そして、最後の方に、謎の人物が動く。
カルムside
俺達は、先ほどの戦闘で捕らえたサラマンダーに、情報を流して貰った。
サラマンダー「今日の夕方かなあ、ジータクスさん、あ、さっきのメイジ隊リーダーなんだけどさ、あの人から呼び出されて、たった3人を12人で狩る作戦だって言うからさ、イジメかよオイって思ったんだけどさ、昨日カゲムネさんをやった相手だからなるほどなって……。」
カルム「カゲムネ?」
サラマンダー「ランス隊のリーダーだよ。シルフ狩りの名人なんだけどさ、アンタがやったんだろ?」
シルフ狩りの名前に、少し顔を顰めながらキリトを見る。
ミト「それで?何であなた達はキリト達を狙った訳?」
サラマンダー「ジータクスさんよりも上の命令でさ、何か、凄え人数の軍隊が北に向かって行ったぜ。」
リーファ「世界樹に挑戦するの?」
サラマンダー「まさか。流石に前の全滅で懲りたらしくてな。今、ユルドを貯めてる最中なんだけどさ、半分も貯まってないのよ。……ま、俺の知ってるのはこんなトコだ。……さっきの話、ホントだろうな?」
キリト「取引で嘘はつかないさ。」
そう言って、キリトは、入手したアイテムをサラマンダーに渡して、サラマンダーはホクホク顔で去って行った。
ハヤト「ところで、カルムとミトは随分と早く来れたんだな。」
カルム「まあな。」
ミト「それはそうと、カルム?本当に大丈夫なの?」
カルム「大丈夫だよ……多分。」
リーファ「どうしたの?」
カナ「それが……。」
と、カナが事情を話した。
まあ、いつまでも隠せないからな。
カナ「ユイ、手伝って。」
ユイ「分かりました。」
キリト「謎の頭痛ね。」
ハヤト「それに、カルムの体にノイズが走るって、どうなってんだよ。」
リーファ「大丈夫なんですか?」
カルム「大丈夫だって……。多分。」
ミト「ハァァァァ……。」
すると、調べ終えたのか、2人が俺に声をかける。
カナ「パパ。何かが感染してる。」
カルム「感染って……このアバターにか?」
ユイ「まだ、断言は出来ませんが、カルムさんのアバターに何かが感染している形跡を確認出来ました。」
カルム「そうか……。ウッ!?」
すると、謎の頭痛がして、ノイズが走り、俺の体から煙が出てきて、人の形を形成する。
???「よお。」
キリト「……誰だ?」
ミト「……あなたは一体……?」
パラド「俺はパラド。カルムに感染している、AIウイルスってところかな。」
ハヤト「マジかよ……!?」
リーファ「えっ!?」
「「………。」」
カルム「……で、お前は一体何なんだ?」
俺はパラドにそう問うた。
パラド「まあ、このALOの運営の一部によって生み出された存在って所か。」
カルム「……須郷か?」
パラド「ソイツじゃない。別の奴だ。」
カルム「……それで?俺に感染した理由は?」
パラド「簡単に言えば、俺の事を生み出した奴曰く、強いプレイヤーについていくってところだな。」
カルム「………。」
それは一体、誰なんだ?
ミトが近寄る。
ミト「……あなたは、カルムに危害を加えるつもりなの?」
パラド「まさか。カルムを倒しても死に戻りするだけで、何の意味もない。」
ミト「………嘘じゃないわよね。」
パラド「あいにく俺は正直なんでね。」
ミト「……なら信じる。」
パラド「それに、カルムは面白い。遊び相手になって欲しいくらいだ。」
こうして、新たな仲間と言うべきなのか分からないが、パラドが仲間になった。
一応、最初から武器は持っており、ガシャコンパラブレイガンという武器だ。
形状は、ハンドアックス。
パラド曰く、人前には姿は現さないが、俺たちの前には現すそうだ。
その後、レコンからのメッセージを思い出したリーファは、一旦ログアウトした。
その間、俺達はベンチに座っている。
ミト「……まさか、AIウイルスがカルムのアバターに感染してるなんて。」
カナ「一応、悪性プログラムの類は確認出来なかったよ。」
ユイ「しかし、プレイヤーに感染するAIウイルスなんて……。」
キリト「一体誰が作ったんだ?」
カルム「まあ、大丈夫だろ。」
ハヤト「それにしても、リーファの奴、遅いけど大丈夫か?」
そんな事を話していると、リーファが勢いよく起き上がった。
ハヤト「どうした?」
リーファ「ハヤト君、キリト君、皆。あたし、急いで行かないといけなくなっちゃった。」
ハヤト「……移動しながら説明してくれ。」
俺達は、移動しながら事情を聞くと、シルフとケットシーの領主会談を、シグルドの内通によって、サラマンダーが襲撃するとの事。
リーファ曰く、シルフとケットシーの連合を阻止したい考えがあるそうだ。
シグルドという奴が誰か知らないが、とんでもない奴だな。
リーファ「これは、シルフ族の問題だから、スプリガンやインプの皆が付き合う理由は無い。だから、皆とはお別れ。」
ハヤト「俺は行くぜ。」
キリト「所詮ゲームだから何でもありだ。殺したければ殺すし、奪いたければ奪う。」
カルム「そんな奴とは、SAOで嫌というほど会ったよ。……でも、仮想世界だからこそ、どんなに愚かしく見えても、守らなきゃいけない物がある。」
ミト「欲望に身を任せれば、その代償は必ずリアルの人格に還ってくる。プレイヤーとキャラクターは一体なのよ。」
ハヤト「だからさ、そんな水臭い事を言うなって。」
リーファ「お兄ちゃん……。皆……。でも、私は皆を巻き込みたく無い。」
ハヤト「俺達はそんな事を気にしないさ。だからさ、マッハで解決しようぜ!」
リーファ「ハヤト君……。ありがとう。」
ハヤト、結構良いこと言うじゃないか。
ちなみに、俺とミトは、リーファがキリトの妹だという事は聞いている。
だが、時間が迫っている。
キリト「よし、ハヤト。リーファの事を頼む。カルム、ミトを掴んでやれ。」
カルム「あいよ。」
ミト「……ほどほどにね。」
そうして、ハヤトはリーファを、俺はミトの手を掴んで、猛烈な勢いでダッシュする。
後ろから女性陣の悲鳴が聞こえる。
リーファとミトは、殆ど水平に浮き上がっている。
途中、オークの群れにエンカウントを何度もしたが、無視して突撃する。
しばらくして、出口が見えた。
キリト「出口だ!」
ハヤト「リーファ、飛ぶ準備!」
カルム「ミトもな!」
リーファ「ええっ!?」
ミト「嘘!?」
洞窟を出たと同時に、全員が翅を展開して、飛行できた。
リーファ「寿命が縮んだわよ!」
ミト「本当によ!」
ハヤト「ええっ!?」
カルム「文句ならキリトに言ってくれ!」
キリト「まあまあ、時短になったから良いじゃないか。」
「「「「アンタが原因だろ!!」」」」
俺、ハヤト、ミト、リーファの叫び声がハモった。
キリトの事を恨めしく見ていると、世界樹が見えた。
キリト「それで、どこで会談をするんだ?」
リーファ「会談自体は、蝶の谷という所で行われるけど……。」
ハヤト「残りの時間は?」
リーファ「20分。」
カルム「時間ねぇな。」
ミト「急ぎましょう。」
ユイとカナの2人に、索敵をお願いして、加速した。
???side
どうやら、パラドは無事に覚醒したみたいだな。
それも、カルムに接触出来た。
???「頼むぜ。須郷の奴をどうにか出来るのは、お前達だけなんだ。」
さて、パラドを接触出来た訳だし、俺は、対須郷のチートアイテムを作成するとするか。
須郷の違法実験を、世間に暴露してやる。
その為にも、あのアスナを始めとする300人のSAOプレイヤー達をどうにか救出しないといけないな。
まあ、須郷にバレたら終わりなんだが。
だが、バグスターウイルスというプログラムの一部のデータが須郷の元に渡ってしまった。
しかも、渡ったのは、ゲムデウスという奴なのだ。
???「さて、アレを創るか。」
俺は、チートアイテムと並行して、ゲムデウスのワクチンプログラムの作成もするか。
今回はここまでです。
エグゼイド要素が欲しかったので。