヤーに感染するAIウイルスなんて……。」

キリト「一体誰が作ったんだ?」

カルム「まあ、大丈夫だろ。」

ハヤト「それにしても、リーファの奴、遅いけど大丈夫か?」

 

 そんな事を話していると、リーファが勢いよく起き上がった。

 

ハヤト「どうした?」

リーファ「ハヤト君、キリト君、皆。あたし、急いで行かないといけなくなっちゃった。」

ハヤト「……移動しながら説明してくれ。」

 

 俺達は、移動しながら事情を聞くと、シルフとケットシーの領主会談を、シグルドの内通によって、サラマンダーが襲撃するとの事。

 リーファ曰く、シルフとケットシーの連合を阻止したい考えがあるそうだ。

 シグルドという奴が誰か知らないが、とんでもない奴だな。

 

リーファ「これは、シルフ族の問題だから、スプリガンやインプの皆が付き合う理由は無い。だから、皆とはお別れ。」

ハヤト「俺は行くぜ。」

キリト「所詮ゲームだから何でもありだ。殺したければ殺すし、奪いたければ奪う。」

カルム「そんな奴とは、SAOで嫌というほど会ったよ。……でも、仮想世界だからこそ、どんなに愚かしく見えても、守らなきゃいけない物がある。」

ミト「欲望に身を任せれば、その代償は必ずリアルの人格に還ってくる。プレイヤーとキャラクターは一体なのよ。」

ハヤト「だからさ、そんな水臭い事を言うなって。」

リーファ「お兄ちゃん……。皆……。でも、私は皆を巻き込みたく無い。」

ハヤト「俺達はそんな事を気にしないさ。だからさ、マッハで解決しようぜ!」

リーファ「ハヤト君……。ありがとう。」

 

 ハヤト、結構良いこと言うじゃないか。

 ちなみに、俺とミトは、リーファがキリトの妹だという事は聞いている。

 だが、時間が迫っている。

 

キリト「よし、ハヤト。リーファの事を頼む。カルム、ミトを掴んでやれ。」

カルム「あいよ。」

ミト「……ほどほどにね。」

 

 そうして、ハヤトはリーファを、俺はミトの手を掴んで、猛烈な勢いでダッシュする。

 後ろから女性陣の悲鳴が聞こえる。

 リーファとミトは、殆ど水平に浮き上がっている。

 途中、オークの群れにエンカウントを何度もしたが、無視して突撃する。

 しばらくして、出口が見えた。

 

キリト「出口だ!」

ハヤト「リーファ、飛ぶ準備!」

カルム「ミトもな!」

リーファ「ええっ!?」

ミト「嘘!?」

 

 洞窟を出たと同時に、全員が翅を展開して、飛行できた。

 

リーファ「寿命が縮んだわよ!」

ミト「本当によ!」

ハヤト「ええっ!?」

カルム「文句ならキリトに言ってくれ!」

キリト「まあまあ、時短になったから良いじゃないか。」

「「「「アンタが原因だろ!!」」」」

 

 俺、ハヤト、ミト、リーファの叫び声がハモった。

 キリトの事を恨めしく見ていると、世界樹が見えた。

 

キリト「それで、どこで会談をするんだ?」

リーファ「会談自体は、蝶の谷という所で行われるけど……。」

ハヤト「残りの時間は?」

リーファ「20分。」

カルム「時間ねぇな。」

ミト「急ぎましょう。」

 

 ユイとカナの2人に、索敵をお願いして、加速した。

 

???side

 

 どうやら、パラドは無事に覚醒したみたいだな。

 それも、カルムに接触出来た。

 

???「頼むぜ。須郷の奴をどうにか出来るのは、お前達だけなんだ。」

 

 さて、パラドを接触出来た訳だし、俺は、対須郷のチートアイテムを作成するとするか。

 須郷の違法実験を、世間に暴露してやる。

 その為にも、あのアスナを始めとする300人のSAOプレイヤー達をどうにか救出しないといけないな。

 まあ、須郷にバレたら終わりなんだが。

 だが、バグスターウイルスというプログラムの一部のデータが須郷の元に渡ってしまった。

 しかも、渡ったのは、ゲムデウスという奴なのだ。

 

???「さて、アレを創るか。」

 

 俺は、チートアイテムと並行して、ゲムデウスのワクチンプログラムの作成もするか。

 




今回はここまでです。
エグゼイド要素が欲しかったので。
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