ソードアート・オンライン 紫紺の剣士   作:仮面大佐

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今回は、シノンをチェイス達が救出する所までです。


第13話 闇との遭遇

カルムside

 

 どうやら、夏侯惇、エリック、ジークの3人は倒せたようだな。

 シノンが語った。

 

シノン「今の戦闘音で、もっと集まってくる。どこかに移動しないと。」

チェイス「ああ。」

キリト「死銃は、川沿いに北に向かった筈だ。一旦何処かに身を潜めて、九時のサテライト・スキャンで次のターゲットを決める気だろうな。」

カルム「これ以上、犠牲者を出す訳には行かないな。アイデアを募集する。」

 

 俺がそう言うと、シノンが呟く。

 

シノン「………いくら妙な力があるといっても、《死銃》は基本的にはスナイパーだわ。遮蔽物の少ないオープン・スペースは苦手の筈。」

チェイス「なら、都市廃墟で待ち構えている可能性が高いな。」

 

 という、GGOを俺達よりやり込んでいる2人が語る。

 それに従って、川に沿って、都市廃墟エリアへと向かう。

 暫くすると、都市廃墟エリアが見えたが、死銃は見当たらない。

 

シノン「追いつかなかったね。」

カルム「………まさか、どこかで追い抜いちゃったのか?」

キリト「いや、川をずっとチェックしてたけど、それは無いな。」

チェイス「そうか。」

 

 という事で、俺たちは死銃を奇襲する手筈になったが、一つ問題が発生する。

 

カルム「問題は、死銃の本当の名前が何なのかだよなぁ。」

チェイス「ペイルライダーは違うと分かった。後は、《銃士X》か《スティーブン》のどちらかだろうな。」

キリト「片方だけならありがたいんだけどな。」

シノン「もし両方いたら、迷ってる余裕は無いわよ。どっちかを攻撃しないと。……あのさ、今ふと思ったんだけど、《ジュウシ》をひっくり返して《シジュウ》。《X》は《クロス》、アイツがやってた十字の事……ってのは、流石に安易すぎ……よね。」

チェイス「どうだろうな?」

キリト「まあ、VRMMOのキャラネームなんて基本皆安易だと思うけどな。」

カルム「流石、本名を捩ってる奴が言うと、説得力が違うわ。」

キリト「何だと?」

 

 俺とキリトが少し睨み合いになったが、チェイスとシノンに抑えられて、話を戻す。

 

キリト「いっその事、スティーブンが名前の通りに外人なら話は早いんだけどなぁ。」

チェイス「だが、今は日本国内からしかアクセス出来ない。サトライザーは凄かったな。」

カルム「サトライザー?」

シノン「第1回のBoBで優勝した人よ。」

 

 なるほど。

 一回、戦ってみたいものだがな。

 その後の話し合いにより、銃士Xの元へ行く事に決定する。

 そして、サテライト・スキャンで銃士Xが居たので、俺、キリト、チェイスの3人で行く事にする。

 

シノンside

 

 まさかの1人になった。

 チェイスからも、援護を頼られている以上、答えなくては。

 でも、本当にこれであってるの?

 私の目的は、BoBで優勝して、GGO最強のプレイヤーになる事だ。

 その為には、チェイスにカルム、キリト。

 あの3人を倒さなければならない。

 そんな事を考えていたからなのか、ビル壁面の崩壊部を潜る寸前に、背筋に強烈な悪寒を感じて、振り向こうとしたが、倒れる。

 

シノン「………な………!?」

 

 左腕を見ると、弾というよりは、銀色の針みたいな物が刺さっていた。

 これは………!

 

シノン「電磁スタン弾………!」

 

 だが、死銃は、チェイス達が向かった方向に居たはずだ。

 すると、南に2メートル離れた所から、いきなり人が現れた。

 メタマテリアル光歪曲迷彩……!!

 だけど、アレは一部の超高レベルネームドエネミーのみが持ってる筈だ。

 そこに居たのは、ボロマント。

 つまり、死銃だ。

 

シノン「チェイス………!」

 

 チェイスに助けを求めたけど、聞こえてこない。

 まだ、銃士Xの方に居るのか。

 すると、死銃が喋る。

 

死銃「………チェイス、キリト、カルム。あの時の、猛り狂った姿を、覚えている。この女を、殺す。さあ、お前達の怒りを、殺意を、狂気の剣を、もう一度、見せてみろ。」

 

 私を、殺す?

 光迷彩に頼ってる奴が?

 そんな奴にやられる訳にはいかない……!


 右腕はなんとか動けそうだ。


 私は腰にある《MP7》のグリップを握る。


 死銃は撃つ前に一度ハンマーをコッキングするはず。


 その隙を見て撃つんだと自分に言い聞かす。
 

 だけど、死銃が取り出した黒い自動拳銃を見た瞬間、私は凍り付いてしまう。


 その銃には拳銃のグリップの中央にある円の中に黒い星が刻まれていた。
 

 あれは《黒星・五十四式》!?

 なん………で。

 何で、今、ここに、あの銃が。

 黒星を構えた死銃の顔が、あの男に見える。

 ーーいたんだ。ここに、この世界に。


 私に復讐をするために……。


 あの時の強盗と死銃が重なって見えてしまい、恐怖に包まれた私は《MP7》を右手から落としてしまう。


 これは運命だ。

 逃れることは出来ない。 

 GGOをプレイしていなかったとしても、この男は私を追って来る。
 

 シノンとしても私は強くなっていなかったんだ。


 もう駄目だと諦めて目を瞑ったときだった。
 

 あの、紫のライダースーツを着ている大人びた雰囲気の少年の姿が思い浮かぶ。


 お願い、チェイス……!


 私を助けて……!

 すると、死銃が体を揺らす。

 誰かが死銃を撃ったのだ。

 攻撃を受けた死銃は、すぐさま《黒星・五十四式》から、《サイレント・アサシン》へと切り替えて、狙撃する。


 その直後、グレネードが飛んできた。


 死銃は避けて、私は死を覚悟した。
 

 しかし、スモークグレネードで、周囲を煙が包み、誰かがヘカートIIを肩にかけて、私を両手で抱える。

 

シノン「チェイス………?」

 

 そこに居たのは、私を抱えるチェイスと、後ろを警戒しているカルムとキリトだった。

 




今回はここまでです。
次回は、カーチェイスです。

アリシゼーションのカルムに持たせる武器はどれがいいか?

  • 火炎剣烈火
  • 無銘剣虚無
  • 刃王剣十聖刃
  • 闇黒剣月闇
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