新キャラ1人に、あるキャラのお父さんが登場します。
冬馬side
あの後、キリトが安宿に泊まって、俺達は普通の宿に泊まってログアウトした。
遂にアスナの近くに来れた。
冬馬「まあ、どうするかは考えていないんだけどな。」
そう、世界樹のどこにアスナが居るのかを確認しなければならない。
その為にも、どうにかして世界樹に入らなければ……。
下に行くと、母さんと2人の男性が話していた。
冬馬「母さん、その人誰?」
洋子「おはよう。……この人は、レクトの人なんだけど……。」
冬馬「!?」
俺が警戒心を顕にしていると。
???「流石に、初対面の人にそんな対応は地味にショックなんだけど……。」
冬馬「あまり、レクトの事を信頼出来なくてですね。」
???「まあ、それもそうか。」
洋子「じゃあ、私、仕事に行ってくるね。」
冬馬「うん。」
母さんは、仕事に出かけた。
父さんは、道場仲間と一緒に練習試合を行う為外出している。
しばらく沈黙が続いた。
冬馬「それで?アンタら誰?」
巧「あ、僕は安田巧。レクトのフルダイブ関連の研究部門にいてね。で、こっちが……。」
徹大「私は重村徹大。娘が世話になったね。」
冬馬「娘?」
徹大「ああ。SAOではユナというプレイヤーだがな。」
冬馬「ユナのお父さん?」
徹大「ああ。」
そんな人達が何の用だろうか?
それを聞くと。
巧「実は、知っているかもだけど、アスナさんを始めとする300人のSAOプレイヤーは、須郷伸之によって監禁されている。」
冬馬「………そうですね。」
徹大「須郷君は、私のラボの学生の1人でね。師としては、放ってはおけない。」
冬馬「だったら、本人に言えばいいじゃないですか。」
巧「言ったけど、惚けられてね。」
徹大「だからこそ、君に会いたかった。娘の例も兼ねてな。」
なるほどな。
正直、礼を言われるとは思わなかった。
そういえば、重村ラボって言えば、茅場晶彦も在籍してたはず。
巧「それと、パラドは元気かな?」
冬馬「……!?何でパラドを?」
巧「実は、パラドを君のアバターに感染させたのは、僕なんだ。」
冬馬「!?……どういう意図ですか?」
巧「実は、須郷伸之に備えてね。」
安田巧という人物から明かされたのは、須郷伸之が、彼が開発したゲムデウスというモンスターデータを奪っていった。
対抗する為に、パラドを作ったそうだ。
と言っても、パラド自身が俺に興味を抱いていた事がきっかけらしい。
冬馬「何の為に、こんな事を?」
巧「何とかして、捕まっている人たちを解放する為だ。」
徹大「一応、彼から聞いた話だが、パラドにゲムデウスに対抗するプログラムを送る事になっている。」
冬馬「……つまり、どうにかして欲しいと?」
巧「頼む。」
冬馬「……分かりました。」
そうして、俺は了承して、2人は帰った。
まあ、アスナを助けるのは俺の今の目標だから関係ない。
その後、和人、直葉、深澄、侑斗の4人と合流して、アスナの元へ。
侑斗side
翌日、朝ご飯を食べて、のんびりしていると直葉からメールが来た。
直葉もアスナの元に行くらしい。
俺も行こうと思っていたので、行く事に。
病院のゲート前で待っていると、和人、直葉に、冬馬に深澄が到着した。
侑斗「これで全員かな?」
和人「ああ。」
直葉「お待たせ。」
冬馬「行こう。」
深澄「そうね。」
俺達は、パスを受け取り、アスナの病室へと向かう。
直葉「結城……明日奈さん。アスナさんって、キャラネームを本名にしてたんだね。」
和人「ああ。俺が知る中でキャラネームと本名を一緒にしてたのはアスナだけだよ。」
深澄「本当にね。あの頃は新人だったからね。仕方ないのかもね。」
侑斗「それが、あの閃光と呼ばれるようになるとはな。」
冬馬「そうだな。入るか。」
そうして、病室に入る。
和人「スグは初めてだったな。彼女がアスナ。血盟騎士団第一副団長にして、《閃光》の異名を持つ。」
冬馬「彼女の剣の正確さとスピードでは、俺達は勝てないよ。」
直葉「初めまして、アスナさん。」
侑斗「久しぶり……いや、こっちで会うのは初めてだから初めましてだな。」
そうして、和人が明日奈の手を両手で包み込む。
流石に邪魔しちゃ悪いと思い、病室から退室して、エレベーターの前のベンチに座る。
直葉「侑斗君、隣、良い?」
侑斗「良いぞ。」
しばらくすると、直葉も出てきたので、隣に座らせる。
侑斗「あの3人は?」
直葉「思い詰めた表情だった。……流石に邪魔しちゃいけないと思って。」
侑斗「そうだな……。」
直葉「侑斗君ってさ、好きな人居るの?」
侑斗「……随分と急だな。」
直葉「ちょっと、気になっちゃって。」
侑斗「……居るな。」
直葉「そうなの……?」
侑斗「ああ。」
そんな話をしていると、残りの3人も退室してきて、皆と別れて家に帰った。
自室に入ると。
侑斗「俺は、スグの事が好き……。」
そう呟いた。
だけど、すぐにらしくないと思い、気持ちを切り替えてALOへとログインする。
直葉side
侑斗君にあんな事を聞いたけど、その際に私を見ながら言っていた。
その際に、赤くなっていた。
直葉「もしかして……私の事なのかな……?」
そんな事を呟いたけど、急に恥ずかしくなってきた。
ここ最近、侑斗君を見ると顔が赤くなる。
それに、ドキドキもする。
お兄ちゃん、カルムさん、ミトさん、そしてハヤト君との冒険はとても楽しい。
いずれ、聞いてみよう。
そう思い、ALOへとダイブする。
カルムside
家に帰った後、すぐさまナーヴギアを装着して、ALOへと入る。
目を開けると、1人の男性が跨っていた。
カルム「……パラド?何してんの?」
パラド「いやぁ、退屈になってさ。お前の髪とかを弄ってた。」
カルム「まあ、いいけど。」
しばらくすると、残りのメンツもログインしたようだ。
パラドは俺の体に引っ込んだ。
カルム「さて、どうする?」
ミト「まずは、世界樹の根元にまで行きましょうか。」
キリト「そうだな。」
ハヤト「じゃあ、行こうぜ!」
リーファ「うん!」
さすが、世界樹の根元の街というだけあり、全ての種族が垣間見える。
しばらくは、街を眺めていたが、世界樹の根元にまで行く。
キリト「あれが……世界樹……。」
カルム「随分とデカいな。」
ミト「リーファ。確か、あの樹の上にも街があるのよね。」
リーファ「うん。そこに妖精王オベイロンと、光の妖精アルフが住んでいて、王に最初に謁見できた種族はアルフに転生できる……って言われてるの。」
ハヤト「なるほどねぇ。」
キリト「あの樹には、外側から登れないのか?」
リーファ「樹の周囲は侵入禁止エリアになってて、木登りは無理。」
ミト「何人も肩車して、限界を突破した連中が居るって聞いたけど……。」
リーファ「ああ、アレね。あの後、GMも焦ったみたいで、修正されたの。」
その様な話をしながら門を潜ろうとしたその時。
ユイ「ママ……ママが居ます。」
キリト「な……!?」
ミト「本当!?」
カナ「うん。アスナさんのプレイヤーIDは、真っ直ぐこの上空にある!」
カルム「行くぞ!」
俺、キリト、ミトは、即座に翅を広げて、世界樹の上空へ。
リーファ「お兄ちゃん!?」
ハヤト「カルム!?ミトさん!?」
ハヤトとリーファの声が聞こえてきたが、無視していく。
しばらく上昇したが、障壁に阻まれる。
それでも諦めずにいると。
リーファ「無理だよ!3人とも!」
ハヤト「こっから先は無理だ!」
キリト「行かないと……!!」
ミト「早く……!!」
カルム「クソっ……!」
すると、ユイとカナが飛び出して、警告モード音声で呼びかけるようだ。
アスナside
須郷が設定したパスワードを覚えて、脱出出来たものの、須郷の部下に見つかってしまい、また檻に戻されてしまった。
突っ伏していると、声が聞こえてきた。
???「……ママ……!!」
アスナ「ユ……ユイちゃんなの……!?」
頭の中に直接響いてきて、咄嗟に下の方を見ると、ユイちゃんの声が聞こえてくる。
アスナ「私は……私はここだよ……!!ここにいるよ……!!ユイちゃん……!!」
あの世界で出会った娘が居るという事は。
アスナ「……キリト君……!……カルム君……!ミト……!」
あの3人もここまで来そうという事だ。
しかし、どうやって伝えればいいのか……!
オブジェクトが固定されている以上、落として答える事は出来ない。
だが、あのカードキーがあるのを思い出す。
そう、確かに須郷の部下に捕まってしまったが、その際にカードキーを回収していた。
カードキーを躊躇いも無く落とす。
キリト君……カルム君……ミト……気づいて……!!
そう祈りながら。
カルムside
もう少しでアスナの元に行けると思ったのにシステムに阻まれてしまった。
キリトが剣を抜こうとすると。
カルム「何だあれ?」
キリト「え?」
すると、何かのカードだった。
ユイとカナ曰く、システム管理用のアクセスコードらしい。
つまり、アスナは俺たちの存在に気づいてこれを落としてくれたのだ。
なら、諦める訳にはいかない。
俺達はそう決意した。
今回はここまでです。
安田巧と、重村教授は、須郷伸之を止めようとしているが、ログイン出来ないので、歯噛みしている。
一応、重村教授は、ユナにはこの事を伝えてある。