カルムside
チェイスにコンバートさせた理由を話すと約束した直後、試合が始まった。
相手は、Nexusというプレイヤーだ。
フィールドは廃工場だ。
カルム「さて、相手はどこだ?」
すると、一本のラインが伸びてきて、俺はすぐさま躱す。
Nexusの位置は検討がついた。
そこに向かってゼットシューターを撃つも、当たらない。
カルム「チッ!モンスターとプレイヤーじゃ、やっぱり違うか!」
大変だな、これ。
どうすれば………!
カルム「あ。」
そういえば、このシューズって、タイヤが付いてるんだったな。
タイヤが動く事を確認する。
カルム「これなら行ける!」
俺はゼットソードとゼットシールドを構えて、タイヤを稼働させて突っ込む!
といっても、まっすぐ突っ込むのではなく、ジグザグに蛇行しながら行く。
これなら、敵もそう簡単には狙いが定められないはずだ。
バレットラインがこちらに伸びてくるが、ゼットソードで叩き斬ったり、ゼットシールドで防いだり叩き落とす。
ゼットソードは、分類的には、フォトンソードと同じ部類になるが、実体剣の周りにエネルギーを纏わせる代物だ。
Nexus「嘘だろ……!」
ネクサスがそう毒づき、リロードしようとした瞬間に、ゼットソードとゼットシューターを取り出す。
『セットアップ!ゼットランス!』
ゼットソードとゼットシューターの2つを合体させて、一本の巨大な槍にする。
そして、灰色になった刀身がスライドして縮み、真ん中からビーム刃が伸びて構築される。
そして、このゼットランスをネクサスに叩きつけるかのように相手をぶった斬る。
一刀両断されたネクサスはそのまま消滅した。
カルム「ふぅ………。何とか上手くいって良かったぜ。」
それにしても、これ結構使えるな。
単騎で複数の武器を運用出来るのはかなり強いぜ。
そして、ゼットシールドにゼットソードとゼットシューターをマウントして、背中のジョイントに着ける。
こうやって、持ち運びも便利だからな。
そうして、待機エリアに戻ってこれた。
チェイスside
俺は、カルムに何故GGOにコンバートさせたのか聞く事を約束して、フィールドへと転送された。
相手は、ガフというプレイヤーだ。
ガフとは、BoBでも常連のプレイヤーで、ベスト10によく入るらしい。
そこは、都市廃坑のステージだった。
ブレイクガンナーを構えながら、警戒しつつ進んでいくと、バレットラインがこちらに向かって来た。
躱すと、そこには黒人で、テンガロンハットを被った男性がいた。
ガフ「ほう、お前が噂のチェイスって奴か。」
チェイス「そうだが。何だ?」
ガフ「いや、お前、一部のプレイヤーから死神だって言われてんだぜ。」
チェイス「ほう。」
そんな風に言われていたとは思わなかったな。
チェイス「それがどうしたと言うんだ?相手がいる以上、倒すだけだ。」
ガフ「良いねぇ……!俺の相手に相応しいな!」
俺とガフはお互いに並走しながら、お互いの銃を相手に向けて撃つ。
俺のブレイクガンナーと奴のエンペラ17が火を噴き、箱に当たったりする。
すると、強力な攻撃が撃ち込まれる。
チェイス「何!?」
ガフ「俺のエンペラ17はな、チャージショットも撃てるんだぜ!」
なるほどな。
だが、俺の奴も特殊なんだ。
『チューン!チェイサーバット!』
ブレイクガンナーにバットバイラルコアを装填して、ウイングスナイパーを展開する。
ガフ「ほう!この俺に対して、早撃ち勝負を挑もうと言うのか!」
チェイス「ああ。」
ガフ「面白い!」
ガフがエンペラ17を構え、俺がウイングスナイパーを構える。
暫く静寂が訪れ、枯れ草が転がる。
そして、お互いにチャージショットを放つ。
ガフが放った弾丸が、俺に向かい、俺が放ったエネルギーニードルがガフに向かう。
すると、俺のエネルギーニードルが、ガフの弾丸を斬り裂き、ガフの土手っ腹に命中する。
斬った弾丸は、片方は道路に命中して、もう片方は俺の左腕の肘から下を吹っ飛ばした。
ガフ「フッ………。やるじゃねぇか。」
チェイス「お前もな………。」
ガフ「本戦に出れないのは残念だが、お前の様な奴と本気で戦えて嬉しいぜ。」
チェイス「…………。」
ガフはそう言い残し、体の上にDEADの文字が浮かぶ。
ホッと息をついて、立ち上がる。
すると、また転送される。
気がつくと、飛んだ左腕が直っていた。
カルムside
俺は皆より一足先に、試合を終えて、残りの面子の試合はやってないのかなと、中継モニターを見ていると。
???「お前、本物、か?」
カルム「うお!」
右耳のすぐそばで声がしたので、驚きながら飛び退る。
そこに居たのは、ボロボロに千切れかかったダークグレーのマントを着ていたプレイヤーだ。
???「怖がるな。」
カルム「いや、至近距離で声をかけられたら、誰もがびっくりするでしょうが!」
???「もう一度、聞く。お前は、本物、か?」
カルム「本物?どういう事だ!?」
???「あの名前、スピード………。お前は紫紺の剣士、だな。」
カルム「!?」
そんな事を言ってくるなんて、こいつは間違いなくSAO生還者だ。
だけど、こんな奴と会った事は無い筈……。
カルム「……アンタ、SAO生還者だな。」
???「異種の、二刀流、じゃないのか?」
カルム「別にどうだって良いだろ。……ていうか、アンタ誰?」
???「………この名前に、偽りはないな?」
そう言って、俺のBoBでの登録名。
誤魔化すのは、無理だな。
カルム「確かに、俺は紫紺の剣士って言われてたカルムだけど。………名乗ったから、そっちも名乗れよ。」
???「名乗るよりも、見せてやろう。」
そう言って、目の前の男は、腕に巻いていた包帯を緩める。
厨二病の類かなと思っていたが、腕を見た途端に、その考えが吹っ飛ぶ。
そこには、あのマークが。
カルム「………!?ラフコフ!?」
そう、腕にはSAOで猛威を振るった殺人ギルド、《ラフィン・コフィン》のエンブレムが刻まれていた。
という事は、投獄されたメンバーだ。
???「………ふむ。お前は、あの黒の剣士よりは、素直な様だな。」
カルム「キリトと接触したのか。」
???「カルム。黒の剣士や、チェイスと一緒に、お前も殺してやる。」
カルム「過去の栄光に縋るなよ。俺は、絶対に負けないからな。」
???「フン………。」
ソイツは、去っていった。
カルム「まさか、ラフコフまで絡んでくるとはな。」
心配になり、キリトの元へ行くと、キリトは大量に汗を流して、呼吸が荒い。
チェイスが心配そうに見ている。
カルム「チェイス!キリト!」
チェイス「カルム!どうしたんだ、キリトは?俺が戻ってきたら、この有様だが……。」
キリト「カルム………。チェイス……。」
カルム「分かってる。………俺も会ったさ。本物かって聞かれた。」
チェイス「どういう事だ?」
カルム「ちょうど良いです。話しましょう。」
俺は約束通り、チェイスに事情を話す。
俺とキリトが、死銃の調査の為に来た事、先程、俺とキリトがラフコフのメンバーと接触した事を語った。
すると、チェイスが驚愕の表情を浮かべる。
チェイス「ラフコフだと!?………それに、死銃の噂は、本当だったのか?」
カルム「そうみたいだな。実際に、ゼクシードに薄塩たらこの2人は、死体となって発見されている。」
チェイス「………この一件、俺にも噛ませてほしい。」
カルム「良いのか?」
チェイス「どうせ、俺も狙われているんだろ?それに、過去の因縁には決着をつけておかないとな。」
そう言ったチェイスだが、すぐに深刻な顔になる。
無理もないか。
まさか、巡り巡って、SAOで生まれた悪意が、ここ、GGOで再会するとはな。
今回はここまでです。
遂にSAOから生まれた悪意が再びGGOで花を咲かせようとする……。
それをカルム達はどうするのか。
アリシゼーションのカルムに持たせる武器はどれがいいか?
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火炎剣烈火
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無銘剣虚無
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刃王剣十聖刃
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闇黒剣月闇