ミトside
私たちは、イクドラル・シティの、キリトとアスナが借りている部屋で、BoBの観戦をしていた。
リーファ「お兄ちゃん、映んないなぁ。」
ミト「それを言うなら、カルム達も映ってないわよ。」
ハヤト「まあ、いずれ映るだろ。」
シリカ「そうですね。」
私たちがそう話していると、クラインも加わってきた。
クライン「アイツら……て言うよりはキリトは意外と計算高いから、参加者が適当に減るまで、どっかに隠れてるかもよ。」
それを聞いたアスナが苦笑する。
アスナ「いくらキリト君でもそこまではしないわよ。ねぇ?ユイちゃん。」
ユイ「そうですよ。パパならきっとカメラに映る暇もないほど一瞬で敵の後ろからフイウチしまくりです!」
ユイちゃんはそう言いながら、シャドーボクシングをしていた。
リズベット「あっはは、それはありそうだね。しかも、銃ゲーなのに銃じゃなくて剣でね。」
ヒロミ「キリトさんなら、あり得ますね。」
ノーチラス「まあ、カルムもどこかにいるんじゃないのか?」
ユナ「そうだよね!」
フィリア「カルム、どこ行ったの?」
レイン「確かにね。」
今、この部屋に居るのは、私、カナ、アスナ、ユイちゃん、リズ、ラット、シリカ、ヒロミ、クライン、ハヤト、リーファ、ノーチラス、ユナ、フィリア、レイン、レイモンド、フィリップ、パラドだ。
ちなみに、私とアスナは、エギルのダイシーカフェからログインしている。
大会が終わったら、速攻で捕まえるためだ。
リズベット「そういえばハヤト。チェイスが何の武器を使ってるのか知ってる?」
ハヤト「以前は、サブマシンガンを使ってたけど、今はブレイクガンナーっていう武器を使ってるな。確か、弓や鞭、剣にもなる仕様のやつだな。」
リズベット「弓って、チェイスもALOと大して変わんないじゃない。」
レイモンド「そういやよ、カルムは一体何を使ってるんだろうな?」
ミト「私が聞いた限りでは、剣と銃を組み合わせて、複数の武器になるやつを使ってるらしいわ。」
ラット「アイツも大して変わんないな。」
フィリップ「まあ、それが彼だ。」
そんな事を話している。
キリト、カルム、チェイスの3人の名前はまだALIVEとなってる為、脱落はしていない。
リズベット「しっかし、何でキリトだけじゃなくてカルムもコンバートしてまでGGOの大会に出たのかしら?」
シリカ「確かにキリトさんはともかく、カルムさんがALOからコンバートするなんておかしいですよね。」
それを知っているのは、私、カナ、パラド、アスナ、ユイちゃんだけだ。
私が話そうとすると、アスナが話す。
アスナ「それがね……、何だかおかしなバイトを引き受けたらしいの。VRMMOの、っていうより《ザ・シード連結体》の現状をリサーチする、みたいな。GGOにはゲームで稼いだお金を現実に還元できるっていう唯一の《通貨還元システム》があるらしくて……。」
ハヤト「《通過還元システム》かぁ。チェイスもあれはグレーだって言ってたしな。何か問題が無いか調べに行ったのか。」
確かに、カルムもその様に話していたけど、何か別な理由がありそうな気がする。
ただ、胸騒ぎがする。
シリカ「だけど、リサーチだったらコンバートして大会に出る必要もないと思いますよ。それなら新しいアカウントを作って他のプレイヤーに聞くこともできますし。」
ヒロミ「もしかすると大会で優勝して早く大金を稼いで、実際に通貨還元してみるとかじゃないかな?前にネットでチラッと見たことあったけど、還元できる最低金額がかなり高いみたいだからね。」
ヒロミがそう言うと、ユイちゃんとカナが補足説明を始める。
ユイ「ネット上の記事によると還元最低額は、GGO内の通貨で10万クレジット、対JPYのレートは100分の1なので、1000円からになります。」 カナ「この大会の優勝賞金は、300万クレジットだから、還元すると、3万円です。」
アスナ「ありがと、ユイちゃん、カナちゃん。」
ミト「2人ともありがとう。」
そう話している内に、色んな戦闘シーンが映し出されて、リズとパラドが注目している。
リズベット「あの人、強いわね。」
パラド「確かにな。」
アスナ「あの青い服の人?」
アスナが拡大すると、そこに映ったのは、アサルトライフルを連射している人と、青い服を着た人が機動性を活かした戦闘スタイル人による戦闘シーン。
青い服を着た人がショットガンを使って、アサルトライフルの人を倒したところで決着が着いた。
リズベット「あの人強いわね。なんか、こうしてみるとGGOも面白そうだなぁ。銃って剣や槍とかと同様に自分で作れるのかな?」
ラット「おい、リズまでGGOにコンバートするとか言うなよ。」
アスナ「そうだよ!新生アインクラッドの攻略がまだまだこれからなんだよ!」
ミト「もうすぐ20層台解放のアップデートが来るのよ。」
リズベット「ごめんって。」
パラド「俺もGGOやりてぇな!カルムに頼み込むか!」
ノーチラス「でも、接続料が高いんじゃ無いのか?」
パラド「ウッ……!」
ノーチラスに釘を刺されて、固まるパラド。
まあ、カルムなら許してくれそうだし。
すると、青い人が倒れ込む。
クライン「おいおい、ダメじゃ無いか。」
リズベット「まだやられてないわよ!」
クラインさんの言ったことにリズは反論すると、青い服を着た人が映っている映像を拡大する。
青い服を着た人は《ペイルライダー》というキャラネームらしく、倒れはしたがまだ死んではいない。
攻撃を受けたと思われる右肩のところを中心に細かいスパークが這い回っている。
リーファ「あれって、風魔法の《サンダーウェブ》みたい。」
ハヤト「確かに……。」
ヒロミ「見たところ、一定時間対象を麻痺させている様に見えますが……。」
フィリップ「PvPの大会で、どうかと思うんだがね。」
それを見て、シルフ勢がコメントする。
ペイルライダーというプレイヤーが倒れてから、映像には10秒ほど特に変化はない。
突然、画面の左端に黒いボロボロの布きれみたいなものが一瞬映り、映像はその姿を完全に映し出す。
映っていたのは、全身を隠すくらい丈の長いボロボロのフード付きマントを身に纏い、マスクを被ったプレイヤーだった。
ボロマントのプレイヤーは大きな黒いライフル銃を右肩にかけているが、何故か一丁の黒いハンドガンを取り出した。
銃口をペイルライダーに向けると、左手を額にあて、胸に動かし、左肩、右肩へ持っていく。
まるで、十字を切ることを示しているかのようだ。
突然、ボロマントがいきなり体を大きく後ろに仰け反らせ、そこにフレーム外から巨大なオレンジの光弾が飛んでくる。
多分誰かがボロマントを狙い撃ったのだろう。
でも、いきなり飛んできた銃弾を避けるなんて相当な技術がないとできないものだ。
銃弾をかわしたボロマントは、今度こそ本当に倒れているペイルライダーに銃口を向けてトリガーを引いた。
しかし、HPを完全に奪うことはできなかった。
スタンから回復したペイルライダーは、起き上がってボロマントにショットガンを向ける。
だけど、ショットガンを落とし、胸を掴んで苦しみ倒れた。
数秒ほどするとペイルライダーは光に包まれて消滅した。
そこには回線切断を意味する【DISCONNECTION】と書かれた文字が現れた。
何事かと私たちは見ていると、画面にボロマントの顔が映る。
ボロマントがライブ中継カメラに向かって、銃口を向ける。
???『俺と、この銃の、真の名は、《死銃》……《デス・ガン》。俺は、いつか、貴様らの前にも、現れる。そして、この銃で、本物の死をもたらす。俺には、その、力がある。忘れるな。まだ、終わっていない。何も、終わって、いない。イッツ・ショウ・タイム。』
その男がそう言うと、私のとある記憶が刺激される。
何かと思い出そうとすると、後ろから何かが割れる音がした。
振り向くと、クラインとハヤトがグラスを手から落としていた。
リズベット「ちょっと、アンタ達何やってんのよ……。」
クライン「嘘だろ……アイツ……まさか……!」
ハヤト「間違いない……!」
アスナ「クラインさん、ハヤト君、知ってるの!?」
ミト「アイツらが誰なのか!?」
すると、ハヤトが恐怖に彩られた目でこちらを見てくる。
ハヤト「ああ……。間違いない……。アイツは《ラフコフ》のメンバーだ。」
この瞬間、SAO生還者全員の顔に驚愕の表情が現れ、息を呑む。
中層プレイヤーにまで浸透してたから、当然といえば当然か。
ミト「2人とも!誰か分かる!?」
ハヤト「誰かは分からないけど、あの口癖は、リーダーのPoHの台詞だ。つまり、かなりの幹部クラスだろうな……!」
そのハヤトのセリフに、リーファを除いた全員が驚く。
リーファ「あの、ラフコフって何ですか?」
クライン「そっか。リーファちゃんが知らないのも無理はねえか。ラフコフはSAOで凶悪な殺人ギルドとして恐れられた集団なんだ。SAOではどんなことがあってもHP全損だけはさせないっていう不文律があったんだ。なんせ0になったら本当に死じまうからよ。だがな、ラフコフの連中は大勢のプレイヤーを殺してきたんだよ……。」
ハヤト「その討伐戦に、キリト、カルム、そしてチェイスも参加してたんだよ……。」
ノーチラス「まさか!決着をつける為に!?」
フィリップ「あり得るね。」
レイモンド「ったく!」
アスナ「私、一度その依頼者に連絡してみる!ユイちゃんはGGO関連の情報のリサーチお願い!」
ミト「カナもお願い!」
そうして、アスナは一旦ログアウトして、私たちは待つ事に。
それにしても、カルム……。
まさか、決着をつける為に……。
今回はここまでです。
次回は、GGOの方です。
アリシゼーションのカルムに持たせる武器はどれがいいか?
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火炎剣烈火
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無銘剣虚無
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刃王剣十聖刃
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闇黒剣月闇